日本酒の賞味期限と保存方法は?未開封・開封後・温度もポイントに

日本酒の賞味期限を知っていますか?よく製造年月から1年ほどだと言われていますが、どの種類の日本酒でも賞味期限はおなじなのでしょうか。また保存状態によっても変わってくるのではないでしょうか。そんな疑問を過少するために、日本酒の種類別の賞味期限や保存方法を紹介していますので、参考にしてみてください。

目次

  1. 日本酒に賞味期限ってあるの?
  2. 日本酒の賞味期限
  3. 日本酒の種類別の賞味期限
  4. 本醸造酒や普通酒とは?
  5. 吟醸酒や純米酒とは?
  6. 生酒とは?
  7. 日本酒の保存方法
  8. 賞味期限の切れた日本酒は飲めないの?
  9. 賞味期限の切れた日本酒の使い道は?
  10. 日本酒は美味しく飲めるうちに飲みきろう

日本酒に賞味期限ってあるの?

皆さんは日本酒の賞味期限を知っていますか?日本酒には製造年月日は記載されていますが、賞味期限は記載されていないため、そもそも日本酒には賞味期限はあるのでしょうか。そして未開封と開封後では持つ期間はどのくらい変わってくるのでしょうか。また開封後の保存方法によっても日本酒の賞味期限は変わってくるでしょうから、それぞれの状態での賞味期限をみていきましょう。

日本酒の賞味期限

日本酒には腐ることはないので、賞味期限はないと言ってもいいでしょう。そのため賞味期限の表記義務がありません。ですが、酒造のメーカーごとに美味しく飲める期間の目安があるため、賞味期限もの本種によってさまざまでしょう。

未開封で保存している時の日本酒の賞味期限

日本酒の賞味期限は酒造メーカーによって違いますが、未開封の状態と開封後では賞味期限もかなり変わってきます。未開封の場合は直射日光の当たらない冷暗所で保管すれば、賞味期限は製造年月から約1年ほどです。ただし、加熱処理のされていない生酒と呼ばれる種類に関しては、冷蔵保存で約半年となっています。生酒は未開封でも冷蔵していないと、どんどんダメになってしまいます。

開封後の日本酒の賞味期限

では、開封後の日本酒の賞味期限はというと、保存環境にもよく保っていれば数か月は持つと言われています。ですが、封を開けて空気に触れることで、香りや風味はすぐに劣化していってしまうので、開封したらなるべく早く飲みきってしまいましょう。また環境の悪い場所で保管していると、カビが生えてしまったり酸化してしまうので、美味しくないと感じたら飲むのをやめましょう。

日本酒の種類別の賞味期限

日本酒の賞味期限は酒造メーカーによって違ってくると紹介しましたが、日本酒には同じ酒造メーカーで作られていても生酒や吟醸酒、本醸造など日本酒の種類によって賞味期限もまた変わってきます。日本酒の種類は精米度合いや製造方法などによって、細かく分けると16種類にも及びます。そこで日本酒には主にどのような種類があるのか、またそれぞれの賞味期限がどのくらいなのかを紹介します。

本醸造酒や普通酒とは?

日本酒の約7割ほどを占めているのが、普通酒と呼ばれるもので精米歩合は特に指定がなく、アルコールの使用割合が10パーセント以上のものを指します。また本醸造酒とは特定名称酒と呼ばれ、精米歩合が70%以下の日本酒を指します。これらの普通酒や本醸造酒は開封後も常温保存が可能な日本酒が多くあります。また温度を上げて飲む、燗酒に適している日本酒の種類でもあります。

本醸造酒と普通酒の賞味期限と保存場所

そんな本醸造酒や普通酒の賞味期限は製造年月から約1年ほどです。常温保存で大丈夫ですが、直射日光の当たらない涼しい場所で保管しましょう。適正温度は約15度前後です。

吟醸酒や純米酒とは?

吟醸酒や純米酒は本醸造酒と同じで特定名称酒と呼ばれる日本酒です。それぞれ特定の条件があり、吟醸酒は吟醸酒と大吟醸酒、純米酒は純米酒、純米吟醸酒、純米大吟醸酒、特別純米酒と種類があります。また吟醸酒は米と米麹、醸造アルコールが原料に使われている日本酒で、純米酒は米と米麹だけで作られた日本酒を指します。

吟醸酒と純米酒の賞味期限と保存場所

そんな吟醸酒や純米酒の賞味期限は製造年月から約10か月間です。純米酒は常温で直射日光の当たらない涼しい場所での保存で大丈夫ですが、吟醸酒は冷蔵庫で保存したほうがいいでしょう。

生酒とは?

生酒とは一度も火入れをしていない日本酒のことで、名前の通り生の日本酒だと言えるでしょう。生の日本酒のため、火入れしているほかの日本酒と違い賞味期限も早く、新鮮なうちにしか飲めない日本酒なのでスーパーなどでは購入することができないでしょう。また時期限定のしぼりたての日本酒も生酒です。ただし、生とついていても生詰めや生貯蔵酒は生酒ではありませんので注意しましょう。

生酒の賞味期限と保存場所

生酒は火入れをしていないため大変デリケートな日本酒になっています。そのため賞味期限も製造年月から半年ほどと短くなっています。また冷蔵保存が必須で温度管理も重要となってくるので、スーパーなどでは販売することができません。

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日本酒の保存方法

では日本酒の保存方法はどのようにするのがいいのでしょうか。未開封の場合と開封した後それぞれの保存方法について紹介します。

未開封の場合の保存方法

日本酒は日光に弱いため、光に当たらないようにすることが重要です。そのためには化粧箱に入っている場合には箱のまま、入っていない場合には新聞紙などでくるんで保存するのがいいでしょう。また日本酒は空気に触れると酸化してしまうので、空気に触れる面を少なくさせるためにも、横に倒さず立てて保存するようにしましょう。

保存に適した温度

まず未開封の場合の保存方法ですが、吟醸酒や生酒でなければ常温で保存することが可能です。保存温度は15℃前後で、冷暗所に保存しましょう。また日本酒の賞味期限は約1年ほどですが、腐るものではありません。そのため2~3年と長期間保存するという場合は、5~6度の低温で温度変化の少ない場所で保存するようにしましょう。日本酒は未開封の状態でも温度の変化に弱いため注意が必要です。

開封後の保存方法

基本的には開封後の日本酒は冷蔵庫で保存するようにしましょう。開封後の日本酒の保存に適した温度は10度以下となります。燗酒として飲む場合の醸造酒などは常温保存でも大丈夫ですが、冷蔵庫に余裕があるようなら冷蔵庫で保存したほうがいいでしょう。ですがやはり、開封後はどんどん味や香りが落ちていってしまうので、あまり長期間保存せずなるべく早く消費してしまうようにしましょう。

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賞味期限の切れた日本酒は飲めないの?

日本酒の賞味期限の目安を過ぎてしまったら、もう飲むことはできないのでしょうか?そんなことはありません。日本酒は腐ることはないので、特に未開封の状態でならよっぽどダメになることはないでしょう。ただし保存状態が悪い場合など菌が繁殖して、日本酒が白濁したり香りや味が変わってしまうことがあります。見た目がおかしかったり少しでも違和感を覚えたら、飲むのをやめておきましょう。保存を適切にしていれば賞味期限を過ぎてしまっても問題なく飲むことができるでしょう。

賞味期限の切れた日本酒の使い道は?

では賞味期限を過ぎてしまったり開封後味や香りが落ちてしまって口に合わなくなってしまった日本酒の使い道はあるのでしょうか?味や香りが落ちてしまった日本酒でも魚や肉の臭み取り、また料理酒の代わりとして調理に使うことができます。そこで賞味期限切れの日本酒のおすすめの使い道を紹介します。

ご飯を炊く

まずおすすめなのはご飯を炊くときに少しだけ日本酒を加えてみましょう。小さじ1杯程度の日本酒を加えて炊くだけで、ふっくらとした炊き上がりになります。また冷えたご飯を温める時やチャーハンなどを作るときにも少しだけ加えると仕上がりが普段より美味しくできますので試してもてください。

お風呂に入れる

賞味期限の切れた日本酒を料理に使うのは嫌だというときにおすすめなのが、お風呂に入れて使うことです。日本酒をお風呂に入れることで保湿効果や美肌効果があります。量としてはコップ1~2杯ほどで十分でしょう。アルコールのにおいなど気になる場合には一度火にかけて、アルコールを飛ばしてから入れるといいでしょう。応用として水と合わせ化粧水として使うのもおすすめです。

日本酒は美味しく飲めるうちに飲みきろう

日本酒の賞味期限の目安としては約1年ほどのものが多いですが、やはり購入したらなるべく早く飲んでしまったほうがおいしく飲むことができるでしょう。中には熟成酒と言って10年以上保存することもありますが、この場合保存環境がよくないと未開封であってもだんだん劣化していってしまうのであまりおすすめはできません。ですので、日本酒は美味しく飲めるうちになるべく飲みきってしまいましょう。

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