リトミックとは?いつから始めるかや子供への効果について解説
小さい子供の習い事として主流になってきているリトミックですが、一体どんなものなのでしょうか?リトミックの意味や始められる時期、またどんな効果があるのかなどを解説をしていきます。リトミックは楽しくて素晴らしい効果がたくさんです!
目次
リトミックとは
赤ちゃんの習い事やサークル、幼稚園保育園などでよく耳にするようになったリトミックとは一体なんのことでしょう?なんとなく、楽しそう?でもやったことない人にとっては難しいものにも感じていたりするのでしょうか?というわけで、改めてリトミックについての解説をしていきます。
「リトミック」について
— 卒論をやる漆原日影 (@ursbrhkg) November 20, 2017
大学の研究で調査したいです
知っているは、聞いたことがあるでも構いません。
それと、音高・音大出身の方は差し支えなければリプを頂けると嬉しいです。
リトミックとは、スイスの音楽教育家のエミール・ジャック・ダルクローズが開発した、音楽教育法です。音楽やリズムに合わせて身体を動かして、身体で音楽を楽しみながら、心、身体、社会性を育てるものです。
それまでの音楽教育というと、実践的なことを子供に教えることが主だったようです。楽譜の読み方、楽器の弾き方などです。それが、リトミックという身体で音を楽しむという、音楽と体育が混ざったような小さな赤ちゃんから楽しめるものになりました。
▽リトミックとは▽
— Lana studio 遠賀 (@Lanastudio_onga) November 9, 2017
リトミックはスイスの音楽教育家エミール・ジャック・ダルクローズが開発した教育法です。
リトミックにおいては「身体を使って音楽を楽しむ」事が大切とされ、音楽を聴きながらリズムにあわせて身体を動かし、自分なりの表現をすることで心や身体、社会性を育みます。#栗秋美江 pic.twitter.com/JQM6QvAoAj
リトミックってどうやってやる?
そんなリトミックですが、何をしているのでしょう?リトミックの基本は、音を身体全体で感じて、更に表現することです。小さいうちは楽器ではなく、新聞紙や音のなる何か、ペットボトルに何か入れただけのような簡単な手作りのおもちゃを使ったりして楽しむことが出来ます。大きくなってくると、歌ったり音に合わせて動物などの真似っこ遊びができるようになります。
とにかくリトミックとは、曲に合わせて手遊びしたり体操したり、楽器などで音を鳴らしたりして楽しむものです。無理やりやらせたのでは意味がありません。リトミックのサークルなどの団体によっては、その時間内に工作も行い、その作ったもので更に深く楽しめたりもします。
今日娘がリトミックで作ってきた焼き芋 pic.twitter.com/yVWP6jt2b0
— かわしまじゅんこ (@kawashimajunko) November 14, 2017
心と身体が安定する
リトミック効果①
リトミックはいいよいいよと言われても具体的な効果がわからないことにはやる気になりませんよね。おすすめできる素晴らしい効果がたくさんあります!大きな効果をいくつか紹介していきます。
まずは、リトミックをすることによって、子供の心と身体が安定するということが挙げられます。音に触れ合うということで、音楽は心を癒します。胎教にもCDやコンサートがあって音を聞かせるということからも、胎児の頃から耳は発達している重要な器官であることがわかり、その耳もリトミックではよく使います。
音楽に身をゆだねる事により自律神経の健やかな発達を促すことが出来ます。心と身体のバランスがとれて精神的に安定した子になれますね。
リトミックは心と体の両方を育てる教育法ともいえます。
— カシコイ! (@kashikoooi) November 12, 2017
よく大人でも心技体ともいわれますが、このうち心と体をバランスよく発達させてくれることが期待できるということですね。
表現力が豊かになる
リトミック効果②
とにかくリトミックとは音楽が中心です。音楽に合わせて、動物や乗り物に変身して真似をして動きをつけることが多いです。低い音だったり、ゆっくりだったり、軽やかだったり、高い音だったり、という色々な音に合わせて動きます。象になったりうさぎになったり、大忙し!
動物たちだったり、魚だったりの生き物たちが、どう動くかを自分なりにも考えて体で表現していくのです。音を聞いてイメージして動きで表現する、ということを繰り返していくうちに表現力が身についていきます。
もちろん最初から上手に表現する子とそうではない子がいます。それでも、子供は見てまねる天才です!すぐに出来なくてもじっと見てる様子が見られなくても突然いつからか、真似が始まります。なので、動くのが好きそうではない子にもリトミックはおすすめできます。
協調性や社会性が身につく
リトミック効果③
2番目に紹介した効果の表現力が身につくことにより、それが後々、自己の気持ち、考えを表現できるようになっていきます。リトミックとは、大人になっても役に立つスキルが身につくということですね。
そして、リトミックとは、ママだけでなく先生や同じくらいの他の子供たちと一緒にやります。小さいうちからリトミックを通して人と触れ合ったり関わることで、人とのコミュニケーションのとり方や協調性、将来必要となってくる社会性も身につくのです。子供にとっては小さな小さな、初めての社会なのです。
他の子供たちと一緒に取り組むことにより、自分とは違う表現を見て、受け入れるという訓練にもなったりします。自分を表現して、他人を受け入れる、という基本的能力が子供のうちから身に付いていくという素晴らしい効果が期待できます。
他人を受け入れるだけでなく、更に「すごいな」とか「真似してみたい」などのような尊敬の気持ちが出てきたりチャレンジの後押しをしてくれるような心も育ちます。
自然にリズム感が身につく
リトミック効果④
リトミックはほとんどが音楽とともに活動します。音やリズムをたくさん使うので、無理に教えようとしなくても自然にリズム感が養われていきます。
子供にとっては楽しく遊んでいるだけなので、身についたリズム感や音楽性は、無理なく楽しく身体に入り込み、少し大きくなってからピアノでもダンスでも、音関係の何かを習いはじめる際にとても役立つはずです。深く考えなくても身体で覚えているのです。習い事を考えているのならばまずはリトミック、おすすめです。
運動能力が向上する
リトミック効果⑤
ピアノやダンスなどの音楽に関連した習い事だけでなく、スイミング、陸上などのスポーツにもリズム感は大切なようです。リトミックとは、リズム感が養われるものなので、基礎的な運動能力も向上するということにつながります。
リトミックとは身体を使って覚えるものなので、小さい頃のリトミックは、大きくなってからスポーツを始めたときに覚えやすくなるという効果もあるようです。未来の選択肢も広がりますね。我が子をスポーツ選手に!なんて夢を抱くパパママにもおすすめなリトミックなのです。
集中力が身につく
リトミック効果⑥
リトミックとは、音楽を耳で聴いて、反射的に理解して表現するという技を使っています。耳が良くなくてはできないし、集中してきいていないことには動けません。自然に集中力が身につきます。何度も言いますが、子供は楽しんでいるだけです!楽しんでいるだけなのに、音に集中する訓練を繰り返しているのです。子供を集中させたくて悩んでるようなパパママにもおすすめです。
具体的に音がなったら動く、音が止まったら止まる、などの基本的な動きは毎回出てきます。そして、この音になったらこうするとか、寝るとか、音が早くなったら走るとか、色々な方法で音と遊びながら身体を動かします。集中していないとすぐには動けません!
将来、勉強や課題などやり遂げるのに必要な集中力が楽しみながら身につくのです。勉強だけでなく、大人になってからの仕事能力などにもつながっていくかもしれないですよね?すごい効果です!そんなわけでリトミックとは子供時代を楽しむだけのものではないようで、おすすめです。
ママの運動不足解消になる
リトミック効果⑦
そしてリトミックの効果として、最後に紹介するのが、読んでいるママには最高の効果があります!それはママのリフレッシュ。特に、子供が小さい時にお世話に追われ、ストレスが溜まって発散する方法もわからずにいるママ達にリトミックはかなりおすすめです。リトミックなら、子供と一緒に楽しむことができますよ。
一緒に集中して音を楽しみ、体を動かせると楽しいし、通うことにより子供が毎回出来ることが増えたり動きが変わるのを見れるという楽しみもあり、日々の疲れなんてどこかへ行ってしまいます。かなりのリフレッシュになります!
真剣に参加すると息切れすることもあるくらいなので運動したくてモヤモヤしてるママにもおすすめです。もちろん運動が苦手なママも、出来る範囲で大丈夫なので、何の心配もいりません!
リトミックはいつから始めるのがいい?
リトミックとは、たくさんの効果があるということがわかりました。ではいよいよ、いつから始められるのか?についてです。教室にもよるようですが、なんと0歳から始められます!「ベビーリトミック」という名前で首がすわった2~3ヵ月頃から始められます。
0歳児の吸収力はものすごいです!この時期に受けた刺激はその後の子供の性格や思考力、運動能力や情緒的なものなど、様々なことに影響を与えるようです。出来ることなら早くから始めたくなっちゃいますよね。産まれたすぐから、いつから始めようかなと迷っているようであれば、0歳から始めてしまうことがおすすめです。
だからといって1歳過ぎたから遅いということではありません。いつからでも、年齢別に成長に応じた内容でリトミックをしている教室が多いです。もういいやーなんて言わずに、やってみることがおすすめです。なにせ、0~3歳はどこの子も「天才の期間」と言われるくらいですから、いつからいつまでなど決めてしまわずにたくさんの刺激を入れてあげましょう!
0~1歳未満のリトミック
0歳の赤ちゃんはまだ自分から動くことは難しいことが多いですよね。なので、たくさんの音楽を聴き、リズムに触れながら、ママが赤ちゃんと一緒に動いたりしてリズムや歌を楽しみます。ママが赤ちゃんの手足を動かしたり、抱っこで動かしたりしながら、スキンシップによるリトミックです。動けるようになると音をきいて他の子のまねっこをする子もいますよ。
乳児期の子どもは自分で出来る事が限られるため、親子リトミックでは一緒にいる大人が率先して動いて、音楽を子どもに伝えていくと効果的。 #eurhythmics
— リトミック (@rhythmic_jp) November 3, 2017
自分で動けないからって、何も吸収できてないなんてことは全くありません。教室によっては、いろんな学年が一緒にいるのでお兄さんお姉さんが見れます。動くお手本をなんとなく見ています。いつから動けるようになるかは子供によって違いますが、赤ちゃんの目や耳からは刺激が入り間違いなくいつからかそれをアウトプットできる日がやってくるのです。0歳からの開始はかなりおすすめです。
1~2歳未満のリトミック
1歳になると、だんだんスムーズに歩ける子が増えます。少しづつおしゃべりも上手になってきて、たくさんのことを吸収していく時期です。手遊び歌を取り入れたり、音に合わせてお絵かきする「お絵かきリトミック」を行う教室もあります。真似っこが得意な時期なので、音楽に合わせてママの動きを真似しながら動きます。
0歳じゃなくなっちゃったけど、いつから始めたらいいかなと迷っているのであれば、すぐ始めちゃいましょう。早ければ早いほど刺激をたくさん入れられるので、おすすめです。大きくなってからだと見てすぐに動けるというのが親の視覚的には楽しかったりしますけどね。
2~3歳未満のリトミック
2歳になると、ひとりでできることが増えます。ママの膝から離れて、少しづつひとりで身体を動かしたり、他の子供たちとの交流もできるようになっていきます。この時期から始めるのももちろんおすすめです。とにかくいつからだっていいのです。子供時代に関わるのはなんでも大事なことばかりです。
音楽にあわせて身体を動かすときに、それまではママや誰かの真似だったのが、いつからか自分なりに表現をしていけるようになってきます。とはいえ、まだまだ模倣期で、良い刺激やいい真似をたくさん経験することが脳の発達にもとても大切なことです。
どの時期にも言えることですが、動けるようになります、などとここで言い切ってはいますが個人差がかなりあります。まずは動かずに真剣に先生の動きを見続けてまったく動かず覚えてから動く子もいたりします。リトミック教室に行って、動かない我が子を見て、つまらないのか、じゃあやめよう、となるのではなくて数回様子を見てあげれば開花していきます。まさに、継続は力なりなのです!
3~4歳未満のリトミック
3歳の子供は、想像力・創造力がどんどん伸びていく時期になります。「どうして?」「なんで?」が増えて、模倣期から創造期へとうつってきました!この時期の価値観は一生の価値観となるということなのでとても重要な時期になります。大人の脳の80パーセントがこの時代に出来てしまうということですから、たくさんの刺激を入れておいてあげたいですよね。
リトミックでは、音楽にあわせてお絵描きをして手や指の感覚を鍛えたり、リズム打ちをしたり、数の概念を教えたり、と、想像をふくらませて表現していくことが色々増えていきます。もはやいつからやろうかななんて迷っている場合ではありません。
4~5歳未満のリトミック
4歳は、自立心がだんだん芽生えてくるので、自分で考えて、自分流に身体を動かしていきます。模倣期からどんどん脱皮していきます。文字や数字への興味も深まっていくので、リトミックでも文字や数字を取り入れた表現方法を扱ったり、楽器を使った表現も学んでいきます。自立、自律を育むことのできる時期です。
この時期はもう幼稚園や保育園に入っている子がほとんどなのではないでしょうか?なので、もはや親がいつからやろうかな、とか考えることもなく知らないうちに園で体験している場合も多いかもしれません。
5~6歳未満のリトミック
5歳になると、他の子供たちとの交流が増えて、社会性が育まれる時期となっていきます。コミュニケーションをとりながら積極性、集中力を見につけていきつつ、自分なりの表現も幅広くできるようになっていきます。情緒的にも安定してきます。
そんなわけでリトミックもバージョンアップです。1人でだったり、2人でだったり、みんなでだったり表現方法が増やせます。1人で皆に発表することで、集中力や積極性を養います。更に、ひとつのことをしながらもうひとつのことを考えて表現するという複数同時の思考も練習できます。
楽譜、拍子、音譜などにも関わるようになってきてだんだん遊んでるだけではない感じですが、楽しくできるのですぐになんでもできるようになっちゃうのでしょうね。
リトミックをする方法
ここまでリトミックとは、サークルや教室、幼稚園保育園などの集団の中で社会性を身につけながら、小さい頃から脳に刺激を与えていく話をしてきましたが、誰もが出かけていけるわけではないですよね。
保育園幼稚園でオススメの簡単リトミック&リズムあそびのアイデア https://t.co/D7x3N0Wqwl by
— 加山佳美 (@oyako_de_music) November 14, 2017
サークルなど外でやるものだと時間が決まっていたり、ちょうどいい場所ではやっていなかったり、出かけられない事情があったりすると、リトミックはできないってこと?と思われたかもしれませんが、そんなことはありません!家でも気軽に楽しむことができます。
リトミックを扱ったDVDがたくさん売っています。しかも子供たちの大好きなキャラクターが先生となって一緒にリトミックをしてくれます。大好きなキャラクターの声と音楽に合わせて家でも楽しくリトミックが出来るのです!CDと教材がセットになっているようなものもあります。
リトミック。それはお子様とお家の方が楽しく触れ合いながら遊べる音楽の一つです。
— ピアノ歴13年⭐︎ペーさん (@peeeee01) November 13, 2017
遊びながらお子様のリズム感やお歌、いろいろなことが自然と身につきます!
その方法をお家でもできるようにまとめたものがここにあります。https://t.co/eNvQ9gVzNI
小さい頃からリトミックを始めて親子で楽しもう!
赤ちゃんは0歳からどんどんなんでも吸収していきます。その時代に様々な刺激を与えてあげたいところ、リトミックはとてもおすすめです。ぜひぜひ、小さいうちに始めて、お兄さんお姉さんを見ながらだんだん音に合わせて動けるようになる姿を見てあげて下さい!
子供への愛情もアップして、ママもリフレッシュできて、楽しいことばかり。その上、子供は音感アップ、運動能力アップ、更に、勉強などの集中力もアップ!いいことばかりがたくさん出てきます。ここで紹介した以外にもそれぞれの効果がたくさんあるかもしれません。ぜひ、リトミックで子育てを楽しみましょう。