バルコニー・ベランダ・テラスの違いは何?屋根の有無や階数で判断?
新生活を始めるときに物件探しが必要になることも多いですよね。間取りを見るとバルコニーやベランダ、テラスなど書かれていますが、どんな違いがあるか知っていますか?なんとなくのイメージだけだと物件選びを失敗するかも!バルコニーやベランダなどの違いをまとめました。
目次
バルコニー・ベランダ・テラスの違いを知りたい!
新生活を始めるとき、不動産屋さんのお世話になって新居を探すことって多いですよね。不動産屋さんに行くと、まず家賃や条件の確認があっておすすめの物件を紹介してもらえますが、まずは間取りを見て判断しますよね。家を購入する方もそうですね。また家に入ってくる不動産チラシやネットなどでもいろいろな間取りを見て、イメージを膨らませている方も多いですよね。
そんな間取りを見ていると必ずといっていいほど書かれているのが「バルコニー」「ベランダ」「テラス」です。なんとなくのイメージはありますが、きっちりとこの3つの違いを分かる方は案外少ないですよね。でもこの違いをしっかり知っておけば、間取り図を見ただけではっきりとその部屋や家がイメージできますよ。そこでバルコニーやベランダ、テラスの違いをまとめました。
バルコニーの定義とは
戸建て住宅やマンションの間取り図にも多いバルコニー。バルコニーにはどんなイメージがありますか?なんとなく「ベランダより広い」「テーブルやイスを置けそう」「おしゃれ」といったイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。こういったバルコニーにもたれるイメージはあながち間違いではありませんが、広いかどうか、おしゃれかどうかは物件によって違います。
バルコニーの定義は、建物から外側にせり出していて、手すりが付いていて屋根がないものをいいます。広さの定義付けはないようなので、テーブルやイスを置いたり広々したスペースがあるバルコニーもあれば、ちょっとしたガーデニングくらいしかできないバルコニーまであります。バルコニーは階数でいうと2階以上に付いているとも定義され、マンションや戸建ては関係ありません。
ベランダの定義とは
マンションや戸建て住宅の間取りで多いのはベランダです。ベランダの定義は、バルコニー同様に建物から外側にせり出していて、屋根が付いていて人が出入りできる出入り口があり、歩けるスペースがあることとされています。屋根が付いているので、多少天気が悪くても洗濯物を干せたり、ガーデニングやベランダ菜園などを楽しむこともできます。
戸建て住宅では階数的には2階や3階にあることが多いベランダですが、まれに1階にベランダがあることもあります。ベランダの定義では、どの階数にあるかどうかは関係はないようです。「ベランダは洗濯物を干すところ」というイメージを持っている方も多いですが、まさにそのイメージ通りといったところですね。もちろんベランダも広さによる定義付けはありませんよ。
バルコニーとベランダの違いは屋根にある!
知らなかった。
— 工藤 友里 バッグデザイナー (@yurikudo_bag) November 9, 2017
屋根があるのがベランダ、
ないのがバルコニーだって。#ベランダ#バルコニー#ビーバップハイヒール
マンションの部屋の間取りや戸建て住宅の間取りで多くみられるバルコニーやベランダ。バルコニーやベランダの明確な違いを一言でいうなら、「屋根が付いているかどうか」です。一般的にはベランダよりもバルコニーの方がスペースが広いことが多いようです。ですから、お気に入りのテーブルセットを置いたり、ガーデニングを十分に楽しめたりできることも多いです。
ベランダよりもバルコニーの方が広い場合が多いのは、マンションの場合、一般的には下の階のベランダの屋根部分が上の階のベランダになりますよね。バルコニーは屋根がないので、その分だけ建物からせり出して作ることができるからなんです。
マンションのベランダやバルコニーは共有部分!
戸建て住宅の場合、建物に造られているベランダもバルコニーもその家の所有者のものですが、マンションの場合は少し違っています。マンションの場合、ベランダやバルコニーはその部屋の借主が優先的に使用する権利は持っていますが、実はマンションの共有部分にあたります。つまりエレベーターや通路、エントランスと同じ扱いになっているんです。
そのため、マンションのベランダやバルコニーは大規模火災などが起こった場合、避難通路として使われることがあります。隣のベランダやバルコニーとは仕切りで仕切られていますが、有事の際にはここを破って避難することになります。隣との仕切りは薄いので、蹴ることで簡単に壊れるようになっていますよ。
有事の際、すぐに動かせるようにガーデニングや家具などを置いていればいいのですが、DIYなどで隣との通路をふさぐようなことをしてしまっている場合は、それが原因で逃げ遅れてしまうこともありますから、できるだけ、隣との仕切り部分には高さや重みのあるものは置かないようにした方が良いでしょう。
人気のルーフバルコニーとは
マンションでもとても人気が高いルーフバルコニー付きの物件。バルコニー部分がとても広いので、家族で休日にはバーベキューを楽しんだり、夏にはくつろぎながら花火を見たり、子供用の大きめのビニールプールを置いて遊ばせたり、家にいながらいろいろなプチレジャーが楽しめると人気が高いんです。ペット可のマンションならペットを自由に遊ばせることもできますよね。
ルーフバルコニーはマンションの最上階に多く見られますが、下の階の屋根を利用して広いスペースをバルコニーとして活用したものをいいます。ルーフバルコニーという名前から、なんとなく屋根が全体、もしくは部分的に付いていそうなイメージがありますが、バルコニーなのでもちろん屋根は付いていません。
ルーフバルコニーがあると、友達も呼びやすく、子供の遊び場としてももってこいですが、自由度が高く楽しみも多い反面、共有部分であることに変わりがないので、管理費はルーフバルコニーがない物件と比べると少し高くなるようです。
バルコニーやベランダとどう違う?テラスの定義とは
テラスが付いている戸建て住宅やマンションに憧れている方も多いですよね。なんともおしゃれな響きのテラスですが、定義としてはバルコニー同様に屋根がなく、造られている階数は1階で、部屋とほぼ同じ高さで作られているものをいいます。部屋の窓からそのまま出ていけるのがテラスです。昔のフランス語では盛り土を意味しているんだとか。
テラスと似ているものにデッキがありますよね。例えばウッドデッキなんかです。テラスとデッキとの違いは、テラスは部屋の床とほぼ同じ高さで造られているのに対し、デッキは部屋の延長、テラスはタイルや石が貼られていたりして、どちらかといえば庭の一部といったイメージです。
ベランダ・バルコニー・テラスは階数でも判断できる!
バルコニーやベランダ、テラスは屋根のあるなしだけでなく、階数で判断することもできますよ。1階部分にある屋根なしの屋外スペースがテラス、1階や2階以上にある屋根付きの屋外スペースがベランダ、2階以上にある屋根なしの屋外スペースがバルコニーです。またこれは日本の定義で、海外では少し違っているんですよ。
海外のバルコニーとベランダの違いは屋根のあるなしではなく、何階に造られているかという階数だけで分けられます。1階部分に造られている屋外スペースで、屋根と手すりがあるものをベランダといいます。2階以上の部分に造られた屋外スペースで、手すりが付いているものをバルコニーといいます。海外の場合は、バルコニーの定義に屋根のあるなしは関係ないようです。
海外の街並みを見てみると、ちょっとしたガーデニングをする程度の建物からせり出した手すり付きのものをよく見かけますが、あれは2階以上に造られている手すりが付いた屋外スペースなのでバルコニーになります。
ベランダ・バルコニーなどの違いを知って物件探しを!
バルコニーやベランダ、テラスの違いを知っておくと、物件探しもイメージしやすくなりますね。物件がイメージできれば引っ越した後に新たに購入して置きたいものを探し始めたりと、楽しみも増えますね!これらの違いをきちんと判っている方は少ないので、ちょっと自慢できるかも!スムーズな物件探しに役立ててくださいね。