イヤホンながら自転車は片耳でも違反?音楽好きなら知っておくべき知識!
手軽な自転車は、ちょっとしたお出かけの時に大活躍ですよね。そんな自転車をイヤホンを付けながら運転したいと考える人も多いといいます。ですが、「自転車のルールはよく知らない…」という声もよく聞きます。そこで今回は、「自転車イヤホン事情」をお伝えします。
目次
イヤホンながら自転車してない?
免許もいらず、思い立ったときにすぐに楽しめる自転車魅力的な乗り物ですよね。天気のいい日にサイクリングしたり、険しい山道を走ったりと楽しみ方は無限大です。そんな自転車を運転しながら音楽を聞きたいと思ったことがある人もいるのではないでしょうか。そこで気になるのが、イヤホンながら自転車に関するルールです。
イヤホンながら自転車についての基礎知識
新しい僕の自転車です pic.twitter.com/9hDpFBNsER
— ジョルジョット・ジュジァーロの娘のローラ (@AZUSA_MIURA_91T) September 5, 2017
イヤホンながら自転車は本当にだめなんでしょうか。音楽を聞きながら走行してみたい気持ちも、少しあります。まずは、イヤホンが違反とされる根拠となる法律を調べてみました。
適用されるのは主に道路交通法70条という法律
イヤホンながら自転車で主に適応されるのは、道路交通法第70条という法律です。この法律では、「安全運転の義務」が規定されており、イヤホンながら自転車はこの「安全運転義務違反」に該当すると考えられています。また、道路交通法第71条第6項にも安全な運転を損なう行為の例としてイヤホンが挙げられています。
違反の基準は地域によって差がある
東京の場合は、イヤホンを使用しての自転車走行は違反であると明記されているため、違反となります。3年以内に2回以上の危険行為で注意や摘発された場合は自転車運転者講習に行かなくてはなりません。
愛知の場合は、イヤホン自体が違反である訳ではありませんが、周囲の音が聞こえなくなり安全運転が少しでも妨げられるようであれば違反となるとされています。
片耳だけのイヤホンでも違反になるの?
イヤホンを片耳付けるだけなら、周りの音もなんとなく聞こえるし、大丈夫かと思ってしまいますよね。ですが、実は片耳・両耳のイヤホン装着は大差なく、安全運転に支障のない音が聞こえているのかどうかが重要になるようです。つまり、片耳だけのイヤホンでも、安全運転に必要な音が聞こえていなければ違反ということになってしまいます。
イヤホン使用で声をかけられるのは安全確認のため
新潟HC1位の方の自転車、コレで4.6kgだってさ! pic.twitter.com/WwLHHyrLXj
— U太 (@suzunoyuri) September 3, 2017
イヤホンをつけていて、警察官に声をかけられている人を見たことはありますか?警察官がどんな目的で声をかけているのか調べてみました。

声が聞こえるのかを確かめてくれている
イヤホンながら自転車で注意や声をかけられるのは、警察官が「安全に支障がない状態なのか」確認するためです。イヤホンをつけながらの自転車運転が法律できっちりと定められていなくとも、いやほんながら自転車を見つけたら多くの警察官が声をかけてくれると思います。
どこの地域であっても事故を未然に防ぐのは、警察官の大事なお仕事でもありますし、安心な暮らしを守る義務は私たちにもあります。
声をかけられる=逮捕ではない

声をかけられた場合、よほど危険なイヤホンながら自転車をしていない限りすぐに逮捕には至らないと考えられます。ですが、イヤホン使用に関しての指導・警告を受けることは免れないと考えた方がよさそうです。
どんな講習を受けることになるの?

では、注意を受けたにも関わらず、違反を繰り返した場合どのような講習を受けることになるのでしょうか。まずは、手数料を5700円支払います。これは内閣が定めた標準額であり、1900円×3時間ぶんだそうです。もし、受講命令がされたのにも関わらず注意を無視していると、さらなる違反とみなされ、5万円以下の罰金となってしまいます。
講習の流れ
3時間の講習は、まず、20分のテストで交通ルールの理解度を試されます。その後、被害者の体験談や社会的リスク、安全運転をテーマにした討議などを行い、再度理解度を図るテストを行います。そして、最後に感想文を提出して終了します。
イヤホンながら自転車は交通事故を誘発する
イヤホンをつけていると何倍も事故率が上がる

イヤホンながら自転車で低下するのは、聴力だけかと思いきや、実は集中力も散漫になると警視庁は訴えています。集中力が低下すると、周囲へ向けられる意識が薄くなるため、イヤホンをしていない時と比べ、事故率は何倍にも上がってしまいます。
イヤホンながら自転車は加害者になる可能性を高める
イヤホン使用は、もちろん自分自身が交通事故に巻き込まれる危険性も高くなりますが、同時にあなたが加害者になってしまう可能性も高めてしまいます。実際にイヤホンをつけたまま自転車を運転し、事故につながった事件も数多く報告されています。
イヤホンながら自転車はやめよう!
自転車は日々の暮らしに身近なアイテムだからこそ、安心・安全に注意して使いたいですよね。イヤホンをつけたい気持ちが湧いてきてしまったら、ー瞬でいいので、自分が加害者になってしまった時のことを想像してみてください。
軽い気持ちでイヤホンをつけながら自転車を運転し、待っていたのは加害者としての人生と多額の慰謝料…なんてことは本当に悲しいです。また、罪のない人にけがをさせてしまった罪悪感を抱えながら生き続けるのも本当につらいですよね。
マーくん(自転車)vsビックカメラ陸上部(@bicrikujo)・小林快選手(競歩)。 (部)#chibalotte pic.twitter.com/HWc97MEsB6
— パ・リーグTV Lite (@ptv_lite) August 30, 2017
自転車は風を感じながら気軽に運転できる暮らしにかかせない素晴らしい乗り物です。安心・安全な暮らしを守れるようにルールを守って楽しく運転しましょう。