調味料の「さしすせそ」の意味について!入れる順番に決まりはある?
料理している人なら聞いたことのある調味料「さしすせそ」ですが、意味など詳しくは知らないという人が多いのではないでしょうか?日本の和食などを作る際に知っておくといい調味料の「さしすせそ」の意味や順番などについて詳しく紹介しましょう。
目次
「さしすせそ」ってなんのこと?
小学校の頃に家庭科の授業で調味料「さしすせそ」について学んだりしましたよね。昔のことでちゃんとした理由は覚えてないという方、詳しくは知らないけど調味料「さしすせそ」の言葉は聞いたことがある!という方も多いのではないですか?ではまずはじめは、「さしすせそ」がどういったものなのか紹介しましょう。
それでは「さしすせそ」についてですが、さしすせそというものは日本の代表的な料理和食を作るときに使う基本の調味料を語呂合わせにした言葉です。また料理するときの、調味料を使う順番を覚えるための言葉でもあります。
さしすせその言葉のに隠れる調味料は、(さ)砂糖、(し)塩、(す)酢、(せ)醤油、(そ)味噌の調味料を意味しています。「さしす」の調味料は調味料名の頭文字になっているので覚えることは簡単ですね。「せそ」の調味料は調味料名の頭文字とは違うので気をつけて覚えましょう!

「さしすせそ」の調味料を知ろう!
「さしすせそ」の意味について上でご紹介しましたが、さしすせその意味を分かっただけではさしすせそを使いこなすことはできませんね。ですので、今からさしすせその言葉に隠れる調味料の意味ついて見ていきましょう。
また、先程言ったように「さしすせそ」の言葉は、和食などを作るときの調味料を入れる順番を覚えるための言葉でもあります。ですので、順番についてもなぜこの順番なのかについても紹介します。
トリビアだよ~ さしすせそ:「さしすせそ」の順に調味料を入れるように覚えておくと良い。「さ」は砂糖、「し」は塩、「す」は酢、「せ」はしょう油、「そ」は味噌。味をしみ込ませるものを先に、香りのあるものを後にすれば風味を損なわない
— ちみこだよ~ (@chimikoV) November 3, 2017
調味料さしすせそ:「さ」
砂糖
「さしすせそ」のまずはじめは、「さ」の砂糖についてです。砂糖の特徴として、料理を甘く味付けをして美味しくしてくれ、食材を柔らかくしてくれます。他にも、酸化を防いでくれたり、カビや微生物の発生を防ぎ腐敗を防いでもくれるのです。日持ちするパンがとても甘いのはこのためだったんです。
それでは次は、砂糖を入れる順番はなぜ一番はじめになっているのかについてです。砂糖は他の調味料に比べて食材に浸透しにくく、また塩や醤油などの塩分の調味料を先に入れてしまうと、その後砂糖の甘みは食材に浸透しにくくなるのです。ですので、砂糖は一番はじめ入れよう!となっているのです。
調味料さしすせそ:「し」
塩
次の、調味料「さしすせそ」は「し」の塩についてです。まずは塩がどのような働きをしてくれのかについてですが、塩も砂糖と同様食材を柔らかくしてくれ、酸化やカビなどの増殖を防いでくれます。ですので、日持ちのする漬物は塩辛くたくさん塩を使われているのです。また塩は食材の水分を吸収してくれ旨味を凝縮してくれる働きもあります。
塩を入れる順番は、「さしすせそ」でいうと二番目にです。塩がなぜ二番目に入れるといいのかについてについてですが、塩を入れることにより水分を吸収しこれから味付けするために良いコンディションをつくってくれる役割があるため、塩は二番目に入れる調味料なのです。
砂糖より先に入れたほうがいいのでは?と思うかもしれませんが、さきほどもお伝えしたように、塩味のついた食材に砂糖を浸透させることは難しくなるのです。ですので、塩は砂糖の後の準備で入れるようにしましょう。
調味料さしすせそ:「す」
酢
次は、調味料「さしすせそ」は「す」の酢についてです。酢のクエン酸には消化吸収を助けてくれる効果があり、酢の酸味には食欲増進の効果もあります。また砂糖や塩と同様、食材を柔らかくしてくれ、食材を腐りにくくもしてくれます。他にも酢の働きはたくさんあり、料理の味に深みをつくってくれたり、魚などの臭みを和らげてくれたりする効果もあるのです。
それでは酢を入れる順番が一番でなく三番なのかについてですが、酢は加熱することで酢の酸味や香りが飛んでしまい、酢の効果が台無しになってしまいます。酢は後のほうに入れて味付けをするようにしましょう。
調味料さしすせそ:「せ」
醤油
次は、調味料「さしすせそ」は「せ」の醤油についてです。醤油にも砂糖や塩、酢と同様にカビや菌の増殖を防いでくれます。醤油ならではの効果としては、食材にテカリをつけてくれたり、深い旨味をつくってくれます。甘いものに少し醤油を垂らすことで対比効果で、甘さが一層強まる効果もあります。
塩分の強いものに醤油を垂らすと、そん塩辛さを軽減してくれる効果もあります。また、刺身などにつけて食べると、刺身の生臭さを軽減してくれます。このように万能な醤油ですが、調味料「醤油」を入れる順番はどうなっているのかについてお伝えします。
醤油の入れる順番と理由ですが、酢と同様加熱することで醤油の香りは飛んでしまいます。ですので、醤油も後に入れるようなっているのです。ですが、醤油の味を食材に浸透させたい料理を作る場合は先に入れるといいでしょう。基本的な順番としては、醤油ならではの香りを残すために最後のほうに入れるといいと言われています。
調味料さしすせそ:「そ」
味噌
最後は、調味料「さしすせそ」は「そ」の味噌についてです。昔から「味噌は医者いらず」といわれており、がん・生活習慣病のリスクを下げてくれたり・腸をキレイにしてくれたり・血液の流れを良くしてくれたりと体にとてもいい働きをしてくれえる調味料なのです。食材に対しては肉や魚の臭みを軽減してくれたり、旨味を足してくれる効果があります。
次は味噌を入れる順番と理由ですが、酢や醤油と同様に味噌ならではの風味は長い加熱をすることで、風味は失われしまいます。ですので、酢や醤油などのように味噌は最後に入れます。
いかがでしたか?調味料の「さしすせそ」についてお話をしてきました。このように順番が決まっており意味や理由がきちんとあります。ですが絶対この順番に入れないと美味しくできないということではありません。料理によっては、醤油を先に入れ醤油の味を浸透させる煮物などの場合は醤油を先に入れたりします。ですので、基本の「さしすせそ」の順番や理由、意味を覚えつつ、料理に合わせて順番を考えるといいでしょう。
「さしすせそ」以外の和食によく使う調味料の順番は?
上では「さしすせそ」の調味料について紹介してきましたが、他にも和食でよく使われている調味料がありますよね!「お酒」や「みりん」です。これらの調味料は「さしすせそ」には入っていません。お酒やみりんにもいつ入れると良いのかという、順番や理由がるのでお伝えしましょう。
お酒
まずはじめは「お酒」についてです。「さしすせそ」の「さ」はお酒を示すともいわれているそうで、お酒は砂糖より先に入れます。お酒には食材の臭みを軽減してくれたり、味を浸透しやすいようにしてくれる効果があります。
ですので、浸透しにくい砂糖の前に入れることで、甘みの浸透を助けてくれます。また、お酒にはアルコール成分が配合が入っているので先に入れ、アルコール成分を飛ばす必要があるのです。
みりん
次は「みりん」についてです。みりんには二種類あり、本みりんとみりん風調味料があります。まずは、本みりんについて紹介しましょう。本みりんですが、こちらはお酒の仲間ですので同じ効果があり、お酒と同じタイミングで入れます。
みりん風調味料は、アルコール成分はほぼ含まれておらず糖分が多く含まれている調味料です。ですので、一番はじめに入れる必要はなく、風味や照を出すための調味料として「さしすせそ」の後に入れるようにましょう。
調味料「さしすせそ」を使いこなそう!
日本の和食には欠かせない調味料「さしすせそ」について紹介をしてきました。一つ一つの調味料に意味や理由があります。「さしすせそ」は決められた調味料のを入れる原則の順番ですが、料理により調味料を入れる順番は異なってきます。ですので、「さしすせそ」の順番を覚えつつ、料理に合わせて調味料の順番を考え美味しい料理を作っていきましょう。