ラムネの瓶にビー玉が入っている理由は?入れ方や取り方はどうするの?
最近では1年を通じて楽しめるようになったラムネ。カラカラと鳴るビー玉の音が、ラムネの美味しさをさらにアップさせてくれますよね。でもなぜラムネの瓶にはビー玉が入っているのでしょう?瓶へのビー玉の入れ方は?取り方は?ラムネのビー玉の秘密に迫ります!
目次
夏を感じる飲み物といえばラムネ!
夏になると、なぜか無性に飲みたくなることがあるラムネ。以前は夏の風物詩ともいえる飲み物でしたが、最近では飲み物としてはもちろん、お菓子やアイスなど様々なラムネ味の商品が発売され、1年を通じて楽しめるようになりました。
ところで、ラムネの定義って何だか知っていますか?ラムネとは「ガラス玉で密栓された炭酸ガス飲料」のこと。つまり、ラムネの瓶に入っているガラス玉・ビー玉こそが、まさにラムネの定義そのものというわけです。ではなぜ、ラムネはビー玉で栓をしてあるのでしょうか?
ビー玉で栓をしているのはなぜ?
ラムネの瓶がビー玉で栓をしている理由とは一体なんでしょうか。最初の頃のラムネは、ビー玉ではなくワインのようにコルクで栓がされていました。それがなぜ、ビー玉に変わったのでしょう。
コルクがビー玉に変わった理由、それはコルクが高価だったこと、そして時間が経つにつれ炭酸が抜けてしまいやすこと。そこで考案されたのが、ガラス玉を使って瓶を密閉する方法。これなら時間がたっても劣化せず、ずっと密封状態が保たれるというわけです。
ラムネの瓶へのビー玉の入れ方
ラムネを飲んでいる時に、瓶の中でカラカラを音をたてるビー玉を見て、こんな疑問を持ったことがあるのではないでしょうか。「どんな入れ方で、ラムネの瓶の中にビー玉を入れたんだろう?」ラムネの瓶を逆さまにしても出てこないビー玉を見ていると、なんだか不思議ですね。
ラムネの瓶へのビー玉の入れ方は2通りあります。まずは「ロウづけ」という方法。これは胴体部分と口部分を別に作っておいて、胴体部分にビー玉を入れ、その後に双方に熱を加えて1本の瓶にするのです。もうひとつは、瓶の口部分を広く作ってビー玉を入れた後、口部分を熱して成形し、ビー玉が出ない大きさにする方法です。改めて聞くと、納得の入れ方です。
とはいえ現在、この入れ方でビー玉を入れているところは日本にはありません。なぜかというと、日本で生産・発売されているラムネの瓶には、現在はオールガラスのものがないのです。この入れ方は、あくまで昔のラムネ瓶の製造方法の時の話です。
どうやってビー玉で栓をするの?
ビー玉の入れ方はわかったけれど、瓶の中にあるビー玉で、どうやって栓をするのか?考えれば考えるほど、わからなくなってきます。
ビー玉で栓をする方法も、入れ方同様に意外に単純な方法です。まず、ビー玉が入ったラムネの瓶の中にシロップと炭酸をいっぱいになるまで入れます。満タンになったたところで急激にラムネの瓶を逆さにするのです。そうすることによって、炭酸ガスの圧力でビー玉が一気に口のところまで押し上げられて、口の部分にピッタリと密着し、栓ができるというわけです。
ラムネの瓶の正しい開け方
栓をしているビー玉をポンとラムネ瓶の中へ落とすと、瓶の中のラムネが突然に息づいたようにシュワーと動き出します。その瞬間を見るのも、ラムネを飲む時の楽しみのひとつ。でも、ラムネを飲もうとしてビー玉を落としたら、一気に溢れ出てしまった経験のある人も多いのではないでしょうか?
なにげにビー玉入りのラムネ初めて飲んだ!!笑笑
— えりり (@eriri_4498sv) November 25, 2017
ビー玉落としたらすげー溢れてきてビビった( ^∀^) pic.twitter.com/Gu8TXGaJQP
実は、ラムネの瓶には正しい開け方があるんです。ビー玉を瓶の中へ落としたら、すぐに手を離さずに、炭酸ガスが落ち着くまで玉押しを抑えておくこと。たったこれだけで、中身が吹き出して溢れてしまうこともなく、美味しくラムネが飲めますよ。ラムネを製造販売しているハタ鉱泉株式会社では、安全な栓の開け方を動画で公開しています。
ラムネの瓶に入っているビー玉をとりたい!
「ラムネの瓶の中のビー玉を取り出したい!」ラムネを飲んだことがある人ならば、きっと一度はこんな風に思ったことがあるのではないでしょうか。瓶を傾けたり、思い切り振ってみたり、いろいろと頑張ってみてもラムネ瓶の口より大きなビー玉は出てきません。
なかには、どうしても欲しくてラムネ瓶を割って取ろうとしたことがある人がいるかも?ラムネの瓶を割ると、砕けたガラスで怪我をする可能性もあるので絶対やめてくださいね。実は、ラムネの瓶を割らなくても大丈夫なんです。その理由とは、ラムネのビー玉には正しい取り方があるから!
ビー玉の取り方は簡単だった!
ビー玉の正しい取り方をご紹介します。ビー玉の入れ方の時にも触れましたが、昔のラムネの瓶はオールガラス製だったので、瓶の中のビー玉は割らなければ取り出すことができませんでした。けれども今は、飲み終わった後のラムネの瓶を分別して捨てるために、それぞれを分けられるように作ってあります。
ビー玉の正しい取り方、それは蓋を回して外して取る!というシンプルな方法でした。瓶を割らなければ絶対に取り出せなかった昔のラムネの瓶と違って、今は簡単に取り出すことができるのは嬉しいですね!
でも、この取り方ですべてのラムネの瓶でビー玉が取り出せるわけではありません。その理由は、ラムネの瓶の蓋部分には、この動画のようなネジ式のものの他に、キャップ式や打ち込み式のものがあるから。ネジ式を採用しているサンガリアでは、公式ページで栓抜きを使って外す方法を公開しています。
今のラムネってビー玉取り出せるようになってるんやね。
— Mr.K (@SeeTheLight119) June 3, 2016
水色の部分を50度くらいのお湯で温めてから栓抜きでポンッ pic.twitter.com/alDsgfQhiU
国内で製造販売されているラムネの瓶はネジ式かキャップ式がほとんどなので、安全にビー玉を取り出すことができるようになっています。世代によっては、子供の頃に絶対に取れないビー玉に憧れたことも?そんな世代にとっては「ついに夢が叶った!」という気持ちになれるのが嬉しいのではないでしょうか。
ラムネ瓶のくぼみとビー玉の大事な関係?
ところでラムネを飲んでいる時に、ビー玉がピタッとはまって口を塞いでしい飲めなくなってしまった、なんてことありますよね。あっちこっちに傾けてみたりと、なかなかラムネが出てこなくて苦労することも。実はラムネの瓶には、それを防ぐための秘密があるのです。その秘密とは、ラムネの瓶のムネ部分にあるくびれ。
ラムネの瓶にある大きなくびれの上に、2つの丸いくぼみがあります。このくぼみが重要な役割をするんです。ラムネを飲もうと瓶を傾ける時に、くぼみにビー玉を入れてください。そうすると、ビー玉がくぼみに引っかかって落ちてこないので、口の部分が塞がれてしまうことがないのです。言葉ではわかりにくいので、「ラムネの上手な飲み方」を動画でご覧ください。
あまりラムネの瓶を傾けすぎないことが大きなポイントのようです!この「くぼみの秘密」は、知らない人も多いのではないでしょうか?次にラムネを飲む時には、ぜひ実践してみてください。
ラムネに入っているのはビー球じゃない?
ここまでラムネの瓶の中に入っているビー玉の話をしてきましたが、実はあのガラス玉はビー玉ではないんです!「え?それどういうこと?」って思いますよね。
ラムネの瓶に栓をするために作られるガラス玉は、わずかでも隙間があると空気が入ったり、液体が漏れてしまいます。そのため「真円」でなければなりません。ラムネ用に作られらたガラス玉は、栓としてつかえる真円の「ええ玉(A玉)」、規定に満たない使えない「B級の玉(B玉)に分けられます。そして、使えなかったB玉が子どもたちのおもちゃとして売られるようになりました。
A玉…ッ!
— 内山杏南 (@anna_Woody4) April 17, 2017
ビー玉ってラムネありきだったんだ…!?「なんでラムネにビー玉入ってるんだろう?」って、ラムネに入れるために作ってたんだ!そしてビー玉じゃなかったのか!全部間違ってた ⍤⃝ !?
ビー玉の音を味わいながらラムネを楽しもう!
なぜラムネの瓶にビー玉が入っているのか、その理由は?入れ方は?取り方はどうするの?みなさんが気になっていたラムネの秘密についてご紹介しました。ラムネって意外に奥が深いです。
独特な瓶、鮮やかなラムネの色、シュワシュワの刺激、最後にキラキラのビー玉を取り出すまで、ワクワクがとまらないのがラムネの大きな魅力。暑い日はもちろん、寒い日にも暖かな部屋の中で、カラカラという涼やかなビー玉の音を味わいながら、ラムネを楽しみたいですね。