就活ノートの作り方&まとめ方!自己分析や情報整理に活用しよう!
就職活動は将来のあなたの暮らしを決める重要なイベントです。多忙を極める就活を効率的にこなしていくために就活ノートを活用しましょう。今回は就活ノートの作り方、自己分析や企業研究の仕方、就活が始まる前に知っておきたいことなどをご紹介しています。
目次
就活ノートは作るべき?
就職活動の時期は、年々短くなってきています。しかし、準備をしなければならないものは面接対策だけでなく、業界研究、自己分析、SPI、インターンシップ…と変わらず山積みです。就活を効率よくこなしていくためには、就活ノートを作ることをおすすめしています。
いやー、改めて勉強になるな。
— アラフォー新婚メンズ (@renai_menz) July 29, 2017
ちゃんとセミナー受ける事で、出来ているつもりになっている部分を見直す事が出来た。よし、就活ノートを作ってしっかり備えよう!
必ず作らなければならない、というものではありませんが、就活ノートを作ることは「自分が何をして働きたいか」考える、就活へのファーストステップになります。数十社受ける方がほどんどですので、情報をまとめておいたほうが効率的に就活に臨むことができます。

ただ、就活ノートを作ることにも非常に労力と時間がかかります。早め早めの準備やあらかじめポイントを絞ったまとめ方で作っておくと後にも役に立つ就活ノートができます。
就職活動の流れ
就活の時期はその年ごとによって前倒しになったり期間が短くなったりすることがあります。動向を確認するためには経団連のHPや就活サイト、新聞などに目を通しておくと良いでしょう。
就活はどのように始まるのでしょうか?実は試験のように一斉に始まるわけではありません。自己分析や業界研究、インターンシップの順にだいたい6月頃から一人ひとりが各自で準備を始めます。
経団連の紳士協定

ただし、これは罰則のない「紳士協定」です。経団連に属していない外資やIT関連の企業は対象外であるため、インターンシップなどから採用活動がすでに始まっている場合があります。自分の志望企業は経団連に属しているかどうか、知っておく必要があります。
就活ノートの作り方に決まりはあるの?
就活ノートの作り方に決まりはありません。自分が興味のある業界や企業であれば必然と情報をたくさん得ることになりますので、体裁を良くする必要はないでしょう。
説明会や面接で持ち歩くため、就活ノートはできれば一冊にまとめたほうが良いです。選考を受ける数が多くなりそうな場合はあらかじめ業界ごとなどに分けておくなど工夫するとよいでしょう。
就活ノートに書くべきこと
「就活ノート」と一口にご紹介しましたが、書く内容は人によって様々です。日々の活動記録やスケジュールもこの就活ノートで管理している人もいれば、企業研究や自己分析など面接対策をノートに残している人もいます。また、「こんな自分でありたい」、「こういう暮らしをしたい」など理想像を書いておくとやる気アップにつながります。
会社説明会でのメモこんなふうにとってんだけどさ、周りの大学生とかは就活ノート?とかにメモとってるから恥ずかしいんだよね…このページで分かる通り5社分。なんか1社おかしいけどこの1社さん学内で業界セミナーみたいなやつだったから書けなかったんだよねぇ…自分で読めないのが問題点 pic.twitter.com/QngAdY9q8G
— 山田ルエラ@ジャンフェス16らぶフェス19 (@fp_1001) April 25, 2017
企業研究やインターンシップの記録など情報が多くなる事柄は自分で書く内容を決め、まとめ方を工夫しておけば振り返りやすい就活ノートになります。
就活ノートの肝!企業研究で知っておきたい業界・職種

「企業研究」にも3つ種類があります。一つ目は同じような事業を展開している会社を大きくまとめる「業界研究」、二つ目はある一つの会社に絞って情報を見る「企業研究」、三つ目は企業の中で細かく分かれている部門を見る「職種研究」です。
知っておきたい8つの業界
企業研究を始めるには、まず一番大きなカテゴリーである「業界研究」から行うとよいでしょう。すでに志望企業が決まっている場合でも、新たな情報や同業他社について知ることができます。より詳しく知りたい場合は書店で「業界地図」を購入することをおすすめします。
1.メーカー

メーカーは製品を開発・生産し、市場へ提供します。電子機器や自動車などがイメージしやすいですが、食品や化粧品、音楽やアパレルにもメーカーがあります。生産業ではもの作りが好きであることはもちろん、忍耐力と冷静な判断力を必要とされます。
2.商社

商社では日本と外国間での輸出入貿易が主な業務となります。「総合商社」は広い分野の商品を取り扱う一方、特定のものを取り扱う「専門商社」もあります。モノだけでなくサービスの売買もあります。特に総合商社の場合、扱う商品の幅が広いため新卒者には柔軟性が問われます。
3.小売

小売業はメーカーなどから仕入れた商品を私たち消費者に直接販売します。百貨店やスーパー、コンビニなどがイメージしやすいでしょう。専門店やブランドショップも小売りの販売業です。また、アパレルや雑貨などで注目を集めることが多い「バイヤー」もこの中に含まれます。
4.金融

金融は様々な業界の経済を密接に支える業界です。皆さんとなじみの深い預金の取り扱いや企業や個人への融資を行っている銀行、株取引や企業間の仲介を行う証券会社、様々な保険を取り扱う保険会社、その他にはカード会社や車などのリース会社などが挙げられます。
5.サービス
多くの方が勤めるのがこのサービス業ではないでしょうか?近年海外からも注目の高い旅行や飲食など企業がお客様に提供するサービスや人材派遣や情報を企業間で提供するサービス、運送会社など企業と個人のお客様両方に提供するサービスなど形態は様々です。
6.ソフトウェア・通信

主にインターネットで活躍する業界です。情報の取り扱いや企業のニーズに合ったシステムを開発したり、情報の伝達に関わるツールを開発あるいは提供する通信業があります。専門知識が必要となりますが、知識がない・文系卒でも受け入れてくれる企業が多いです。
7.マスコミ

テレビや新聞が主なイメージの業界です。雑誌などの書籍を販売して情報を広める出版業や新しい商品やサービスの紹介をする広告業もこちらに含まれます。多くの人と会い、情報を集めることを仕事としますので、積極的にOB・OG訪問をする志望者が歓迎されます。
8.官公庁・公社・団体

地方公共団体や地方自治体のことです。市役所や警察、自衛隊、裁判所、中央省庁や日本銀行がこれらにあたります。試験はSPI方式ではなく、公務員試験や、国家試験の対策をする必要があります。試験方式が違うので、一般企業と合わせて受験する方は別に対策をとる必要があります。
企業研究のまとめ方
業界を絞ることができたら、次は一つの企業を詳しく見てみましょう。大きく分けると「会社の基本情報」、「労働環境」、「選考日程」、「経営状況」の4つを書き留めておくとよいでしょう。これらが選考に申し込む(エントリー)基準や面接対策の際に重要になってきます。
1.会社の基本情報

基本情報は企業のHPにある「会社概要」から見ることができます。企業名はもちろん、経営理念や社訓、代表者の名前や会社の歴史をメモしましょう。また複数支店がある場合は本社所在地や支店、営業所所在地を知っておくことで引っ越しや一人暮らしの可能性を考えることができます。
2.労働環境

労働条件は自分の暮らし方に大きくかかわってくる重要な部分です。企業のHPでは「採用情報」のところに情報が載っています。労働時間や給与体系、福利厚生やどのような手当があるのかは就活ノートに書き留めておきたいポイントです。
3.選考日程

選考がどのように進められるのかも、非常に重要です。合同企業説明会や独自のセミナーの日程などある程度前もって知ることができる日程は忘れずにメモしておきたいですね。エントリーした人にのみ知らされるイベントもありますので注意しておく必要があります。
4.経営状況

経営状況やこれからの動向は企業HPの「投資家情報(IR)」から見ることができます。有価証券報告書や決算説明会資料は投資家の判断材料となるため、分かりやすい文章で書かれています。ページ数が多いのでポイントを絞って読むとよいでしょう。
職種研究で具体的にやりたい仕事を見つける
職種は今まで見てきたカテゴリーの中で一番小さな分類です。自分が「何をして働くか」という最も重要な部分です。現在日本の職種数は約1万7千あり、労働政策研究・研修機構のHPから詳しく調べることができます。

注意しておかなければならないのが、同じ名前の職種でも企業によって業務内容が異なる可能性があるという点です。自分が何をしたいのか明確に決まっている場合は企業ごとに確認しておくと失敗しないでしょう。
就活ノートに自己分析の記録を残そう
自己分析は今まで見えていなかった自分の部分を理解するのが目的です。最もポピュラーなのが「エニアグラム」です。約90ある質問にチェックを付けるもので、9つのタイプに分けて診断されます。就活サイトなどで無料診断がありますので、時間のある時に行ってみてください。
自分軸を考える
自己分析でもう一つ書き留めておきたいのが「自分軸」です。面接で「あなたの強みは」、「この会社で何をしたいですか」という質問が最も多いですが、自分軸をはっきりさせておけば迷うことなく答えられるようになります。
【自己分析】思いがけない感情や記憶が、掘り起こされるかもしれない。潜在意識の中から、気付かなぬうちに意識や行動に大きく影響していた記憶がよみがえってくるはず。
— 3ステップで天職に転職!無敵の自己分析 (@self_find) December 11, 2017
自分が何に喜びを感じ、大切にしたい人間か、見えてくるはず。それがきっと「自分軸」です。
例えば、アパレル業界志望で「ファッションを通して人の暮らしをもっと豊かにしたい!」と考えたとします。その際、自分はどの分野で「人の暮らしを豊かに」したいかを深く考える必要があります。自分軸を「お客様がなりたい自分になれる服を提案したい!」というものに決めたとすれば、自然と販売業に目が向くことになります。
就活ノートを活用しよう
これまでは就活が始まる前にできるまとめ方をご紹介しました。では、就活が始まったら見返すだけでしょうか?いいえ、活動中にも就活ノートを更新していくことをおすすめします。
説明会に参加したとき

説明会では、今まで調べてきた情報から出た疑問を直接人事の方に質問することができます。そこで得た回答や気づき、説明を聞いた感想などを就活ノートに書き加えておくとよいでしょう。
面接のあと
面接はある程度パターン化されています。聞かれたことや集団面接の場合だと他の人がどんなふうに答えていたか、その時の面接官の反応も就活ノートに書いておくとよいでしょう。パターンがわかれば対応を改善したり、面接官が何を知りたかったのか推測することができます。
就活ノートを仲間と共有する
就活は個人戦だと思われがちですが、就活仲間を作って情報共有することもおすすめです。「就活ノートの作り方」でお伝えしたように、書いてある情報は人によって異なります。就活ノートを活用し、同じ業界を志望する人と情報共有することも発見の一つになりますよ。
就活ノートにおすすめのノート・ルーズリーフ
就活ノートの書き方をご紹介してきましたが、大変な就活の相棒となるノートは良いものを選びたいですよね。ルーズリーフは情報が差し替えられる点が人気です。ルーズリーフとノート、どちらでも大丈夫ですが、サイズは合同企業説明会など立ったままでもメモしやすいA5がおすすめです。
おすすめノート
メモ帳タイプのリーガルパッドですが、おすすめポイントは左から10分の1程度のところに入った赤い罫線です。この左側の仕切りを日付やちょっとしたメモに使うなどアイディアはたくさんあり、根強い人気があります。
ニーモシネのおすすめポイントは上質な紙質とミシン目入りです。書くことが多い就活ノートでストレスない書き心地を重視したい場合はこのブランドを。こちらは無地タイプのノートですのでマインドマップを活用したり、罫線にとらわれずに書きたい方に特におすすめです。
ツバメノートのおすすめポイントは一冊の枚数が100枚以上あるノートを取り揃えてあることです。ページ数がたくさんあれば、就活ノートを分ける必要がなくなりますよね。
おすすめルーズリーフ
おすすめポイントはノートパッドのように糊で留めてある点です。一枚ずつ袋から用紙を出す必要がなく、切り離してバインダーの表紙裏についているポケットに収納しておくことができます。もちろんルーズリーフ用の穴がありますので、リングファイルに閉じることができます。
コクヨのルーズリーフにはたくさんの種類がありますが、おすすめはこちら。一行の真ん中にドット線が入っているところがポイントです。就活ノートは書くことがたくさんありますが、行間を空けなくてもすっきり書くことができれば、きれいなまとめ方ができるでしょう。
上下に分かれたリング穴と5色の用紙がおすすめポイントです。このタイプのルーズリーフは利き手と逆のページに書くときにリングが邪魔になりません。また、用紙に色がついているのでインデックスをつける手間を省くことができます。
就活ノートで就活を成功させよう!
就活ノートのまとめ方についてご紹介してきました。必ず作らなければならないものではないですが、就活ノートがあると情報が視覚化されて効率的な就活ができます。
就活ノートの作り方に決まった形はありません。基本的な流れと異なる就活の場合でも、安心して自分だけの就活ノートを作ってみてください。最初にお伝えしたように、就活ノートを作るには大変な労力と時間がかかります。早めの準備をしておくことはもちろんですが、自分の志望先を絞り込んでから取り掛かりましょう。

就活はとても精神的にも肉体的にも大変な作業です。モチベーションを保てるよう、就活ノートに目標を書いておくことをおすすめします。「どんな自分になりたいか」、「どんな暮らしをしていたいか」、など具体的な将来像を書き留め、見返すたびにやる気がでる就活ノートにしてみてくださいね。