わらび餅の原料について!くず餅との違いや基本の作り方もご紹介
わらび餅の原料についてご存知ですか?ツルツルもちもちのわらび餅の原料って一体何なのか気になりますね。今回はわらび餅の基本の作り方やわらび餅と似ているくず餅との違いなどを紹介します。原料にこだわってわらび餅を作ってみましょう!
目次
わらび餅の原料って何か知ってる?
汗ばむ季節がやってくると、つるんとした喉ごしの冷たいデザートが食べたくなります。夏にぴったりのデザートといえば、わらび餅やくず餅ではないでしょうか?日本を代表する夏におすすめの和菓子です。最近は、コンビニやスーパーでも手軽に買えるようになりました。きな粉と黒蜜でいただくわらび餅は冷たく冷やして食べるととても美味しいですね。
私たちが何気なく食べているわらび餅ですが、原料は一体何なのかご存知ですか?なんとなくはわかっているけど、原料が何なのかは知らないという方がほとんどでしょう。わらび餅とくず餅は同じもので、呼び方が違うだけと思っている方も多いようです。なじみの深い和菓子だけに、原料などきちんと知っておきたいものです。
そこで今回は、わらび餅の原料についてや、わらび餅とくず餅の違いについてまとめました。また、わらび餅の基本の作り方や、応用レシピもあわせてご紹介します。わらび餅の原料を知れば、もっと美味しく食すことができるはずです。早速わらび餅がどんなものなのかチェックしてみましょう!
わらび餅の原料は?
わらび餅の原料について説明しましょう。わらび餅の原料は、山菜として有名なわらびの根っこから取れるでんぷんです。このでんぷんの粉であるわらび粉を使っているお菓子だから、わらび餅という名前なのですね。案外このわらび餅の原料について知らない方が多いようです。わらびの形なんてしてないのになぜわらび餅という名前なの?という疑問を持っていた方もスッキリしたのではないでしょうか?わらび餅の名前にはきちんと意味があったのですね。
わらびの根っこを掘り出し、きれいにほぐしてからしっかり洗います。そしてここからでんぷんを取り出すのです。取り出したでんぷんを乾燥させたものが、わらび粉になるのです。わらび粉を作るのにはとても手間がかかります。手作業でわらび粉を作るとなると、わらびの根10キロから取れるわらび粉はたったの70グラムなのです。しかもわらびの根っこを掘り起こす作業は寒さの厳しい時期に行われます。寒い中なんども冷たい水でわらびの根を洗う必要があります。
純度100%のわらび粉を作るのには、およそ半月くらいもかかってしまいます。100%わらび粉の本わらび粉はとても貴重なものだということがわかりますね。そのため本わらび粉はスーパーなどで販売されていることはほとんどありません。私たちが普段よく見かけるわらび粉は、さつまいもや葛粉、タピオカなどを利用したものになります。
とろとろのわらび餅〜😊❤️
— 絶品スイーツ:*) (@sweets_love_1) November 28, 2017
抹茶もいいけど黒蜜きな粉もいい💕
食べたくなったらRT💗💗💗 pic.twitter.com/Cl7SqOOWPJ
わらび餅の原料にも種類がある
本わらび粉
わらび粉100%のものを本わらび粉と言います。本わらび粉で作ったわらび餅は、よく見かけるわらび餅とは全く違い、グレーに近い色になります。まるでこんにゃくのような見た目です。透き通った涼しげなわらび餅というイメージとは程遠い見た目ですね。本わらび粉は、作るのに非常に手間暇がかかるため値段も高価です。たった100グラムで1000円くらいします。スーパーなどで気軽に買えませんが、ネット通販などで購入することができます。
わらび粉
本わらび粉とレンコンのでんぷんを混ぜて作られたのが、わらび粉です。やや黒っぽい色をしています。本わらび粉に比べると扱いやすく、アレンジもしやすくなります。和菓子屋さんなどで使用されているわらび餅の原料は、だいたいこのわらび粉になります。本わらび粉に比べると、値段はグッと安くなります。
わらび餅粉
さつまいものでんぷんを原料として作られているのが、わらび餅粉です。スーパーやコンビニで販売されているわらび餅の原料は、このわらび餅粉がほとんどです。透明に近いつるっとした見た目のおなじみのわらび餅です。とても安価でスーパーでも手軽に買うことができます。このわらび餅粉を使ったわらび餅の作り方はとても簡単なので初心者でも簡単にわらび餅を作ることができます。
わらび餅とくず餅の違いって?
原料が違う!
わらび餅に非常によく似た和菓子にくず餅があります。わらび餅とくず餅は見た目がほぼ同じで、食べ方も同じです。ですので、わらび餅とくず餅は言い方が異なるだけで同じものと思っている方も多いようですが、実は全く違うのです。
くず餅は関西と関東で原料が違う!
わらび餅の原料は、上記でも述べましたがわらび粉です。それに対し、くず餅の原料は、葛粉になります。葛粉は、マメ科のくずの根っこから作られます。また、関東と関西ではくず餅の原料自体が異なるのです。関西のくず餅は、くずの根っこを乾燥させた粉を用いますが、関東のくず餅の原料は、小麦粉なのです。小麦粉からグルテンを分解させて残った浮遊物を発酵させて作られているのです。
食べ方は同じ
わらび餅とくず餅は原料は違いますが、食べ方は同じです。食べ方に違いはほぼなく、一般的なのはきな粉と黒蜜をかけて食べます。食べ方は様々で、きな粉と黒蜜をふりかけたり、絡めたりとお好みで食べられているようです。別の小皿にきな粉と黒蜜をだし、それにわらび餅やくず餅をつけて食べる食べ方もあるようですよ。
くず餅モキュモキュ #くず餅 #船橋屋 pic.twitter.com/Cc7MsfbOtv
— YAMA猫★ (@nekoshisen) November 26, 2017
わらび餅の基本の食べ方
わらび餅の基本の食べ方は、きな粉と黒蜜をトッピングとして食べます。まずわらび餅に黒蜜をかけて絡ませてから、きな粉をふりかけるという食べ方が基本のようです。また、これとは逆にきな粉をわらび餅に絡ませたあとで、最後に黒蜜をかけて食べるという食べ方もあるようです。
わらび餅に黒蜜ときな粉をかけて、絡ませてからお皿に出して提供することや、別のお皿にきな粉と黒蜜を出し、わらび餅をつけながら食べるという食べ方もあるようです。わらび餅の食べ方にきまりはありませんので、お好みの食べ方で美味しく食べるのが一番でしょう。
わらび餅の基本の作り方
原料:本わらび粉での作り方
本わらび粉を使ったわらび餅の作り方です。材料は、4人前で本わらび粉50グラム、水250ミリリットル、グラニュー糖100グラムです。ボールに本わらび粉とグラニュー糖を入れ、水を加えて静かに混ぜます。よく混ざったら鍋に移しましょう。弱めの中火くらいで混ぜながら生地が透明になるまで煮ます。
パッドにきな粉をふるっておきましょう。ふるったきな粉の上に生地を移し入れ、きな粉が均一にいきわたったら一口大の大きさにちぎりましょう。食べる直前に冷蔵庫に入れて冷やして完成です。冷やしすぎるとわらび餅の食感が悪くなってしまうので注意しましょう。パッドに生地を流し入れたあと、固まってからカットしてきな粉をまぶすとスクエア状のわらび餅が完成します。
原料:わらび粉・わらび餅粉での作り方
手軽なわらび粉やわらび餅粉で作るわらび餅の作り方です。材料は4人前で、わらび粉またはわらび餅粉50グラム、水250ミリリットル、上白糖100グラムです。ボールにわらび粉またはわらび餅粉を入れて水を加えてよく混ぜます。混ざったらこします。生地を鍋に入れて中火にかけます。混ぜながら煮て、半透明になったらさらに弱火にして透明になるまで煮ましょう。
みんな〜手作りわらび餅出来たよ☆〜(ゝ。∂) pic.twitter.com/rg1hFpGq9I
— きゃさりん🍆冬眠 (@cyasarinh13) November 28, 2017
パッドにきな粉をふるっておきます。そこに生地を移しまんべんなくきな粉を混ぜましょう。それから一口大にちぎります。食べる直前に冷蔵庫に入れて冷やして完成です。お好みで黒蜜をかけるとより本格的なわらび餅になります。
抹茶の風味豊かなわらび餅
わらび餅の作り方応用編①
では、基本のわらび餅を少しだけアレンジしたレシピをご紹介します。基本のわらび餅の作り方で、鍋で混ぜながら煮ている途中で、水で溶いた抹茶を入れるだけの簡単レシピです。抹茶のグリーンがとてもきれいなわらび餅になりますね。きな粉をまぶして黒蜜と一緒に食べるととても美味しいですよ。
抹茶わらび餅に、抹茶のアイス・・・
— 抹茶好き♡のテロリスト (@maccha_umaa) November 30, 2017
最高のデザートタイム♡ pic.twitter.com/T81MSX6fs5
お子さんも喜ぶミルクわらび餅
わらび餅の作り方応用編②
ミルクわらび餅の作り方は、基本のわらび餅の材料の水を牛乳に変えるだけです。真っ白なわらび餅は見た目も可愛いですね。ミルクの優しい甘さと、わらび餅のつるんとした食感がとてもマッチしています。お子さんのおやつにもぴったりなわらび餅ですね。きな粉をかけて食べても美味しいです。
わらび餅の原料にこだわって作ってみよう!
知っているようで知らなかったわらび餅の原料や、くず餅との違いについてご紹介しました。夏の定番和菓子となったわらび餅は、つるっとしていてどこか懐かしい味がたまりません。今回ご紹介したレシピを参考に、ぜひ皆さんも原料にこだわってわらび餅を作ってみてくださいね!