新築祝いの熨斗(のし)袋どう書く?意外と知らない書き方を紹介!

新築祝いに送る「熨斗(のし)」袋の書き方について、困ったことはありませんか?大切な日本人のマナーの1つですので、あやふやな知識で恥をかかないよう、今一度確認してみましょう。新築祝いをはじめ、熨斗(のし)袋の正しい書き方を身につければ、それは一生ものです。

目次

  1. 新築祝いとは
  2. ご祝儀袋とは
  3. 熨斗(のし)とは
  4. 新築祝いののし袋の水引(みずひき)はどれ?
  5. 新築祝いののし袋の書き方1:ペンは何をつかう?
  6. 新築祝いののし袋の書き方2:表書きの名目
  7. 新築祝いののし袋の書き方3:下段の書き方
  8. 新築祝いののし袋の書き方4:中袋の書き方
  9. 新築祝いののし袋は美しい文字で書くのがマナー

新築祝いとは

新築祝いとは、親族や知人、友達などが自宅や会社を新築した際に「家内が安全で末長く繁栄をするように」とお祝いすることです。お家を建てるということは、その人の人生にとって1番高価な買い物とされていますので、みなさんで盛大に新築祝いをしてあげるのが良いでしょう。引越しをした際に、たくさんの人が挨拶にくるとその家は繁栄するとも言われています。
 

そしてこのお祝いの挨拶にかかせないのが、のし袋です。今回は、のしや水引の基本的な知識や表書きの正しい書き方のマナーまでご紹介します。新築祝いは一生のうちに、そうはない大切なお祝いの1つですので、しっかりとした書き方を習得して、お互い気持ち良いお祝いの挨拶となるようマナーを習得しましょう!

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ご祝儀袋とは

ご祝儀袋とは、結婚式や出産祝い、新築祝いなどの様々なお祝いの際にお祝い金を包み、お祝いの挨拶や気持ちとともに相手に贈る日本ならではの文化です。一般的に「お祝い用ののし袋」「お祝いのし袋」と呼ばれ、のしと水引がついています。相手の方に特別なお祝いの気持ちを伝えるために、きちんとしたマナーと素敵なご祝儀袋を持って挨拶に行くようにしましょう。

ご祝儀袋やのし袋には、中袋がついているものもあります。正式にはお金をのし袋でそのまま包むのではなく、中袋でお金を包んだあとにのし袋に入れます。最近ののし袋は、アレンジが加えられてデザイン的にとてもおしゃれなものや、モダンなタイプ、美しいものなど様々で、目でも楽しませてくれるようになりました。

熨斗(のし)とは

昔は神様や長生きのお祝いに貴重なあわびを干して乾燥させ、お供えしてきましたが、その後、のしたあわびは長持ちする上に栄養価が高いことから重宝され、和紙に包み贈答品につけていました。この慣習が現在では黄色の和紙をあわびに見立て、紅白の紙に包んだ「折りのし」や、図柄をプリントしたスタイルへと変わり新築祝いの様なお祝い事に用いられるようになりました。

 

新築祝いののし袋の水引(みずひき)はどれ?

水引とはのし袋につける飾りの紙紐で、基本的には紐の本数は奇数で色も違い、結び方もいろいろあります。お祝いの時には「赤白」「金銀」「赤金」が使われ、蝶結びや結び切りが使われます。水引の由来は、紙縒り状にした和紙を水糊で引き固めていたからで、もともと飛鳥時代に中国の王朝からの贈答品に「赤白」の紐が飾られてことから日本でも使うようになりました。

 

祝い事に使われるのし袋の「蝶結び」と「結び切り」ですが、「蝶結び」は何度あってもおめでたいことに使われます。これは何度も結び直しができるという意味あいです。新築祝いはこちらの「蝶結び」がマナーですね。ただし、結婚祝いや快気祝いは、何度もあるとた大変なので、蝶結びではなく固結びの水引を使いますので間違えないようにしてください。

水引には本数も重要です。一般的には5本で1組になっていますが、祝い事は1本、3本、7本と奇数を使用します。9本は「苦」を連想させるので縁起が悪いのでやめましょう。基本を5本として、それより少ない本数は簡略的なお祝いや粗品などに使われることが多く、7本は5本を丁寧にしたものです。新築祝いでは一般的なお祝い金額であれば5本で問題ありません。

新築祝いののし袋の書き方1:ペンは何をつかう?

のし袋には毛筆でさらに楷書で書くのがマナーです。丁寧に鮮やかな黒の墨で、濃く、はっきりと書きましょう!鮮やかな黒で書く事で、お祝いの喜びの気持ちを現すことができます。毛筆が苦手な人は、筆ペンやフェルトペンでも問題ありません。フェルトペンがなぜ大丈夫かというと、ペン先が太めで毛筆っぽいからなんだそうです。ただギリギリ大丈夫というレベルのお話です。

万年筆やボールペンではダメ?

特に万年筆は「筆」という字もついていて、高級なイメージもあるのにダメなの?と思われる人もいるようですが、のし袋に万年筆は使ってはいけません。特にボールペンなどは、最近多いのし袋のマナー違反です。ボールペンは事務用品であり、簡易的で手抜きの印象を相手に与えてしまいます。心からお祝いしている気持ちを伝えるには筆が最適なマナーなのです。

新築祝いののし袋の書き方2:表書きの名目

のし袋の表書きの書き方について説明します。表書きの上段中央にはお祝いの名目を書きます。新築祝いの表書きは「御新築御祝」または「御祝」です。気をつけたいのが、新居が中古物件の場合で「御新居御祝」「御引越御祝」「御祝」などにします。また、「新築祝い」はNGです。文字数が4文字だと「死文字」とれさ新築祝いのようなお祝いごとには縁起が悪いので、やめましょう。
 

新築祝いののし袋の書き方3:下段の書き方

表書きの下段には、贈り主のフルネームを書きます。この時、表書きの名目よりも小さく書くようにしましょう。また、名前は全体のバランスを良くみて、変な余白ができないようにしましょう。文字が水引がかかってしまったりするのもよくありません。連名で書く時は特に難しいので、次にご紹介していきます。

2名連名で書く場合

新築祝いののし袋の表書きを連名で書く場合は、普段の挨拶と同じで格上の人、年長の人を1番最初に表書きの中央に位置するように書きます。2人が同等の立場の場合であれば、50音順の並びで大丈夫です。この時、文字の大きさは2名とも一緒で良いです。

家族で書く場合

新築祝いののし袋の表書きを家族として出す場合は、一般的に代表者を世帯主(夫)としてフルネームを中央に書きます。ただし夫婦連名で出す場合は、世帯主(夫)の左にパートナー(妻)の名前を書きます。フルネームではなくて、名前だけを世帯主の名前に揃えて書きます。

 

3名連名で書く場合

新築祝いののし袋の表書きを3名でのし袋を贈る場合は、2名連名と同じように3名の中で格上や年長者を中央に書き、残り2名を格上、年上の順番に左に書いていきます。3名が同等の立場であれば、50音順にします。最近では、バランス良く見せるために連名を中央に書くようになってきました。のし袋の連名は最大でも3名くらいまでにするのがおすすめです。

4名以上で書く場合

新築祝いののし袋の表書きが贈り主4名以上の際は、連名では書きません。代表者1名の名前をフルネームで中央に書いたら、その左に「外一同」と少し小さめに書きます。一同全員の名前は、奉書紙または和紙に書いて、中袋に入れます。

会社を入れて書く場合

新築祝いののし袋の表書きは、贈り主の名前を下段の中央にフルネームで書きます。その名前の右側にやや小さめに会社名を書きます。会社名入りの連名の場合は、代表者1名のフルネームを中央に書き、その右側にやや小さく会社名を左側に「外一同」とやや小さめに書きます。

新築祝いののし袋の書き方4:中袋の書き方

中袋の表面の書き方

新築祝いののし袋の中には中袋と呼ばれる、お金を包むための袋があります。表面に包む金額を書きます。市販ののし袋の中袋の中には、すでに印刷で金額を書く場所などを指定している物がありますが、それは従って書いてください。金額の数字は、漢数字の旧字体大字で縦に書くのがマナーです。金額が10万円以上になる場合は末尾に「也」をつけましょう。
 

中袋の裏面の書き方

中袋の裏面には贈り主の住所と名前を書きます。連名で新築祝いののし袋を贈る場合は、半紙などの別の紙にお金を出した人の名前と住所を書いて、中袋に入れます。のり付けは必要ありません。ただし市販ののし袋の中袋に「封」と指定されている場合はのりを付けます。のり付けした場合は、封の場所に「〆」を書く事を忘れないようにしましょう。

新築祝いののし袋は美しい文字で書くのがマナー

大切な人の新築祝いには、これ以外にも「綺麗な文字」を書くことを心がけると良いでしょう。丁寧に書いた字はお祝いの気持ちが必ず伝わります。

さて、新築祝いののし袋の書き方は理解できましたでしょうか。新築祝いに挨拶に行く際に、のし袋の書き方がわからずに慌てることのないよう、しっかりマスターしてくださいね。

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