卵の栄養効果について!成分や黄身と白身の違いについても紹介
卵は子どもから大人まで人気の食品ですよね!様々な姿に形を変え人々を虜にする卵ですが、その栄養効果はどのようなものなのでしょうか?また卵の黄身と白身で入っている栄養素に違いはあるのでしょうか?今回はそんな卵にまつわる疑問にお答えしていきます!
目次
卵の栄養価は高い!
何気なく食べられている卵ですが、その栄養価は他の食品と比べても群を抜いて高いのです!なんといっても卵は食物繊維とビタミンCを除いた全ての栄養成分を含んでおり、卵一つで豊富な栄養成分を摂取することができます。特に注目すべき卵の栄養成分はたんぱく質・ビタミン・ミネラルです。
たんぱく質は髪や骨といった人間の体を形成する上で必要な成分です。そのたんぱく質を構成するアミノ酸の中でも食事からしか摂取することができない成分として必須アミノ酸があります。卵には必須アミノ酸がバランスよく含まれているため、栄養価が高いと言われています。
ビタミンについても、卵は他の食品よりも豊富な種類が含まれています。特にビタミンB群は卵一つで一日に必要な量の半分近くを摂取することができる優れものです!
血液や髪の毛などを形成する上で大切な栄養成分であるミネラルも、卵には豊富に含まれています。主にはリン・亜鉛・鉄・カルシウム・マグネシウムが含まれています。特に女性はミネラル不足で貧血になりやすい傾向がありますので、卵の栄養から必要なミネラルを摂ると良いでしょう。
映画ロッキーでも筋骨隆々の主人公が生卵を一気飲みするシーンがありますが、多くの栄養を一瞬で取り込める点では納得できますね!

卵の黄身に含まれる栄養成分
卵の白身と黄身では含まれている栄養成分が大幅に異なります。まずは黄身に含まれる栄養成分から確認していきましょう。
卵の黄身は主にたんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラルで構成されています。このうち脂質に含まれるリン脂質は脳や神経組織、細胞膜を形成するための重要な栄養成分なのです。
脂質というだけにカロリーが高めなのも黄身の特徴です。卵一つあたりに含まれる黄身のカロリーは66kcalです。エネルギー源とも言えますので、力をつけたいときには特におすすめですね!

卵の白身に含まれる栄養成分
では、白身の栄養成分はどうでしょうか?黄身には脂質が多く含まれているのに対し、白身はなんと脂質0gです!白身は特に高たんぱく質で脂質が無いことから、ボクサーなどのスポーツ選手が減量時の食事に白身をよく取り入れています。
また、卵の白身にはシアル酸と呼ばれる栄養成分が含まれています。シアル酸は体の免疫力を高める効果がありますので、風邪をひきにくくしたり発症しても早く治す力をつけてくれます。

白身の栄養はダイエットに最適!
前述のとおり、卵の白身は黄身に比べて脂質が圧倒的に少ないです。ダイエットしたい方は卵の黄身と白身を分けて白身だけを食べるようにすると、全卵を食べるよりも脂質をグンと抑えることが出来ます!
卵の白身だけを食べようとする場合、一番簡単にできるのはゆで卵の白身だけを取って食べる方法です。ここで気をつけなければならないのは味付けです。よく塩を振って食べる方がいますが、塩分を摂りすぎるとむくみの原因になるので気をつけてください。

卵の殻にも栄養はあるの?
卵を食べるとき、殻は真っ先に捨ててしまいがちです。しかし、その殻にも栄養成分は豊富に含まれているのです!
卵の殻にはカルシウムとマグネシウムがたっぷり含まれています。卵殻カルシウムは骨を作り骨密度を強化してくれる効果のある成分です。
卵の殻を粉末に加工した商品もあります。これなら手軽に卵の殻の栄養を摂取することができますね。自宅で手作りする場合は、殻をよく洗って乾燥させた後すり鉢などで粉末状にすりつぶし、最後にフライパンで乾煎りすれば出来上がります。

卵から得られる栄養効果は?
卵10個で200円、1個当たりタンパク質8gで計算するとタンパク質1kgあたり2500円で取れる計算だ。しかもタンパク質だけじゃなく栄養バランスも非常によい。
— Pray for all muscle (@UminchuR) December 6, 2017
卵は栄養価の高い食品であることを紹介してきましたが、ここからは卵から得られる具体的な効能や効果をお伝えしていきます。
美肌効果
卵に多く含まれているアミノ酸はコラーゲンの主成分ですので、美肌効果が期待できます。卵を食べてプルンプルンのたまご肌を手に入れたいですね!
さらに、ゆで卵をむくときについている薄い膜を卵殻膜と言いますが、この卵殻膜にもヒアルロン酸やコラーゲンが含まれていますので美肌効果が期待できます!卵殻膜を食べるのが嫌だという方はパックにしたりお風呂に入れたりすると良いでしょう。
脳の活性化
主に卵の黄身に含まれているコリンという栄養成分には、脳を活性化させる効果があります。アルツハイマー病や痴呆症などの予防や、学習能力向上に一役買ってくれるのです!
生活習慣病予防
卵の黄身は脂質が高いため生活習慣病の予防には無縁かと思われがちですが、そんなことはありません。黄身に含まれる栄養素のコリンには中性脂肪の量を調整したり、高血圧・高コレステロールを予防したりする効果が期待できます。
ただし、黄身のカロリーはやや高めですので食べ過ぎは注意です。一日に2~3個までを目安に摂取するようにしましょう。
強い体をつくる
卵には人間の体を生成するために必要な栄養成分が大変多く含まれています。髪の毛や筋肉、骨を強くしてくれる効果がありますし、体の免疫力を高める効果もあります。
卵の白身に含まれるリゾチームには風邪の病原菌を溶かしてやっつける効果があります。風邪を引いたときに玉子粥がよく出されますが、これは理にかなったメニューだと言えますね!

卵の白身だけで出来るメニュー
卵の白身だけを食べたい!と思ってもなかなかメニューは思いつかないものですよね。白身の味は淡泊で飽きてしまいがちですが、マンネリ化しないためのメニューをご紹介していきます!
メレンゲクッキー
卵白を泡立ててメレンゲにし、お好みのトッピングや甘さをプラスして焼けばサクサクのクッキーが出来上がります。
卵白の炒め物
卵白を使った炒め物は柔らかく優しい味に仕上がります。蟹のほぐし身などを入れてあんかけ風にしても美味しいですよ。
卵白のホワイトケーキ
ケーキを作るときに全卵はよく使われますが、こちらは白身だけを使用して作るケーキです。見た目が真っ白に出来上がるのでホワイトクリスマスの時期にピッタリですね!
卵白のオムレツ
卵白を泡立てて焼くだけで、ふわふわシュワシュワの不思議なオムレツが完成します。全卵のオムレツとは全く違った新感覚のオムレツが楽しめますよ。

卵の黄身だけで出来るメニュー
では反対に、黄身だけで作るメニューはあるのでしょうか?黄身は濃厚な味わいで黄身好きな方も多いですよね!早速、黄身を存分に楽しめるメニューをいくつかご紹介します。
黄身のお粥
卵の黄身だけでお粥を作れば、見た目も味も濃厚なお粥が作れます。全卵で作るよりも一層黄身の味を楽しむことができますし、パワーがつきそうな一品ですね!
黄身プリン
卵の黄身だけを使ってプリンを作ることもできます。卵の味を強く感じられるプリンが好みの方は、ぜひ黄身だけを使ってプリンを作ってみてください!
黄身の醤油漬け
黄身の醤油漬けは、一度卵を冷凍して固まった全卵から黄身のみを取り出して、醤油・酒・みりんに一晩漬ければ完成します。簡単に出来てプルンと濃厚な味わいを楽しめます。お酒のおつまみとしてもとっても合いそうですよね!
番外編:黄身と白身を分ける裏ワザ
卵の黄身と白身を分けるのは至難の業ですよね。そこで不器用な方でも簡単に実践できる、黄身と白身を分ける方法をご紹介します。
まずペットボトルを用意します。器に卵を割り入れたら、ペットボトルを軽く凹ませながら持って飲み口を黄身につけます。すると黄身だけが一瞬でペットボトルの中に吸い込まれるのです!最後に、別の器に吸い込まれた黄身を出せば完成です。とっても簡単ですよね。

卵の栄養を上手に摂取しよう!
卵は多くの栄養成分が含まれていて体に良い効果が期待できることが分かりましたね。また、黄身と白身で含まれる成分が大きく異なることも分かりました。ダイエット中は白身を沢山食べるようにし、エネルギーをつけたいときには黄身を中心に摂るようにすると効果は抜群です!
黄身と白身の良さを知ったうえで上手に付き合えると体に嬉しい効果がきっと出てくるはずです。アレンジの仕方も無限大ですので、ぜひ卵をつかった食事を楽しんでみてください!