卵は常温保存と冷蔵庫どちらがいい?保存期間の目安についても解説
スーパーでは常温で販売されていることが多い卵。そんな卵は常温保存したらいいのか冷蔵庫で保存したら良いのか、卵の保存方法っていまいちわかりませんよね。できれば新鮮で長持ちしてほしいもの。そこで卵の新鮮さが長持ちする保存方法や保存期間の目安を解説します。
目次
卵は常温保存できる?保存方法や保存期間を解説!
卵は買ってきたら冷蔵庫で保存するという方がほとんどではないでしょうか。スーパーなどでは常温で販売されていることが多い卵ですが、本当に冷蔵庫で保存しなければ腐って食べられなくなってしまうのでしょうか?スーパーで常温なら、なんとなく常温で保存しても大丈夫な気がしますよね。割ってみるまで傷んでいるかどうかわからない卵は保存方法も気になります。
卵は昔から日持ちする食品だといわれていますが、一体どのくらい日持ちするかご存知でしょうか?卵のパックに記載されている賞味期限を過ぎたら捨てるしかない?いえいえそんなことはありません。卵はきちんと保存すれば、本当に長持ちするんですよ。そこで今回は卵は常温と冷蔵とどちらの保存法が良いのか、保存方法や保存期間を解説します!
卵は常温保存できる!
卵は常温保存可能だし
— トオル9th (@touru777) September 25, 2017
スーパーから帰宅後、すぐに卵を冷蔵庫に入れている方がほとんどのようですが、常温で販売されていることが多い卵は、実は常温で保存ができます。常温といっても室内の温度は各家庭それぞれですよね。温度が一定に保たれる冷蔵庫の保存よりは、室内の温度によって保存期間が違ってきますが、冷蔵庫に入れずに冷蔵保存しても何ら問題はありません。
ですから食材のまとめ買いなどで、「たくさん買い過ぎてスペースがない!」というときは、卵は入れなくてもOK!とはいえ、新鮮さを長く保てるのはやはり冷蔵庫での保存です。冷蔵庫なら外気に影響されず、一定の温度を保てるというのが大きいです。また食品衛生法でも、卵は10度以下での保存方法が好ましいとしています。
卵を冷蔵庫ではなく常温で保存する場合には、季節によって保存期間が変わるので注意してくださいね。卵をよく使うご家庭なら、1週間で1パック持たないことも多いですよね。1週間程度で使い切るなら、季節に関係なく常温で大丈夫です。直射日光は避けて、風通しの良い場所で保存しましょう。
スーパーで卵が常温で販売されている理由
卵は常温保存できますが、食品衛生法では卵の保存方法は10度以下が好ましいとされています。でもスーパーでは常温で販売されていることが多いですよね。どうしてスーパーでは卵は常温で販売されているのでしょうか?
常温で卵が販売されているのは、卵に結露がつくことを防ぐためです。卵には目に見えない気孔という穴が1万個以上あいています。その気孔で卵は呼吸をしているんです。そこに結露がついてしまうと、気孔から卵の殻の内側に雑菌が侵入してしまいます。そうなると卵の鮮度は落ちてしまいます。
温度差をなくして結露を防ぎ、卵の新鮮さを守るために、スーパーでは常温で販売されているんです。中には冷蔵で販売されている卵もありますが、冷蔵された卵を購入したら、帰宅後すぐに冷蔵庫に入れましょう。常温の卵よりも温度変化に敏感なので、傷まないよう気を付けましょう。
卵の保存方法①冷蔵庫のドアポケットは使わない
卵の保存方法①は冷蔵庫で保存する場合、ドアポケットの卵ケースは使いません。多くの冷蔵庫がドアポケットに卵ケースがついていますが、ここへ卵をパックから出して移してしまうと卵が傷みやすくなります。というのもドアポケットは頻繁に開け閉めするので、ドアポケットに収納しているものにはその都度衝撃が伝わっています。もちろん卵だって同じく開閉のたびに衝撃が。
ドアの開閉によって卵の殻が割れることはほとんどありませんが、小さなひびが入ることはあります。卵の殻に小さなひびが入ると、そこから雑菌が入り込んで、鮮度が落ちたり、場合によっては腐らせてしまうこともあります。そのためドアポケットの卵ケースを利用するならパックから卵を出さずにパックのまま卵ケースに置きましょう。
卵ケースが冷蔵庫のドアポケットでない場所についている場合は、ドアの開閉の衝撃は伝わりにくいので卵ケースに移して保存しても大丈夫ですよ。
卵の保存方法②常温でも冷蔵庫でも尖った方を下に
卵の保存方法②は卵の向きは常温保存でも冷蔵保存でも、尖った方を下にして置きましょう。卵は一見ラグビーボールを少しふっくらさせたような楕円形に見えますが、よく見ると片方は尖っています。その尖った方を下に向けて保存する方が新鮮に保てます。
卵の保存方法
— カレーの鬼 (@Oni_Curry) December 10, 2017
卵を冷蔵庫で保存するときは、先のとがった方を下にして保存します。丸いほうには空気が溜まっており、こちらを下にすると鮮度が落ちてしまいますのでお気を付けてカレーに投入して下さいませ。
卵の尖っていない方には、気屋と呼ばれる卵が呼吸する空間があります。気屋を上に向けて保存することで卵の劣化をできるだけ防ぐことができるからです。パックから出して卵ケースで保存する場合も、パックのまま保存する場合も、尖っている方を下に向けましょう。
卵の保存方法③ニオイが強いものの近くに置かない
卵には1万個以上の気孔という穴があいていてそこから呼吸をしています。ということは、ニオイが強いものが近くにあると、卵にニオイが移ってしまうということです。これまで卵は殻に包まれているから、食品同士のニオイ移りはしないと思っていた方も多いのではないでしょうか?
常温保存の場合は、ニオイが強いものの近くに置くことはないはずが、冷蔵庫で保存する場合はニオイが強いものの近くに置いてしまうこともありますよね。キムチやニンニクなどニオイが強いものの近くに置かないように注意しましょう。ニオイが強いものを冷蔵庫で保存するときには、タッパーなどでしっかり密閉したり、脱臭剤を使うなどしてニオイを防ぎましょう。
卵の保存期間(常温・冷蔵)
卵は常温保存か冷蔵保存かで保存期間に違いがあります。特に常温保存の場合は、気温に左右されて保存期間が大きく変わってきます。
常温保存の保存期間
卵を常温保存する場合の保存期間ですが、気温によって違います。気温が10度前後の冬から春にかけては2ヵ月ほど保存が可能です。気温が23度前後になる春や秋では3週間ほど保存が可能です。もっとも気温が高くなる夏場、気温が28度前後であれば2週間ほど保存が可能です。寒い季節であれば2ヵ月も保存期間があるのはすごいですよね。
卵を卵かけご飯など生で食べる予定があるなら、常温保存せずに冷蔵庫で保存してください。常温保存はあくまでも加熱して食べるならもんだいありませんが、生食には向いていません。
冷蔵保存の保存期間
冷蔵庫で冷蔵保存した場合は、冬に常温保存するのと同じような条件になるので、保存期間は2ヵ月ほどです。2ヵ月保存はできますが、もちろん卵かけご飯など生で食べられる期間はもっと短くなります。生で食べられる期間は2週間以内なので、パックに記載されている賞味期限を守ってください。
卵を取り出そうと思ったら、卵にひびが入っていたり割れていたなんてこともありますよね。割れてしまった卵は、そのままの状態でお皿などに移して冷蔵庫で保存すれば2日~3日ほどはもちます。もちろん加熱調理してくださいね。黄身と白身が混じってしまっていたら、その日のうちに加熱調理して食べましょう。
腐ってる?食べてはいけない卵の目安
黄身が悪い、割ったらすぐ崩れる
— KOME BACK (@bantcan_to_) October 21, 2017
卵は殻に包まれているので、実際に割ってみるまでは傷んでいるかどうかわかりませんよね。卵は腐っていたら加熱しても食べることはできません。腐っている目安としては、「異臭がする」「黄身が崩れる」「振ったときに音がする」、こんな場合は卵が腐っている可能性が高いので、食べないようにしてください。
卵によっては、腐っていなくても卵を割ったときに黄身が崩れてしまうものがありますよね。黄身が崩れるかどうかだけで判断するのは難しいですが、腐っているかどうかの判断材料のひとつになります。よく卵の状態を確認して判断しましょう。
常温でも冷蔵でも卵は適切に保存して美味しく食べよう!
加熱して食べることが前提なら、卵は冷蔵保存でなく常温保存でも問題ありません。気温が10度前後の冬なら2ヵ月も保存できますよ。常温保存するときには室内の温度に気を付けましょう。新鮮さを保つ保存方法を参考に、美味しい卵料理を作って食べましょう!
