ローズマリーの育て方!室内でのお手入れ・水やり・肥料の与え方も

1年中葉をつけるローズマリーは、育て方も簡単なので初心者さんにぴったりの人気のハーブです。手軽に収穫や栽培を楽しむことができ、収穫後も楽しみ方はお料理や美容など、たくさんあります。ローズマリーのある生活を楽しむために、今回は上手な育て方をご紹介します。

目次

  1. 育て方簡単!ローズマリーとは
  2. 良いローズマリーの選び方とは?
  3. ローズマリーの種類
  4. ローズマリーの育て方1:置き場所
  5. ローズマリーの育て方2:水やり
  6. ローズマリーの育て方3:肥料の与え方
  7. ローズマリーの育て方4:風通し
  8. ローズマリーの育て方5:気をつけたい季節
  9. ローズマリーの育て方6:病害虫
  10. ローズマリーの育て方7:剪定
  11. ローズマリーの育て方8:収穫
  12. ローズマリーの育て方9:挿し木で増やす
  13. ローズマリーの育て方10:植えかえ
  14. ローズマリーのトラブル解決
  15. 育て方が簡単なローズマリーの楽しみ方:乾燥させる
  16. 育て方が簡単なローズマリーの楽しみ方:おしゃれに飾る
  17. 育て方が簡単なローズマリーでハーブデビューしよう!

育て方簡単!ローズマリーとは

ローズマリーはシソ科のマンネンロウ属の常緑性の木のハーブです。地中海原産の低木の木ということで、2m近くまで伸び、10〜5月頃まで白、淡い青、ピンク、薄い紫色などの花を咲かせます。また、1年を通して葉を収穫することができ、観葉植物として育てる人もいます。ローズマリーはとても丈夫で育て方も簡単なので、初心者におすすめの植物として人気があります。

ローズマリーは、神秘的な力を持つ花と思われており、ヨーロッパで冠婚葬祭に欠かせない植物として知られています。乾燥させた花や葉っぱをハーブティーや薬草として食したり、香辛料や食料としてキッチンハープとして活躍させます。たくさんの素敵な使い道と、育て方が優しいのでとても人気があります。

ローズマリー名前の由来

ローズマリーには2つの語源があると言われています。1つ目は、ラテン語のローズ(しずく)とマリナス(海の)を合わせた説です。2つ目は、聖母マリアのローズオブマリアが由来になっています。聖母マリアがローズマリーに衣をかぶせたら青色に変わったというお話からきていますので、とても神秘的な花とされています。

良いローズマリーの選び方とは?

ローズマリーの育て方は簡単だと言いますが、せっかく苗を買って育てるので、元気で良く育つものを選びたいですよね。園芸店に行くとたくさんの苗があり、どれを選んで良いのかわからなくなってしまう人も多いですが、失敗しない苗の選び方のポイントをご紹介します。

園芸店で並んでいるローズマリーの中から、まずは葉が綺麗な緑色をしていて、たくさんついているものを選びましょう。次に茎がしっかりしているかを見ます。茎のしなりが悪く、折れやすい場合は枯れています。また、ポットにはしっかり根付いているか、土がこんもりと盛られているかもチェックしてみましょう。

ローズマリーの種類

立木性

ローズマリーの代表的タイプで、上へどんどん垂直に伸びていくか、扇形に広がっていきます。立木性の場合は、高さは2m以上になることもあります。仕立てたい高さで摘芯し、全体的にこんもりした形に仕立てることができます。立木性は自分で好きな大きさに仕立てることができるので、室内置きとしてもぴったりですね。
 

匍匐性

匍匐は地面をはうように伸びていくという意味があり、ほふく前進などの匍匐と同じ意味です。クリーピングローズマリーとも呼ばれ、上には伸びず20〜40cmと高さがありません。匍匐性のローズマリーは室内であればハンギングなどを使って高さのあるところから垂らすようにします。鉢の置く場所を決めてから植えてあげるようにしましょう。

半匍匐性

半匍匐性は立木性と匍匐性が混じっています。高さは1〜2mで、横に伸びた後に上へも伸びます。両方向に伸びるので、使いやすいです。ローズマリーはいろいろな種類がありますが、素人には同じ様に見えてしまうので判別が難しいですが、園芸店などで聞くなどして好みのものを購入すると良いでしょう。

ローズマリーの育て方1:置き場所

ローズマリーは屋外の日当たりが良く、風通しの良い場所に置くようにしましょう。午前中だけ日光があたる場所や、屋外で木漏れ日のような日の光が当たる半日陰でも栽培することができます。ただし直射日光に当たると葉焼けしてしまいますので、注意しましょう。また、西日は日が強く乾燥するので建物の西側は避けた方がよいです。

ローズマリーは室内での栽培も可能です。室内では、風通しの良い窓辺でレースカーテン越しに日の光をあてると良いでしょう。ローズマリーは地中海沿岸を原産としているため、寒さは苦手です。冬場は室内に入れてあげるようにしましょう。キッチンハーブとも呼ばれていますので、室内ではキッチンの窓側で育てるとお料理にすぐ使えるので便利です。

 

ローズマリーの育て方2:水やり

ローズマリーの育て方でもっとも気をつけたいのは、水やりです。ローズマリーは乾燥を好むハーブです。つまり水はけの良い土を好むので、水やりをしすぎると湿気で蒸れてしまい、枯れてしまうことがあります。土が乾燥したら、たっぷり水やりをするくらいで大丈夫ですので、もし土が濡れているなと思ったら水やりをしないようにしましょう。

ローズマリーは乾燥にとても強い植物ですので、水やりを忘れてしまっても大丈夫です。そのため初心者にも育て安く、ほっといても育つと言われています。乾燥が進み、葉っぱが細くなってきてから水やりをしても大丈夫なほどです。鉢に入れた上で室内ではなく屋外に置いているなら、雨にあたらないように気をつけましょう。もし、雨に当たるところに置いていても風通しがよければ大丈夫です。

葉に水やりをしない

ローズマリーで気をつけたいのは、葉っぱに水やりをしないことです。葉に水がかかると蒸れて腐りやすくなります。特に夏に葉へ水やりをしてしまうと、水の雫がレンズの役割になって、葉を焼いてしまい黒い点が出てきてしまいます。庭に地植えしているようなローズマリーは、水やりをしなくても大丈夫です。

ローズマリーの育て方3:肥料の与え方

ローズマリーは土をあまり選びません。ただ湿気は好まないので、水はけの良い土を選ぶと良いでしょう。初心者の人は園芸店にハーブ用の土が置いてありますので、それにしましょう。ハーブが元気に育つように作られた土です。土の中に肥料も含まれていることがほとんどです。ローズマリーは、この最初の肥料入りの土で植えてしまえば、追加で肥料をあげなくて大丈夫です。
 

ローズマリーは基本的にやせ地を好みますので、肥料のあげすぎに注意しましょう。ほっといてあげても丈夫に育ってくれます。むしろ化成肥料に弱く、肥料をあげすぎると根が痛んでしまってあまり成長しません。とくに夏は成長が止まりますので、肥料をあげないでください。どうしても成長が心配であげる場合は、春や秋に液体肥料を10日に1回の頻度であげます。
 

ローズマリーの育て方4:風通し

ローズマリーは乾燥には強いのですが、湿気には弱く、蒸れると腐ってきてしまいます。育て方が簡単と言われているほど、多少はほっといても大丈夫なのですが、雨にあたりすぎる場合は風通しの良い環境にしてあげることが重要になってきます。室内で育てている場合は、水やりをしたら風通しの良い場所に置くことを心がけましょう。

庭に地植えしているローズマリーが枯れてしまう原因は、ほとんどが蒸れです。葉がたくさん出てきてしまってボリュームが出てくると風通しが悪くなってしまいます。収穫や剪定をこまめに行い、風通しよくしましょう。枯葉などはそのままにせず、ローズマリーの木から取り払い、落ちてしまっている葉もそのままにしないで掃除してしまうことが育て方のポイントです。

ローズマリーの育て方5:気をつけたい季節

暑さ、乾燥に強いローズマリーですが、真夏は苦手な時期です。成長も一時止まってしまいますので、肥料をあげたり大規模に剪定をすることは避けましょう。丈夫なローズマリーも弱ってしまいます。また、梅雨時期のローズマリーはとても成長しますし葉をつけます。葉がたくさんつくと、蒸れの原因になりますので風通しに気をつけてこまめに葉をとり除くようにします。

ローズマリーの育て方6:病害虫

ローズマリーは病害虫にも強いハーブで、ほとんど心配はいりません。鉢植えではアブラムシが成長期につきやすくなりますので注意してみてください。アブラムシは歯ブラシでこすり落とせば、それ以上増えることもありません。またアブラムシ自体は風通しの悪い環境を好みますので、風通しを良くして、室内であれば鉢植えを置く場所を見直してみるのもおすすめです。

また、5〜6月頃にはうどん粉病の被害にあうことがあります。これは、枯れた葉や花を残しておくことでなりやすいので、しっかりと取り除くようにしましょう。乾燥しているので、軍手でざっと簡単に取れます。枯れた葉などは、カビの原因になってしまうこともあります。

ローズマリーの育て方7:剪定

ローズマリーは肥料などをあげなくても1年中どんどん成長し、葉や茎が枯れることなく増えていき、1〜2mの高さになることもあります。室内では特に大きくなりすぎて困ることもありますし、見た目を良くするためにもしっかりと剪定をして、手入れをします。またローズマリーは過湿状態で枯れてしまうので、風通しを良くするための剪定は必須です。

ローズマリーの剪定のポイント

ローズマリーは枝先だけを切っているとボリュームが出てきてしまいます。これは、切ったところから枝分かれをして成長していくためです。まずは枝分かれをしている箇所を見つけ、2つに分かれているところのどちらか一方を切ってしまします。木全体のバランスを見ながら、高さや横の広がりを抑えつつ剪定していきましょう。

また、一気に剪定してしまうとローズマリーが弱ってしまうこともあるので、少しづつこまめに剪定していくことをおすすめします。葉が混み合い、日当たりが悪くなっているところや風通しの悪そうな箇所を意識して切っていきます。最後は調整として、見た目に飛び出しているところを整えましょう。剪定をしたからといって、肥料などはあげなくても大丈夫です。

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ローズマリーの育て方8:収穫

ローズマリーは植え付けから2年目以降に1年中収穫することができます。ローズマリーが小さいうちは、若芽を摘芯するようにしながら、全体の形を整え、バランスを考えながら収穫します。収穫の時も風通しが悪くならないことを考えながら、葉の混み合ったところから摘んでいきましょう。真夏は収穫しすぎてしまうと枯れてしまいますので気をつけましょう。

ローズマリーの育て方9:挿し木で増やす

ローズマリーは、挿し木という方法を使って簡単に増やすことができます。挿し木はあたたかくなる3月頃からすると良いでしょう。新しい枝の先5cmあたりで切り、下の方の葉を落とします。そしてコップなどに水を用意して30分ほど水につけておきます。

その後、挿し木用に清潔な土を用意しておいて、そこに挿します。1ヶ月ほどすると芽が伸び始めます。これは根が出たサインなので、栽培用の鉢に植え替えをします。まだ不安定ではあるので直射日光の当たらない室内に置いて、土の表面が乾燥したらそっと水やりをします。

ローズマリーの育て方10:植えかえ

ローズマリーは室内の鉢植えなどでは根の張りが早く、1年か2年に1回植え替えをおすすめします。植え替えの時期は春か秋にするようにしましょう。植え替えはいつもより少し気を使います。庭に地植えするのであれば、1週間前から苦土石灰を入れて土の中を中和するようにしましょう。水はけが悪い場合は川砂を土に混ぜて水はけをよくするように準備します。

ローズマリーは移植が苦手です。植え替えの時は鉢からローズマリーを抜いても土を落とさないようにして、そのまま次の鉢や土に入れ、土を足していきます。特に根を痛めてしまうと枯れてしまうこともあるので、注意が必要です。

ローズマリーのトラブル解決

ローズマリーはとても丈夫ですが、たまにトラブルが出ることもあります。ほとんどのトラブルは解決できますので、慌てずに対処してみましょう。

花が咲かない

ローズマリーは夏のはじめに淡いブルーの花を咲かせますが、咲かない場合は肥料をあげてみましょう。リン酸とカリが多めの化成肥料が良いです。ローズマリーは品種によって、花が咲きにくいものもありますので品種を確認してみても良いでしょう。

根腐れ根詰まり

ローズマリーに水やりをしすぎると、根腐れして枯れてしまいます。ローズマリーは乾燥には強いですが、過湿に弱いです。根腐れは鉢から出して、根腐れを起こした部分を切って植え替えます。また葉が黄色に変色したり、落ちてしまうのは、根からの栄養が行き渡っていない可能性が考えられます。鉢の中で根詰まりを起こしているかもしれないので、大きい鉢に植え替えましょう。

育て方が簡単なローズマリーの楽しみ方:乾燥させる

ローズマリーはどんどん成長し増えていくので、使い切れないという声が上がります。そんなときは、ローズマリーを乾燥させて保存するのが良いでしょう。収穫したローズマリーを水洗いし、水分をクッキングペーパーで軽く拭き取り乾燥させます。次にクッキングペーパーを敷いた皿にローズマリーをのせて電子レンジ(600w)で約3〜5分水分を飛ばします。

レンジから出して、きっちり水分が飛んでいれば茎を軽くしごくことで葉が簡単に取れます。加熱のしすぎは焦げてしまうので、注意が必要です。乾燥させたローズマリーは市販の乾燥剤などと一緒にビンに入れて保存します。肉料理の匂い消しやボテト料理などに良くあいますし、パンに練りこんだり、ドリンクに入れたりハーブティーにしても美味しいですよね。

育て方が簡単なローズマリーの楽しみ方:おしゃれに飾る

ローズマリーは晴れた朝の香りが1番強いそうですので、まずは朝に摘んできましょう。ざくっとローズマリーの束をとって紐やリボンで結び、窓や玄関に下げると、おしゃれなインテリアになりますし、風が良い香りを家の中に運んできてくれます。また、魔除けとして効果があると言われています。

もう1つはローズマリーでのリーフを作ります。先出のものよりも手が混んでいる作りなので、目をひきますね。同じ様に小さな小さなリーフを作ると箸置きになります。抗菌効果が期待できるローズマリーなので、キッチンに積極的に取り入れるのが良いでしょう。

最後はアロマです。グラスにローズマリーを入れてお湯を入れます。その中にキャンドルを浮かべます。ローズマリーには記憶力や集中力を高める効果が期待されますので、勉強する時にぴったりですね。新しい摘みたてのローズマリーを使うと香りが良くでます。

育て方が簡単なローズマリーでハーブデビューしよう!

爽やかな香りのローズマリーは、収穫後も料理やアロマテラピー、インテリアなどさまざまなシーンで活躍してくれます。庭への地植えでも、鉢を使って室内に置くとしても、植物を育てるのがどんなに苦手であっても、ほっておくだけで育ってくれますので初心者には安心なハーブですよね。ぜひローズマリーに挑戦してみてください。
 

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