カレーの具材を炒める順番は?炒める理由や時間についても解説
子供から大人までみんなが大好きなカレー。誰でも簡単に作れるので、お料理初心者さんにもおすすめのメニューですが、具材を炒める順番を意識したことはありますか?カレーには正しい具材を炒める順番があります。どのくらい炒めたら良いのか、なぜ炒めるのかを解説します。
目次
カレーの具材を炒める順番ってあるの?
カレーは誰でも簡単に作れる料理です。とにかく具材を煮込んでカレーのルーを入れれば、カレーが出来上がります。そのため小学校の林間学校などの行事でも、自分たちでカレーを作って食べたりしています。皆さんはカレーをどうやって作っていますか?カレーは各家庭によって作り方が違うので、例え同じカレーのルーと具材を使っていたとしても各家庭ごとに味が違うんですよ。
隠し味を加えるということを除けば、具材の扱いが違うからです。お肉や野菜をしっかり炒めてから煮込む家庭もあれば、どうせ煮込んでしまうからとお肉も野菜も炒めずに煮込む家庭もあります。例え同じカレーのルーや具材を使っていても、具材の炒め方などで仕上がりに差が生まれます。家庭で美味しいカレーを作るなら、具材を炒める順番や炒める時間を意識することが大切!
カレーは具材を炒める順番で味が変わる?
カレーの野菜、炒める順番ミスったわ pic.twitter.com/ke4D7DW6C7
— 愛菜 (@aina_20020221) July 17, 2017
カレーを作るとき、具材を適当に炒めたり、炒めずに生の状態で煮込んだりしていませんか?最終的にすべての具材を鍋で煮込んでしまうので、お肉にも野菜にもしっかり火が通りますから、わざわざ炒めるのは面倒と思いがちです。しかもカレーはルーでしっかりと味がつくので、どんな作り方をしてもカレーは出来上がります。具材を炒める順番を意識すると仕上がりに差が出ます。
どうせ食べるなた美味しいカレーが食べたいですよね!それならやっぱり面倒で手間がかかっても、具材を炒める順番を意識してカレーを作るのが1番です。カレーの具材を炒めて作っているという家庭でも、家庭によってお肉から炒めたり野菜から炒めたりと順番が違っています。劇的に美味しくなるカレーの具材を炒める順番を守って、美味しいカレーを作りましょう。
基本的なカレーの作り方
それでは基本的なカレーの作り方をご紹介します。カレー作りに必要な材料は、肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん、カレーのルーです。お肉は牛肉や豚肉、鶏肉、カレーのルーはお好みのものを用意してください。作り方は、まず肉を適当な大きさに切り、玉ねぎは皮を剥いてくし形に切ります。じゃがいもとにんじんは一口大に切ります。
鍋に蓋をして沸騰したら15分ほど煮込んで野菜に火を通します。火が通ったらいったん火を止めてカレーのルーをひとかけずつ入れていきます。しっかりカレーのルーが溶けたら再び火をつけ、とろみが出るまでかき混ぜながら煮込めば完成です。
油を敷いたフライパンで肉を炒め、火が通ったらいったん取り出します。次に同じフライパンでにんじん、玉ねぎ、じゃがいもを入れて炒めます。カレー鍋に炒めた肉と野菜を入れ、分量通りの水を入れて中火で煮込みます。

カレーの具材を炒める順番
具材を炒める順番①肉
カレーの具材には炒める順番があります。炒める順番を意識してカレーを作ると、とても美味しいカレーが作れますよ!具材を炒める順番①は肉です。野菜と一緒に肉を炒めると、肉にしっかり火が通らないので、生焼けのまま煮込むことになり、せっかくの肉の旨味がなくなってしまいます。
具材を炒める順番②にんじん
具材を炒める順番②はにんじんです。にんじんは火が通りにくい食材なので、野菜の最初に炒めます。肉を炒めたフライパンをそのまま使うことで、にんじんのビタミンが溶けだし、吸収率がアップします。
具材を炒める順番③玉ねぎ
具材を炒める順番③は玉ねぎです。よくカレーに入れる玉ねぎは「飴色になるまでじっくり炒めて」といわれますが、飴色になるまでじっくり炒めていてはかなり時間がかかりますので、焦げないように炒めながらは大変です。きつね色になる程度で十分甘みは引き出せますよ。
具材を炒める順番④じゃがいも
具材を炒める順番④はじゃがいもです。カレーに使う野菜の中でじゃがいもは1番煮崩れしやすいです。そのため最初に炒めてしまうと、炒めている段階から型崩れを起こしてしまうので1番最後に炒めます。焼き目をつけて煮崩れしないように炒めましょう。
カレーの具材を炒める理由
「どうせ煮込んで火が通るんだから」と具材はわざわざ炒める必要はないように思われますが、カレーの具材を炒める理由は3つあります。理由を知れば納得ですよ。
炒める理由①具材の旨味を出す
カレーの具材を炒める理由の1つ目は具材の旨味を出すためです。肉や玉ねぎはしっかり炒めることで旨味が出ます。肉は焼くことで内側に閉じ込められますし、玉ねぎは炒めることで甘みが出ます。じゃがいもも炒めることでじゃがいものデンプンが変化して内側に旨味を閉じ込め美味しく仕上がります。
炒める理由②具材の型崩れを防ぐ
カレーの具材を炒める理由の2つ目は、具材の型崩れを防ぎます。じゃがいもは型崩れしやすい野菜です。カレーを作っていて、食べる頃にはじゃがいもが溶けて形がなくなってしまったという経験をした方も多いのではないでしょうか?炒めることでじゃがいもの表面がかたくなり、煮崩れを防ぐことができます。
炒める理由③ビタミンの吸収率をアップ
カレーの具材を炒める理由の3つ目は、ビタミンの吸収率をアップすることです。玉ねぎやじゃがいも、にんじんにはいろいろなビタミンが含まれています。にんじんに含まれるビタミンは脂溶性のビタミンで、油に溶け出すという特徴があります。炒めることでビタミンが溶けだし、吸収率がアップしますよ。
カレーの具材を炒める時間
ではカレーの具材はどのくらい炒めれば旨味を引き出したり、煮崩れを防いだり、ビタミンの吸収率がアップするのでしょうか?カレーの具材を炒めるのは、具材に火を完全に通すことが目的ではありません。あくまでも旨味を引き出したり、煮崩れを防いだり、ビタミンの吸収率をアップさせることが目的になります。
そのために炒める時間は長時間である必要はありません。中火~強火の火加減で、具材の表面に焦げ目がつく程度に軽く炒めればOKです。肉は使う肉によりますが、ひき肉や薄切り肉を使うならしっかり火を通しましょう。ブロック肉を使うなら表面をしっかり焼いて8割ほど火が通っていればOKです。時間にして数分炒めるようにしましょう。
カレーの具材は鍋で炒めるのはNG!
カレーを作るときにカレー鍋ひとつで具材を炒めて煮込んで、という方もいるのではないでしょうか?カレー鍋だけで作ると洗い物も減らせるので片付けも楽ちんですよね。でもカレー鍋で具材を炒めるのはNGです。肉や野菜はまずフライパンで炒めてから、カレー鍋に具材を移して水を入れて煮込みましょう。
カレー鍋で具材を炒めると、いわゆる空焚きしているような状態になります。空焚きをすると鍋の種類によっては鍋自体を大きく傷めてしまうことがあります。おしゃれなことで人気が高いホーロー鍋は、熱に弱いので空焚きするとひびが入ってしまうことがあります。炒める順番だけでなく、調理器具の使い分けも大切です。
カレーは具材を炒める順番と隠し味でさらに美味しく!
やっぱりバーモントカレー
— たいやきカスタード (@yu_namaniku) October 23, 2016
隠し味にニンニク入れた🎵#カレー #ハマりすぎてます #自炊 #バーモント pic.twitter.com/BXRRJI56Kt
カレーは具材を炒める順番と隠し味を加えることでさらに美味しさがアップしますよ!カレーの隠し味にはチョコレートやソース、焼き肉のタレ、めんつゆなどいろいろありますが、健康効果もあってスパイシーに仕上がるニンニクがおすすめです。
ニンニクを隠し味として使うときは、肉を炒めるときに使います。フライパンに油とスライスしたニンニクを入れ火をつけます。だんだんとニンニクの香りが立ってくるので、焦げる前にニンニクを取り出し、肉を炒めましょう。いろいろな隠し味があるので、いろいろお試しください!

具材を炒める順番を意識して美味しいカレーを作ろう!
カレーは具材を炒める順番を意識して作ると、グッと美味しくなりますし、煮崩れを防いだり、栄養素の吸収率をアップさせることができます。洗い物は増えますが、フライパンで順番通り具材を炒めてからカレー鍋で煮込んで美味しいカレーを作りましょう!