生アーモンドの食べ方や効果効能・栄養は?保存法や素焼きとの違いも解説

天然のサプリメントといわれるアーモンド。アーモンドには生のものと素焼きのものがあります。生アーモンドと素焼きアーモンドには効果効能・栄養に違いがあるといわれています。そこで生アーモンドの素焼きアーモンドとの違いや食べ方、保存法など解説します。

目次

  1. 生アーモンドの効果効能・栄養は?
  2. 生アーモンドとは?
  3. 生アーモンドと素焼きアーモンドを比較
  4. 生アーモンドと素焼きアーモンドは栄養に差はない
  5. 生アーモンドの危険性
  6. 生アーモンドの浸水方法
  7. 生アーモンドの食べ方
  8. 生アーモンドの保存法
  9. 食べ方のアレンジをして生アーモンドを楽しもう!

生アーモンドの効果効能・栄養は?

普段おつまみやおやつとして食べているアーモンド。ただ美味しいだけじゃなくて栄養価が高く美容や健康によい効果効能があると人気があるんです。そのアーモンドには生のものと素焼きされたものがあります。生アーモンドと素焼きアーモンドを比較して栄養面と効果効能にどんな違いがあるのか?そして生アーモンドの効果的な食べ方や保存方法など解説していきます。

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生アーモンドとは?

生アーモンドとはアーモンドをローストとする前の火を通していない状態のものです。ローストされたものと比べて甘味も香ばしさもなく、水分が多くてしっとりとして歯ごたえがあまりありません。ただしカビや虫を防ぐために乾燥はしています。

生アーモンドが優れているところは酵素やビタミンなどをフレッシュなまま摂取できること。一般的に市販されている素焼きアーモンドは加熱することで油が酸化しやすくなっています。せっかくの質の良い油分を多く含むアーモンドの効果効能をしっかりと実感するには生アーモンドを選ぶことがおすすめです。

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生アーモンドと素焼きアーモンドを比較

生アーモンドは素焼きのものより栄養価が高いと話題になっています。実際のところどうなのでしょう?それではアーモンドの代表的な栄養成分を効果効能を確認しながら素焼きの影響を見てみます。表示されている栄養成分の量は文部科学省「日本食品標準成分表」によるもので、すべて100g当たりのものです。

ビタミンE

生アーモンドは30.3mg、素焼きアーモンドは28.8mgです。アーモンドの成分の中で最も注目されている一つトコフェロールつまりビタミンEです。加工食品を除けば食品の中でトップの含有量です。ビタミンEは強い抗酸化作用があり活性酸素からの害から体を守ります。ガンや心臓病、脳卒中などの生活習慣病を予防する効果が期待されています。

血行をよくするため肩こりや頭痛、冷え性などの症状を改善する効果もあります。さらに若返りのビタミンとも言われ美容効果抜群でアンチエイジングに効果を発揮します。ビタミンEの摂取目安量は1日あたり6.5mgほど。生アーモンドは20粒で1日の摂取目安量を摂れることになります。そのビタミンEは熱に強い脂溶性ビタミンなのでローストしてもほとんど減っていませんね。

ビタミンB2

生アーモンドは1.06mg、素焼きアーモンドは1.04mgです。ダイエットに欠かせない成分ビタミンB2です。脂質の代謝を促すため脂肪燃焼ビタミンとも呼ばれています。皮膚や毛髪、爪、粘膜などの健康を維持する働きや体内のたんぱく質など栄養素の代謝に重要な役割を果たします。

このビタミンB2の含有量も食品の中でもトップクラスになります。ところで水溶性のビタミンB2は熱に弱いとされていますが素焼きによる加熱でもほとんど減っていません。理由は分かりませんがビタミンB2が失われていないのは大きいですね。

ミネラル類

アーモンドはミネラルが豊富です。ミネラル類は人間にとって必要不可欠な五大栄養素の一つで体の組織を作る原料となります。しかしミネラル類は体の中で作ることができないため食品やサプリメントで摂取することが必要です。

そのミネラル類であるカルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅これらはすべてローストされてもほとんど変化がありません。むしろ水分が減り凝縮されたせいなのか微量ですが増えています。ミネラル不足が問題化されている現代人としては気になる結果ですね。

食物繊維

生アーモンドは10.1g、素焼きアーモンドは11.0gです。食物繊維も微量の増加が見えます。生アーモンドは食物繊維も豊富でなんとごぼうの2倍、さつまいもの5倍も含まれているので便秘解消効果に期待できます。調理も必要なく手軽にどこでも食べられることが大きなメリットです。

一価不飽和脂肪酸(オレイン酸)

生アーモンドは33.61g、素焼きアーモンドは35.09gです。生アーモンドの成分は50%が脂質ですが、これは体脂肪になりにくく体に良い一価不飽和脂肪酸(オレイン酸)です。このオレイン酸は悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やし血をサラサラにします。

これにより動脈硬化、心臓病、脳卒中などの予防に効果的です。このように生アーモンドの脂肪分はとても健康的な脂肪分です。このオレイン酸もローストにより微増していますね。

生アーモンドと素焼きアーモンドは栄養に差はない

意外なことに生アーモンドと素焼きアーモンドの主要な栄養成分を比較してみると差がほとんどないことが分かりました。では栄養価以外にどこに違いがあるのでしょうか?

食感や味・香りは素焼きアーモンド

素焼きアーモンドはローストによって香ばしさ、甘さ、食感が非常に良くなります。一方生アーモンドは火を通していないので水分が多くしっとりとして歯ごたえもなく香りも弱いのが特徴です。生アーモンドは素焼きアーモンドに味や食感では勝てません。ただ生アーモンドには本来のアーモンドの甘味が残っているためほんのりとした甘さが美味しいです。

栄養素的には生アーモンド

栄養素的には生アーモンドに軍配が上がります。アーモンドの栄養素は基本的に熱に強いものが多いためローストによる減少はあまり見られませんが、ビタミン類は多少なりとも失われるのは事実です。そして「生」だからこそ活きている酵素もあります。

安全性は素焼きアーモンド

生アーモンドは熱を通していないため安全性において素焼きアーモンドよりも劣っていると言わざるを得ません。それゆえ生アーモンドを食べる際に注意することがいくつかあります。そして生アーモンドは水分量が多いためカビが繫殖しやすく保存に注意が必要です。

生アーモンドの危険性

酵素抑制物質

生アーモンドには「酵素抑制物質」というものが含まれています。体の中には数多くのの酵素が存在していて食べ物を消化するために酵素が必要です。しかし名前の通り酵素抑制物質は酵素の働きを抑制するため消化の役割をもつ酵素が働くことができずうまく消化ができません。

そして他の消化器官にも負担をかけてしまいます。このように酵素抑制物質は体に有害であるため取り除かなければいけません。その方法として浸水するか熱することで失活させることができます。そのため素焼きアーモンドでは問題ありません。

サルモネラ菌

生アーモンドは「生」なので素焼きしたものよりも当然扱いが難しくなります。過去にはアメリカ、オーストラリア、カナダで生アーモンドに付着したサルモネラ菌により食中毒が発生しました。これはアーモンドの保存状態が悪かったことが原因ですが生アーモンドには強い発がん性を持つカビ毒が繁殖しやすいのです。自分で生の状態で長期保存する場合は注意が必要です。

生アーモンドの浸水方法

生アーモンドには自分を発芽まで守る自己防衛機能があります。それが酵素抑制物質であり解除しなければいけません。その方法が12時間以上水に浸けるソーキング(浸水)です。やり方を紹介します。

ステップ①浸水

軽く水洗いした生アーモンドをガラスの器か瓶に入れます。そこに室温の水をたっぷりと生アーモンドが完全に浸水する量を注ぎます。そこに塩を少し混ぜると効果的だとされています。蓋をして一晩置いておきます。

ステップ②洗う

浸水が終わったら水を捨てます。浸水していた水には酵素抑制物質、タンニン、フィチン酸などが含まれているので必ず捨てましょう。浸けておいた生アーモンドをよく洗い、乾かします。

生アーモンドの食べ方

クセがなくあっさりしてほのかな甘みがある美味しい生アーモンドはさまざまな食べ方ができます。アーモンドミルクにするのは定番の食べ方です。はちみつ漬けにしたり、ペースト状にしてミルクと混ぜるのもおすすめです。

スムージーを作る人は他の材料と一緒に生アーモンドを一緒に撹拌するとアーモンド風味の美味しいスムージーに仕上がります。そして細かく砕いてドレッシングに入れたりサラダにトッピングしたり野菜と和えたりと料理の幅が広がります

生アーモンドの保存法

生アーモンドは水分量が多いため保存状態が悪いとカビが繁殖したり虫が付いたりする危険性が高いです。ですので基本的には冷蔵庫の保存となります。開封後はしっかりと密閉して冷蔵庫で保存します。

そして生アーモンドは酸化が進みやすいので早めに食べきりましょう。大量買いもおすすめできません。少しずつ購入して新鮮なものを食べるようにするほうが健康や美容にも生アーモンドの効果効能を受けやすいでしょう。

食べ方のアレンジをして生アーモンドを楽しもう!

生アーモンドと素焼きアーモンドは栄養的には差がないことが分かりました。無理に生アーモンドにこだわる必要はないでしょう。生アーモンドには酵素抑制物質というリスクも言われていますがニュースや論文などは見つからないためそれほど深刻な心配はないでしょう。

少しでもリスクを避けたい人は素焼きアーモンドを選ぶといいでしょう。生アーモンドは食塩などが添加されていないので幅広く活用できるのが魅力です。食べ方をいろいろアレンジして飽きずに楽しんでみましょう!
 

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