カレーのとろみが足りない時は?付け方のテクや原因をご紹介!
カレーを作ったは良いものの、とろみが足りなくて水っぽくなってしまったことはありませんか?やっぱりカレーはある程度とろみが欲しいですね。カレーにとろみが足りないときの付け方テクや、なぜとろみがつかないのかをご紹介します。とろみがつかないときにお試しください。
目次
カレーのとろみが足りない原因や付け方テクをご紹介
カレーは作り方が簡単なので、料理初心者さんでも失敗なく作れる料理のひとつです。ところが、そんな簡単なカレーですが、どうもとろみがうまく付かなかったことってありませんか?シャバシャバのカレーが好きな方もいますが、とろみのあるカレーが好きな方にとっては、「失敗したな~」とがっかりしながら食べることもあるのではないでしょうか?
カレーにとろみが付くのは、カレーのルーに小麦粉が含まれているからです。小麦粉は加熱されると小麦粉のデンプンが糊のように変化します。それでとろみが付くんです。カレーのルーだけでなく、ミートソースを作るときにも具材を炒めたら小麦粉を振りかけますよね?小麦粉の性質を利用してソースにとろみを付けているというわけです。
カレー作ったんだけどとろみがつかない
— ちんぽろ (@akakesizerokiss) December 28, 2017
いつもと同じようにカレーを作っているのに、なぜかとろみが足りないカレーに仕上がることがあります。そんなときはガッカリしながらそのままのカレーを食べたり、作り直す必要はありません。ちょっとしたとろみを付けるテクで美味しいカレーに!今回はカレーにとろみがつかない原因や上手にとろみを付けるテクをご紹介します。

カレーにとろみが足りない原因①水分が多い
カレーにとろみが足りない原因①は水分が多いことが考えられます。カレーのルーのパッケージには、そのカレーのルーに合う水の分量が記載されています。その量をしっかり守ってカレーは作ると美味しく出来上がります。それを目分量で水を入れたり、いつもと使っているカレーのルーの種類が違うのに、いつもと同じ量の水を入れると水が多すぎることもあります。
適量よりも水の分量が多いので、どうしてもとろみが足りないカレーに仕上がってしまいます。水が多いのでとろみも足りません。カレーのルーといってもいろいろなメーカーから販売されていて、8皿分や10皿分など出来上がるカレーの量にも差があります。同じ8皿分でもメーカーによって水の適量は違いますから、必ずカレーのルーのパッケージに記載されている分量を守りましょう。
カレーにとろみが足りない原因②ルーを入れるタイミング
カレーにとろみが足りない原因②はカレーのルーを入れるタイミングを間違ってしまっていることが考えられます。カレーのルーはいつ入れてもOKではなく、ちゃんととろみを出すためのベストなタイミングがあることをご存知でしょうか?カレーのルーのパッケージにも記載がありますが、ルーは具材に火が通っていったん火を止めてから入れるようにとなっています。
ついつい火を止めるのが面倒で、そのままカレーのルーを入れていないでしょうか?カレーのとろみを出すには90度のタイミングでルーを入れるのがベストです。具材を煮込んで沸騰させたままカレーのルーを入れると、温度が高すぎるのでうまくとろみが出ないんです。火を止めて鍋のブクブクがおさまってからルーを入れるようにするとうまくとろみを出すことができますよ。
カレーにとろみが足りない原因③じゃがいもの種類
カレーにとろみが足りない原因③はカレーに向いていない種類のじゃがいもを使っていることが考えられます。一口にじゃがいもといっても、じゃがいもにはいくつか種類があります。一般的なスーパーではメークインや男爵です。メークインと男爵は形が違うだけではなく、料理によって向き不向きがあるので、作る料理にあったじゃがいもを選ぶようにしましょう。
メークインは凹凸がほとんどないので皮が剥きやすいので、じゃがいもといえばメークインを使うという方も少なからずいるのではないでしょうか?ところがメークインは煮崩れしにくいという特徴はあるものの、とろみが付きにくいんです。カレーにはとろみが付きやすい男爵がおすすめです。じゃがいものデンプンが加熱によってカレーにとろみを加えてくれますよ。
カレーにとろみが足りない原因④消化酵素の影響
カレーにとろみが足りない原因④は消化酵素「アミラーゼ」の影響が考えられます。アミラーゼははちみつや豆類、味噌、しょう油などに含まれているのですが、このアミラーゼはとろみが付くのを邪魔してしまうんです。他にも唾液にもこのアミラーゼが含まれています。あんかけなどとろみのあるものを食べていていつの間にかとろみがなくなった経験はありませんか?
これは唾液に含まれるアミラーゼがあんかけのとろみに作用しているからなんです。アミラーゼが含まれているものをカレーの具材に使っていなくても、カレーをかき混ぜるお玉で直接味見をしていると、アミラーゼがカレー鍋の中に入ってしまいます。アミラーゼは少量でもしっかり作用するので、お玉での味見はNGですよ。面倒ですが小皿を用意して味見しましょう。
カレーにとろみが足りないときの付け方テクニック
それでは具体的にカレーにとろみが足りないときに、とろみをプラスするとろみの付け方テクニックをご紹介します。家にあるもので簡単にカレーにとろみを付けることができますよ。
水溶き片栗粉
とろみの付け方テクニックでポピュラーなのが水溶き片栗粉を使ってとろみを付けるものです。あんかけなどとろみを出すといえば、片栗粉ですよね!水溶き片栗粉をカレーに加えて少し加熱します。お好みのとろみになるように片栗粉の量を調節してください。片栗粉を加えても風味は変わりません。
水溶き小麦粉
水溶き小麦粉を使ってとろみを付けるテクニックもおすすめです。小麦粉はどこの家庭でも常備しているでしょう。片栗粉同様に水で溶いてカレーに加えるだけでとろみを付けることができますよ。小麦粉の量はお好みで。
とろけるチーズ
冷蔵庫にとろけるチーズがあればとろけるチーズを使ってとろみを付けるテクニックがおすすめです。チーズとカレーとの相性はバツグンで、味がとてもまろやかになります。このとろけるチーズを加えるテクニックは、あまりにもシャバシャバすぎるカレーには効果がないので、「とろみが少し足りないかな?」というときにおすすめです。
すりおろしじゃがいも
片栗粉や小麦粉と原理は同じなのですが、すりおろしたじゃがいもを加えるのもとろみを付けるテクニックのひとつです。じゃがいものデンプンを利用してとろみを付けるんです。じゃがいもをすりつぶすのは少し手間がかかるので、片栗粉や小麦粉をうっかり切らしていたときにやってみると良いですよ。
とろみを付けにくい具材を避けよう!
カレーはどんな具材を入れても基本的に合います。ですが、とろみに関していえば具材がとろみが付くのを邪魔することがあるので、とろみを付けにくい具材は避けた方が良いでしょう。
とろみを付けにくい具材は、じゃがいものメークイン、新玉ねぎ、冷凍のシーフードミックス、冷凍のミックスベジタブルなどの野菜です。シーフードミックスやミックスベジタブルなどの冷凍の食材は水分を多く含むので、カレーのルーのパッケージ通りに水の分量を入れてもとろみが付きにくいんです。
こういった具材を入れるなら、最後の仕上げに片栗粉などでとろみを付けることを前提に使うか、水の分量を少なめに調整すると良いでしょう。
隠し味はカレーのルーを入れる20分前に!
カレーにはやっぱり隠し味を加えた方が美味しく仕上がりますね。でも加える隠し味によってはとろみが付くのを邪魔するものもあります。例えばはちみつです。はちみつを隠し味に加える方も多いですが、はちみつはアミラーゼを含んでいます。当然仕上げなどに加えてしまうと、せっかくのとろみがなくなってしまいます。
今カレー作ってたんですけど、箱にはちみつ入れる時はルー入れる前に20分煮込んでからいれるって書いててなんで?と思って調べたら、アミラーゼって成分がとろみを分解するからなんだとぉ〜、へえ。じゃあサラサラ目のカレーが好きだったら問題ないかな?
— 茶助♨️1/28家宝東6ぬ53a (@chasuketto_mt) August 14, 2017
はちみつを隠し味として加えるなら、ルーを入れるより前に入れましょう。アミラーゼは20分ほど加熱することでその効果がなくなってしまいます。ですからルーを入れる20分ほど前にはちみつを加えると、とろみのあるカレーが出来上がるというわけです。
とろみが足りないカレーにとろみテクで美味しさアップ!
せっかくのカレーに上手にとろみが付かなくても、とろみの付け方テクニックを知っておけば慌てる必要はありませんよ。どれもカレーの味を邪魔することなくとろみだけを付けることができるのでおすすめです。上手にとろみを付けて、極上カレーを味わいましょう。