レモンバーベナの育て方って?苗の植え替えや剪定などをご紹介

レモンバーベナはレモンに似たシトラスな香りが特徴的なハーブです。レモンバーベナを使ったハーブティーは「ハーブティー女王」とまで呼ばれる魔法のハーブなんです。今日はそんなレモンバーベナの育て方から剪定の方法をご紹介します。ぜひチャレンジしてみて下さい!

目次

  1. レモンバーベナはどんなハーブ?効能は?
  2. レモンバーベナの育て方その1:苗の植え替え
  3. レモンバーベナの育て方その2:土選び
  4. レモンバーベナの育て方その3:水やり
  5. レモンバーベナの育て方その4:肥料
  6. レモンバーベナの育て方その5:害虫対策
  7. レモンバーベナの育て方その6 :摘心
  8. レモンバーベナの育て方その7:収穫・剪定する
  9. レモンバーベナの育て方その8:挿し木
  10. レモンバーベナの育て方その9:植え替え
  11. レモンバーベナの育て方その10:冬越し
  12. レモンバーベナで日々をリラックスに過ごそう

レモンバーベナはどんなハーブ?効能は?

レモンバーベナはクマツヅラ科の落葉低木で、原産はアルゼンチン、チリ、ペルーです。日本では茂った葉からレモンの香りがすることから「香水木」と呼ばれています。またフランス語ではベルベーヌと呼ばれており、人によってはこちらの名前の方が聞いたことがある、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。また香りはレモンのようですが、味はそれほど似ていないようです。

レモンバーベナにはとても良い効能がある

レモンバーベナはハーブティーで飲む際に蒸気によって香りが拡散されることで味と香りを一度に楽しむことが出来ます。このハーブには鎮静効果があり、イライラしたり落ち込んだりと言った精神の不安を和らげてくれます。また胃腸の調子を整えて消化不良を改善したり、血行の流れを良くして、貧血や冷え性の予防にもなります。抗酸化作用もあるので、女性には嬉しい効果満載なのです。

レモンバーベナの葉の使いみち

レモンバーベナは古くから料理の香り付けに用いられてきました。また葉を刻んで料理に加えることでさっぱりとした味に仕上げたりも出来ます。ジュースなどジャム、料理の上にさりげなく乗っていることもありますね。

レモンバーベナの葉から取れる精油は食用や飲用に使用することは出来ませんが、アロマなどに使われています。その他にも精油は昔からその爽やかな香りや効能から石鹸や香水の香料として、葉は乾かして袋に入れることでポプリにしたりと実に様々な用途で使われているんです。またお風呂に入る際にお湯に精油を入れることで疲労回復にも効果があります。

レモンの香りが爽やかなレモンバーベナ、様々な効能がありまさにメディカルハーブと言えます。その育て方はというと、注意点さえ押さえてしまえば初心者でも栽培可能な優しいハーブなんです。この記事では苗の植え替えからの剪定、越冬の仕方までを紹介していきます。

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レモンバーベナの育て方その1:苗の植え替え

レモンバーベナ園芸初心者に優しいハーブです。苗の他に種から育てる方法もありますが、レモンバーベナは種が付きにくく、入手するのも難しいのです。ですから初心者の方は無難に苗から育てていくと良いでしょう。苗は既にある程度育った状態なので、失敗が少なく育ててやすいです。その他にも他の方から挿し木で分けて貰うという方法もあります。今回は苗から育てる方法を見ていきましょう。

レモンバーベナの苗はホームセンターや園芸店などで販売、気楽に購入出来ます。レモンバーベナはプランター、露地植え栽培も可能なのですが、暑さに強い反面寒さに弱いため冬場はプランターに移し替えて室内の日当たりの良いところで育てると良いです。苗の植え替えには土への遅霜の心配の無い5月~6月が適期です。

レモンバーベナの育て方その2:土選び

レモンバーベナは水はけの良い中性~アルカリ性の土を好むので、赤玉土6:腐葉土3:パーライト1の割合でブレンドします。初心者の方は市販されているハーブ用の土に植え替えるのも良いです。植え替える際苗が鉢からあまり飛び出すようなら苗の最下部をほんの少しだけ切ってあげて調節して上げて下さい。鉢の大きさも、苗より一回りくらい大きいくらいの広さの方が伸び伸びと育ってくれます。

露地植えの際は植え付ける4~3週間前に苦土石灰を土に混ぜて寝かせておきます。そして2週間前くらいに腐葉土や川砂を混ぜ、水はけをよくして下準備を済ませておきます。

レモンバーベナの育て方その3:水やり

苗を植え替た後は鉢底から水が出るくらいたっぷりと水を与えます。植え替え直後に直射日光の元に置くのはあまりお勧めしませんので、半日~1日程日陰で休ませてから日当たりの良いところへ移動させます。

レモンバーベナは乾燥を好むため、水の与え過ぎは厳禁です。だからと言って与えないでいると根っこが傷み最悪枯れてしまいますので注意です。夏場は土が乾燥したかなという頃合いをメモしておき、土の状態と相談しながら水を与えて上げると良いです。冬場はさらに乾燥させておくことを心掛けます。

レモンバーベナの育て方その4:肥料

レモンバーベナは育ちが良いハーブのため、肥料などは基本必要ありません。ですが、生育期である5月、8~9月あたりにゆっくりと効く緩効性肥料を1回ずつ与え、なるべく肥料を切らさないように与え続けます。そうするととても強く育ってくれます。

レモンバーベナの育て方その5:害虫対策

レモンバーベナは害虫に悩まされる心配があまり無いハーブではありますが、まったく無いとは言い切れません。毛虫や青虫などに葉を食べられてしまう食害が主な被害です。どちらも危険な虫なので、噛まれないよう割り箸などや防虫剤などで駆除、取り除きましょう。

他に考えられる害虫被害

他に考えられる害虫被害はアブラムシです。アブラムシには専用の防虫剤がありますが、レモンバーベナをハーブティーにして飲みたいという方はなるべく遠慮しておきたいところです。お酢や牛乳を薄めたものをスプレーするのが無農薬で安心です。他にはテントウムシなどの益虫に食べて貰う方法もあります。その場合は彼らが好むハーブを傍で一緒に育てておくとより確実です。

レモンバーベナの育て方その6 :摘心

レモンバーベナは育ちが良く、自生地などだと3mも伸びてしまいます。ですがそれを放っておくと、樹形が乱れたり枝葉への栄養が滞り、葉の大きさが小さくなってしまいます。そこで5月~7月あたりに剪定を兼ねて茎の先端を切り離す摘心(てきしん)をします。摘心をすることで枝に栄養を行き渡り、枝が多く分かれて収穫出来る葉の量が多くなります。

レモンバーベナの育て方その7:収穫・剪定する

レモンバーベナは生育期であればいつでも収穫可能です。摘心の時や挿し木をする際についでに収穫するなどしてみると良いでしょう。若葉は特に香りが高く触れるだけで香ってきます。収穫した葉はドライにしてもフレッシュなままでもハーブティーを始め多くの使い道がありますので、調べてみると良いでしょう。

前述の通りレモンバーベナはとても生育旺盛なハーブです。最初の1年目はあまり剪定をしなくても大丈夫ですが、2年目の春から秋に掛けての成長が著しく、こまめに剪定する必要があります。そのままでは枝葉への栄養も滞りますし、樹形も乱れます。だから時々収穫や挿し木も兼ねて枝を剪定し、樹形を綺麗に整えてあげることが大切です。
 

レモンバーベナの育て方その8:挿し木

レモンバーベナの増やし方は「種まき」と「挿し木」で、その中でも一般的なのが「挿し木」です。挿し木の適期は5月~7月です。まず剪定の際などに育った枝を切ります。この枝は切り口が斜めに入るように切って下さい。その先端をコップなどに入れた水に先端がコップの底に付かないように調節しながら20~30分程浸けておきます(水上げ)。

水上げが済んだら、枝の先端を20センチ~30センチ程切ります。柔らかい部分は挿し穂には不向きなので、忘れずに切っておいて下さい。次に土に潜る部分の葉を落とし、挿します。この時土に竹串などで挿すための穴を空けておくとよいでしょう。置き場所は日陰で、発根するまでは水を絶やさないようにして下さい。およそ1ヶ月程くらいで脇根が出たら挿し木成功です。

レモンバーベナの育て方その9:植え替え

レモンバーベナの植え替えは動画にもある通りとても簡単です。根の張った土が鉢から出てしまう場合は底部をあまり切りすぎないように調節してやります。土を加える際に緩行性肥料を一緒に入れながら土を盛っていき、最後にたっぷりの水を与えて日当たりの良い場所に置いてあげたら終了です。

レモンバーベナの育て方その10:冬越し

レモンバーベナは南米原産ゆえ暑さには強いのですが、寒さにはあまり強くなく、根や枝が凍って枯れてしまいます。だから秋の終わる頃に鉢などに移し替えて屋内に入れ、日当たりの良いとこに置きます。また暖地など冬場でも温かい場所では敷き藁や腐葉土などでマルチングすることで屋外でも越冬可能です。通常は-10℃になっても、根や枝が凍らなければ越冬出来ると言われています。

レモンバーベナで日々をリラックスに過ごそう

レモンバーベナはハーブティーにして飲むだけでなく、その香りを楽しむことも出来る魔法のハーブです。育ててみたいけれど、ハーブは育てるのが難しいだろうなと思っている方は、この機会に苗を購入して育ててみてはどうでしょうか。そして日々をリラックスして過ごせるよう、レモンバーベナを生活に取り入れてみましょう。

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