人参の生の栄養について!食べ方から加熱時との違いなどご紹介!

人参は茹でたり炒めたり加熱して食べることもありますが、サラダとして生のまま食べることもありますよね。生の人参と加熱した人参とでは栄養は違うのでしょうか?どうせならしっかり栄養摂取したいですね。そこで今回は生の人参の栄養や、加熱時との違いなどをご紹介します。

目次

  1. 人参の生の栄養や加熱時との違いをご紹介
  2. 人参は生で食べても大丈夫?食べ方は?
  3. 人参の栄養成分
  4. 人参の効果効能
  5. 人参の効果的な食べ方
  6. 生のにんじんは1日にどのくらい食べて良い?
  7. 人参は生で食べても体を冷やしにくい!
  8. 人参を食べるときは皮を剥かずに食べよう!
  9. 人参の生の栄養や加熱時との違いのまとめ

人参の生の栄養や加熱時との違いをご紹介

人参はスーパーで1年中手に入るポピュラーな野菜のひとつです。お値段も安定していて野菜の価格高騰にも影響されにくいので、ご家庭でも大活躍ですね。人参嫌いの子供も多いですが、最近では甘みが強く子供にも好まれる種類の人参も出てきています。そんな人参ですが普段どのように食べていますか?生でサラダにしたり、加熱してシチューやカレーに使うことが多いのでは?

人参は緑黄色野菜のひとつで、栄養価が高いことでも知られていますが、生で食べるときと加熱して食べるなど、食べ方によって栄養はどのように変わってしまうのでしょうか?どうせ食べるならできるだけ人参の栄養素をしっかり摂取したいですよね。そこで今回は生の人参の栄養素や効果効能、加熱したときとの違いなどについてご紹介します。

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人参は生で食べても大丈夫?食べ方は?

野菜の中には生で食べられないものもありますが、人参は生で食べても大丈夫なんでしょうか?サラダにしたり野菜スティックにしたりと生で食べる方も多いと思いますが、中には生で食べられるか不安で、サラダや野菜スティックにするときもサッと火を通すという方もいるのではないでしょうか?野菜は生で食べても大丈夫な野菜です。

生で食べると人参に含まれる酵素がビタミンCを破壊してしまうため、人参は生で食べない方が良いといわれたこともあったようですが、これは実は間違いで、人参の酵素はビタミンCを破壊しません。ビタミンCを破壊するといわれているのが人参に含まれる酵素アルコルビナーゼです。

アルコルビナーゼはビタミンCを破壊するのではなく、ビタミンCの型を他の型に変えてしまうんです。そのために壊されると思われていたようですが、実際は還元型ビタミンCが酸化型ビタミンCに変えられます。ですが、酸化型ビタミンCは体内でまた還元型ビタミンCへと変わります。そのため人参は生で食べても心配いりません。

どうしてもアルコルビナーゼが気になるなら、酵素は熱と酸に弱いので、生で食べるときにはレモンや酸が含まれたドレッシングをかける食べ方がおすすめです。

人参の栄養成分

生の人参の栄養成分

生の人参にはいろいろな栄養素が含まれています。タンパク質、脂質、炭水化物、食物繊維、βカロテン、カリウム、ビタミンCなどです。緑黄色野菜なので特にβカロテンの含有量は多く、皮を剥いた生の人参では100g当たり約8200μgも含まれています。

加熱した人参の栄養成分

加熱した人参の栄養素は、タンパク質、脂質、炭水化物、食物繊維、βカロテン、カリウム、ビタミンCなどで内容は変わりません。ですが加熱によって、食物繊維や炭水化物、βカロテンは含有量が増え、逆にカリウムやビタミンCは含有量が減ってしまいます。多少栄養成分の含有量の増減はありますが、それほど大きく変化はなく、栄養成分はほぼ変わらないと思って良さそうです。

人参の効果効能

栄養満点の人参ですが、人参を食べることでどのような効果効能があるのでしょうか?人参の栄養素に代表されるのはβカロテンです。βカロテンの含有量は生の人参で100g当たり約8200μg、加熱した人参で約8600μgです。βカロテンは体内でビタミンAとして作用します。人参のβカロテンをビタミンAに換算すると680μgほどで、100g食べれば1日に必要なビタミンAの量に。

ビタミンAは免疫強化、抗ガン作用、目の機能の維持、美肌効果があります。のどや鼻の粘膜を強化して風邪を予防したり、乾燥肌の改善、花粉症の予防、ドライアイ予防、夜盲症予防など様々な効果が期待できます。
 

人参の効果的な食べ方

生よりも加熱して食べるのがおすすめ

人参は生でも食べられる野菜なので、サラダや野菜スティックなども簡単でおすすめですが、人参に含まれる栄養素を効果的に摂取するなら、生で食べるよりもおすすめの食べ方があります。人参に豊富に含まれるカロテンは生で食べるときよりも加熱した方が吸収力が高まるんです。そのため生よりも加熱調理する食べ方をおすすめします。

カロテンの吸収力をアップさせるには、人参を加熱して食べるのが効果的です。ですが、加熱すればどんなものでも良いのかといえばそれは違います。人参のカロテンの吸収力をアップさせるには、生の人参より茹でた人参、それよりも油で炒めた人参の方が良いんです。カロテンの吸収力を高める人参の食べ方は野菜炒めなど油で人参を調理したものがおすすめです。

生のにんじんは1日にどのくらい食べて良い?

人参は油で調理した方がカロテンの吸収力が高くなるならおすすめの食べ方ですが、生で食べてももちろんたくさんの栄養を摂取することができます。人参は生の状態だと1日にどのくらい食べても良いのでしょうか?人参はみかん同様に食べ過ぎてしまうと手や足の裏が黄色くなることがあります。これは柑皮症といって、カロテンの取り過ぎが原因です。

いくら体に良いからといってたくさん食べ過ぎてしまうと、手や足の裏が黄色くなってしまうので要注意ですよ。柑皮症は病気ではありませんから治療の必要はありませんし、人参を食べる量を減らせば自然と治ってきます。

また妊娠初期にビタミンAを過剰摂取すると、お腹の赤ちゃんに悪い影響が出るリスクが高くなります。が、βカロテンは不足している分がビタミンAとして働き、余ったものはβカロテンのまま蓄積されたり、排出されたりするので、人参の食べ過ぎによるビタミンAの過剰摂取の心配はいりません。ですが、食べるなら1日1本程度にしておくのがベストでしょう。

人参は生で食べても体を冷やしにくい!

「生野菜は体を冷やす」ということを聞いたことはありませんか?野菜だけではありませんが、食品には体を冷やすものと体を温めるものがあります。サラダはキュウリやトマトなど夏野菜が使われることが多いですが、夏野菜は体を冷やす作用があります。体が冷えると代謝も下がりますし内臓機能も低下するので食べ過ぎには注意が必要です。

ところが人参は体を薬膳で体を温める食品に分類されています。そのため生のままサラダなどにして食べても体を冷やしにくいんです。といっても冷蔵庫などで冷やした人参をたくさん食べてしまうと、物理的に体は冷えてしまいますから、生の人参を食べるときは常温で食べましょう。

人参を食べるときは皮を剥かずに食べよう!

人参を食べるときにピーラーで皮を剥いて調理している方も多いのではないでしょうか?皮には汚れや農薬などが付いているので、人参もきちんと皮を剥いてから食べないと!となってしまいがちですが、人参は皮を剥かずに食べられます。というよりも皮だと思われている部分は実は皮ではないんですよ。

じゃがいもや玉ねぎと違って人参の皮はとてもデリケートです。ですから人参の皮は出荷時にはすでに剥けてしまっているんです。でも人参を見てみると表面はまるで皮のようなものに覆われています。これは皮ではなく単に表面が乾燥しているだけなんです。人参を食べるときには皮を剥かずに表面を水洗いするだけでOKですよ。

皮つきの人参を食べる機会があるときでも皮は剥かないようにしましょう。皮の部分にβカロテンが豊富に含まれています。ピーラーで剥いて捨ててしまうにはあまりにももったいないです。キレイに洗って是非一緒に食べましょう。

人参の生の栄養や加熱時との違いのまとめ

人参はβカロテンが豊富で栄養価の高い野菜のひとつです。生でも加熱してもほとんど栄養成分に変わりはありませんのでお好みの食べ方で大丈夫です。ただし、カロテンの吸収力を高めるなら、生で食べるよりも断然加熱するのがおすすめです。加熱も茹でるよりも油での加熱調理がもっとも吸収力が高まるのでおすすめです。体を冷やさない野菜なので冷え性の方にもぴったりですね。

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