人参の旬はいつくらい?時期から種類の違いなども一挙ご紹介!
人参はスーパーで一年中手に入れることができる定番の野菜ですよね。そんな人参にも旬の時期があることをご存知ですか?また、あまり知られていませんが人参にもいくつか種類があるんです。今回は人参の旬の時期がいつなのか、種類の違いはなにか、詳しくご紹介していきます!
目次
人参に旬ってあるの?
人参は、今やスーパーやコンビニなどに置いてありいつでも手に入りやすい野菜になっています。一年中、店頭で見かけることから人参の旬なんてそもそも無いんじゃないか、と思われる方も多いのではないでしょうか?
しかし、人参にもちゃんと旬の時期はあるのです。また、人参はよく店頭でみかける西洋人参のほかにもいくつか種類があり、その種類によって人参の旬の時期に違いがあるんですよ。早速、次の章からは人参の旬の時期や、種類による人参の違いについてご紹介していきます!

人参の旬の時期はいつくらい?
人参が店頭に出回るのは一年中です。見た目も通年変化が見られないため、人参の旬の時期は分かりにくいですよね。そのなかでも人参は秋から冬にかけて収穫させる人参が、甘くて栄養価が高いと言われています。
よって、よく店頭で見かける一般的な人参の旬の時期は秋から冬にかけて、ということになります。秋から冬の時期は温かい煮込み料理やスープが活躍する時期になりますので、具材に人参をつかうようにすると美味しく栄養をたっぷりと摂取することができますよ。

人参には色々な種類がある
今日本で普通に食べているオレンジ色の人参は西洋人参で、金時人参は東洋人参。
— うさもる (@usamorumiu) January 11, 2017
大陸から早くに伝わったのは金時人参の方だったらしい。
原産地は中央アジア。
人参、と聞いて思い浮かべるのはオレンジ色で10~15cmくらいのサイズの人参ですよね。しかし、人参にはいくつかの種類があり、見た目も中に含まれる栄養もそれぞれ違いがあるというのです。早速、人参の種類別の特徴をご紹介していきます!
西洋人参(五寸人参)
西洋人参(五寸人参)は、よく店頭に並んでいる一般的な人参の種類になります。旬の時期は前述のとおり秋から冬にかけてですが、通年出荷されている最もメジャーな種類の人参です。通年出荷されるようになったのは、気候に合わせて人参の品種改良がされた結果と言われています。
特に旬の時期には、ビタミンA(ベータカロテン)が豊富に含まれていますので、風邪の予防や免疫力の向上に効果を発揮してくれます。ビタミンAのほかにも、西洋人参にはビタミンBやビタミンC、鉄分、カリウムも沢山含まれています。
東洋人参(金時人参)
東洋人参(金時人参)は、西洋人参にくらべて濃く鮮やかな赤い実の色が特徴の人参です。また、西洋人参にくらべるとやや細めのサイズが特徴です。金時人参は、関西ではお正月の料理などに使われることが多い種類になります。
金時人参は見た目も赤い色であることから分かるように、五寸人参とくらべるとリコピンという色素が多く含まれています。リコピンは、老化防止や生活習慣病の予防に効果を発揮する栄養素です。アンチエイジング効果が期待できるため女性にとっては嬉しい栄養素ですよね。
島人参(チデークニ)
チデークニは実が黄色くごぼうのように細長い見た目が特徴の人参の種類です。島人参という名前から連想されるように、チデークニは主に沖縄県で栽培される人参の種類なんです。
チデークニは、一般的な西洋人参にくらべて甘みが強くて人参独特の臭みも少ないと言われています。このことから、人参が嫌いなお子さまでも食べやすい人参の種類となっています。
紫人参
紫人参は、名前からも分かるように紫色の見た目が特徴の人参です。紫人参のなかには、内側まで紫色になっている種類と、内側にかけて黄色に変わっている種類の人参があります。
こんにちは。
— ごはんや ちどり 要町店 (@chidori_gohan) December 2, 2016
本日、サラダには紫人参が入ります!
刻むだけで手も着色するほどのアントシアニンの強さ!
ポリフェノールたっぷり、抗酸化作用が期待できそうです!
切り口が染め物みたいで可愛いですね。
今週の営業は今日が最後です。
みなさまお待ちしております。 pic.twitter.com/NYQOe3kNQ9
紫人参が他の人参の種類に比べて特徴的なのは、紫色の色素から生まれる栄養成分のアントシアニンが豊富に含まれていることです。アントシアニンはポリフェノールの一種であり、抗酸化作用が強いことから色々な病気の素となる活性酸素を抑える効果が期待できます。また目にも良くアンチエイジング効果まで期待できるのも特徴です。

人参の種類によって旬の時期は変わる!
人参は一般的な西洋人参のほかにも様々な種類があることがわかりましたが、それぞれの人参の種類によって旬の時期も変わってくるんです。前述のとおり、西洋人参の旬の時期は秋から冬にかけてですが、他の人参の旬の時期はいつくらいなのでしょうか?
まず、東洋人参(金時人参)の旬の時期は11月~2月の冬の時期です。金時人参は西洋人参と違って通年栽培されることがなく、主に使用されるお正月の時期に向けて旬の冬場だけ栽培されているのです。また、島人参(チデークニ)の旬の時期は11月~4月頃となります。チデークニも旬の時期以外には栽培されることがほとんどありません。
紫人参の旬の時期はいつかというと、春と秋~冬の年二回です。紫人参は甘みが強いのが特徴ですので、旬の時期を狙って食べるととっても美味しい紫人参を楽しむことが出来ますよ。
西洋人参のおすすめ旬メニュー
西洋人参は秋から冬の時期が旬ですので、体を温めるスープや煮込み料理に使うのがおすすめです。人参をごろっと大きめにカットしたら、じゃがいも・たまねぎ・ウインナー・キャベツなどと一緒にコンソメスープで煮込めば簡単ポトフの完成です。
また、クリスマスなどの大切なイベントにはビーフシチューを手作りするのも良いですね。ビーフシチューなどの煮込み料理にも人参は相性が良いですし、人参は煮込むことでグッと甘みが増します。
金時人参のおすすめ旬メニュー
金時人参は、鮮やかな色を生かしたメニューが良いでしょう。また、旬の時期はお正月のシーズンになりますので、お正月料理にもなるメニューがおすすめです。金時人参を使ったお煮しめは、鮮やかな人参の色が生えておせちのお重がパッと華やかになります。
また、金時人参と大根を使った紅白なますもおすすめです。千切りにした大根と金時人参を塩もみして水で良く洗い、お酢と砂糖、ゆずの皮などを入れて漬ければ完成です。紅白なますも食卓が華やかになるメニューで縁起がよさそうな見た目になりますよね。
島人参のおすすめ旬メニュー
島人参は沖縄で作られる人参の種類です。島人参を沖縄の郷土料理にアレンジするなら人参しりしりがおすすめです。島人参を千切りにしたらごま油で軽く炒め、その中にツナ缶を加えて味が混ざったら完成です。とっても簡単ですよね!
また、島人参をつかったチャンプルーもおすすめです。チャンプルーも沖縄の定番郷土料理ですので、島人参を具材に入れることでグンと沖縄料理の雰囲気が増しますよ。材料は島人参やゴーヤ、木綿豆腐、豚肉、玉ねぎ、卵などを用意します。お肉から順にごま油で炒めたら、醤油・みりん・鶏がらだし・塩コショウで調味して完成です!
紫人参のおすすめ旬メニュー
紫人参は甘みが強いのが特徴の人参です。したがって、旬の紫人参を楽しむなら生のまま野菜スティックやサラダにするのが良いでしょう。また、ピクルスやキャロットラペなどもさっぱりしていておすすめですが、他の具材に紫色の色素が色移りすることがあるので紫人参を単品で使うようにすると良いですね。
また、紫人参に特有の栄養素であるアントシアニンは主に皮の近辺に含まれています。したがって、紫人参を調理するときはなるべく皮をむかずにそのまま調理するようにすると、存分に栄養を摂取することができるのでおすすめです。
人参は旬の種類を上手く活用しよう!
人参の旬がいつなのか、普段気にしないことが多いかもしれませんが、種類によっても色々と違いがあります。それぞれの人参の違いを意識すれば、より美味しく栄養価の高い人参料理を作ることができますのでぜひ活用してみてくださいね!