セージの育て方!種や苗のこと・剪定などのお世話についてご紹介!

肉料理や魚料理の臭み消しに使われるハーブであるセージ。実は家でも簡単に育てることができます。種や苗は入手しやすく、強いのでハーブを初めて育てる方にもおすすめです。セージの種や苗の選び方、育て方から剪定の方法まで基礎を学んでいきましょう。

目次

  1. 料理やハーブティに万能なセージを育ててみよう
  2. セージはどんなハーブ?
  3. まずは育てたいセージの種類を知ろう
  4. セージに適したプランターと土は?
  5. セージの種まきはいつ?
  6. セージが好む水やりと肥料・剪定について
  7. セージの収穫時期はいつ?
  8. セージの増やし方!
  9. 収穫したセージを使ってみよう
  10. セージを育ててハーブのある生活を楽しもう

料理やハーブティに万能なセージを育ててみよう

料理やハーブティーなどでもよく使われるセージ。プランターで育てたり、庭でじかに育てたり、育て方も簡単で初心者にもぴったりなハーブです。今回はセージの特徴と種や苗からの育て方、適した土づくり、収穫などについて紹介します。

セージはどんなハーブ?

セージはシソ科の常緑低木です。地中海が原産地で、日当たりと風通しがよく、水はけのいい土壌で育ちます。湿気や高温が苦手です。セージをたくさん育てるには、風通しをよくし、葉が込み合わないように剪定することが重要です。

セージはすぐれた抗菌作用が特徴です。セージティーでうがいをすると風邪や感染症の予防になります。歯肉炎や口内炎などの症状を和らげる効果もあります。のどの痛みや腫れがあるときに、セージティーを飲むと和らげることができます。セージのハーブティーを飲むと血液循環が促され、強壮効果があるともいわれています。疲れてしまった時にセージティーを飲んでみるのはいかがでしょう。五感を刺激する効果があるようです。

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まずは育てたいセージの種類を知ろう

セージにはいくつかの種類があります。一般的に育てやすいのは「コモンセージ」と呼ばれる品種です。そのほかにも葉や花、香りに特徴のあるセージがあります。

コモンセージ

お店で「セージ」として売られているものは「コモンセージ(サルビア・オフィシナリス)」の仲間であることが多いです。他の種類に比べ、料理やハーブティーなどとしての利用が多いことからよく売られているようです。夏に紫の花が咲きます。肉料理やハーブティーに用いられるのはこの品種です。葉は、殺菌効果や消化促進や解熱効果があり、口の中を清潔に保つ効果もあります。

ホワイトセージ

ホワイトセージは食用としては使用されません。育てたセージを料理に使いたい場合は注意が必要です。茎も葉も他のセージに比べると白っぽいのが特徴です。他のセージよりも葉が大きく香りも強いです。春から初夏にかけて淡い紫色や白い花が咲きます。

チェリーセージ

チェリーセージの葉はその名の通り、さくらんぼに似ています。チェリーセージも薬用の効果はなく、観賞用として育てる品種になります。料理に使いたい場合には注意が必要です。花びらの色は赤、ピンク、赤と白が混じったものなどがあり、5月~11月と長い期間咲きます。観賞用に適しています。

セージに適したプランターと土は?

セージは高さ60~90cmにまで大きく成長するハーブです。育て方を左右する1つめの条件が土づくりになります。5号鉢に苗1本、または10号鉢に植えるのがよいでしょう。地面に植える場合には、20~30cmの間隔をあけて植えます。土はハーブ用の土を使用するのが便利です。

セージの種まきはいつ?

セージは種から育てる場合と、苗を植える育て方があります。どちらからでも大丈夫ですが、初心者は苗からの育て方が失敗が少ないでしょう。

種からまく場合

種から育てる場合、春先の3〜4月、または秋であれば9〜10月が適しています。育苗ポットに土を入れ、種を3~4個、重ならないようにしてまきます。その上に薄く土を被せ、霧吹きで水を与えます。はじめのうちは土が乾燥しないように気を付けましょう。種まきから1~2週間で芽が出ます。1カ月ほど苗を育てたのち、鉢や庭に植え替えます。その後の育て方は苗と同様です。

苗を植える場合

春であれば4~5月、秋なら10~11月に苗を植えます。苗をポットからはずし、根を少しほぐします。鉢の3分の2ほどに土を入れ、苗を置いて残りの土をまわりに入れます。庭に植えるときは、風通しと水はけのよい日向に植えます。庭土には事前に苦土石灰を混ぜ込み、中和しておきます。セージの苗の根元の高さが周りの土と同じか、やや高くなるようにすると水はけがよくなります。

セージが好む水やりと肥料・剪定について

セージは暖かく乾燥した地域原産です。そのため比較的乾燥に強いハーブです。しかし根がはるまではしっかり水をやります。鉢植えにした場合は土の表面が乾いたら水を与えます。根がはったら水を与えすぎないようにします。梅雨時や雨が多い時は水のやりすぎで根腐れを起こさないように注意します。
 

肥料の与え方

苗を植える際に、土に肥料を混ぜておきます。植えつけから2~3週間に1回液肥を与えるか、月に1回固形肥料を与えます。4~6月と、9月以降に肥料を与えるようにしましょう。茎や葉を生長させるためには、窒素分の多い肥料がおすすめです。

剪定・摘心の時期と方法

枝や葉が込み合ってくると湿気がたまり、枯れやすくなってしまいます。夏から秋にかけてはこまめに剪定しましょう。たくさん剪定してもよく育つ時期なので大丈夫です。芽が4~5個ついたら、先を切り茎の成長を促します。

セージの収穫時期はいつ?

根がはり、成長してきた頃合いをみて剪定し、葉を収穫します。4~10月まで収穫することができます。丈が30cmまで生長したら、葉を摘み取ります。雨の多い時期は、湿気がたまって根元が腐りやすいので、収穫と剪定をこまめに行い、枝葉が込み合いすぎないように気を付けます。育て方の大きなポイントは湿気です。

セージの増やし方!

セージの増やし方は「挿し木」と「取り木」があります。挿し木は枝を切り取って増やす方法、取り木は枝をそのまま埋めて根を生やす方法です。どちらもセージがある程度大きくなってから行います。増やすことでより多くのセージを収穫できるようになります。

セージの挿し木方法

枝を10~15cm分切り取ります。切り取った枝の先端から2~3枚の葉を残し、あとはすべて取り除きます。切り口を1時間ほど水につけ、湿らせた土に挿します。すると2~3週間で発根してくるので、根が出たら鉢や庭に植え替え増やします。3~5月か、9~10月が挿し木の適期です。初心者の場合は挿し木が行いやすい方法です。

セージの取り木方法

根元ちかくの伸びている枝を地面につけます。上から土を被せ、枝の一部を土に埋めます。すると1カ月ほどで枝から根が生えてきます。根が十分に出たら、切り離し、別の場所に植え替えます。3~5月か9~10月に行うのがよいでしょう。

収穫したセージを使ってみよう

収穫したセージは料理やハーブティーなどに使用できます。育てやすく、どんどん成長するので、料理に使うにしても間に合わない場合もあります。その場合は乾燥させることで、長い間楽しむことができます。ただ、せっかく摘みたてのセージが楽しめるので、フレッシュな状態で使用しましょう。

乾燥させて使う

セージの枝を剪定し、泥や土、ほこりなどを優しく洗い落とします。その後キッチンペーパーやふきんの上に置いて自然乾燥させます。水分が乾燥したら、いくつか束ねて枝を縛ります。量が多い場合は小さな束を作り、それらをさらに麻紐などで束ねます。直射日光を避け、風通しのよい場所につるしておくと一週間ほどで乾燥します。乾燥したら清潔なビンで保存します。

料理に使う

生のままでも、乾燥させたものでも料理に使用することができます。肉料理や魚料理に入れることで臭い消しになるほか、トマトやチーズなどとの相性もよく、フランス料理やイタリア料理に使用されることが多いハーブです。肉料理の中で一番相性がいいのは豚肉とされています。煮込み料理やハンバーグに使ってみましょう。

セージティーとして楽しむ

摘み取ったセージはハーブティーとしても使えます。まず、お湯を沸かし、ティーカップを温めておきます。洗ったセージの葉を2~3枚、ティーポットに入れ、お湯を注ぎます。熱湯の方がよいです。3、4分ほど蒸らしてティーカップに注ぎます。乾燥させたセージでもセージティーを楽しめますが、生葉よりも香りが強くでます。また、他のハーブと混ぜてブレンドしたり、紅茶に合わせても飲みやすくおすすめです。

セージを育ててハーブのある生活を楽しもう

ハーブの中でもセージは育て方が簡単で、初心者でもチャレンジしやすいものです。水やりもたくさんは必要ないため、ズボラさんでも育てられます。ぜひセージを育てて料理に使ってみてはいかがでしょうか?自分で育てたセージを使って、ワンランク上の手料理を楽しみましょう。

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