卵のコレステロールは白身と黄身どちらが高い?一日何個まで大丈夫?

コレステロールと私たちの体は深いつながりがあります。また以前から言われてきたコレステロールを考えるなら卵は食べてはいけないという常識、実は間違っていることご存知ですか?卵と関係があると言われてきたコレステロールとの関係性をご紹介していきます。

目次

  1. 卵とコレステロールについて知る
  2. 卵とセットでよく聞くコレステロールとは
  3. コレステロールと私たち
  4. 食事とコレステロールを考える
  5. 卵はコレステロールの敵という説
  6. 白身と黄身はどちらがコレステロールが高い?
  7. 健康にももってこいの卵
  8. いまや卵は女性の強い味方
  9. 健康的な生活をおくるために卵のすすめ

卵とコレステロールについて知る

いろいろな料理に使うことができる卵ですが、1日に何個の卵を摂取していますか?オムライスやスクランブルエッグなど、卵料理では一気に何個も使うこと、ざらにありますね。たんぱく質などの栄養素も豊富で健康にも良い卵、コレステロール値が高いことでも有名ですよね。コレステロールはたくさんとってはいけないものと、卵は1日1個までなど、メディアで掲げられたりしました。

体に良いものでも、食べ過ぎてしまっては良い効果も得ることができないかもしれません。卵も同様、適量を摂取することが重要です。しかし、実はコレステロールのことを考えたときに、高いコレステロール値を持っているという卵ですが、何個食べてはいけないというのはあまり関係がないと言われています。その理由は私たちの体の作りとコレステロールとの関係性に隠されていました。

卵とセットでよく聞くコレステロールとは

2種類のコレステロール

人間の体に欠かせない脂質の一つであるコレステロールは、体内に大量にできてしまうと血管壁などにどんどん蓄積されていき、動脈硬化を引きおこす原因になります。コレステロールには、悪玉のLDLコレステロールと、善玉のHDLコレステロールの2種類があります。善玉のHDLコレステロールは、溜まっていく一方である悪玉のLDLコレステロールを回収してくれます。この2種類のコレステロールが体内で自動的に一定量を保つようになっているのです。

体内でコレステロールは調整される

私たちの体内では1日に必要なコレステロールの80%が作られています。主に肝臓をはじめとする器官で生成されており、健康状態が正常な人であれば、自動的に血液中のコレステロールの値を調整する機能が備わっています。多すぎたら少なくしてくれ、少なすぎたら生成してくれるという非常によくできた作りになっているというわけなのです。私たちはこの機能を失わないために、生活リズムを崩さぬよう、ストレスフリーな生活を送ることが重要です。

コレステロールと私たち

コレステロール値が低すぎると

コレステロール値は高くなるとよくないと聞きますが、実は低くなることも非常に危険です。コレステロールが低くなると、人間の体内では血管が破れやすくなります。よって免疫力低下などの様々な障害が生じてしまうのです。多すぎるのも、少なすぎるのも問題ということですね。

悪玉と善玉の比率が重要

2種類あるコレステロールですが、それぞれ基準値が設けられています。空腹時、LDLコレステロールが140mg/dl未満、HDLコレステロールが40mg/dl以上という基準を満たすと正常といわれています。逆にどちらかが基準を満たさなければ脂質異常症と扱われ、いろいろと生活習慣を見直さなければならなくなります。我々は悪玉のLDLコレステロールの値を善玉のHDLコレステロール値で割った”LH比”が重要で、それが1.5〜2.0以下であれば理想と言われています。

食事とコレステロールを考える

私たちは1日あたり約100〜400mgのコレステロールを食事から摂取していると言われています。以前はこの量をしっかり気にした上で、食事をするという考えが主流でした。しかし、健康な人は体内できちんと調整されるようになっているため、食事とコレステロールとの関係性を考える必要もなくなってきているのです。

コレステロール調整機能

正常な体の人は、腸から吸収されるコレステロールの1日の量はきちんと制限されています。だいたい300mg〜500mgといわれており、食事から多く摂取したとしても、体内の悪玉のLDLコレステロールと、善玉のHDLコレステロールがそれぞれの役割をはたして、調整してくれます。しかしやはり脂質異常症の方は、その機能がうまく働いていないので、食事もある程度気をつけるべきと言えるでしょう。

卵はコレステロールの敵という説

卵とコレステロールの関係性、実は100年以上も前から囁かれていました。ロシアでうさぎに実験で卵を食べさせてコレステロール値の変動をみたところ、血中のコレステロールは増加し、動脈硬化が発生したことから、食べ過ぎはあまりよくないという仮説が誕生しました。しかし草食動物であるうさぎに、動物性の卵を食べさせると、コレステロールが高くなるのは当然の流れです。近年、この実験の科学的根拠がないとされ、卵とコレステロールの関係性が見直されたのです。

卵のコレステロール除去成分

散々1日何個も食べてはいけないと言われてきた卵ですが、実はコレステロールを取り除いてくれる成分が含まれています。”レシチン”という成分で、卵はこれを多く含んでいます。脂質異常をもっている方を除けば、毎日たまごを1個以上食べても、血中のコレステロール値は上がらないという結果がでました。

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白身と黄身はどちらがコレステロールが高い?

卵のコレステロールはどれくらい?

卵1個(60g)あたり、コレステロールは250〜260gとされています。以前、1日のコレステロールの摂取目安量が定められていた頃、男性は750mgで女性は600mgと言われていました。ちなみにアメリカでは成人は300mg以下が好ましいと、少し日本より厳しめの基準が定められていました。今ではコレステロールが体内で調整されているという考えがあるため、科学的根拠がうすれ、この基準はなくなっています。

卵の黄身と白身のコレステロール

卵1個は250〜260gのコレステロールですが、卵の黄身と白身はどちらの方がコレステロールが高いのでしょうか。答えは黄身で、100gあたり約1400mgと断然高い数値になっています。ちなみに白身の方は100がたり約1mgと非常に低めです。コレステロールの高い黄身には、コレステロールを除去してくれる”レシチン”が含まれています。また様々な栄養も豊富です。卵は黄身ごとしっかり食べるのがおすすめなのです。

健康にももってこいの卵

ガンや若返りにも良い卵

ガンや生活習慣病の予防効果もあるといわれている卵には、ビタミンEやカロチン、メチオニンと呼ばれる栄養素が豊富に含まれています。またさらに、視力改善や、ボケ防止にも効果のあるような作用があるとも言われています。記憶機能に関わっている”コリン”という成分は脳に伝わる神経伝達物質です。これを多く摂取した人は摂取していない人と比較し25%学習能力があがったという結果も報告されています。

豊富なたんぱく質を持つ卵

たんぱく質が豊富な卵、なんと20種類ものアミノ酸で構成されています。アミノ酸の中でも必須アミノ酸とよばれる、体内で自動的に作ることができない成分が9種類も含まれており、私たちが健康を維持する上で、卵は大切な食材といえます。これらの必須アミノ酸は、代謝アップにつながったり、若返りにも、一役買ってくれるのです。

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いまや卵は女性の強い味方

アンチエイジングにも一役買う卵

卵はアンチエイジングにもってこいの食材とも言えます。女性に不可欠な鉄や亜鉛、ミネラルが豊富です。冷え性の改善、貧血の予防にも心強い味方です。また、新しい細胞を形成するのに必要な葉酸も含まれているので、肌のターンオーバーなどの促進にもつながり、若返りも見込めるというわけなのです。

お肌に1日1個の卵を

ビタミンAなどが含まれていることから、お肌にも良いので、女性にとっては強い味方といえるでしょう。ダメージを受けてしまったお肌に、アミノ酸やカルシウムなどが行き届き、乾燥肌などの改善もみられます。さらに、加熱することで、美容成分である”ビオチン”や”ビタミン”が吸収されやすくなるので、火をつかって調理するのがおすすめです。白身も黄身もまるごと摂取しましょう!

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健康的な生活をおくるために卵のすすめ

卵は「1日に何個も食べてはいけない」、「1日に何個食べると良い」という概念、一旦消し去ってみてください。もちろん、食べ過ぎは禁物ですが、適度に食べる上で卵は栄養素も高い食材なので、おすすめです。黄身も白身もまるごと食べて、ぜひあなたの健康に役立ててみてください。いろいろな料理にも生かせるので、手軽に美味しく飽きずに食べられますね。

コレステロールを考えずに、卵を食べてはいけないという考え、まだあまり定着していないのではないでしょうか?今回コレステロールと卵との関係はあまり考えなくて良いということを知れたあなたは、ぜひもっと卵の良さを知って、適量を摂取してみてくださいね!

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