浴衣のアイロンのかけ方&たたみ方!あて布は必要?スチームは使える?
夏祭りや花火大会など夏に大活躍する日本伝統の浴衣。そんな浴衣を着た後のケアはどうしていますか?アイロンをかけたりきちんとしたたたみ方で収納することで来年も美しく着られます。今回は浴衣のアイロンのかけ方やたたみ方など浴衣のケアをご紹介します。
目次
浴衣のアイロンのかけ方やたたみ方をご紹介!
夏は夏祭りや花火大会など浴衣が活躍するシーンがたくさんありますよね。そんな大活躍の浴衣ですが、着た後のケアはどうしていますか?暑い夏に着る浴衣はどうしても汗が付いてしまうので、大きな汚れがないからといってそのまま放置していると型崩れしたり、汗染みが残ってしまったりすることになります。お気に入りの浴衣はきちんとケアして、来年も美しく着たいものですね。
でも浴衣はどうやって洗って良いのか、たたみ方はどうしたら良いのか、わからないことも多いのではないでしょうか?洋服とは違うのでケアに失敗したら怖いですよね。でも浴衣は洋服同様に家でも洗濯できますし、洗濯した後はアイロンをかけて、きちんとしたたたみ方であればプラスチックケースでも収納できるんですよ。
そこで今回は、浴衣の洗濯方法や干し方、アイロンのかけ方やたたみ方など浴衣のケアをご紹介します。ぜひ参考にしていただいて、浴衣を美しく着こなしましょう。

浴衣は着た後のケアが大切!
浴衣を着た後のケアを皆さんはどうしていますか?「また来週も着る予定があるから」とそのまま洋服用のハンガーにかけて放置していませんか?浴衣は着た後のケアが大切です。浴衣はどうしても暑い時期に着るものなので、汗が付いてしまいます。そんな汗をそのままにしておくと知らず知らずのうちに、浴衣に汗染みが付いて落ちなくなってしまいます。
汗染みが付かないように浴衣を着るときには、汗対策できるインナーを着るのがおすすめですが、着忘れてしまった場合は洗濯して汗を落としましょう。また浴衣で美味しいものを食べる機会も多いですから、うっかり食べこぼしの汚れが付いてしまうこともありますよね。それも時間が経つと落ちなくなってしまうので、すぐに洗濯しましょう。
汗も気にならず、目立った汚れがなく、すぐにまた浴衣を着る予定がある場合は、着物用のハンガーにかけて、風通しの良い場所に干して、市販のシワ取りスプレーでシワを取っておきましょう。洋服用のハンガーでは型崩れしてしまうので、着物用のハンガーがおすすめです。
浴衣はアイロンを使っても大丈夫?
洗濯表示タグでアイロンを使えるか確認しよう!
浴衣にアイロンをかけると浴衣の生地が傷んでしまいそうなイメージがありますが、浴衣はほとんどがアイロンをかけても大丈夫な生地から作られています。浴衣の生地は綿やポリエステルがほとんどですから、アイロンをかけても問題ありません。まずは本当にアイロンを使えるか、アイロンの温度はどのくらいかを洗濯表示タグを見て確認しましょう。
アイロンの温度を調節しよう!
洗濯表示タグにアイロンOKのマークが確認出来たら、そのマークをよく見てみましょう。「高」「中」「低」と書かれていたり、「・」「・・」などのマークが書かれているので、それをみて使えるアイロンの温度を確認します。生地によってアイロンの温度を変えるのは生地が傷むのを防ぐためです。しっかり表示を確認して設定することが大切ですよ。
アイロンをかけた方がより美しく!
せっかくの浴衣だというのに、アイロンかけてないんだろうねシワめちゃめちゃよってて可哀想
— りた (@Rt_tr721) July 22, 2017
ほとんどの浴衣はアイロンを使えます。浴衣のアイロンのかけ方は難しそうですし、面倒くさいという方もいるかもしれませんね。ですが、きちんとアイロンがかかっている浴衣は、凛とした印象を与えるので、首元をより美しく見せてくれます。ノーアイロンだと、こなれ感は出るものの、人によっては「だらしない」と取られてしまうこともあるので、アイロンをかけるのがおすすめ。
浴衣の洗い方と干し方
浴衣の洗濯方法
それではまず、浴衣の洗い方からご紹介します。浴衣は手洗いでも洗濯機でもどちらでも洗えます。洗う前にまず洗濯表示タグを確認して、自宅で洗えるかどうかを確認します。洗えないものはクリーニング店に任せましょう。洗えるものは手洗いも洗濯機も、洗濯ネットにきちんとたたんで入れましょう。手洗いなら洗剤を溶かした水に30分ほど浸けてから押し洗いします。
お家でも普通に畳んで洗濯機のオシャレコースで洗って緩めに脱水、ハンガーでシワをパンパン叩いて陰干し、シワがどうしても気になるなら裏からアイロンかけてまた畳んで、洋服と同じように保存すればオッケーです。
— 櫻メゾン (@SAKURAmaison) August 21, 2017
心配なら防虫剤を。
コットンのワンピと同じ扱いが基本です♪>浴衣のしまいかた。
洗濯機の場合はドライコースで洗いましょう。シワになりやすいので脱水時間は短めに設定してください。脱水が終わったら、着物用ハンガーにかけて手でシワをのばして、風通しの良いところで陰干しをします。ひどい汚れがある場合は、事前に洗剤を直接付けて揉み洗いをしておきましょう。
浴衣のアイロンのかけ方
浴衣のアイロンかけはスチームよりも霧吹きが良い!
洗濯した浴衣にアイロンをかける場合には、半乾きの状態で取り込んでドライ設定でアイロンをかけるのがおすすめです。半乾きの状態なら霧吹きやスチーム設定にしなくても、ドライ設定でキレイにシワをのばすことができますよ。乾いてしまった浴衣にはアイロンをスチーム設定にするよりも、霧吹きを使ってドライ設定でアイロンをかけた方がシワが良くのびます。
アイロンの温度設定は、洗濯表示タグで確認できますが、綿なら中温~高温で、ポリエステルなら低温で設定しましょう。浴衣の素材に合った温度になったら、テカリを防ぐためにあて布をしましょう。アイロンはまず衿部分を裏側からぐるっとかけ、次に後ろ身頃上部の背縫い部分、袖、前身頃と後ろ身頃の下部へとかけていきます。引っ張るようにしながらかけましょう。
浴衣のシワにならないたたみ方
浴衣の正しいたたみ方は?
浴衣は洋服とは作りが違うので、当然たたみ方も違ってきます。たたみ方が間違っていると、次回切るときにシワができてしまい、着る前にアイロンをかけ直さないといけないなど手間がかかってしまいます。浴衣のたたみ方は「本畳み(ほんだたみ)」で、シワが付かずにキレイに収納することができます。
浴衣の「本畳み」のたたみ方
本畳みのやり方は、たたみ方自体は簡単ですが場所を取るので、浴衣が広げられるスペースでやりましょう。基本的に浴衣の縫い目に合わせたたたみ方なので、変なシワもつかずにコンパクトになります。気を付けないといけないのが衿部分です。
たたみ方の注意点
本畳みで注意したいのが浴衣の衿部分です。本畳みは背中部分の背縫い部分で縦半分にたたむので、衿に変な折りジワが付いてしまうことがあります。衿に折りジワを付けないようにするために、衿の首元部分を内側に折り込んでから、背縫い部分に合わせてたたみましょう。
浴衣の収納方法
浴衣をキレイに洗濯してアイロンがけをしてきちんとたたんだら、次は収納です。昔と違って今は着物や浴衣などの和服を収納する専用の和だんすがない家庭が多いので、収納場所に困ってしまいますよね。きちんとアイロンがけでシワをのばしてきちんとたためば、和だんすにしまわなくても問題ありません。
浴衣の収納はたたんだ浴衣が入る大きさのプラスチックケースで大丈夫です。アイロンがけが無駄にならないように、浴衣はキュウキュウに収納せずに浴衣の周りは少しゆとりがあるケースに収納しましょう。収納するときは虫食い予防のために防虫剤を入れておきましょう。ビニールに入れての保存はカビの原因になるので避けてください。
浴衣の帯のアイロンのかけ方とたたみ方
帯にアイロンは使える?
浴衣は帯もしっかりケアすることが大切です。帯は浴衣よりも生地がデリケートなものが多く、金糸や銀糸などでキレイに細工されたものが多いですよね。そのため、ドライ設定であれスチーム設定であれ、アイロン自体避けた方が良いものがあります。
頑固なシワにはスチームよりも霧吹きが効果的!
ですが細かい細工などがなく、アイロンがけが可能な帯であればアイロンをかけてシワをのばしておきましょう。帯全体にアイロンをかけるのではなく、シワが気になる部分だけにかけましょう。シワをのばしたい部分を裏返し、ドライの中温~高温設定であて布をして軽い力でシワをのばしていきます頑固なシワには霧吹きを使いましょう。
帯のたたみ方
浴衣の帯のたたみ方は、半分に折ってそのまた半分に、といった具合に収納しやすい大きさにたたんでいきます。たたまずにくるくると巻くのもシワにならないのでおすすめです。浴衣と一緒に収納すると次回着るときに便利ですね。
浴衣はアイロンをかけてシワにならないたたみ方を!
浴衣を洗濯した後はアイロンをかけてきちんとたたむことが次回もキレイに着られるコツです。アイロンはスチーム設定ではなくドライ設定で、霧吹きを使った方がシワがキレイにのびますよ。特に衿部分はきちんとアイロンかけされている方が凛とした美しい印象になります。丁寧にアイロンをかけてシワになりにくいたたみ方で浴衣美人を目指しましょう!