ラベンダーを挿し木する方法!種まきや株分けなどの増やし方もご紹介
とてもいい香りでアロマでも人気のラベンダー。自分で育ててみませんか?ラベンダーは何年も繰り返し花を咲かせてくれてずっと楽しめます。挿し木という方法でどんどん増やす事も出来るのです。ラベンダーの上手な育て方や挿し木やそれ以外の増やし方をご紹介していきます。
目次
自分でラベンダーを育ててみよう!
ラベンダーってどんな植物?
ラベンダーと聞くと何が浮かびますか?アロマオイルの種類としてのラベンダーが浮かぶ方も多いのではないでしょうか。そのことからも分かるようにラベンダーはとてもいい香りがします。そんなラベンダーを自分で育ててみませんか?
ラベンダーを育てるのはなんだか難しそうな感じがしますよね。ですが、コツを押えて育てれば何年も花が咲くので長く楽しむ事が出来るのです。そして挿し木をすればどんどん増やしていけるのです。ラベンダーの上手な育て方や、増やし方、楽しみ方を注意点を交えながらご紹介していきます。
ラベンダーの育て方
ラベンダーの育て方のポイントを何点かご紹介します。まず、ラベンダーの特徴としては、寒さに強いです。0度までは耐えられるので0度以上あれば冬越しが可能です。逆に暑さにはとても弱いので夏越しには注意が必要です。
タスマニア州のブライドストーエステート @Bridestowestate のラベンダー畑で食べるラベンダーアイスクリームは絶品! Photo: via IG/mamahasgotthis pic.twitter.com/ikIzQpXLsA
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ラベンダーはハーブですので乾燥気味を好みます。頻繁に水やりをすると根腐れの原因になります。土が乾いている時だけしっかり水やりをしましょう。梅雨時期は雨が当たらないように特に注意が必要です。
【ラベンダーの花言葉】
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ラベンダーは冬に生育が鈍くなりますので冬は特に水やりを控えて下さい。冬に水やりをする時は必ず朝にします。夕方以降に水やりをすると夜中のうちに水分が凍結して霜の原因になってしまします。
次に肥料ですが肥料をあげるのにもポイントがあります。それは、与え過ぎない事です。与え過ぎると傷んでしまいますし、傷まなくても花の量が少なくなってしまいます。特に窒素成分の多い肥料を与えると葉が生い茂るだけになってしまいますので、固形肥料を少量か薄めた液体肥料を与える位にしましょう。

ラベンダーを挿し木で育てよう!
ラベンダーは種から育てると開花までに時間がかかります。逆にラベンダーの茎は本数が多く根が生えやすいので、切り取った茎から育てる方法は初心者の方にもおすすめです。このように切り取った茎を土に挿して根を生やさせて、新しい苗として育てるのが挿し木です。
そしてラベンダー挿し木してたらこんなに増えました✨ pic.twitter.com/SkS997zlSh
— 真仲りえ@2/1〜6写真展 (@piyohina3ri) May 21, 2017
特にラベンダーは切った茎を土に挿すだけで簡単に育てる事が出来ます。なので、ラベンダーを育てる時は挿し木がおすすめなのです。一度に何本もの茎を切って土に挿せばいくつもの苗が出来てラベンダーを簡単に増やすことが出来ます。

ラベンダーの挿し木に適した時期
ラベンダーの挿し木はいくら簡単と言っても、大事なポイントがいくつかあります。そのポイントを知らずに挿し木してしまうと上手く根を生やしてくれません。そうなると、無駄に茎を切っただけになってしまいますので、せっかく切った茎を無駄にしないためにも、しっかりとポイントを押さえておく必要があります。
まず一番大切なポイントは挿し木をする時期です。どれだけ手順通りに挿し木を進めても時期を間違えると台無しです。ラベンダーの挿し木に一番適しているのは4月~6月です。4月~6月の時期を逃してしまった場合は9月でも大丈夫です。真夏や真冬は絶対に避けましょう。
ラベンダーの挿し木に必要な物
まずは言うまでもありませんが元となるラベンダーが必要です。それから挿し木をしたラベンダーの茎に、根が生えてきて苗になった時には、プランターや小鉢が必要です。鉢底ネットと鉢底石も一緒に用意しておきましょう。
ここからは挿し木をした事が無い方は馴染みが無いものですが、バーミキュライトという無菌の土と発根促進剤が必要です。発根促進剤は茎の切り口に塗って根の成長をサポートする薬剤です。あとは、茎を切る剪定ばさみがあれば準備はオッケーです。
ラベンダーの挿し木方法
では、ラベンダーの挿し木方法をご紹介します。一番簡単でポピュラーな増やし方です。まずは、コップなどの容器に水を入れておきます。新しい鉢に鉢底ネットを敷き、鉢底石を入れてから無菌土のバーミキュライトを入れます。茎がスムーズに挿せるように指や割り箸で穴を空けておきます。ここまで準備が出来たら準備完了です。
ここからが本番です。ラベンダーの茎を5~6センチ切り取ります。切り取った茎の下半分だけ葉を取り除きます。最初に用意した水を入れたコップに入れて切り口を水に浸します。1時間ほど浸したら切り口に発根促進剤を塗ります。その茎を先程空けておいた土の穴に挿します。
ラベンダー挿し木 pic.twitter.com/GphSmxGWVT
— Em♪ (@wingbeat3011) July 6, 2014
これで挿し木の作業は終わりです。ここからは、蛍光灯の下や、直射日光の当たらない窓辺などの明るい日陰で、土が乾燥しないように水やりを続けます。3週間程で根が生えてきたら成功です。新しい苗として植え直して育てましょう。
挿し木後の苗の育て方
挿し木をした茎から根が生えたら茎ごとに鉢に植え替えます。根を出した茎の数だけ鉢を用意します。3号ほどの植木鉢に鉢底ネットを敷き鉢底石を入れた後にハーブ用の培養土を入れます。そこへ、根を傷つけないように丁寧に取り出した苗を植えます。
苗がきちんと固定されるように苗の周りには丁寧に土を入れましょう。水やりをしたら苗植えの完成です。綺麗なラベンダーが咲くようにお世話をしながらラベンダーの成長を楽しみましょう。
失敗しない苗植えのポイント
せっかくの挿し木で根を生やしてくれた茎も、苗の植え替えの時に失敗してしまうと、その茎は無駄になって台無しになってしまいます。そうならない為のポイントがあります。とはいえ特に難しい事ではないので、このポイントをしっかりおさえていれば大丈夫です。
まず苗を植え直す前のポイントですが、茎から根が生えてきて、そろそろ植え替えという時期になったら水やりをやめて、土を乾燥させます。そうする事で土から茎を抜く時に根を傷つけにくくなります。植え替え後は一週間単位で徐々に日当たりのよい場所に移動させます。後は、土が乾燥したら水やりをするだけです。
挿し木で失敗しがちなポイント
いくらラベンダーの挿し木は初心者でも簡単な増やし方とは言っても、やはり失敗に終わる事もあります。そうならないように失敗しがちな2つのパターンをご紹介します。
ラベンダー挿し木してみた(*^^*)成功するといいなあ~('ε'*)☆!! pic.twitter.com/D2b3zoqAyK
— テク@virgo☆ (@MaVirgo17) October 24, 2013
一つ目は挿し木をしたけど根が生えてこなかったり、植え替えた後に枯れてしまったという挿し木自体が失敗する事です。この原因はどちらも水のやり過ぎか、逆に水が足りなかったかのどちらかです。こうならないために、根が生えてくるまでは土を乾燥させない。植え替えた後は、土が乾燥したらみずやりをするという事を徹底して下さい。
こんにちは。
— 花音hanaoto (@ansermetsnow) June 16, 2017
結婚式の装飾をするため教会へ下見に。ラベンダーが満開です。
北海道・富良野のラベンダー栽培農家さんに分けていただいた「手のひらサイズ」のラベンダーを教会に植えていただいて4年。
土壌が合い豊かに香る花姿に感激しています。 pic.twitter.com/kuL8wF3Hdh
もう一つは茎を切った後に親株が枯れてしまったり、花が咲かなくなったという親株側のトラブルです。せっかくの挿し木でラベンダーを増やそうとしたのに、元の親株が枯れてしまったら意味がありませんよね。その原因は茎や葉を切り過ぎた事です。そうならない為には、茎を切り取る段階で切り取られる茎に、4~6枚程度の葉が残るように気を付けましょう。

挿し木以外の増やし方
種まき
ラベンダーの挿し木は、早く増やしたい方におすすめの方法ですが、もっとたくさんラベンダーを増やしたい方におすすめの方法が、種まきです。ラベンダーの種まきは4~5月に行います。土はピートモス1ℓと苦土石灰2gの割合で混ぜた物を使います。混ぜたら10日以上寝かせておきます。
100均のラベンダー種、思ったより発芽してくれて嬉しいやあ。朝顔も賑やかくなってきたし。 pic.twitter.com/82E4AC94Xf
— ff(フォルティッシモ)まゆむし (@mayumushi_p) July 1, 2017
種は1000倍に薄めたジベレリン溶液という発芽促進剤に、3日間つけた物を種まきします。そして、浮いてきた種は捨てて沈んだ種だけを集めます。プランターか植木鉢に、鉢底ネット、鉢底石、寝かせて置いた土を入れます。土の上に種をばらまき種の3倍程の高さの土をかけます。
ラベンダーの寿命は長くて15年ぐらいだそうですが、イングリッシュラベンダー種は短くて数年。うちのはグロッソという品種は、寒さに強いイングリッシュラベンダーと香りが強いスパイクラベンダーとの交配種で8年ぐらいと言われいる。植えてから9年経つので植え替えました。ウエルカム! pic.twitter.com/H2mFru0v3t
— 森田秀之 (@moritahide) May 7, 2017
種まき後は土を絶対に乾燥させないように、水やりをしたらラップで覆っておきます。ラベンダーの種は小さいので勢いよく水やりをすると、一緒に流れてします可能性もありますので、霧吹きなどもおすすめです。また、ラベンダーの種は寒さを経験しないと発芽しないので、2週間位冷蔵庫で保管してから種まきをする方法もおすすめです。
ラベンダー。種から育てて3年。春にやっと咲きました。今年はもう少し増えるかな~。楽しみ💕#ガーデニング#ラベンダー pic.twitter.com/hxZda5d9DC
— oak (@oak81427151) January 27, 2017
種まきが上手くいけば2週間ほどで芽が出てくるので元気な芽だけを残して、それ以外の芽は取り除きます。その後葉っぱが3~4枚生えてきたら普通の苗として育てます。挿し木よりも大変ですが、たくさん育てたい方や最初から自分で育てたい方にはおすすめの方法です。
株分け
株分けは今ラベンダーを育てている方で、今のラベンダーを一回り小さくしたい方や、逆に今と同じ大きさのラベンダーを育てたい方におすすめな方法です。株分けは一つの根を分裂させて繁殖させるデリケートな増やし方なので、根を傷つけてしまわないように慎重に行いましょう。根を傷つけるとその後枯れてしまいます。
ラベンダー株分けしてもらっちゃった♪がんばって育てるぞー☆ pic.twitter.com/78tn91BrET
— Haruna (@harade77) October 15, 2015
数年育てた健康なラベンダーから株分けをしましょう。株分けに適した時期は3~5月か9~10月です。根を傷つけないように手で行うのが一番最適ですが、難しい時は清潔なハサミやカッターを使いましょう。まずは元となるラベンダーは土を乾燥させるために、水やりを控えておきましょう。
一応、玄関先に避難させた私担当の花達。……そろそろラベンダー株分けした方がいいなぁ。 pic.twitter.com/DMPcvZUBMo
— 結城鈴音 ニコID:2509239 (@yuukirinne) August 30, 2016
新しく植え直す用の鉢に鉢底ネットを敷き鉢底石を入れて、ハーブ用の培養土を入れておきます。準備が出来たら元となるラベンダーの株を丁寧に取り出します。根を傷つけないように慎重に手かハサミなどで半部、もしくは3等分に分けます。分けたら、それぞれの新しい鉢に植え直し通常のラベンダーの株として育てます。
大雨から今はしとしと小雨☔️ 蒸し暑い💦 シンディスイート🍅今
— mayumi-t (@hobby_mayumi) June 25, 2017
一晩の成長が良い状態😊もしかして蕾?初めて見る期待感❣️🌱🌼
茂っていたレースラベンダー 株分け時に切り戻し🌿 わき芽が成長
ふる株さんだけど来年楽しみです🙋 #ベランダ菜園 #ハーブ pic.twitter.com/ntJr6CHliT
株分けも挿し木よりも難しい感じがしますが、何年も健康に育っているラベンダーが大きくなり過ぎたと感じる方にはおすすめな方法です。自分で育てるのもいいですし、植物が好きな親しい方への贈り物としても重宝する方法です。
ラベンダーを増やして香り豊かな生活を楽しもう!
ラベンダーは見た目も香りも楽しめるとても素敵な植物です。ハーブが好きな方も楽しめますね。ご紹介したように、挿し木は一番失敗の少ない初心者の方にもおすすめの増やし方です。これからラベンダーを育てる方はまずは挿し木に挑戦してみましょう。
ラベンダー畑。プロヴァンス、フランス pic.twitter.com/Mm75qDhdJB
— 世界はこんなにも美しい (@be_world_) January 15, 2018
挿し木に慣れたら他の種まきや株分け等の増やし方に挑戦して、お庭やお部屋をラベンダーでいっぱいにしましょう。色鮮やかな見た目と、いい香りに包まれて生活するのも素敵ですね。