ラベンダーの育て方!苗の植え替え・水やり・肥料のタイミングなど

これから植物を育ててみたい方におすすめなハーブのラベンダー。初心者にもおすすめな植物ですが失敗しない育て方やポイントがあります。上手に育てれば毎年繰り返し花を咲かせてくれる植物です。ラベンダーの上手な育て方や植え替えの方法をご紹介します。

目次

  1. ラベンダーの特徴からみる育て方
  2. 系統別にみるラベンダーの種類別育て方
  3. 初心者にもおすすめのラベンダーの鉢植えでの育て方
  4. ラベンダーの苗の鉢植えに必要な物
  5. ラベンダーの鉢植えの手順
  6. ラベンダーの育て方で重要な水やりの頻度や量
  7. ラベンダーの育て方で次に大事な適度な肥料
  8. ラベンダーの育て方で重要な季節ごとの注意点
  9. ラベンダーの枯れる原因と失敗するポイント
  10. ラベンダーの植え替え時期
  11. ラベンダーの植え替え手順
  12. ラベンダーの寄せ植え
  13. ラベンダーの寄せ植え時期
  14. ラベンダーの寄せ植え方法
  15. ラベンダーを増やす方法
  16. ラベンダーの収穫時期と方法
  17. ラベンダーの収穫後の楽しみ方
  18. ラベンダーで香り豊かな生活を

ラベンダーの特徴からみる育て方

ラベンダーは見た目だけでなく香りも大人気のハーブです。芳香剤や、洗剤などでもよくラベンダーの香りがありますよね。それを見ても分かる通り、私たちの身の回りにはラベンダーの香りがよく使われていてとてもポピュラーな植物です。

ラベンダーは上手に育てれば一年だけでなく、毎年花を咲かせてくれる多年草です。ラベンダーは寒さに強い植物ですが、暑さにはとても弱い植物です。ハーブの中でも特に育てやすい植物です。水やりや肥料のタイミングなどを踏まえたラベンダーの育て方をご紹介します。

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系統別にみるラベンダーの種類別育て方

一言にラベンダーと言っても実は種類があります。実にたくさんの種類があるラベンダーですが、ここでは大きく6つの系統別に分けたそれぞれの特徴を見ていきましょう。育てやすいものも育てにくいものもあるので、チェックしておきましょう。

アングスティフォリア系

イングリッシュラベンダーと呼ばれるこの系統はポピュラーな系統で、北海道で有名な富良野ラベンダーもこの系統です。花は濃い紫色をしており質感がベルベット状なのが特徴でアロマオイルやポプリにも使われる程のいい香りです。高温多湿に弱いですが育てる事も出来ます。

ラバンディン系

香料用の精油を採る為に品種改良されてできた系統です。樟脳のような湿布薬みたいなツンとした香りが特徴ですが、他の系統よりも暑さに強いうえに株が大きく成長するので、初心者におすすめの系統です。

ストエカス系

フレンチラベンダーとも呼ばれるこの系統はウサギの耳のような葉が付いているのが特徴です。香りがあまり強くないのが特徴ですが、地域によっては地植えでも育てられるほど、暑さにも強くこちらも初心者にもおすすめの系統です。

デンタータ系

この系統の名前の由来にもなっていますが、その名の通り、歯のように葉がギザギザしているのが特徴の系統です。薄紫色の花で香りが強いのも特徴です。こちらの系統も暑さに強いので育てやすい系統です。

プテロストエカス系

レースラベンダーとも呼ばれるこの系統はその名の通りレースの網目のような葉が特徴です。香りは弱いですが、お花屋さんでも多く流通しています。しかし、他の系統に比べこちらは寒さにも弱いのであまりおすすめは出来ません。

種間交配種系

その名の通り人為的に交配した系統です。葉の質感が毛糸のように柔らかいものもあります。地域によっては地植えで夏が越せる程暑さにも強いのでとても育てやすくおすすめです。

初心者にもおすすめのラベンダーの鉢植えでの育て方

基本的な育て方

見た目も香りも鮮やかなラベンダーを自分で育てる事が出来たら素敵ですよね。ラベンダーには色々な育て方や増やし方がありますが、初心者の方にもおすすめな育て方が苗の鉢植えです。揃える物や鉢植えの方法も割と簡単なので誰でも取り掛かることが出来ます。

お部屋にラベンダーの鉢があるなんて素敵ですよね。見た目の鮮やかさだけでなく、香りも楽しめるラベンダーの鉢植えの仕方、育て方をご紹介していきます。上級者向けにはラベンダーの植え替えや、増やし方、更には収穫後の楽しみ方まで一緒にご紹介していきます。

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ラベンダーの苗の鉢植えに必要な物

鉢植えでの育て方

まずはラベンダーを苗の鉢植えで育てる為に必要な物を揃えましょう。とはいえ、特に特別な物は必要ありません。ホームセンターや園芸店で市販されている物ばかりです。もちろんネットでも販売されています。

まずはラベンダーの苗が必要ですね。その苗の大きさに合った植木鉢を用意しましょう。他には、植木鉢の底に敷く鉢底ネットとネットの上には鉢底石が必要です。あとは、土だけです。土も色々な種類がありますが、一番のおすすめはラベンダー用の培養土です。もし、無ければハーブ用の培養土でも大丈夫です。

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ラベンダーの鉢植えの手順

鉢植えでの育て方の手順

必要な物が揃ったらいよいよ鉢植えを始めましょう。まず、新しい鉢に鉢底ネットと鉢底石を敷きましょう。そうしたら、培養土を鉢の三分の一まで入れます。そこで、苗をポットから取り出して鉢の中心に置き周りを土で埋めます。その後は、鉢の上から4~5センチの所まで高さをそろえながら土を入れて苗を固定します。

ここまでくれば、水やりをして風通しの良い明るい場所に置けば完成です。なるべく直射日光は避けましょう。特に難しい事は何もなく誰にでも簡単にラベンダーの苗を鉢植えにする事が出来ますね。しかし、一つ大事なポイントがあります。それは植える時期です。一番適しているのは4~5月です。

ラベンダーの育て方で重要な水やりの頻度や量

ラベンダーの苗の鉢植えが終われば勝負はここからです。ここからのお世話の仕方を間違えるとせっかく鉢植えしたラベンダーが台無しですね。しっかりポイントを押さえてお世話をしていきましょう。

まず、植物を育てる上で一番重要なのが水やりですよね。水はあげ過ぎても少な過ぎてもラベンダーは上手に育ってくれません。鉢の土が乾燥した時にだけ水やりをするのがポイントです。ラベンダーに直接水がかからないように鉢の底から水が流れ出る位たくさん水やりして下さい。

ラベンダーの育て方で次に大事な適度な肥料

ラベンダーを健康に育てるには、肥料も欠かせません。3~7か月までは定期的に肥料をあげて下さい。固形の化成肥料を根元を囲むように置く場合は月に1回程度、液体タイプの肥料を使う場合は10日に1回程度水やりの変わりに与えます。

肥料も水やりと同様に与え過ぎても少な過ぎても、ラベンダーは健康に育ってくれません。健康なラベンダーを長年育てるためには、その時期に合った適した量の肥料を与える事が必要不可欠です。適度な肥料もラベンダーの育て方で重要なポイントです。

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ラベンダーの育て方で重要な季節ごとの注意点

ラベンダーは寒さに強いですがその分暑さには弱いため、季節ごとに違う注意点があります。それに気を付けていれば夏も冬も健康に越す事が出来ます。ちなみに春と秋の心地よい季節に一番成長します。

まず夏の注意点ですが、夏は直射日光を当てないように気を付けましょう。直射日光を避けた上で風通しの良い窓際で育てるのがおすすめです。水やりも乾燥させすぎず、逆に水を与え過ぎずが重要なポイントです。上手な水やりで夏を越しましょう。健康なまま夏を越せる事がラベンダーの育て方で重要なポイントです。

次に冬の注意点ですが、冬はなるべく日あたりの良い場所がおすすめです。逆に暗い場所で育てている場合は最低週に一回は日光浴をさせてあげましょう。もしも、ラベンダーを外においている場合は雪が積もらないようにくれぐれも注意しましょう。

ラベンダーの枯れる原因と失敗するポイント

失敗しないラベンダーの育て方

ラベンダーがいくら育てやすい植物だとは言っても、やはり枯れてしまう場合もあります。そうならない為にも、ラベンダーが枯れる原因を紹介します。まずは、ラベンダーと土の相性が悪い場合は枯れやすくなります。ラベンダーを育てる土はアルカリ性の土を使用しましょう。育て方として相性の良い土を使う事は基本です。

ラベンダーが枯れる原因として最も高い確率で起こるのが、根腐れです。根腐れとは分かりやすく言えば根が窒息状態になっている状態の事です。成長期のラベンダーは次から次に茎を生やします。茎が込み合うと、その分土の乾燥が遅くなり土に水が溜まってきます。それが根腐れの原因になるので、その時は剪定して下さい。

ラベンダーの植え替え時期

失敗しない植え替えでの育て方

ラベンダーを鉢植えで育てて一年が過ぎたあたりからは、植え替えも検討しましょう。植え替えのサインは、鉢の裏にあります。鉢を裏から覗いてみて、根がはみ出でいたら植え替えしてあげましょう。ここまで育って入れば上手な育て方をしている証拠です。

ラベンダーは3~5月と9~11月に成長期を迎えます。植え替えはその成長期の時期に行うのがおすすめです。ですが、ラベンダーはとても繊細で根の弱い植物です。植え替えの時に根を傷つけてしまうと、枯れる原因にもなりますので、植え替えの時には慎重に丁寧に扱いましょう。

ラベンダーの植え替え手順

まず、植え替えをする時期を決めたら、水やりを控えます。土を乾燥させておいた方が根が取り出しやすくなる為です。新しい鉢に鉢底ネットと鉢底石を敷き、新しい培養土を鉢の三分の一まで入れます。ここまで新しい鉢の準備が出来たらラベンダーの鉢をひっくり返してラベンダーを抜きます。

ラベンダーを取り出す際には、決してラベンダーの根を傷つけないように慎重に行いましょう。取り出すことが出来たら根についている土を、丁寧に落とします。もしこの時に黒ずんだ根があった場合はハサミで切り取ります。そして、丁寧に新しい鉢にそっと入れ、土を隙間なく入れましょう。あとは、水やりをすれば完了です。

植え替えたラベンダーにも今まで紹介した育て方の通り、適度な水やりと適度な肥料を忘れずに上手に健康に育てていきましょう。

ラベンダーの寄せ植え

寄せ植えで失敗しない育て方

ラベンダーのおすすめの育て方として、寄せ植えというものがあります。寄せ植えとは同じような環境で育つ植物や開花期が同じ時期の植物同士を、大きな鉢に一緒に植えて楽しむ育て方です。ラベンダーもこの寄せ植えが出来ます。

ラベンダーを寄せ植えで楽しむ場合は、オレガノやレモングラス等の他のハーブがおすすめです。寄せ植えはとても楽しい育て方ですが、ラベンダーは繊細なゆえに、植え替えに耐えられなかったり他の植物と根詰まりをおこしやすかったりする為に、細心の注意を必要とします。

ラベンダーの寄せ植え時期

ラベンダーがたくさん増えてきたり、他のハーブも一緒に育てている方は、寄せ植えに挑戦してみましょう。この時に根を傷つけないように気を付ける事はもちろんですが、一緒に寄せ植えする植物との相性もきちんと見極めましょう。

一緒に寄せ植えにする植物が決まったら、大きな鉢を用意してラベンダーを安全に寄せ植えできる時期を待ちましょう。ラベンダーの寄せ植えに最も適した時期は3~5月です。この時期は植え替えや新しく苗を植える時の適した時期と同じになります。

ラベンダーの寄せ植え方法

ラベンダーの寄せ植えでの育て方

まずはラベンダーの苗と一緒に植える植物の苗を用意しましょう。あとは、植えたい全部の植物が入るくらいの、大きい植木鉢やプランターを準備します。新しい鉢に鉢底ネットと鉢底石を敷いておきましょう。

寄せ植えも植え替えの時期と同じ3~5月が適しています。新しい鉢に土を軽く入れます。植える苗のうちで一番大きな苗を中心に全部の苗の配置を決めていきます。苗を置いたら周りに土を入れて固定していきます。全ての苗が固定されたら水やりをします。これで寄せ植えの完成です。

寄せ植えをした後も、今までご紹介した育て方の適度な水やりや適度な肥料を心がけて丈夫に育てましょう。一緒に植えた他の植物との兼ね合いも考慮しながら、慎重に育てて下さい。

ラベンダーを増やす方法

ラベンダーがたくさん増やせる育て方

ラベンダーはどんどん数を増やすことが出来ます。種まきでは一度に多くの量が増やせますが、開花までは時間がかかります。大きな丈夫なラベンダーがあれば、株分けして増やすことも出来ます。ラベンダーで最もポピュラーな増やし方は挿し木です。

ラベンダーの挿し木は剪定などで切り取った茎を、土に埋めて根を生やさせれば新しい苗として育てられる簡単な方法ですので、初心者の方にもおすすめの育て方です。新しい苗となった後はご紹介した育て方で、水やり、肥料を適度に与えれば丈夫に育ちます。

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ラベンダーの収穫時期と方法

これまでご紹介してきた育て方の通りに、適度な水やりや適度な肥料を与えて育ててきたラベンダーは丈夫に育つと、収穫する事が出来ます。ラベンダーの育て方を間違えずに上手に育ててこれた証なので、収穫も楽しみましょう。

ラベンダーが花をつけた後は色々な楽しみ方が出来ますので、時期を見計らって収穫しましょう。収穫に適した時期は、5月下旬から7月上旬です。この時期に、根元から5センチ程度を目安に茎を切って収穫しましょう。

また、収穫とは違う意味での、剪定も必要です。ラベンダーは放っておくと茎がどんどん伸びます。そうすると、茎同士が混み合ってきて根腐れの原因にもなります。それを防ぐためにも、適度に剪定して通気性を確保する事が大事です。剪定をする場合は、収穫と同じ時期の他にも、3月、9月、12月が適しています。

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ラベンダーの収穫後の楽しみ方

ラベンダーは収穫した後にも様々な楽しみ方があります。もちろん切り花としても飾れますが、ラベンダーは水揚げがよくないので、2日位しかもちません。2日間切り花として楽しんだら、その後は風通しの良い日陰に干してドライフラワーにしましょう。

ドライフラワーを楽しんだ後には、細かく刻んでみましょう。刻んだものをお茶パックに小分けします。入浴剤としてお風呂に入れればリラックスすると同時に血行も良くなります。本棚や食器棚にもおすすめです。いい香りだけでなく防虫効果も期待できます。

花穂をもいでハーブティーにする場合は生でもドライでもどちらでも大丈夫です。ご存知の通りラベンダーはリラックス効果が期待できます。紅茶とブレンドするのもおすすめですが、ラベンダーにお湯を注ぐだけで、鮮やかなインクブルーの色と香りが楽しめるラベンダーティーの出来上がりです。

ラベンダーは紅茶だけではないのです。ラベンダーを洗ってペーパーなどで水分を取り、白ワインに漬け込みます。2~3日絶ってラベンダーの色が抜けたらワインから取り出します。眠れない時などはお休み前に嗜むとリラックスしてぐっすり眠ることが出来ます。

刻んだラベンダーをオリーブオイルに漬け込めば、天然のボディオイルも作れます。冬の肌の乾燥やかさつきやすいひじやひざ、かかとなどにマッサージしながら塗ってあげると身も心も癒されます。

ラベンダーで香り豊かな生活を

ラベンダーの基本的な育て方や増やし方、収穫の仕方や活用法まで幅広くご紹介してきましたがいかかがしたか?今も、ラベンダーを育てている方も、これから育ててみようと検討中の方も、これを機会にラベンダーの魅力を最大限に生かして香り豊かな生活を送ってみませんか?

ラベンダーは寄せ植えしたり、増やしたり、育てるだけでも充分楽しい植物ですが、せっかく自分で育てたラベンダーは自分で収穫して最後まで楽しみましょう。自分で育てたラベンダーを使って作るハーブティーや入浴剤や芳香剤、ボディオイルは買ってきたものとは違う温かみがあります。ラベンダーで香り豊かな癒し生活をお楽しみください。

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