大根の黒い斑点や筋とは一体?皮や中は食べられるのか解説!
大根はおでんに入れたり、豚肉や鶏肉、魚などと一緒に煮ると味が染みて美味しいですよね。そんな大根ですが、黒い斑点や筋が入っていてびっくりしたことはありませんか?そんな黒い斑点や筋がある大根は食べられるのでしょうか?今回は大根の黒い斑点や筋について解説します!
目次
大根の黒い斑点や筋の正体は?
黒い斑点や筋は一体何?
さっき買ってきた大根の中に、
— レックウザ☆ばろんBaron (@rekuza2014mp) March 20, 2017
黒い斑点が並んでいて、焦った ('Д')あわわ pic.twitter.com/IA2gRWtGMS
スーパーなどで大根を買ってきて、いざ食べようと包丁で切ってみると、黒い斑点や筋があってびっくりしたという経験は誰しも経験したことがあるのではないでしょうか?大根は真っ白というイメージがありますし、黒い斑点や筋はまるでカビが生えたようで、食べられるのかどうか判断に迷ってしまいますよね。大根の黒い斑点や筋の正体は2つ考えられます。
ダイコンバーティシリウム黒点病
ダイコンバーティシリウム黒点病とは、大根を輪切りにしたときに黒い点が筋のように放射状に入っていたり、皮のすぐ下を輪状に入っていたりするものです。これは大根が栽培された土壌中のカビで、暖かい場所で栽培された大根によく見られます。外から見てもわからずに切ってからわかります。
青あざ症
青あざ症とは、大根の内側が青や黒に変色したもので、ホウ素不足の土壌や、過湿、25度以上の温かい場所で栽培された大根によく見られます。夏場に栽培された大根に多いです。これは病気でもなんでもなく、単なる大根の老化です。青あざというと、ぶつけたことが原因と思われがちですが、特にぶつけたことが原因で起こるわけではありません。
またダイコンバーティシリウムや青あざ症のように黒い斑点や筋ができるわけではありませんが、近いものに水晶現象というものがあります。水晶現象は春から夏にかけて栽培された大根によく見られ、土の中の水分が多すぎることが原因です。大根の中が青っぽくなったり透明になったりするものです。
黒い斑点や筋のある大根は食べられる?
ダイコンバーティシリウム黒点病や青あざ症で黒い斑点や筋ができている場合、食べられるかが気になりますよね。結論を言えばダイコンバーティシリウム黒点病の大根も青あざ症の大根も水晶現象の大根も、食べても全く問題はありません。
食べても大丈夫ですが、青あざ症で青くなったり黒くなったりしている部分は、苦味があったり硬かったりすることがあるので、食べるときには取り除くのがおすすめです。また黒い斑点や筋があると良くありませんから、気になる場合は取り除いて食べましょう。青あざ症の場合、お店によっては交換してもらえることもあるようです。1度問い合わせてみましょう。
大根の保存方法【冷蔵】
大根の保存方法の1つ目は冷蔵保存です。大根は適切に保存しないとすぐに傷んでカビが生えてしまう野菜です。大根は0度~5度の低温で保存するのがベストです。旬が11月~2月の冬野菜なので、低温で保存するのが最も日持ちさせる方法です。大きい大根が冷蔵庫に入りきらないという場合には、入る大きさにカットして保存しましょう。
冷蔵保存の豊富ですが、まず大根に葉が付いている場合は切り落とします。葉が付いていると日持ちしなくなりますよ。そして新聞紙で包みましょう。カットされた大根の場合はラップでしっかり包んで冷蔵庫で立てて保存します。冷蔵保存した大根の保存期間は2週間~1ヵ月です。
大根の保存方法【冷凍】
大根の保存方法の2つ目は冷凍保存です。大根は冷凍して保存することができるんですよ。冷凍保存には2つの方法があり、茹でてから保存する方法と大根おろしにしてから保存する方法があります。茹でてから保存する場合は、大根をいちょう切りにし、軽く茹でてから水気を切ってフリーザーバッグに入れて冷凍室で保存します。
大根おろしにしてから冷凍する方法は、大根をおろして水分をしっかり切って、フリーザーバッグに入れて冷凍室で保存します。大根おろしを使うときは自然解凍で、茹でた大根はそのままお味噌汁や煮物などに直接加えましょう。冷凍保存した場合の保存期間は、約1ヵ月です。買ったけれど当面使う予定がないなら、日持ちする冷凍保存がおすすめです。
大根の保存方法【乾燥】
大根の保存方法の3つ目は乾燥させて保存する方法です。大根は乾燥して保存するのが1番日持ちします。やり方は、大根を千切りにして天日で4日~1週間ほどしっかり干します。夜は室内に取り込みましょう。日当たりが良く風通しの良い乾燥した場所で干すと良いですよ。ネットを利用すると虫からも守られるのでおすすめです。
これでいわゆる切り干し大根ができるわけですが、手作りした切り干し大根の場合、半年~1年ほど日持ちします。ただし保存状態が悪いと傷んでしまうので、切り干し大根を作った後は湿気が少ない場所で保存することが大切です。密閉できる保存容器や保存袋などに入れて、冷蔵庫で保存するのがおすすめです。保存期間が長くなると味も落ちるのえ、できるだけ早く食べましょう。
黒い斑点や筋のない大根の見分け方
せっかく買ってきた大根に黒い斑点や筋があるとガッカリしますよね。できれば黒い斑点や筋がない大根を買いたいものです。黒い斑点や筋のない大根の見分け方は、残念ながらありません。ダイコンバーティシリウム黒点病にしても青あざ症にしても、外から見ただけではわからないからです。
この2つは大根を切ってみて初めてわかるものなので、外側から見て、黒い斑点や筋があるかどうかはわかりません。でもこれらがない大根を買うことはできますよ。それは丸ごと1本の大根ではなく、1/2や1/3にカットされた大根を買うことです。最初から切り口が見えている大根なら、黒い斑点や筋があるかどうか一目瞭然です。それにカットされた大根は冷蔵庫で保存しやすいです。
黒い斑点や筋と黒カビとの見分け方
大根食べようと思ったらカビ生えてた
— 紅人 (@Rw_wlw) December 28, 2017
ダイコンバーティシリウム黒点病や青あざ病と同じようなものにカビがあります。ダイコンバーティシリウム黒点病もカビですが、これは大根のカビではなく土壌のカビです。ダイコンバーティシリウム黒点病や青あざ症なのか、カビなのかはしっかりと見分ける必要がありますよ。カビが生えた大根はカビを取り除けば食べられるという意見もありますが食べない方が良いでしょう。
カビは大根の保存状態が悪いと発生します。低温での保存が向いている大根をうっかり常温保存してしまった場合などに発生することが多いです。カビは大根の皮部分に黒い斑点が出来たり、切ったときは何ともなかったのに時間の経過とともに黒い斑点があらわれます。ダイコンバーティシリウム黒点病や青あざ症は切ったときから黒くなっていますから、しっかり見分けましょう。
皮の部分だけにカビが見られても、その大根は食べないようにしましょう。またカビ以外でも皮や皮に近い部分が変色していたり、異臭がしたり、触ってブヨブヨしたり、汁が出てぬめぬめするような場合は、大根が傷んでいます。食べないで捨てましょう。
黒い斑点や筋のある大根の美味しい食べ方
せっかく買ってきた大根を切って、黒い斑点や筋があるとガッカリしてしまいますよね。食べようか捨てようか悩むこともあるかもしれませんが、黒い斑点や筋があっても大根は美味しく食べられます。黒い部分は苦味があったり硬くなっていることもありますから、食べるときには大根おろしや大根サラダなど生で食べるのには向きません。
黒い斑点や筋がある大根の美味しい食べ方は煮物です。おでんに使ったり、ブリ大根や豚の角煮など、煮て食べると美味しく食べられますし、お汁によって大根に色が入るので、黒い斑点や筋だって目立たなくなりますよ。またお味噌汁などの汁物に入れても美味しいですよ。

黒い斑点や筋は食べられる!上手に保存してカビを防ごう
真っ白いイメージの大根。大根の黒い斑点や筋は、見た目は悪いですが十分食べられます。気になる場合は黒い斑点が目立つ皮の周りを中心に取り除きましょう。特に煮物にすることで美味しく食べられますよ。また中には本当にカビが発生して黒い斑点になっていることもありますから、しっかり見分けて食べられるかどうか判断しましょう。大根は上手に保存してカビを防ぎましょう!