梅干しにカビが生えたらどう対処する?原因と予防・対策も!
梅干しは古くから日本人に愛されてきた食べ物ですが、そんな梅干しにもカビが生えるって知っていましたか?主に自宅で漬ける場合にカビが生えますが、正しく対処をすればまだ間に合う可能性があります!カビが生えたからといってすぐに捨てるのはもったいないですよ!
目次
酸っぱさが魅力の梅干しは健康に良い
酸っぱいのが魅力の梅干しは古くから多くの日本人に愛されてきました。スーパーで買う人もいれば、自宅で梅干しを作る人もいるでしょう。梅干しはおにぎりなどご飯のお供として使う他、梅ソースなど肉類や魚にも合う食品です。自分でつけた方がより美味しさもアップします。
そんな梅干しには健康効果が高いとして昔から注目を集めています。梅干しには強い殺菌力があり、胃がん予防にも効果的といわれています。酸っぱさが魅力ですが、ただ酸っぱいだけでないのが梅干しの良いところです。中にはこの酸っぱさが嫌いという人もいますが、健康効果が高いので勿体ないですよ。
梅干しには他にも糖尿病予防や疲労回復、夏バテ防止などの効果が期待できるので、ちょっと疲れたときや健康に気を配りたいときに食べてみると良いでしょう。しかしそんな梅干しも、食品なのでカビが生えてしまうので食べるなら早めにしましょう。
梅干しにだってカビは生える!
酸っぱくてカビが生えにくいと思われている梅干しですが、梅干しも立派な食べ物です。なのでカビだって当然生えます。特に自宅で作っている人はこのカビを見たことがある人も多いでしょう。カビといっても白カビから緑のカビまでさまざまです。
突然の雷雨に洗濯物がビショビショになったり、お気に入りのカップを割ったり、梅干しにカビが生えたり、ショックな出来事が多発しているのはやはり太陽フレアの影響か…?
— june (@sakurasaku108) September 8, 2017
梅干しがカビてしまっても、すぐに対処や対策をすれば食べられるものもあります。しかしカビの進行具合が酷かったり、そのままなにも対処や対策をしないと全て捨ててしまうハメになるので注意しましょう。
またカビたからとすぐに捨ててしまうのも勿体ないです。カビの具合によっては対処すれば食べられる梅干しもあるので、まずはカビの種類や状態を確認し、対処できるなら食べられるようにしましょう。
どうして梅干しにカビが生える?その原因とは
梅干しにカビが生える原因にはいくつか考えられるものがあります。それを改善・予防しなければ何度もカビを生やしてしまうことになるので、こういった原因でカビが生えることを理解して梅干しを作るようにしましょう。
使った梅に傷がついていた
傷つきの梅干しはそこが一番腐りやすい部分なので、使わないようにしましょう。梅干し以外の使い方もできるので、梅干しを漬けるときには傷つきのものは省いて傷のないものを使用しましょう。
容器の消毒が不十分だった
梅干しを漬けるときには大きな瓶を使うと思いますが、きちんと熱湯消毒がされていないと雑菌が育ちやすくなるのでカビの原因になります。1度の熱湯消毒だけでなく、焼酎を使って2度消毒すると雑菌が繁殖しにくくなるので、やってみましょう。
塩分が少なかった
塩分が一定以下になるとカビが生えやすい環境になってしまいます。そのため塩分はいつも一定以上になるように塩分の調節が大切です。梅によって水分含有量が違うので、雨の多い時期には多めの塩分で漬けないとカビが発生しやすくなります。
梅酢に十分に浸かっていなかった
梅酢に梅干しが十分に浸かっていないとそこからカビが発生します。そのため梅干しを漬けるときは梅酢に梅干しが全て埋まるように漬ける必要があります。カビの原因を増やさないためにも梅酢の量にも気をつけましょう。
重石・中蓋が消毒不十分だった
重石や中蓋を使用している場合、こういった道具をきちんと消毒していないとカビが発生します。容器だけでなく重石や中蓋も一緒に殺菌するのを忘れないようにしましょう。
梅干しのカビの見分け方
梅干しに生えるカビにはいくつかの種類があります。弱いカビから強いカビまであるので、食べられるものを見分けるためにもどんなカビか一度確認してから判断しましょう。カビがどんな風に生えているかも確認しましょう。
①全体的に膜のようなカビ
梅酢の表面にカビが浮いているようであればスプーンやティッシュで取り除くことができます。薄い膜のカビなら取り除くなど対処が可能ですが、全体的にカビている場合には梅酢を取り出し・こす・つぎ足すなどの対処が必要になります。
梅の一部がカビている
皮が破けていなければ対処して食べることが可能です。なのでまずは洗うことから始めるのですぐに捨てないようにしましょう。対処に手間はかかりますが、捨てるのは勿体ないですよ。
カビが梅全体に広がっている
梅干しに白いつぶつぶが付いててカビかなと思ったけど梅干しには殺菌効果があることを思い出して大丈夫だと思い直したけどお腹壊れたからやっぱりカビだったかもしれない
— ちろりん (@chirorin_y) September 6, 2017
梅酢や梅全体がカビている場合には梅内部にまでカビが侵食している可能性があるので全部捨てた方が良いでしょう。見た目には大丈夫そうな梅があっても、内部に菌が繁殖している可能性もあり、食べて下痢や吐き気を引き起こす恐れもあるので食べないようにしましょう。
梅干しにカビが生えたときの対処法
カビの生え方が軽い場合には、原因によって対処、対策することで食べられる梅干しへと生まれ変わらせることができます。梅の一部にカビが生えているのか、それとも梅酢にカビが浮いているのかで対処が変わるので紹介します。
梅酢にカビが浮いている場合
梅酢に膜を張ったようにカビが浮いている場合には、その膜が薄く弱いときはティッシュや布などで取り除きます。全体的に酷いカビの場合には①重しを片側によけカビをスプーンなどですくう②重しを外して中蓋をしっかりと押さえ、梅酢だけを取り除く
③取り出した梅酢を布巾やペーパータオルを使ってこす④こした梅酢に焼酎を1/2カップつぎ足す⑤使うもの全てを再度熱湯消毒して梅酢で付け直す、以上です。少々手間ですが、対処すれば食べられる梅干しになります。
梅干しの一部にカビがついている場合
梅干しの一部がカビている場合にはまずカビている梅だけを取り除きます。そしてお湯で一度洗って、皮が破けてないか確認します。皮が破けているものは食べられないので省きます。カビが落ちた梅は半日天日干しにします。
その後また梅酢に戻して漬けますが、カビが生えるのは梅酢にしっかりと使っていないことが挙げられるので梅酢にしっかりと浸かるようにしましょう。
梅干しのカビを予防する対策とは?
梅干しがカビないように対策するにはまず塩分の維持とカビていないか適度にチェックすることです。やはり梅雨の時期や雨が多いとカビが生えやすい状態になるので、カビが生えていないか3日に1回は確認するようにしましょう。
また漬ける段階で傷のある梅や破損しているものは使わない、梅酢にしっかりと漬けるなど基本的なことも十分予防・対策に繋がります。またカビが発生したらすぐに対処するのも一つの対策です。
また梅干しを漬けるための重石や中蓋などもしっかりと消毒することを忘れてはいけません。こういったものに雑菌がついているとカビの原因になるので、カビを生やさないためにも消毒殺菌は怠らないようにしましょう。
カビ予防のポイントは塩分18%
カビを予防するためには塩分が一定以上になることがとても重要です。その塩分は18%といわれています。通常であれば18~19%の間で梅干しを作ると思いますが、雨の多い時期に取れた梅は水分を多く含んでいるので塩分が梅で薄まってしまうことがあります。
そうするとカビが生えやすくなってしまうので、少し酸っぱく・しょっぱくなりますが20%の塩分に設定し、維持するようにしましょう。カビが生えず、おいしい梅干しを食べるためにも塩分維持は頭に入れておきましょう。
カビが酷いものはもったいないけど処分しよう
梅干しにカビが生える原因はいくつかありますが、どういった原因でもカビが酷く生えてしまっている場合にはもったいないですがすべて処分するようにしましょう。もったいないからと食べてしまうと体調不良を引き起こします。
またカビが酷くならないうちに対策や予防をしっかりと取っておきましょう。カビが軽いうちに対処すれば十分食べられるので、3日に一回は必ずカビチェックをして生やさないように気をつけましょう。
またカビが生えてしまった梅干しを対処もせずに食べてしまった場合には病院で診てもらいましょう。何も異常がなければ良いですが、酷い腹痛や嘔吐を引き起こすこともあるのでやはりカビ付きのまま食べるのは止めましょう。
カビを発生させないように梅干しは保存に気をつけて
カビを発生させないためにも、保存には十分に気を配るようにしましょう。保存容器もそうですし、保存する環境も大切です。湿度が多いとカビも生えやすくなるので、暗く涼しいところで保管・保存するようにしましょう。
せっかく作った梅干しがカビてダメになることがないように、作る・保存するの両段階でカビが生える原因を作っていないか確認しましょう。おいしい梅干しができるための必要労力ですから、惜しまずに行いましょう。
いつでもおいしい梅干しを食べよう
食べるならカビが生えてない梅干しを食べたいですよね。いつでもおいしい梅干しが食べられるように、梅干しにカビが生えないように見守りましょう。梅干しは酸っぱいのが魅力です。健康効果も高いので日常的に食べるようにしましょう!