フェルトの縫い方の種類を紹介!基本を知ればぬいぐるみ作りも簡単!
ハンドメイドが苦手な方でも、フェルトを使えば簡単にオリジナル作品が作れちゃうんです。そんなフェルトの基本の縫い方から、基本の縫い方だけを使って、すぐに作れる小物やぬいぐるみの作り方を裁縫初心者の方向けにわかりやすくご紹介します。
目次
今手作り雑貨が話題に!
近頃、ハンドメイドの雑貨がブームとなっていて、手作りした物を出品できる専用のアプリ等も流行っています。ハンドメイドは器用な人がするもの、と諦めていませんか?しかし、「フェルト」を使えば、不器用さんでも簡単にぬいぐるみを作ることができるんです。今回は、そんなフェルトの基本の縫い方から簡単なぬいぐるみの作り方までをご紹介します。

フェルト生地の特徴
では、フェルトって一体どんな生地なのでしょうか?フェルトとは動物の毛を薄くシート状に圧縮して作った布のことです。最近では化学繊維を使ったフェルト等色々な種類があり、100円ショップ等でも安く手に入ります。
フェルトは、保温や緩衝、防音、吸音等の効果を持つため、生活の様々なところで使われています。また、カットした断面がほつれないという大きな特徴があります。通常、布を使って手芸をする際にはほつれを防ぐために布の端の始末が必要ですが、フェルトはそれが不要。まるで工作の材料のように使う事もできるのです。
フェルトでどんなものができるの?
そんなフェルトは、どんな作品に向いているのでしょうか?衝撃の吸収を活かしたスリッパや、保温効果を活かした帽子や敷物も多く作られています。厚さも様々な種類がありますので作りたいものにあわせて選ぶことができます。
しかし、これから手作りを始めたいと考えている方にはなんと言っても切りっぱなしで使えるというのが、フェルトの一番嬉しいところではないでしょうか。また、フェルトは発色の良さと豊富なカラーバリエーションも特徴。そのため、ぬいぐるみやマスコット、可愛い小物等を簡単に作るのに向いているのです。
「奏音うさぎのフェルトコースター」
— さくも先輩っ! (@sa8ku8ra8mo8thi) January 28, 2018
鑑賞会楽しみ過ぎて、余り布でこんなものを作ってしまった😳
一応、名古屋カラオケと奏音誕のコラボ品のつもりですf(^_^;#星芸手芸部 pic.twitter.com/xEfiHuund9

フェルトの基本の縫い方
布の縫い方にはいくつか種類があり、作るものによって縫い方も変わってきます。ここではフェルトにも応用できる基本の縫い方を5種類ご紹介していきます。縫い方さえマスターすればすぐに作品作りが始められます。まず、用意する針と糸の種類ですが針は普通の縫い針、糸はフェルトの色に合わせた手縫い糸であれば特に決まりはありません。
基本の縫い方①玉結び・玉止め
まずは、縫い始めと縫い終わりの縫い方です。糸がフェルトを貫通して抜けないように止める役割をするのが玉結びです。端の糸を人差指と親指でつまみ、そのまま人差指に巻きつけます。人差指と親指をこすり、糸をよじり人差指と親指で糸をつまんだままよじれた部分を中指で抑え、糸を引くと、糸の端に玉ができます。
縫い終わりにも、糸が抜けないように玉止めをしていきます。縫い終わりの箇所に針を寝かせて針に糸を2~3回巻きつけます。糸を巻いた部分を親指で押さえながら針を引き抜き終了です。
基本の縫い方②なみ縫い
なみ縫いは最も基本の縫い方です。玉結びが表に出ないよう、布の裏から針を刺します。あとは、表と裏を交互に針を抜き差ししていくだけです。この時、縫い目の間隔を均等に縫っていくことがきれいに見える縫い方のコツです。縫い続けていくと糸に引っ張られて布が縮んでいくので、布をしごきながら縫っていきましょう。玉止めが見えないよう、裏側で玉止めをして終了です。
基本の縫い方③たてまつり縫い
土台に布のパーツを縫い付ける時等に使う縫い方がたてまつり縫いです。2枚のフェルトをずらして重ね、重なった縁を縫っていきましょう。こちらも、玉止めが見えないよう重ねた2枚のフェルトの裏側から手前に針を刺していきます。そして、下の段のフェルトに手前から裏に向かって針を刺します。
続けて裏から、一針目の左側に糸が出るよう針を刺して行きます。そしてまた下の段のフェルトに針を刺していくという繰り返しです。下の段に針を刺すときに、なるべく手前の布のきわに針を下ろすことがきれいに見える縫い方のポイントです。縫い終わりは、フェルトの裏で玉止めをします。
基本の縫い方④かがり縫い
2枚のフェルトの端をそろえて重ね、縫い合わせる際にかがり縫いという縫い方を使います。縫い始めは、玉結びが見えないように2枚のフェルトの間から手前に針を出します。そのまま針を裏から刺し一針目の左側から糸がでるように手前へ、また裏へ針を回し手前へという縫い方を繰り返し、布の端を巻くように縫っていきます。裏側で玉止めをして終了です。
基本の縫い方⑤ブランケットステッチ
こちらも、かがり縫いのように重ねた2枚のフェルトを縫い合わせる際に使う縫い方ですが、中に綿を入れる場合等、よりしっかりフェルト同士を縫い付けたいときにはブランケットステッチという縫い方を使います。かがり縫い同様に、2枚のフェルトの間から手前に針を刺してスタートします。
一針目の左に、手前のフェルトの上から垂直に針を刺します。針を抜く前に、針の後ろに糸をかけて針を抜きます。続けてその左側から裏に、垂直に針を刺し糸をかけて抜く作業を繰り返し縫い進めていきます。
なみ縫いだけで作れるフェルトのカフェ風コースター
基本の縫い方で、早速手作りの作品ができます。まずはカフェ風のコースター。フェルトの周りになみ縫いでステッチをほどこしただけで、おしゃれなコースターに早変わりです。
フェルトの色に映える糸の色を使うとおしゃれですね。ウールのフェルトでしたら撥水効果もあり、コースターを作るのに適しています。
たてまつり縫いを使って可愛いアップリケ
パーツを重ねて、縫い合わせるだけで可愛いアップリケが作れます。フェルトは、えんぴつやチャコペンで線を書くことができるので、見本を見ながら下書きをすれば、下書きにあわせて切り取るだけでパーツができます。あとは重ねて、土台のフェルトにたてまつり縫いで縫い付けていけば完成です。
大好きなキャラクターから、自分でデザインしたオリジナルマークまで、手持ちのアイテムに縫いつければ自分だけのオリジナル作品のできあがりです。
フェルトのキーホルダーはかがり縫いで簡単に
こちらも、マスコットの形に切ったパーツをかがり縫いで縫い合わせるだけで簡単にできるんです。フェルトは、端の始末が要らないため、作りたい大きさに切ればほぼそのままの大きさで完成します。完成の形が想像しやすいから、頭を使わずに作れますね。
中に綿を入れないタイプの平面のマスコットなら、かがり縫いで充分可愛く仕上がります。最後に紐をつければ、キーホルダーの完成です。
フェルトのぬいぐるみ作りに挑戦!
基本の縫い方を組み合わせて、フェルトの中に綿をつめれば、可愛いぬいぐるみができるんです。まずはフェルトのパーツ作成ですが、初心者の方はあらかじめできている型紙を参考にすると簡単です。型紙は手芸の本や、インターネットで見つけることができます。
立体パーツの作り方
ぬいぐるみを作るには、何種類かの立体パーツを組み合わせる必要があります。基本の立体パーツの作り方ですが、予め型紙に沿って切り取ったフェルトをブランケットステッチで縫い合わせていきます。すべて縫い合わせてしまうまえに少し口を開けておき、そこから綿を詰めれば立体パーツの完成です。
立体パーツを組み合わせてぬいぐるみの完成
綿の詰まった立体パーツ同士はパーツを作成しているブランケットステッチの途中で一緒に縫い合わせて合体させていきます。ぬいぐるみの表情、柄などはたてまつり縫いやなみ縫い等の縫い方で作っていきます。全部のパーツがくっついたら完成です。
縫い方をマスターして自分だけのフェルト作品を作ろう!
フェルトの縫い方には色々な種類がありますが、ご紹介した基本の縫い方さえマスターすれば、ぬいぐるみも簡単に作れちゃうんです。自分で作ったものって愛着が沸きますし、お子様に作ってあげることができれば喜んでもらえますよね。上手くなればフリマアプリで出品する事だって出来ちゃいます。ぜひ、フェルトから手作り作品に挑戦してみてはいかがですか?
