浴衣の着方・女性の場合は?初心者でも簡単に着付ける方法!
夏祭りや花火大会などで着る機会も多い浴衣。1人で着ることはできますか?浴衣の着方はわからないからいつも着付けを手伝ってもらている、そんな方も多いのではないでしょうか?今回は初心者でも1人で着られる、簡単な浴衣の着方をご紹介します。
目次
初心者でも簡単!浴衣の着方をご紹介
浴衣すら1人で着られない日本人です
— ウノスケ (@uno_suke) October 29, 2016
夏になると夏祭りや花火大会などで浴衣を着る機会が増えますよね。浴衣は見ていても涼しく感じますし、まさに「日本の夏」といった感じですね。そんな日本の夏の風物詩の浴衣ですが、1人で着付けができていますか?子供のころからお母さんに着つけてもらっていて、1人では着方が全然わからないという方も結構多いのではないでしょうか?
浴衣や着物といった和装の着方は難しいように思われますが、ポイントを抑えれば決して難しくはありませんよ。初めて浴衣を着る初心者さんや、1人で着付けたことがないという方でも簡単に着付けることができます。ポイントさえ抑えれば、すぐさま浴衣美人に大変身できます!そこで今回は、初心者さんでも簡単にできる女性の浴衣を着付ける方法をご紹介します。

浴衣は男性と女性で着方が違う?
浴衣を着付けるときに悩むのは、どちらの衿が前に来るのかということではないでしょうか。男性と女性で着方に違いはあるのかどうかも気になりますよね。彼氏や旦那さんも浴衣を着るとき、衿は男性と女性では前に来る方が違うのかどうか悩んだことはありませんか?実は男性も女性も浴衣の着方は同じなんです。つまり前に来る衿は男性も女性も同じです。
男性と女性とで衿の合わせ方が違うと思うのは、洋服のイメージが強いからです。洋服、例えばシャツやジャケットだと、男性と女性では合わせ方が違います。そのイメージが強いため、浴衣を着るときにも違うんじゃないかと勘違いしてしまうんですね。着付けの方法は男女とも同じと覚えておきましょう。
浴衣は「右前」で着る!
浴衣の衿の合わせ方は男性と女性と同じです。「同じはわかったけど、どちらが前にくるの?」、これが浴衣を着るたびに「どっちだったっけ?」と悩んでしまうんですよね。浴衣を着付ける方法は「右前」で着るのが正解です。右前とは、自分から見て右側が前に来るという意味ではありません。これを逆にすると死者の象徴となってしまうので注意してくださいね。
浴衣を着るときの右前とは、左側が前にくることを右前というんですよ。なぜ左側が前に来るのに右前というかというと、先に合わせた方を「前」というからです。左側が前にくるといういうことは、先に右側を合わせているということになりますよね。男性女性ともに、浴衣を着るときには、左側が前にくる「右前」が正しい着方なんです。
浴衣を着るときの前準備
浴衣を着る前には前準備が必要です。浴衣は直に着ずに必ず下に下着を着ましょう。浴衣を素肌の上に直接着てしまうと、汗をかく時期なので汗染みが付いたり、浴衣が着崩れたり捲れたりしたときに大変です。それに薄い色の浴衣は光の加減によって透けやすいので、必ずインナーを着用しましょう。
浴衣の下に着るインナーで1番おすすめなのは和装下着です。和装下着は浴衣の着崩れを防いで、美しい浴衣姿に見せてくれますよ。和装下着を持っていない場合は、1つ持っていると便利なので新たに購入しても良いですが、キャミソールやタンクトップ、レギンスでも代用できます。

初心者でも1人でOK!浴衣を着付ける簡単な方法
浴衣の着方①まずは中心を合わせよう!
それでは実際に浴衣の着方をご紹介します。インナーを着た後、浴衣を羽織り、背中の中心と浴衣の中心を合わせましょう。背骨に浴衣の縫い合わせ部分がくるように調節します。
浴衣の着方②足の高さを合わせよう!
背中と浴衣の中心を合わせたら、ずらさないように前と腰部分をつまんで持って、くるぶしが隠れるくらいの高さに持ち上げましょう。このとき、合わせて背中と浴衣の中心がずれないように気を付けてくださいね。
浴衣の着方③左右の軸を合わせよう!
浴衣の高さを調節したら、今度は浴衣の左右の軸を合わせます。ここが浴衣を美しく切るうえで1番重要なポイントです。きちんとできないと、浴衣が回り過ぎてしまったり、足りずに捲れて恥ずかしい思いをすることに。合わせ方は浴衣をくるぶしの高さまで持ち上げた状態で、左右にずらして調整しましょう。背中は中心に合わせているので、ずらすのは帯より下になる部分です。
浴衣の着方④左右の軸がずれないよう巻こう!
左右の軸を調節したら、実際に巻いていきます。浴衣の着方は「右前」なので、まずは右側から巻いていきます。巻くときはまず床と平行に巻いて最後にクイっと引き上げるように10cmほど引き上げます。次に左側を巻きます。同じように床と平行に巻き、最後にクイっと引き上げるように5cmほど引き上げます。最後に引き上げることで、足元がバランスよくなりますよ。
浴衣の着方⑤腰骨あたりを紐で結ぶ
浴衣を巻き付けたら、腰骨あたりを紐で結びましょう。ずれないようにしっかり結びます。結び目は中心部分からずらして体の脇で結びましょう。余った紐は適当に巻き付けてください。
浴衣の着方⑥おはしょりを作る
おはしょりをご存知でしょうか?帯の下に来る部分で浴衣の丈を調節している部分です。脇の穴から手を入れて、下に引っ張るようにおはしょりを前後ともしっかり伸ばして整えていきます。平行になるように整えてくださいね。
浴衣の着方⑦衿を整える
おはしょりを作ったら、衿を整えます。衿は拳1つ分後ろに抜くと美しくなりますよ。抜く方法は後ろから引っ張るだけでOKです。前側の衿も整え、胸の下を紐で固定します。シワをワキに寄せて前後ともキレイに整えましょう。あとは帯を結べばお終いです。
浴衣の着崩れを防止するコツ
浴衣は寸胴のほうが美しいんだぞ
— もにゃら@XYZ広島夜余韻 (@_monyala) December 3, 2017
浴衣は歩いているうちに合わせ部分がはだけてきたり、衿がずれてきたりと着崩れが気になりますよね。ある程度の着崩れは仕方ないのですが、着付けの方法によっては着崩れを防ぐことができます。浴衣を美しく着こなすためには、できるだけ体を寸胴にすることです。洋服を着るときにはバストアップしたりウエストを細く見せるようにするとキレイですが、浴衣は寸胴に似合います。
そのため、専用の下着でバストのボリュームを抑えたり、お腹にタオルを巻いてウエストのくびれをなくします。できるだけ下着やタオルなどでできるだけ寸胴に近づけると、着崩れせずに美しい浴衣姿になりますよ。ただし、やり過ぎると太って見えてしまうこともらいますから、ほどほどにしておきましょう。
簡単で可愛い帯の結び方【文庫結び】
浴衣の帯にはいろいろな結び方がありますが、ポピュラーで可愛い結び方といえば「文庫結び」です。やり方は簡単なので、コツさえ掴めば初心者さんでも1人で結ぶことができますよ。文庫結びとは、帯の上にリボンが乗るような結び方です。
文庫結びはクリップや洗濯ばさみがあると便利ですよ。やり方は簡単なので、このポピュラーな浴衣の帯の結び方ができれば、他の結び方にもチャレンジましょう。文庫結びで帯の結び方に慣れれば、他のどんな結び方もすぐにできるようになりますよ。
可愛い小物で浴衣のセンスアップを狙おう!
浴衣を1人で着られるようになったら、小物でセンスアップしましょう!帯を可愛くアレンジするなら帯締めを使うのがおすすめです。通常浴衣の帯には帯締めは使いませんが、可愛い帯締めを使うとおしゃれ度がアップしますよ。最近ではいろいろな形の帯締めがありますから、お好みのデザインのものを探してください。
足元のアレンジにはレース足袋がおすすめです。レースでできた足袋で通気性も良くデザインやカラーも豊富で個性をアピールできますよ。また浴衣を着る時期は汗をかくので、ハンカチやタオルハンカチを使って汗を拭いている方が多いですが、せっかくの浴衣なので手ぬぐいを使ってみてはいかがでしょうか?小物をアレンジするとまた違った雰囲気になって素敵ですよ!
浴衣は美しく着こなして浴衣美人を目指そう!
日本伝統、夏の風物詩である浴衣は、コツさえ掴めば初心者さんでも簡単に1人で着付けられるようになりますよ。着崩れしないためには、洋服では強調する体の凹凸をできるだけ減らして寸胴に近づけるのがポイントです。浴衣を美しく着こなして浴衣美人を目指しましょう!