ニットとセーターの違い!使う糸やデザイン・編み方で変わる?

秋冬の季節になると、お店で手に取る洋服といえばニットやセーター類が多いです。ニットやセーターには違いがあるのか、一度は疑問に思ったことがあるでしょう。そんなニットやセーターの違いについて、使う糸やデザイン、編み方でどのように変わるのかを調べてみました。

目次

  1. ニットとセーターの違いとは?
  2. ニットとセーターの糸の違いは?
  3. ニットとセーターのデザインの違いは?
  4. ニットやセーターの編み方の違いは?
  5. ニットやセーターを編む道具の違いは?
  6. ニットの歴史は意外と浅い?
  7. セーターはダイエットするために作られた?
  8. セーターの種類はなんと20種類以上!
  9. ニットとセーターの違いをみんなに教えよう!

ニットとセーターの違いとは?

秋冬になるとかわいいデザインのニット製品がたくさんお店に並びます。ニットと聞くとはじめに思い浮かぶのは間違いなくセーターでしょう。ニットとセーターの呼び方はさまざまで、ニット=セーターと勘違いされている方も少なくありません。一般的に勘違いされがちな「ニット」と「セーター」の違いについてチェックしましょう。

ニットとは

ニットとは、1本の糸を編んだ生地や、その生地でできた衣類の総称のことです。英語のニットには、「編む」「編んだ」「編み物」などの意味があり、毛糸や綿糸を編んだ布や生地の総称を指しています。カーディガンやベストなどの衣類の他、マフラーや手袋・帽子などの装飾小物などのことを幅広くニットと呼びます。ニットとは「やわらかくよった糸で編んだもの」の総称です。

セーターとは

セーターとは編み物による衣類のことで、トップスにあたるもののことを言います。スエーターとも呼ばれます。セーターの形としては、プルオーバーとカーディガンの2種類に主に分けられます。プルオーバーは頭からかぶり、前が開いていないものの総称です。カーディガンは前開きになっているもので、ボタンやファスナーでとめられるものの総称です。

ニットとセーターの糸の違いは?

結論から言うと、ニットとセーターに使用する糸に違いはありません。編む物によって使用する糸の種類や太さが異なってきます。上記の説明のように、ニットは「糸を編み上げた生地」で、セーターは「糸を使って編み上げたトップスの総称」です。ですので、ニットから作られたセーターも同じ糸を使用している事となります。

糸は3種類に分類

使用される糸は大きく分けて、綿やリネンなどの「植物性繊維」、ウールやカシミヤなどの「動物性天然繊維」、レーヨンやアクリルなどの「化学繊維」の3種類に分けられます。ループ状に細かく編まれたものになります。ご自分の着ている服をよく見ると、すごく細かい形状で編まれているのが分かるでしょう。

植物性繊維

植物性繊維には「綿(コットン)・麻・リネン」があります。素肌に優しいやわらかさがあり、とても軽く、くつろげる肌触りが特徴です。暖かさには欠けますが、素肌に直接触れる生地としては最適です。「綿」はTシャツやカットソー、「麻・リネン」はサマーニットなどの夏物衣類によく用いられています。ちなみにリネンは人が初めて用いた繊維といわれています。

動物性繊維

動物性繊維には、「絹(シルク)・羊毛(ウール)・カシミヤ」があります。動物の産毛から作られた糸は、軽くてとても暖かく、ぬくもりを感じるのが特徴です。セーターやカーディガンなどの秋冬物の衣類は、たいていこのような繊維から作られています。

化学繊維

化学繊維は、「レーヨン・モダール・ポリエステル・アクリル」です。人工に作られた繊維のことを言い、多くの繊維が開発されています。天然繊維と大差はなく、お値段も安くお手ごろなのが特徴です。レーヨンは初めて人工に作られた繊維で、肌触りはシルクに近く、なめらかでしっとりとしています。モダールは高品質のレーヨンの一種です。

ニットとセーターのデザインの違いは?

ニットのデザイン

ニット製品にはさまざまなデザインがあります。セーターはもちろんのことTシャツやカットソー、ジャージやジャケット、玄関に敷くようなラグに至るまで、ループ状に編み上げられているものなどはすべてニット製品となります。

セーターのデザイン

セーターのデザインには、いくつか種類があります。代表的なものは、「ハイネック」と「タートルネック」です。ハイネックは首が半分ぐらいかくれるほどの襟の高さがあるもので、タートルネックはハイネックよりも襟が長く、2つ折か3つ折にするセーターのことです。その他にもV首やU首など種類は豊富にあります。

勘違いしやすい編み方

ただし、例外があります。ニットというのはあくまでも、「ループ状に編まれている生地」なのです。いくら毛糸を使った洋服やマフラーなどでも、織ってあるものならばニットとは言いません。織物は、縦と横で組織が形成されていて、糸が絡み合うようなループ状にはなっていません。生地の違いは、「織られているのか」「編まれているのか」で判別をします。

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ニットやセーターの編み方の違いは?

ニットの編み方には「ハイゲージニット」と「ローゲージニット」という2つの編み方あります。この2つの違いは簡単に言うと、「編み方と編んである密度」の違いです。ハイゲージとは、一見編んであるのが分からないような細かく蜜に編みこまれた状態のことです。ローゲージとは、ざっくりと荒く編みこまれた状態のことです。

ハイゲージニット

細い糸でしっかりと編みこまれている、編み目の細かいニットのことです。薄手のニットなので、重ね着などにも適しています。品があるのでお仕事の服装にも向いています。ニットの編み方にも種類があり、主に使われるのは、「天竺(メリヤス)・リブ(ゴム)・ガーター」があります。

ローゲージニット

ローゲージニットは、ハイゲージニットと比べるとザックリとしていて、太い糸で編まれています。カジュアルな雰囲気が強く、とても温かみを感じるニットです。ローゲージニットの編み方の種類には模様編みが多く、「アラン編み・カウチン編み・ケーブル編み」などがあります。日本でも、デザインセーターとしてよく使われています。

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ニットやセーターを編む道具の違いは?

手編み

編み方にもさまざまな道具を使用します。主に「手編み」と「機械編み」の2つに分かれます。手編みには、「棒編み・かぎ編み・レース編み」と3種類の技法があります。こちらの三種類はザックリと編んだり、正確性にはかけるので、編み方により温かみを感じることができます。ローゲージニットはこちらが多く見受けられます。

機械編み

機械編みは単純で簡単な作業を繰り返したり、手編みでは編めないような細い糸を使って編むのに適しています。手編みとは違い編み目が常に一定で、一見して機械編みだと分かるような仕上がりになります。機械編みの中には単純作業を繰り返すリリヤンもあります。ニット製品やハイゲージニットはほとんどがこちらになります。

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ニットの歴史は意外と浅い?

ニットの原型になったのは、古代の魚を取る網やカゴ・むしろに原型があると言われています。昔はニットのことをメリヤス(メリヤスという編み方)と言われていました。メリヤス編みの事がニットと呼ばれ、衣料分野で大きな割合を占めるようになったのは、戦後になってからのことです。ニットは2種類の生地と6種類の変形組織で成りたち、柄は40種類を超えます。

代表的なものに、鹿の子・レース編み・ミラノリブ・ダイヤ柄・チェックなどがあります。お店で商品を買う時にダイヤ柄やチェック柄などのデザインに注目して買う場合も多いかと思います。ニットに含まれている柄は幾何学模様や近代的なものが多く、その歴史は浅いことが伺えます。

セーターはダイエットするために作られた?

セーターは世界各地で起源とされる話がたくさんあります。元々は漁師が防寒のために着用していたとされています。セーターはイスラムの手芸技術が基礎になっており、そこから世界中の人々が学び、伝えられていきました。

日本語の「セーター」は英語の「sweaterスエーター」を音写したもので、英語の「sweatスウェット」(汗をかく)に由来しています。元々、フットボール選手がトレーニングをする際、汗をかいて減量するために編み物の上着をユニフォームとして用いられていたのが元になりました。着ると体が温かく保たれるというところから、今のような一般的なセーターに発展していきました。

セーターの種類はなんと20種類以上!

セーターは、その形状や模様、使用目的や由来になった地域などたくさんの種類があります。その種類は軽く20種類を超えます。日本ではプルオーバー型の頭かぶるものをセーターと指しますが、海外ではカーディーガンやラグビーのジャージなどもセーターと呼ばれています。さらに地域によってはジャンパーもセーターと呼ばれています。

日本でセーターといえば1種類しかないというイメージが強いですが、色々調べていくと海外では日本とは違う幅広いジャンルがありますね。

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ニットとセーターの違いをみんなに教えよう!

編み物や、編んで作られた生地、それらで作られたものを「ニット」と呼びます。ニットの中にセーターがあり、セーターは日本では「編まれたプルオーバー状のトップス」にあたります。普段何気なく使っているジャージやカットソー・Tシャツなどもニットであることがわかりました。セーターのことをニット呼んでいる人がいたら、ぜひその違いを教えてあげましょう。

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