パクチーの栄養や効能・美容効果まとめ!成分やデトックスについても調査

今、パクチーが大ブーム。独特の香りが苦手な方も多いですが、実はパクチーに健康と美容の栄養や効能がいっぱいの食材なんです!デトックス効果も注目されています。今回は、パクチーの驚くべき栄養成分の効果と効能について紹介します。

目次

  1. パクチーが大人気!
  2. パクチーって何?
  3. パクチーとコリアンダーの違い
  4. パクチーの種類
  5. パクチーの香り成分は効能がいっぱい
  6. パクチーはビタミンの栄養が豊富
  7. パクチーの驚くべき抗酸化効果
  8. 抗酸化効果抜群のβカロテン
  9. 抗酸化作用でアンチエイジング
  10. パクチーはミネラルの栄養も豊富
  11. パクチーのデトックス効果
  12. 大注目!パクチーのキレート作用
  13. パクチーの栄養を効果的に取り入れるには
  14. グリーンスムージーでパクチーを美味しく摂取!
  15. デトックス効果も期待できるパクチーハーブティー
  16. 栄養満点のパクチーを自宅で簡単栽培
  17. パクチーの栄養で健康と美容を手に入れよう!

パクチーが大人気!

独特の香りが苦手な人も多いですが、好きになったらとことんハマるパクチー。特に、女性を中心に「パクチニスト」と呼ばれるパクチーファンが登場するほど。アジア料理に欠かせない食材ですが、パクチーがどっさり入った鍋、パクチー入りのポテトチップスやチューハイなど、ジャンルを問わずパクチーを目にする機会が増えています。そんな人気急上昇中のパクチーについて紹介します!

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パクチーって何?

パクチーはハーブの一種で、セリ科の植物です。春から秋にかけて収穫されます。原産地は地中海沿岸で、約3000年前から栽培されていたといわれています。古代エジプトではミイラの防腐処理に使われ、ヨーロッパでは古くから薬草として使われてきた歴史があります。

日本に伝わったのは平安時代とされていますが、独特の香りや味が受け入れられず、あまり定着しなかったよう。江戸時代にポルトガルから再び伝わり、薬として使用されるようになります。

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パクチーとコリアンダーの違い

コリアンダーとは?

「パクチー」と「コリアンダー」は実は同じ植物。「コリアンダー」は、英語圏でのパクチーの呼び名です。カレーやスープに使われるスパイスで、よく熟した種子を摘み、乾燥させたもの。葉の部分とは違い、くせが少ないので使いやすく、ソーセージやピクルス、パウンドケーキなど幅広い料理にも使用されています。

パクチーとは?

この「コリアンダー」をタイ語で呼ぶと「パクチー」。タイ語で「匂いのする野菜」という意味です。タイでは、パクチーの食感と香りを楽しむために、葉の部分をトムヤンクンのようなスープに入れたり、生春巻きやサラダの具材にして生で食べることが多いようです。日本では、生で食べる時は「パクチー」、スパイスとして使う時は「コリアンダー」と呼び方を使い分けています。

中国語では「香菜(シャンツァイ)」。ちなみに、和名は正式には「コエンドロ」ですが、その名前香りがカメムシの臭いに似ていることから「カメムシソウ」とも呼ばれています。

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パクチーの種類

1.パクチータイ

日本で一般的に「パクチー」と呼ばれている三つ葉に似た姿は、他の種類と区別して、「パクチータイ」と呼ばれることもあります。葉・茎・根を全て料理に使われます。

2.パクチーラーオ

パクチー・ラオはタイ語で「ラオスのパクチー」という意味。西南アジア原産で、西洋では「ディル」と呼ばれています。細長い葉をしていて、パクチータイよりもスッキリとした強い香りで、魚のマリネや肉の臭み消しとして使われています。ヨーロッパでは、安全なハーブとして用いられているメディカルハーブの1つ。

3.パクチーファラン

パクチーファランは、タイ語で「西洋のパクチー」という意味です。熱帯アメリカ原産。パクチータイよりもさらに強烈な香りが特徴的です。トムヤンクンにも使われていますし、タイでも辛みの強いイーサン料理に多く使われるそう。葉の形がのこぎりのようにギザギザなので、日本では「ノコギリコリアンダー」とも呼ばれています。

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パクチーの香り成分は効能がいっぱい

パクチーは豊富な栄養を持っている

パクチーは香りや味が非常に特徴的で有名ですが、実はパクチーの成分には知られざる栄養と効能があります。他のハーブに比べても栄養価の高い食材です。パクチーの独特な香りを生み出している「リナロール」「ゲラニオール」「ボルネオール」という成分には、健康や美容に対して非常に有効な栄養や効能があります!

パクチーの栄養効果①:抗菌・抗ウイルス効果

リナロールとゲラニオールには、強い殺菌、抗菌作用があります。パクチーを食べることで、口臭を抑える効果や歯周病を予防する効果が期待でき、食中毒予防にも効果があります。特に、リナロールには抗ウイルス作用があり、免疫系に働きかけて免疫力をアップする効果があるそう。風邪やインフルエンザなどの感染症予防や、気管支炎にも有効な成分といわれています。

パクチーの栄養効果②:食欲増進の効能

リナロールとゲラニオールいう成分には、胃腸の働きを高め、消化を促進する効果があります。特にリナロールは、交感神経を活性化して唾液を分泌する効能があるので、食欲増進につながります。東南アジアの熱い地域でパクチーを好んで食べている理由の1つは、夏バテに効果的なため。さらに、リナロールには整腸作用もあり、便秘解消に効果が期待されます。

パクチーの栄養効果③:鎮痛・炎症を抑える効能

ボルネオールは、神経痛を和らげたり、神経疲労回復に効果のある成分。昔から、中国ではリューマチなどの関節炎を緩和するために薬として使っていた歴史があります。ストレス性の頭痛や偏頭痛にも効果があるそう。近年、脳内トラブルを解決するカギとして期待の高まっている成分の1つです。

パクチーの栄養効果④:リラックスの効能

パクチーの独特の香りですが、実はパクチーの香り成分であるグラニオールはバラの匂いの主成分。リナロールはバジルやタイムに多く含まれる成分です。心の不安を鎮めて、落ち着きをもたらすリラックス効果があるといわれています。

パクチーの栄養効果⑤:血圧を下げる効能

リナロールには、血圧を下げる効果が認められているそう。アロマテラピーの分野でも高血圧予防に期待されている成分です。

パクチーの栄養効果⑥:がん予防の効能

ゲラニオールは、“5-フルオロウラシル”と呼ばれる抗がん剤と一緒に投与すると、大腸がんに対して抗がん剤の効き目を強くすることが研究で報告されているそうです。また、肝臓でメバロン酸という物質の合成を阻害して、腫瘍の増殖を抑える作用もあるとか。コレステロールの生成も抑制もできるので、動脈硬化の予防にも効果が期待されています。

パクチーの栄養効果⑦:肌の保湿の効能

グラニオールは、皮膚のうるおいを保ち柔らかくする効果がある美容成分でもあります。皮膚から水分が蒸発するのを抑える作用があるためです。

パクチー栄養効果⑧:女性ホルモン分泌促進の効能

グラニオールには、「エストロゲン」と呼ばれる女性ホルモンの分泌を促進して、ホルモンバランスを保つ効能があります。このエストロゲンの働きが高まると、更年期障害の予防も期待できます。

パクチーはビタミンの栄養が豊富

パクチーは低カロリーな食材。低カロリー=栄養がほとんどないのでは?と考えがちですが、パクチーにはたくさんの栄養が豊富に含まれています。パクチーに豊富に含まれるビタミンとその効能について紹介します!

ビタミンCの効能

パクチーは、肌にハリ・ツヤを与え、免疫力を高める美容効果のある「ビタミンC」が豊富に含まれています。ビタミンCはコラーゲンを作る上で大切な栄養素。コラーゲンが生成されやすくなり、結果として健康的で美しい肌が保たれます。

ビタミンKの効能

パクチーの栄養成分には、ビタミンKも豊富に含まれています。ほうれん草より多く含んでいるそう。ビタミンKは、血液を凝固させる作用があり、止血という大事な働きをする成分です。また、骨の形成をサポートする役割もあり、骨粗鬆症の治療薬にも使われています。

ビタミンEの効能

アンチエイジングの代表的な栄養成分であるビタミンE。シミが沈着するのを防ぐ美容効果があります。また、血行促進作用で毛細血管の流れをよくするので、お肌のハリやツヤを保ち、冷え性や肩こりなどを改善する効果が期待されます。さらに、ビタミンEは女性ホルモンの1つ黄体ホルモンの材料になる栄養素なので、生理痛や生理不順を改善するといわれています。

他にも効能と効果がいっぱい

パクチーには他にも、疲労回復に効果がある「ビタミンB1」、口内炎やニキビの予防に役立つ「ビタミンB2」が豊富に含まれています。食べるだけできれいになれる美容効果が抜群の食材なんです。

パクチーの驚くべき抗酸化効果

「抗酸化」という言葉をよく耳にします。私たち人間の体は、「活性酵素」と「抗酸化酵素」を持っています。活性酵素は、体内に侵入した細菌やウイルスを退治する役割がありますが、必要以上に増えると健康な細胞まで破壊するようになります。抗酸化酵素は、この活性酸素の攻撃から身を守る役割を担っている大切な酵素です。

抗酸化成分とは?

活性酸素は過労やストレスによって増加し、抗酸化酵素は年齢とともに減少するといわれています。抗酸化成分は、この抗酸化酵素をサポートする役割があるのです。

抗酸化効果抜群のβカロテン

β(ベータ)カロテンも、パクチーの主要な成分の1つ。βカロテンは緑黄色野菜に多く含まれ、非常に強い抗酸化力を持つ成分として知られています。このβカロテンを豊富に含むパクチーは飛びぬけた抗酸化力があるのです!それは、大豆の10倍ともいわれています。

βカロテン効果①:美容に嬉しい効能

βカロテンは、活性酵素の働きを抑制するので、メラニンがダメージを受けるのを防ぐことができます。シミの発生を抑え、肌のみずみずしさを保つことができるので、美容に嬉しい栄養成分です!

βカロテン効果②:病気予防の効能

さらに、βカロテンは体内でビタミンAに変わり、免疫を高めて細菌やウイルスから体を守る働きをします。風邪やインフルエンザはもちろん、ガン、動脈硬化や糖尿病など病気予防の効能があります!

βカロテン効果③:眼精疲労回復の効能

ビタミンAは「ロドプシン」という目が光を感じるために必要な物質の再合成に関わっています。つまり、ビタミンAを摂取することで、夜盲症の予防や改善、視力低下を防ぐ効果が期待されます。また、眼精疲労解消にも効果がある成分といわれています。

抗酸化作用でアンチエイジング

βカロテンの他にも、パクチーに多く含まれるビタミンC・Eはビタミンの中でも特に抗酸化力が強い成分として有名です。抗酸化成分が活性酵素を抑制することで、シミやシワを予防する美肌効果や動脈硬化・心筋梗塞や糖尿病などの病気予防のアンチエイジング効果が期待できます。

パクチーはミネラルの栄養も豊富

パクチーは、カルシウム、マグネシウム、鉄、リン、カリウムなどのミネラル類も多く含んでいます。ミネラルは身体の代謝や神経の働きと深いかかわりのある大切な栄養素ですが、特に女性は生理や妊娠などで不足しがち。ミネラル類は体内で作ることができないので、食事で補なわなければいけません。

カリウムの量がすごい

パクチーの生葉は、100gあたり760mgのカリウムを含んでいます。非常に栄養価の高いアボガドは100gあたり720mg。ほうれん草が690mg。カリウムが多い有名な他の食物を超えています!

カリウムの効能は?

カリウムの働きは、ナトリウムと一緒に細胞の浸透圧を維持しミネラルバランスを整えます。むくみや高血圧を予防するといわれています。また、心臓機能などを調整したり、血圧を下げる作用もあるとても大切な成分。利尿作用もあります。

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パクチーのデトックス効果

パクチーには先述のように、大きな美容効果があります。そして、パクチーにはデトックス効果がある!いう話が話題になり、数年前に爆発的ブームになりました。パクチーブームの火付け役であるデトックス効果について紹介します。

そもそもデトックスとは何?

デトックスとは、体内に溜まった老廃物や有害物質を体外に排出する作用のこと。排便、排尿、汗、アカや爪などの人体のデトックス機能により体外に排出されています。体内に老廃物を溜めこむと、血行やリンパの流れが悪くなり、新陳代謝機能が低下するので、疲労感や体調不良、肌荒れ、便秘などを引き起こします。

現代生活はデトックスが追い付かない?

本来ならば、人体のデットクス機能である生理的な排出機能で余分な毒素や老廃物は排出されるはずですが、現代の生活では取り込まれる毒素があまりにも多いため、排出しきれずに体内に蓄積されやすいといわれています。パクチーはこのデトックス力に優れていて、なかでもキレート作用が注目されています。

大注目!パクチーのキレート作用

パクチーのキレート作用は近年注目され始めています。キレート効果とも呼ばれ、吸収されにくい成分を吸収しやすい形に変えて吸収を促す機能のこと。たとえば、水銀やアルミニウムのような重金属などの有害物質を排出しやすい形に変えて排出を促してくれます。なんとパクチーは重金属だけでなく、放射性物質まで排出してくれるそう!驚くべきパクチーのデトックス力!

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パクチーの栄養を効果的に取り入れるには

ビタミンやβカロテンなど栄養豊富なパクチー。さらにデトックス効果も期待されるすぐれもの。しかし、体によいからといって食べ過ぎには注意!体質によっては腹痛、下痢などを引き起こし、中にはアレルギー症状がでる人もいます。パクチーの栄養をよりよく取り入れる調理法を紹介します。

1.タンパク質と一緒に摂取

パクチーに豊富に含まれるビタミン類は、タンパク質と一緒に摂取することで、吸収率がアップします。トムヤンクンのように魚介類とスープにすると美味しく栄養を摂取することができます。

2.油と調理

βカロテンは油に溶けやすい性質があるので、野菜炒めや焼そばなど油を使った調理がおすすめ。ビタミンAの吸収率もアップします。

3.生で食べる

パクチーに豊富に含まれるビタミン類は熱に弱い性質があります。ビタミンの栄養をうまく摂取するのは生食が一番。サラダにすると手軽に楽しめます。また、玉ねぎにもデトックス効果があるので、パクチーと玉ねぎを一緒に食べることでデトックス効果が倍増、吸収率アップも期待できます。

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グリーンスムージーでパクチーを美味しく摂取!

パクチーが苦手な人におすすめメニュー①:グリーンスムージー

生のままは匂いが無理という方にはスムージーにして飲む方法がおすすめです。比較的匂いの少ないパクチーの葉だけを使って、りんごやパイナップル、オレンジやレモンなどの柑橘系と組み合わせてスムージーにすると匂いが気にならなくなり、飲みやすくなります。どうしても気になる方は、パクチーの量を控えてみては。サラダ同様、生でパクチーの栄養を効率よく摂取することができます。

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デトックス効果も期待できるパクチーハーブティー

パクチーが苦手な人におすすめメニュー②:パクチーハーブティー

パクチーをハーブティーとして楽しむこともできます。ハーブティーに使われるのは、果実の部分。葉や茎とは違い、フルーティーな味わいが特徴です。デトックスティーとして、世界中で愛飲者が多いハーブティーの1つです。夏バテ対策や美肌などの美容対策にもおすすめです。

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栄養満点のパクチーを自宅で簡単栽培

プランターで栽培

実は、パクチーは自宅のベランダや室内で意外と簡単に栽培できます。生育温度は20~25℃。3~6月初めに苗を植えると5月末~10月まで収穫でき、9月~10月に植えると11月くらいから収穫できます。簡単栽培キットもネット通販などで簡単に手に入ります!

コンパニオンプランツとしても効果あり

パクチーは、その独特の香りで害虫を防ぐことができます。このように農薬などを使わずに虫よけできる植物をコンパニオンプランツと呼びます。害虫予防だけでなく、パクチーの周りに植えた植物の生育促進するなどの効果を発揮します。

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パクチーの栄養で健康と美容を手に入れよう!

今回紹介したように、パクチーは健康や美容に高い効果を持つ栄養いっぱいの食材です。独特の香りや味が苦手な方も多いかもしれませんが、調理方法によっては自分で味や香りを変えることもできます。ぜひ、健康と美容のためにパクチーの栄養を毎日の生活に取り入れてみてください。

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