ボタニカルの意味やオーガニックとの違いは?ファッションやコスメもある?
最近よく耳にするボタニカルが持つ本来の意味と、現在流行中のボタニカルの意味を分かりやすくご説明します。また、オーガニックとの違いや、ボタニカルを取り入れたファッションやコスメをご紹介し、すぐに実践できるボタニカルライフへご案内します。
目次
最近よく聞くボタニカル
最近、ボタニカルというのを、よく聞く。( ̄▽ ̄)
— Jet_Ez QE20 (@bass_cla112211) February 20, 2018
ファッション誌やテレビなどで最近やたらと「ボタニカル」という言葉を目や耳にしませんか?同時に映し出される映像や画像からなんとなくの意味は分かるけど、いざ自分で取り入れようとすると何がボタニカルか良く分からないという方も多いはずです。
ボタニカルって最近よく聞くけど正直ボタニカルがよくわかってない。
— ㄤㄞ (@0h_o6) December 7, 2017
しかし今さら意味を訊くのも恥ずかしいというそんな方へ、今回はボタニカルという言葉を掘り下げます。言葉の意味はもちろん、今すぐ取り入れられるボタニカルアイテムを多数ご紹介します!
ボタニカルってどういう意味?
ボタニカルの本来の意味
では早速ボタニカルという単語の意味からご説明しましょう。ボタニカルは英語で、「植物の」「植物学上の」「植物から採った」という意味を持つ単語です。たとえば、植物園でしたらボタニカルガーデンと言うような使い方をします。皆さんがなんとなく思い浮かべていたボタニカルの意味のイメージと一致したのではないでしょうか?
トレンドの中のボタニカルの意味
じゃあボタニカルってつく商品は植物が成分となっているということ?という疑問が浮かびます。もちろん植物由来の成分を含んだものについてはボタニカルで間違いありませんが、今流行っているボタニカルの使われ方は必ずしも成分とは限らずに、植物をイメージするもの全般の事に使われているんです。
オーガニックの意味との違いは?
植物を連想する単語として、「オーガニック」という言葉が浮かんだ方も多いのではないでしょうか?そう、オーガニックも植物に関連する言葉の一つですが、ボタニカルとは大きな違いがあるのです。ボタニカルが植物全般のことを意味する単語に対して、オーガニックは有機栽培という農法のことを意味するという違いがあります。
具体的に説明しますと、オーガニックは化学肥料や科学薬品を使用しない農法、生産方法のことを示します。オーガニック野菜、オーガニックコスメ、という使い方になります。では、意味と違いが分かったところで早速、暮らしの中に溢れるボタニカルをご紹介していきましょう。

ボタニカルコスメで健康的な肌に
コスメの中で使われるボタニカルは、植物由来の成分が中心という意味です。石油由来のコスメが多い中、ハーブなどの天然由来植物から抽出された成分は低刺激で肌に優しく、健康な肌へ導いてくれると注目を集めています。ここからは、コスメに使われている代表的なボタニカル成分をご案内していきます。
ハトムギエキス
ハトムギの種子から抽出されるエキスは肌の保湿の作用を補う成分が含まれることで、化粧水や乳液、クリームなどに使用すると保湿・消炎効果が高まり肌の炎症を抑えてニキビ改善などの効果を発揮します。
ローズエキス
ローズエキスはバラから抽出した油です。血行促進や抗酸化作用等の美容効果がある為、エイジングケアに用いられるほか、血管組織の引き締め作用で浮腫み改善やシワにも効果があると言われています。
ローズヒップオイル
ローズヒップオイルはバラ科の植物から採取される果実のオイルを抽出したものです。ビタミン類が豊富に含まれていて肌のターンオーバーを正常化させる効果があることから、アンチエイジングに作用します。
アルガンオイル
アルガンオイルは別名モロッカンオイルとも呼ばれ、モロッコに自生しているアルガンという木から採ったオイルです。こちらも血行促進、抗酸化作用に優れいてます。ビタミンEの含有量はオリーブオイルの2~3倍含まれていて、ビタミンEの毛穴の汚れを落とす効果や、オイルで保湿されるのにベタつかないという特徴からアルガンオイルはヘアケア用品にも使われています。
ボタニカルを身体の中へ
ボタニカル飲料
簡単に取り入れやすいボタニカル飲料といえば植物の葉から抽出した飲み物、いわゆるお茶のことですね。コンビニやスーパーに行くと緑茶以外にも様々な植物から抽出したお茶が、ペットボトルで並んでいます。代表的なのは、ハトムギ、玄米、どくだみ、月見草等から抽出したお茶です。それぞれに効果があって味もクセが無く飲みやすくなっていますので気軽に摂取できます。
ボタニカルサプリメント
前項でもご説明しましたが、植物から抽出されたオイルには、美と健康に沢山の効果をもたらす成分が含まれています。そんなボタニカルオイルをサプリメントにしたものがあるのです。内側から働きかけるボタニカルは美肌やアンチエイジングに効果を発揮し、美容マニアの間でも話題になっています。
身にまとうボタニカル
ファッション誌でも、ボタニカルファッションという見出しを目にしますが、ファッションの中でのボタニカルはどのような意味なのでしょうか?
素材としての意味
染物の染料として植物を使用している場合にはボタニカルと言えるでしょう。藍染や草木染などは科学染料とは一味ちがう独特な風合いが特徴で、衣類の染物の技法に広く使用されています。最近では果物の果汁から染料を抽出した新しい染料技術も登場しています。
柄としての意味
一方、洋服の生地にプリントされている植物の柄もボタニカル柄と呼ばれています。最近見出しでよく見るボタニカルファッションの多くはこちらの意味ではないでしょうか。花柄もボタニカル柄と言えますが、木の葉や茎、実、草花等のモチーフが最近のトレンドとなっています。従来の花柄の可愛らしさに対してナチュラルな大人っぽさが流行のボタニカルファッションの特徴です。

ボタニカルは指先にも
ボタニカル柄は指先にも旋風を巻き起こしています。ボタニカルネイルと呼ばれ、その柄の種類は幾多にも渡っています。
ボタニカルフラワーと言って色とりどりのリアルな花模様がモチーフの柄は女性の手元をより魅力的に彩ってくれます。
トロピカルな雰囲気のボタニカル柄も人気があります。女性らしさの中にもアクティブな要素が加わり、親しみやすくなりますね。
色だけでもボタニカルを表現できます。グリーンやブラウンなどのナチュラルテイストのカラーをチョイスすることで、大人の落ち着いた雰囲気のボタニカルを取り入れることができるんです。

暮らしの中のボタニカル
インテリアで取り入れるボタニカル
海外では主流になりつつあるボタニカルを基調としたインテリアですが、日本でもボタニカルブームの波に乗って取り入れている人が増えています。
アースカラーのコーディネートをメインに、観葉植物を取り入れ、ちょっとレトロな家具やインテリアで素敵で落ち着くボタニカルなお部屋が完成します。
趣味に取り入れるボタニカル
ボタニカルを取り入れたアートも流行っています。その一つにハーバリウムがあります。ドライフラワーをガラスのビンに入れ、オイルを流し込んだ植物標本のようなアートです。
色とりどりの花と、その間から差す光がオイルを通してキラキラと輝き、とってもきれいで癒されますが、自分でも簡単に作ることができるのでチャレンジしてみてはいかがですか?
ボタニカルの意味を知れば暮らしが豊かに
今回ご紹介した以外にも、私たちの生活の中には様々なボタニカルが取り入れられています。ボタニカルが広い意味で使われることで、私たち自身も暮らしの中に簡単に取り入れることができそうですね。
元来、植物には癒しの効果があり、ストレスの緩和をもたらしてくれます。ストレスフルな社会だからこそ、ボタニカルがトレンドになっているのかも知れません。トレンドを取り入れたり、心を豊かにしたり、健やかな生活に導いたり、ボタニカルを暮らしに取り入れることは私たちにとってプラスになる事が多いですね。ぜひ、自分にあったボタニカルを見つけてみてください。