ラベンダーの剪定方法は?収穫や切り戻しのやり方もご紹介!

香りが良くて見た目にも美しいラベンダー。アロマオイルや食用ハーブなど用途が幅広く、生育の難易度もそれほど高くないため人気のお花です。ラベンダーの花の収穫や育成に欠かせないのが剪定です。収穫や切り戻し、強剪定など、ラベンダーの剪定方法をまとめました。

目次

  1. ラベンダーの生育は剪定が命!
  2. ラベンダーの剪定には種類がある
  3. ラベンダーの剪定の時期
  4. ラベンダーの花が咲いたら収穫しよう
  5. 収穫後の剪定でラベンダーが元気に育つ!
  6. 冬前の剪定で無事に越冬しよう
  7. ラベンダーが大きくなったら強剪定!
  8. ラベンダーの新芽さえ残っていれば大丈夫
  9. 剪定ついでの挿し木でラベンダーを増やせる
  10. きちんと剪定してラベンダーを元気に育てよう!

ラベンダーの生育は剪定が命!

ラベンダーを育てるうえで欠かせないのが剪定です。花の収穫はもちろん、ラベンダーを長く元気に育てるために、必要な時期にしっかりと剪定をしてあげる必要があります。

ラベンダーは、高温多湿の環境が大の苦手なので、適宜剪定を行って葉や枝の風通しを良くしてあげなければ、元気がなくなり、場合によっては立ち枯れてしまう事もあります。

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ラベンダーの剪定には種類がある

ラベンダーの剪定には、収穫・収穫後・挿し木・越冬準備(強剪定)の4種類があります。収穫は名前の通り咲いた花を収穫するための剪定です。収穫後の剪定は、ラベンダーが苦手とする高温多湿な梅雨の時期を乗り越えるための剪定です。

挿し木は、ラベンダーを増やす時に行います。ラベンダーの増殖は、種から育てる方法と挿し木で行う方法が一般的です。

また、生育を初めて2~3年目までは、冬が来る前に伸びた茎を切り戻します。それ以降は株が大きく育ち、風通しが悪くなってしまいます。ラベンダーの枝は老化してしまうと花をつける力が弱くなるため、新しい芽や枝に栄養が集中するように、通常よりかなり強めに剪定をしてあげましょう。

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ラベンダーの剪定の時期

ラベンダーの剪定には、それぞれ適した時期があります。地域によって多少前後しますが、6月下旬ごろから7月下旬ごろまでが開花の時期となり、この時期に収穫をします。収穫が終わったら同時期に切り戻しを行い、11月末ごろに越冬の準備をします。2~3年すると花の数は増えますが花が小さくなりはじめるので、11月終わりから2月ごろまでに強剪定を行います。

ラベンダーの花が咲いたら収穫しよう

ラベンダーが開花すると、収穫の時期です。ラベンダーの花は下の方から咲いていきます。開花しきってしまう前、まだ咲いていない蕾が残っているくらいが収穫のベストタイミングです。

花が咲ききるまで残してしまうと、香りがなくなり、触るだけで花がポロポロと落ちてしまいます。また、花を咲かせ続けるのは株にとってかなり消耗が激しいため、完全に咲ききってしまう前に収穫してあげましょう。

ラベンダーの収穫の方法は、新芽を残して茎ごと切ります。まだ若い株であれば小さく、何年か生育して株が大きく育っている場合は少し大きめに剪定します。新芽を残しておかないと、その下から新芽が出てこない場合があります。

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収穫後の剪定でラベンダーが元気に育つ!

ラベンダーの収穫が終わったら、切り戻しをしましょう。切り戻しとは、育ってしまった部分を短く切りそろえる剪定の方法で、ラベンダーの生育には非常に重要な作業です。

ラベンダーは高温多湿が苦手な花です。開花の時期はラベンダーが最も苦手な梅雨の時期と重なるため、収穫の後に枝を剪定して風通しを良くし、熱と湿気から株を守る目的があります。適切に切り戻しをしておかなければ、ラベンダーの株がしおれて生育が悪くなり、場合によっては枯れてしまう事もあります。

切り戻しの方法は、まず地面に近い部分を思い切って株元近くまで剪定してしまいましょう。株元の風通しを良くするほかに、不要な枝を間引くことで残された新芽に栄養を集中させる意味合いもあります。

次に、茎の下に生えている葉を残して切り戻します。目安として、半分くらい刈り込みましょう。葉の根元から新芽が生えてくるため、かならず葉の少し上から切り落とします。また、新芽の出なくなった古い枝や、株の内側に向いている新芽は、思い切って株元近くからバッサリ切り落としてしまいます。

せっかく出ている新芽を剪定してしまうのは可哀そうな気がしますが、内側に向いている芽が育った時、風通しや発熱を悪くして株全体の成長を阻害してしまうため、断固たる決意で剪定してしまいます。

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冬前の剪定で無事に越冬しよう

ラベンダーは収穫後に剪定をしても、温かいうちはどんどん育っていきます。11月の終わりごろ、冬に入る前に剪定をしてあげましょう。

越冬前の剪定も基本的には夏と同じように切り戻します。見た目にはかなりさみしくなりますが、来年以降も元気に育ってもらうためにも、短く刈り込んでいきましょう。この時、必ず脇芽を残してあげます。脇芽まで刈ってしまうと、その枝からは新しい花は育たなくなってしまいます。

ラベンダーは基本的に冬の間はあまり成長せず、お休みします。ラベンダーは夏の暑さよりは寒さの方に強いのですが、土が凍ってしまうような環境では枯れてしまう恐れがあるため、霜が降りるようならワラや柔らかい布、落ち葉などを株元に敷いて、株元の土が凍ってしまうのを防いであげましょう。

また、冷たい風や雪の重みで枝がしおれてしまう事があるため、鉢植えの場合は出来るだけ風の当たらない軒下などで保管します。しかし、暖かい室内に入れてしまうと、翌年の生育が悪くなる場合があるため注意が必要です。地植えの場合は、風よけや雪よけのために株を荒縄などで縛ってあげると良いでしょう。

ラベンダーが大きくなったら強剪定!

ラベンダーの生育を初めて数年のうちは、だんだんと株が大きくなり、年々立派な花が咲くようになります。しかし、数年すると花の数は増えますが、花が小さくなってしまいます。花の茎が増えてしまい、多くの花を育てるために力が分散されてしまうからです。

そこで、育て始めてから2~3年目を目安に、その後は毎年強剪定をしてあげましょう。強剪定とは、言葉通り老化した枝を取り除き、育ちすぎた株を小さく戻すための強めの剪定です。ラベンダーの生育が穏やかな冬から春先にかけて行います。

強剪定の方法も基本的には通常の切り戻しと変わらず、まずは地面に近い枝から刈っていきます。株元から地面に垂れるように伸びている枝は、思い切って取り除いてしまいましょう。株の風通しを妨げ、株を枯らせてしまう原因になります。

次に、古い枝や太い枝を株元近くまで剪定します。株元にもっとも近い芽を残し、そのすぐ上まで切ってしまって大丈夫です。木質化し、かなり頑丈な枝になりますので、場合によってはノコギリを使います。枝が密集しているところは、何本か残して取り除いてしまいましょう。

ラベンダーの新芽さえ残っていれば大丈夫

強剪定の目安は、ちょっとやりすぎてしまったかな?と思うぐらいでちょうど良いです。一見すれば枯れているように見えてしまっても、新芽さえ残していれば問題ありません。

春には新しい芽が伸び始め、夏が来る頃には剪定前と変わらないくらいのボリュームまで新しい元気な枝が育ちます。ラベンダーは、老化した枝はだんだんと花を育てる力が弱くなるため、古い枝を掃って新しい枝を育てるようにすれば、長く元気に育ってくれます。

剪定ついでの挿し木でラベンダーを増やせる

ラベンダーの生育は、種まきと挿し木と言う二種類の方法が一般的です。4月から5月、または9月から10月の年2回が挿し木シーズンと言われていますが、難易度は時期によって違うものの、ラベンダーは基本的に一年通して挿し木ができます。もちろん、剪定の際に掃った茎を使って挿し木することもできます。

若くて元気な茎を選び、給水しやすいように茎の下を斜めに切って挿し穂を作りましょう。古いものや生育の悪い茎、太くなってしまった枝からはなかなか根が伸びにくいため、先の方の若く生命力にあふれる茎を挿し穂にすると発根の可能性が上がります。

挿し穂ができたら、ボウルなどに着けて水をたっぷりと含ませてから鉢に挿します。根が伸びるまで、茎と葉からしか水を吸えないため、土を乾かさないように頻繁にお水をあげてください。1か月ほどすると、根がついて元気な新芽が出てきたら成功です。また、市販の発根促進剤を使うと成功の確率が上がります。

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きちんと剪定してラベンダーを元気に育てよう!

ラベンダーの生育は剪定が命と言って差し支えないほど、剪定は重要です。剪定後の株はなんだかみすぼらしく見えてしまっても、翌年にはしっかり育ってまた見事な花を咲かせてくれるでしょう。きちんと剪定をして大事に育ててあげてくださいね。

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