トマトの保存方法まとめ!冷凍・常温・冷蔵の違いもご紹介!
トマトは新鮮なうちに食べたいものですが、どうしても食べきれない場合は保存したくなりますよね?でも保存方法を間違うと、トマトが美味しくなくなることもあります。常温や冷蔵、冷凍など色々方法はありますが、どうせなら保存方法を覚えて、美味しいトマトを食べましょう!
目次
トマトを新鮮に保存したい!
トマトは生で食べても、料理に使っても美味しい万能野菜ですよね?特に料理方法は多種に渡り、生でサラダにするもよし、スープにするもよし、焼いてもよしですね。リコピンなどの栄養素も沢山含まれているのも嬉しい所です。でも大量に買い込んだトマトの保存方法がわからないと、トマトが駄目になってしまうこともあります。以下にトマトの保存方法などをまとめました。

トマトの常温での保存方法
常温でトマトを保存する時には、切って保存したりするよりも、そのままの状態で保存する方が良いとされています。やはり切ってしまうと、切り口が空気に触れて傷みやすくなりますよね?もしトマトがまだ青い状態なら「追熟」という方法もあります。追熟は、常温保存でないと出来ない方法なので、青いトマトはもちろん赤いトマトも、切らずに常温保存がおすすめです。
常温でトマトを保存する時には、ヘタの部分を下にしてから、光の当たらない冷暗所で保存するのがおすすめです。トマトは植物なので、日光が当たると成長を続け、熟しすぎて傷むということにもなるからです。トマトが熟さない前の青いトマトも同じ保存方法で構いませんので、熟したら冷蔵庫に入れましょう。熟しきったトマトについては、常温保存は余り向きません。

青いトマトの保存方法
青いトマトでは、追熟をしないといけないと書きましたが、熟するまでは常温保存がおすすめです。常温で保存することで、青いトマトは赤いトマトへと変身します。ちなみに追熟するのに最適な温度は、10~15度と言われていますので、夏場に関しては、青いトマトであっても、常温保存はしないようにしましょう。青いトマトであっても、室温は大事です。
青いトマトはそのまま食べても美味しくないので、追熟して赤くする必要がありますが、トマトによっては時間を置いても追熟しないタイプのトマトがあります。その場合は、ジャムにしてみたり、漬物にしたりすると美味しく食べられます。追熟出来るタイプの青トマトが熟したら、ヘタを下にして、ポリ袋などに入れてから、冷蔵庫の野菜室で保存するのがおすすめです。

冬場ならトマトの常温保存はOK!
赤く熟したトマトは、常温保存に向かないと書きましたが、冬場限定であれば、常温保存も可能です。とはいえ、冬場でも室内が暖かいことがありますので、冷蔵庫ほど冷たくなくても良いので、10度以下に保たれている部屋などを使って、常温保存をして下さい。青いトマトが10~15度が適温なのに対し、赤いトマトは5~10度が適温になりますので注意して下さい。
保存期間はどれくらい?
季節にも室温にもよりますが、青いトマトは赤いトマトになるまで3~5日程度かかります。もちろん、この期間内も保存する期間なので、青いトマトが完熟して赤くなった時点で、赤いトマトの保存方法が適用されます。冬場であれば常温保存したトマトも、一週間くらいは美味しくいただけます。温か過ぎると痛みが早くなりますので、どの季節でも早めに食べることをおすすめします。

冬以外のトマトの保存場所は冷蔵庫が最適?
冬であれば常温保存も可能なトマトですが、それ以外の季節は出来るだけ冷蔵庫で保存するようにしましょう。特に旬が夏のトマトは、夏場に大変傷みやすいです。出来れば旬に沢山食べたいトマトですが、大量に買い込んでしまうと、保存方法に困ることもあります。冷蔵庫のスペースなども考えて、出来るだけ常温保存しなくても良い環境を整えましょう。
トマトを冷蔵庫で保存する場合は、前述もしましたが、必ずヘタの部分を下にするようにし、袋に入れて保存するのがベストです。皿などの上に乗せて保存する方法もありますが、何かの上に置いた方がトマトと他の野菜がぶつかったりして、変色するのを防ぐことができます。もしパックに入って売られているトマトなら、パックのまま保存するのがおすすめです。

冷蔵庫でトマトを保存する時のポイント
冷蔵庫でトマトを保存する際には、ヘタを下にして、ポリ袋などに入れて保存するのが良いと書きましたが、それには理由があります。それはポリ袋の口をしっかりと閉じることで、熟れすぎるのを防げるからです。パックに入ったトマトは、そのままパックごと冷蔵庫に入れるのも同じ理由からです。せっかく冷蔵庫で保存するのですから、新鮮なまま保存するようにしましょう。
トマトを冷蔵庫で保存する際に、ポリ袋に入れて袋の口をしっかりと閉じる方法が良いのには、もう一つの理由があります。トマトに限らず、りんごや他の野菜もそうですが、冷蔵庫に入れた場合でも、エチレンガスが発生してしまいます。このエチレンガスは果物や野菜の熟成を速めてしまうので、ガスが発生しないようにすることで、冷蔵庫の他の野菜の鮮度も保てるんです。
冷蔵庫でトマトを保存する時に注意すること
トマトを冷蔵庫で保存する時には、ヘタを下にして、密閉容器に入れるのはもちろんですが、冷蔵庫内の温度にも気をつける必要があります。と言いますのも、冷蔵庫でも野菜室以外にトマトを入れてしまうと、冷たくなりすぎてしまい、低温障害を起こしてしまうからです。トマトがぶよぶよになってしまうので、冷蔵庫に入れる時にどこに入れるのかにも気をつけて下さい。
冷蔵庫に入れる場所によっては、低温障害が起きると書きましたが、野菜室がなぜ良いのかと言いますと、冷蔵庫の野菜室以外の場所では、温度が0~5度とかなり低めの温度設定がされています。一方野菜室はと言いますと、5~10度と野菜の保存に最適な温度設定がされています。冷蔵庫の野菜室は伊達でついているわけではないので、野菜はちゃんと野菜室に入れましょう。
冷蔵庫に入れたトマトの保存期間は?
常温より保つとは言っても、やはりトマトは生鮮食品ですので、冷蔵庫に入れたとしても永久に鮮度を保てるわけではありません。冷蔵庫での保存期間の目安は、10日程度とされています。どれだけ袋を密封しても、冷蔵庫に入れても、保存期間は10日前後ですので、新鮮なうちに食べるのが良いでしょう。保存方法にもよりますが、冷蔵庫はかなり鮮度を保てますね。
常温や冷蔵、冷凍でのトマトの保存期間の目安は?
常温保存、冷蔵保存、冷凍保存の場合でもトマトには賞味期限があります。例えば、常温保存なら「冬場でも一週間程度」冷蔵庫保存なら「1~2週間程度」冷凍保存でも「2か月程度」とされています。保存期間の目安は、完熟したトマトで、傷がないものを対象にしていますので、傷があるトマトは保存期間も短く、1~2日前後しか保ちませんので、気をつけて下さい。
切ってしまったトマトの保存方法は?
トマトは丸ごと保存するのが鉄則の方法ですが、切ってしまったトマトの保存期間は、やはり丸ごとよりも短いようです。もちろん、切ったトマトを常温保存などは絶対にダメです。ですので、冷蔵庫で保存することになりますが、注意点があります。切ったトマトは、皿などに乗せ、空気が入らないようにラップをする必要があります。
切ったトマトはラップをしたり袋に入れたりした後、冷蔵庫で保存しますが、なぜこのような方法を使うかと言いますと、切り口が空気に触れることで酸化したりするのを防ぐためです。出来れば、野菜同士の接触が少なくなるタッパーなどに入れて保存する方法がおすすめです。なければ、ラップやポリ袋でも十分ですが、必ず外気に触れないように密閉して下さい。

カットトマトの保存方法のポイント
カットトマトをラップに包んだり、ポリ袋に入れたりするのは、酸化を防ぐためと書きましたが、それ以外にも乾燥を防ぐ目的もあります。空気中に含まれている成分であっても、トマトの切り口が反応してしまいます。乾燥を防ぐのはもちろんのこと、鮮度を保つ意味でも、カットしたトマトはしっかりと密閉してから、冷蔵庫や冷凍庫で保存しましょう。
カットしたトマトの保存期間は、カットの仕方によっても変わってきます。例えば、半分に切ったトマトなら、保存期間は一週間ほどです。スライスしたトマトや角切りにしたトマトは、3~5日が保存期間とされています。切り口が少なければ少ないほど、トマトの保存期間は延びるので、保存する場合にはカットの方法も考えておきましょう。

カットトマトをお弁当に入れてはダメ?
カットしたトマトをお弁当に入れるのは、基本的にはしてはいけません。特に夏場は食中毒の危険がありますので、絶対に入れないようにしましょう。ミニトマトなどをそのままお弁当に入れるのは大丈夫ですが、それでも夏場は気をつけないといけません。カットトマトは大変活きが下がりすくなっており、そのままお弁当箱に入れるのは危険なんですね。
お弁当箱の中は、しっかりと密閉されているわけではなく、汁物がこぼれたりしますよね?それくらい空気が入り込むスペースが多いわけで、そこに切ったトマトを入れてしまったら、腐るのも早くなります。どうしてもトマトをお弁当に入れたいなら、ミニトマトなどを使いましょう。ちなみに、ミニトマトをお弁当に入れる際には、ヘタを取ると細菌の繁殖を防ぐことができます。

トマトを冷凍保存する方法は?
当たり前かもしれませんが、トマトを一番長く保存しようと思った時には、冷凍庫で保存するのが一番長持ちします。保存方法は、トマトを綺麗に洗い、ヘタを取ります。冷凍保存する場合に限っては、そのままのトマトでなくても、カットトマトでも大丈夫です。冷凍庫の場合は、細菌の繁殖を抑えられるので、カットトマトの保存もできるんですね。
冷凍庫でトマトを保存する場合、カットしても良いとは書きましたが、何も入れないで保存すると困ったことになります。冷蔵庫で保存するよりももっと密閉出来る、ZIPロックの袋などに入れてから、冷凍するのがポイントです。保存方法を間違うと、シワシワのトマトになりますので、気をつけましょう。また空気がなるべく入らないようにするのも、冷凍保存のポイントです。
冷凍保存したトマトは、実は生食には向いていません。水分が出てびちゃびちゃになってしまうからです。ですので、生食したいトマトは冷蔵保存か常温保存にし、冷凍保存したトマトは、スープなどの料理に使うのがおすすめです。ただ、半解凍の状態であれば、丸ごと食べるのは無理でも、サラダなどの料理には使うことができます。解凍方法も重要なんです。
トマトを冷凍保存する時の注意点
トマトに限らず、冷凍した食材は、いつ入れたのかがわからず、眠ったままになってしまうことがあります。それを防ぐためにも、トマトを冷凍した時には、保存した袋にしまった日付を書いておくことをおすすめします。冷凍保存用のZIPロックなら、保存日が書けるようにラベルみたいな場所があります。冷凍庫に眠ったままになるのを防ぐためにもラベル書きは必須です。
トマトに限らないですが、野菜を冷凍する時の鉄則は、急激に冷凍することです。早く冷凍が出来れば出来るだけ、野菜の鮮度を保ちつつ保存することが出来ます。ですので、トマトを冷凍する時には、金属のトレイに乗せてから冷凍することをおすすめします。金属トレイは熱伝導率が非常に高く、すぐに冷たくなるので、冷凍に向いているんですね。
冷凍トマトを上手に使う方法と保存期間
冷凍トマトは生食に向かず、スープなどの料理に使った方が良いと書きましたが、基本的には冷凍トマトは加熱して食べる方が美味しいそうです。また、普通のトマトは湯むきなどしないと、綺麗に皮がむけないこともありますが、冷凍トマトの場合ですと、解凍後水にさらしておくだけで、するんと皮が剥けます。だからこそ、料理にも使いやすいんですね。
こちらも前述しましたが、冷凍であってもトマトには賞味期限があり、およそ二か月程度しか鮮度を保てません。良く夏に冷凍したトマトを冬に食べるということを聞きますが、美味しく食べたいのでしたら、二か月が限度であることを知っておきましょう。冷凍しすぎたトマトは、冷凍焼けしてしまい美味しくなくなりますので、賞味期限は覚えておく必要があります。
ドライトマトにして保存する
トマトを生のまま保存したい時には、前述した方法が使えますが、味だけを残したいのであれば、長期保存もできるドライトマトにしてしまうのもおすすめです。ドライトマトにしてしまえば、後でスープに使ったりも出来ますし、簡単なピザトーストも作れたりと、レシピも数多くあります。特に夏場は傷みやすいトマトですので、ぜひドライトマトをおすすめします。
ドライトマトの作り方は、非常に簡単です。まず、トマトを綺麗に洗ってから、しっかりと水気を拭き取ります。オーブンの天板にトマトを乗せ、オリーブオイルを振りかけましょう。後はトマトの量に合わせて、オーブンで焼けば完成です。ドライトマトにすれば、二か月は保存が効きます。キッシュなどの洋食料理ともよく合いますので、余ったらドライにするのもおすすめです。
トマトをオイル漬けにして保存
トマトの保存方法として、ドライトマトからオイル漬けにするという方法もあります。オイル漬けにしたトマトは、パスタなどにも使えますし、そのままバゲットなどに乗せて焼いても美味しくいただけますね。瓶が必要になりますが、こちらは100均などでも売っていますので、すぐに準備できますし、オイル漬けのトマトは生とはまた違った味で美味しいです。
トマトのオイル漬けの方法も簡単です。まず、ドライトマトを細かく刻みます。にんにくもみじん切りにして加えましょう。瓶の中に切ったドライトマト、にんにく、あれば乾燥ハーブ(ローリエなど)を入れ、オリーブオイルを並々と注ぎます。蓋をすれば完成です。こちらは冷蔵庫に入れて、一月ほど保存が可能です。ドライトマトだと水分が足りないという場合にもおすすめです。
トマトソースにして保存する
ドライトマトやトマトのオイル漬けは長持ちはするんですが、フレッシュなトマトの味が味わえないという欠点があります。そのような時には、保存期間が多少短くはなりますが、トマトソースにしてしまうという方法もあります。トマトソースをZIPロックなどの袋に入れて、冷蔵庫で保存すれば3日程度は保ちますし、冷凍保存なら二か月保ちますので、おすすめです。
トマトソースの作り方は、ご家庭によっても違いますが、基本のレシピをご紹介します。まず、玉ねぎと人参をみじん切りにします。フライパンに玉ねぎと人参を入れ、弱火で炒めます。野菜に火が通ったら、トマトとローリエなどを入れて煮詰めれば完成です。塩こしょうで味を調えておけば、すぐ次の日にでもピザやパスタなどに使うことができます。
トマトの保存方法を覚えよう!
今回はトマトの保存方法をご紹介してみました。常温保存や冷蔵保存、冷凍保存、加工して保存しやすくするなど、さまざまな保存方法があるトマトです。トマトがお好きな方でなくても、出来ればトマトを美味しいまま保存したいものですよね?保存方法がわかれば、大人買いしても困ることもなくなります。旬のトマトを美味しくいただける保存方法をぜひ実践しましょう!