観葉植物の植え替えはどうする?根切りや株分けについても解説!
あなたの家の観葉植物、そろそろ植え替えのタイミングではありませんか?観葉植物は定期的に植え替えをしてあげないと、葉がしおれてしまったり枯れてしまったりする場合があります。この記事で、観葉植物の植え替え方法や、植え替えのタイミングなどをチェックしましょう。
目次
観葉植物には植え替えが必要!簡単な方法をご紹介
観葉植物には「植え替え」が必要だということをご存知ですか?長い間植え替えをしないと、観葉植物の元気がなくなったり、最悪の場合枯れてしまったりする可能性もあります。

観葉植物の植え替えは難しそうだと思われがちですが、いくつかのポイントを押さえれば誰でも簡単におこなうことができます。今回は、観葉植物の簡単な植え替え方法や必要な準備、そもそもどうして植え替えが必要なのか?といった点などを詳しく解説していきます。
どうして観葉植物の植え替えが必要なの?
長い間植え替えをしていない観葉植物でも、元気そうに見える場合は多いです。しかし、葉っぱなどの目に見える部分は元気でも、土の下に隠れている根っこの部分は傷み始めている可能性があります。

葉や枝と同じように、根も日々成長しています。そして成長しすぎると、根が鉢の中でギチギチに詰まってしまい、それ以上成長できなくなってしまうのです。すると、根がうまく水を吸収できなくなったり、観葉植物の葉の色が悪くなったりします。それを防ぐためにも、観葉植物の植え替えはきちんとおこないましょう。
こんな観葉植物は植え替えのタイミング!

ご自宅の観葉植物の状態が、これからご紹介する項目のうちひとつでも当てはまっている場合は、なるべく早いうちに植え替えをしてあげる必要があります。
2年以上植え替えをおこなっていない

前回の植え替え、もしくは観葉植物を購入したときから2年以上経っている場合は、早めに植え替えをしましょう。特に、観葉植物を購入したときから2年以上植え替えをしていない場合は、鉢の中で根がパンパンになっている可能性があります。
鉢から根がはみ出している
鉢の底から観葉植物の根が見えていたり、はみ出したりしている場合も、植え替えのタイミングです。
鉢が傾いている・倒れる
また倒れた幸福の木。たまたま椅子があったので大惨事に至らず。大きな植木鉢にしないとダメだな。 pic.twitter.com/hAs1OWd73w
— Dr. Haptic VR(ちっち) (@1961ada) February 20, 2018
観葉植物の鉢が傾いていたり、倒れやすくなったりしている場合も、やはり鉢の中に根がぎっちり詰まっている可能性があります。観葉植物のためにも、植え替えは早めにおこないましょう。
土がすぐ乾く・土に水が染み込まない

水やりをしても土がすぐ乾いてしまう、もしくはあげた水がなかなか土に吸い込まれていかない、という場合も植え替えが必要です。
観葉植物のサイズに比べて鉢が明らかに小さい
観葉植物と鉢のサイズのバランスが明らかに悪くなっている場合も、植え替えをするのがおすすめです。鉢を大きいサイズに変えることで、観葉植物が楽になるのはもちろん、育てる側の気分転換にも繋がります。
観葉植物が枯れてきた

観葉植物が枯れてきた、もしくは葉の色が悪くなってきた場合も植え替えをしてあげてください。根詰まりが原因だった場合は、植え替えをすることでまた葉が元気になる可能性があります。
観葉植物の植え替えに最適な時期は?
観葉植物の植え替えには、最適な時期があります。この時期以外に植え替えをすると、観葉植物が枯れてしまう危険性が高まるので注意しましょう。

観葉植物の植え替えに最適なのは、5月中旬ごろから9月中旬頃までの暖かい時期です。ご自宅の観葉植物が、先ほどご紹介した「観葉植物の植え替えのタイミング」に当てはまっていても、時期が真冬だった場合は暖かくなるのを待つことをおすすめします。
鉢のサイズは?植え替えに適した鉢を選ぼう!

観葉植物の植え替えでもっとも大切なのが、適切な鉢選びです。鉢は、これまでの鉢よりひとまわり大きいサイズのものを選びましょう。具体的には、前の鉢より1号(直径3cm)大きい鉢を選んでください。
おしゃれな鉢で植え替えを楽しもう!

鉢選びは、観葉植物の植え替えでもっとも重要なポイントであるとともに、もっとも楽しいポイントでもあります。観葉植物の流行にともなっておしゃれな鉢がどんどん登場しているので、家の雰囲気やインテリアにマッチしたすてきな鉢を探してみてください

もっと大きな鉢を選んではいけないの?
鉢選びで疑問に持たれやすいのが、「どうしてひとまわりだけ大きな鉢を選ぶの?」という点です。もっと大きな鉢を選んで今後の手間を省きたい、と思った人もいるのではないでしょうか?しかし、ひとまわり大きな鉢を選ぶことには理由があります。
根に対して鉢が大きすぎると、観葉植物が水を吸い切れず土が常にしめってしまいます。すると最悪の場合、「根腐れ」という状態になり観葉植物が枯れてしまうのです。そのため、大きすぎる鉢は選ばず「ひとまわり大きな」サイズの鉢を選びましょう。
観葉植物の植え替えの準備をしよう!

鉢のほかにも、観葉植物の植え替えには必要な準備があります。これからご紹介するアイテムを、あらかじめ揃えておきましょう。
植え替え準備1.新しい土を用意しよう

観葉植物の植え替えをするときには、新しい土を準備することが大切です。ホームセンターや園芸店に行けば袋に「観葉植物用」と書かれた土が売っているので、基本的にはそれを選べば間違いありません。ただし、多肉植物やアロエなどは専用の土が売っているので、自分の家の観葉植物のタイプに合わせた土を購入しましょう。
植え替え準備2.軽石・ネットも忘れずに

軽石(もしくは「鉢底の土」など)は、土を入れる前に鉢の底に入れる、土の水はけや通気性をよくするためのアイテムです。土と一緒に忘れずに購入しておいてください。また、新しい鉢の底に大きな穴が空いている場合は、軽石が落ちないように鉢底用のネットもあわせて購入しましょう。
植え替え準備3.その他の植え替えに必要な道具

観葉植物の植え替えには他に、ハサミ、軍手、ビニールシートか新聞紙、ジョウロ、小さいスコップが必要になります。土・軽石・鉢などは家にない場合は新調する必要がありますが、残りの道具は家にあるもので簡単に揃えられるというのが嬉しいポイントです。
土を使い回すことは可能?
植え替え前の鉢にも土が入っているのに、わざわざ新しい土を買うことに疑問を感じる人もいるのではないでしょうか?

実は植え替え前の土には、養分があまり含まれていません。観葉植物が吸収したためです。せっかく植え替えをするのですから、栄養たっぷりの新しい土を買ってあげましょう。古い土は「土壌改良剤」を混ぜて一定期間放置することで再利用することもできますが、かえって手間と時間がかかるため、新しく土を購入することをおすすめします。
誰でも簡単!観葉植物の植え替え方法・手順

観葉植物の植え替え方法はいたって簡単です。これからご紹介する手順とポイントを確認しながら、ぜひ植え替えに挑戦してみましょう。
手順1.新しい鉢の下準備をしよう

まず、新しい鉢の準備をしましょう。用意しておいたひとまわり大きな鉢の底に、軽石や鉢底の土を2~3cm程度敷き、その上に新しい土を3cm程度敷いておきます。鉢の底の穴が大きいときは、軽石や鉢底の土を入れる前に鉢底用のネットを敷いておいてください。
手順2.観葉植物を鉢から取り出そう

次に、観葉植物を古い鉢から取り出します。根を傷つけないよう慎重に引き抜きましょう。抜けにくい場合は無理やり引っこ抜かず、鉢の底をポンポン叩いて徐々に引き抜いてください。

鉢から抜けたら、古い土を落としながら根をほぐします。根は上から3分の1程度ほぐせればOKです。また、土も根をほぐしたときに落とせる分だけ落とせれば問題ありません。
手順3.必要に応じて「根切り」をしよう

鉢から根が飛び出していて抜けない、また、黒ずんだ根や傷んだ根があるときには、その部分のハサミで切りましょう。観葉植物をあまり大きくしたくない場合や、新しい鉢に根が入りきらない場合も「根切り」が有効な手段です。また、株分けしたい場合もこのタイミングでおこなうのがおすすめです。根切りや株分けの方法は、のちほど詳しく解説します。
手順4.観葉植物を新しい鉢に植え替える

いよいよ観葉植物のお引越しです。「植え替え手順1」で用意した新しい鉢に観葉植物を入れましょう。偏りなく鉢の真ん中に据え、幹が傾かないようにしっかり調整してください。
手順5.新しい鉢への土の入れ方

位置が決まったら、観葉植物の周りに新しい土を入れます。鉢を軽く叩きながら、根のすき間や鉢の縁にも土が入るようにしましょう。土の高さは、鉢のふちから3cm程度下になるくらいがベストです。鉢のふちいっぱいまで土を入れてしまうと、水やりをしたときに水が鉢からこぼれてしまいます。土を入れたら、観葉植物の植え替えは完了です。
植え替えが完了したら
植え替えが完了したら、観葉植物に水やりしましょう。新しい鉢でのはじめての水は、土や根全体に水が行き渡るように、幹や鉢をゆすりながらたっぷりと与えてください。

また、植え替え後の水やりには、土の量の調整という役割もあります。水やりで土が沈んでしまったら、鉢のふちから3cm程度下になるように土を足しましょう。

植え替え後が大切!観葉植物を枯らさないためには
観葉植物は植え替えたあとの手入れも重要です。せっかく上手に植え替えできても、あとの手入れをおろそかにしてしまうと枯れてしまう可能性があります。植え替え後の観葉植物は、以下のポイントに十分注意しましょう。
植え替え直後は肥料を与えないで!

「植え替えが終わったら肥料がたっぷり必要なのでは」と思う人もいるでしょう。しかし、植え替え後の肥料は禁物です。液体肥料などは、植え替えから1週間以上経ってから与え始めましょう。
置き場所に適しているのは?

植え替え直後の観葉植物は、「直射日光が当たらない明るい日陰」に置きましょう。レースカーテン越しの日陰がおすすめです。観葉植物を元の場所に戻すのは、植え替えから1週間以上経って観葉植物が落ち着いてからにしましょう。
水やりの頻度は?

植え替え直後は観葉植物の根が傷ついているので、水をあげてもあまり吸収できません。そのため、水は土が乾いてから与える程度にして徐々に慣らしましょう。根に水をやりすぎない代わり、霧吹きで葉に水を吹きかけてあげるのがおすすめです。

「根切り」って?観葉植物の根切りは必要?
\ポトス成長日記録/
— monos(モノス) (@info_monos) March 30, 2018
もうすぐ机につきそうなくらい、どんどん伸びてきています🌱✨🌞
ここ1カ月ぐらいでぐんと伸びが早まった気がします。#ポトス成長期記録 #ポトス pic.twitter.com/VQoVtpXnd1
観葉植物の植え替えのタイミングは根切りのタイミングでもあります。根の状態や観葉植物のサイズの希望に応じて、植え替えのついでに根切りをするのがおすすめです。では、「根切りをする」とはどういうことなのでしょうか?
「根切り」とは「植物の根をハサミで切る」こと

根切りとは、文字どおり「植物の根をハサミで切ること」をいいます。「根を切るなんて」と驚かれるかもしれませんが、観葉植物は根切りをしても丈夫に育つ種類が多いです。また、根切りが観葉植物にとってのリフレッシュになる場合もあります。
根切りが必要な場合とは

根切りは必ずしも必要ではありません。しかし、傷んだ根や黒ずんだ根はそのままにしおかず、植え替えのタイミングで切ってしまうのがおすすめです。また、新しい鉢に植え替えても根が窮屈そうな場合も、根切りをして根のスペースを確保する必要があります。観葉植物のサイズをコンパクトに抑えたい場合も同様に、根切りをして成長を抑制しましょう。
観葉植物の根切りの方法は?

根切りの方法はとても簡単です。観葉植物の根をほぐしながら土を落としたあとに、根の先から3分の1程度、ハサミで真横に切りましょう。こうすることで根が刺激され、新しい根の成長が促されます。
根切りをするときの注意点

根切りの方法はとても簡単ですが、切るときにうっかり根の3分の1以上を切り落としてしまわないよう注意が必要です。切る部分が3分の1以下であれば根の成長が促されますが、それ以上切ってしまうと逆に元気がなくなってしまい、最悪の場合枯れる原因にもなってしまいます。
根切りをするときのコツ

根切りをしたら、その分葉も切りましょう。短くなった根に対して葉の量が多いと、葉にきちんと水や養分を行き渡らせるのが難しくなります。根切りをしたら、葉も量を減らしてバランスを取りましょう。
植え替えのときに「株分け」はいかが?
サンセベリア株分け終了!
— sugi (@asugi1110) August 13, 2017
メインの鉢と小さめの鉢3つに分けましたが、この子達は根が無いので上手く育つかな?#サンセベリア #観葉植物 https://t.co/ysG8dnHiZL pic.twitter.com/qkrGkvIPtS
観葉植物を植え替えるときには、簡単に株を増やせる「株分け」をするのもおすすめです。分けた株はすでに観賞できる状態なので、そのまま人にプレゼントすることもできます。
株分けとは?

株分けとは、植物の株、つまり根・幹・葉がついたひとまとまりを2つ以上に分けることをいいます。ひとつの植物を縦にまっぷたつに分ける、と考えてもらえればOKです。植物は強く、縦まっぷたつに分けられても、方法が適切であればそれぞれの株が元気に育ちます。それどころか、かえって若返る場合も多いのです。
どんなときに株分けする?

観葉植物が大きくなったときや根が増えすぎたときに、株分けすると良いでしょう。観葉植物を増やしたい場合も、株分けすればお金をかけず簡単に増やすことができます。また、人気の観葉植物を株分けして身近な人にプレゼントすれば、きっと喜んでもらえるでしょう。

観葉植物の株分けの方法

観葉植物の株分けは、これからご紹介する方法やポイントをおさえれば、誰にでも簡単におこなうことができます。
観葉植物の株分けの方法

観葉植物を鉢から抜き、根をほぐしながら土を落としたあと、根を傷つけないように注意しながら株をちょうど真ん中で2つに分けましょう。3~4つに分けることも可能ですが、細かく分ければ分けたぶんだけ観葉植物に負担がかかってしまうため、2つに分ける方法がおすすめです。
株分けするときのポイント
百均の観葉植物(もとは5cmくらいの背丈)が、どんどん大きくなって…鉢が割れたのを機に株分けしました。大きい葉っぱは、ツヤツヤ約30cmもあります。植物愛♡ pic.twitter.com/nECHBODDby
— ヒロコ (@hirokobon) July 29, 2017
株分けの方法は基本的には簡単ですが、観葉植物の種類によっては手で簡単に分けられないものもあります。手で分けられないときには、ハサミやカミソリを使って株分けをしましょう。また、小さい株と大きい株で分けられそうなら、無理にまっぷたつを意識せず、分けやすい部分で株分けするのがおすすめです。
用意する鉢のサイズは?

株分けをするとき、気になるのが鉢のサイズです。株をまっぷたつに分けられた場合は、分ける前と同じサイズの鉢で構いません。子株が小さい場合は、株のサイズの合わせて鉢を用意しましょう。どちらの株も同じ家の中で観賞するのであれば、おそろいのおしゃれな鉢を用意してみてはいかがでしょうか?
植え方・植えた後は通常の植え替えと同様に

株分けをする場合も、鉢の準備や植える方法は通常の植え替えのときと同じです。植え替え後も、通常の植え替えのときと同じように水やりや置き場所に注意してください。また、肥料を与えるとかえって枯れてしまう恐れがあるので、けっして与えないようにしましょう。
観葉植物の植え替えの頻度は?
観葉植物にとって、植え替えはとても大切な作業です。では、植え替えはどのくらいの頻度でおこなえばいいのでしょうか?
植え替えの目安は1~2年に1回

植え替えは観葉植物に必要な作業ですが、頻繁におこなう必要はありません。めやすは1~2年に1回程度です。暖かい季節になったら、植え替えする時間がないか少し気にしてみましょう。また、観葉植物に植え替えのサインが現れていたら、めやすの年数を気にせずに植え替えをしてみるのがおすすめです。
観葉植物の植え替えにチャレンジしよう!
土を使わず、清潔、水やり簡単な観葉植物https://t.co/L0JHeiSOwd
— みら (@mirrorqp) April 1, 2018
『#セラハイト 傘の木 シェフレラ』とハート型陶器鉢 2個セット
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観葉植物の植え替えは難しそうだと思われがちですが、実は手順さえ分かれば誰にでも簡単にできます。きちんと植え替えをおこなえば、観葉植物はいっそう元気になってくれるはずです。植え替えをして、観葉植物も人も一緒にリフレッシュしましょう。
