バルサミコ酢の代用はコレ!黒酢や赤ワインを調合する方法など
料理のレシピに度々出てくるバルサミコ酢ですが、買っても使い切れない事が多いので、他のもので代用して作れないかと考えますよね。そんなバルサミコ酢の代用は黒酢や赤ワイン、ご家庭にある調味料で調合して作れる方法があるので、ここでご紹介します。
目次
バルサミコ酢の代用方法を紹介

主にイタリア料理に出てくる事が多いバルサミコ酢ですが、仮に買ったとしても、なかなか使い切れないのが悩みの種ですよね。そんなバルサミコ酢は調味料などで代用して自分で作れば、充分なバルサミコ酢の味になります。その方法をご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
そもそもバルサミコ酢とは何?
本物のバルサミコ酢は高級品

バルサミコ酢はイタリア中部で作られている果実酢のひとつで、甘みの強いブドウを使って長時間に渡り熟成させます。バルサミコ酢は樽で数年かけて発酵・熟成させて作られるので、最低でも12年の歳月をかけて熟成させなければなりません。本格的なバルサミコ酢のお値段だと、数千円~数万円するのも中にはあります。
安価で売られているのはバルサミコ酢風調味料

一般的に売られているバルサミコ酢は、正確にはバルサミコ酢風調味料と言って、ワインビネガーやぶどう果汁に風味と甘みを付けられて作られています。値段は内容量にもよって違いますが、数百円~数千円でお手頃な値段で買いやすくなりますね。

バルサミコ酢は料理で変わる

主に肉料理にバルサミコ酢を使うと、相性がよくなります。ハチミツや黒糖などの調味料に、バルサミコ酢を加えて煮詰めて作るとバルサミコソースになります。ステーキやローストビーフなどにこのバルサミコソースをかけると、味もバルサミコ酢の風味と肉料理がマッチして、とても相性がよくなります。

また、ドレッシングにバルサミコ酢を入れてサラダにかけて食べると、美味しく食べられますね。ただし、野菜だけだとバルサミコ酢の味がどうしても勝ってしまうので、なるべくならベーコンやハムなどの肉加工品を入れるといいでしょう。他にもジェラートや紅茶にバルサミコ酢を入れたり、かけたりすると言う方法もあります。

バルサミコ酢の味を確かめよう

まだバルサミコ酢の味を知らない人にとっては、バルサミコ酢の味が一体どう言うものなのかが全く分からないですよね。バルサミコ酢は酢と言う字が入っているので、酸味があり甘酸っぱさがある様なイメージがあります。本来、バルサミコ酢は芳醇なコクと香りがあって、マイルドな甘さもあります。

折角、バルサミコ酢を買っても、冷蔵庫とかに眠ってしまって使う事を忘れてしまい、使い切れなかったりするので無駄になってしまう事がありますよね。家にバルサミコ酢がない時は、家にある調味料で代用して作る事も出来ます。ここでどうやって作ってバルサミコ酢の代用にしたらいいのか、見ていきましょう。

主に二つの方法で代用可能
赤ワインでバルサミコ酢の代用可能

まず、バルサミコ酢の代用を作るには、何を入れていけばバルサミコ酢の味に近づくか考えてみます。バルサミコ酢の製造工程はブドウの果汁を原料にして、長い間に熟成させているとあります。まず思い浮かぶのは、同じブドウ果汁を成分として使っているのは、赤ワインが近いと考えますよね。

赤ワインにはブドウ果汁を熟成させているだけではなく、ブドウ独特の甘みも備わっています。ですので、バルサミコ酢の代用として主に向いている方法の一つとして、ブドウの成分が入っている赤ワインを使っていくとバルサミコ酢の代用として利用できます。
黒酢でバルサミコ酢の代用可能

次にバルサミコ酢の成分は、酸味があるけどキツくないと考えるとやはり、黒酢が一番近いと考えますよね。黒酢の成分は酸味はあるけどキツくないし、黒酢もまた熟成させて発酵させて作るのが特徴です。黒酢に少し手を加えて作ると、バルサミコ酢の代用として充分な味になります。見た目も同じ黒の液体なので、バルサミコ酢に近いものになりますね。

ただ、黒酢はバルサミコ酢と比べると酸味が強いので、もし強い酸味が苦手な人には長時間火にかけて作る煮込み料理にこのバルサミコ酢の代用方法を使うと、アルコールと共に酸味も飛びやすくなりますので、酸味が抑えられて味がまろやかになります。作る時は、黒酢はやや多めに入れていくといいでしょう。
赤ワインでバルサミコ酢代用
赤ワインをお鍋でアルコールを飛ばしながら煮詰めて、お酢と砂糖を少々加えれば簡単にバルサミコ酢の代用になります。ただし、初めて作る時は味が分からないので、作る分量を少量にしてみましょう。そうすれば、万が一失敗しても作り直しが出来るので、まずは出来上がりの量を大さじ1杯程度で作ってみる、と言う方法をオススメします。
ただし注意したい点があります。サラダに加える場合は、お酢は火を止めてから加えないと、酸味が飛んでしまいます。折角のバルサミコ酢の代用として作っても無駄になってしまうので、必ず火を止めてから加えましょう。

黒酢でバルサミコ酢代用OK
黒酢を使ってバルサミコ酢の代用を作る場合は、黒酢1:ウスターソース1の割合で作ります。ウスターソースには、色々な野菜や果物の成分が入っているので、黒酢と混ぜる事によってバルサミコ酢の代用の調味料として味を醸し出してくれます。
黒酢が家のストックにない場合は、お酢1:ウスターソース1の割合で作ってもバルサミコ酢の代用の調味料として充分に活躍してくれるでしょう。お酢などの調味料は、穀物酢や米酢などの家に置いてあるもので大丈夫なので、身近にあるもので済ませたい時はこの方法を利用し、お好みの量でお好みの味に調整していきましょう。

ソースを変えて作り方のアレンジ
お好み焼きソースと混ぜてバルサミコ酢代用に

ウスターソースが家にない場合は、お好み焼きソースを使ってお酢と一緒に混ぜても、バルサミコ酢の代用になります。割合は、お好み焼きソース1:お酢1で作ります。また、お好みで砂糖を加えて味を調整していきましょう。
とんかつソースでもバルサミコ酢代用OK

ウスターソースやお好み焼きソースが家にない場合は、とんかつソースを使ってもバルサミコ酢の代用になります。ただし、ソースの甘みがかなり違ってくるので、お酢を穀物酢から米酢に変えたりするなどの調合を上手くしていきましょう。そうすれば、自分の好みの味が出てくるはずです。

ワインビネガーとバルサミコ酢の違いは?

バルサミコ酢の代用として、同じブドウを使った酢として考えられるのが、ワインビネガーをイメージしますよね。ワインビネガーとバルサミコ酢は同じ原料がブドウで作られていても、品種や製造工程の違いで味・色・コクなどに違いがあるので、ワインビネガーは同じブドウの原料で作られていても、バルサミコ酢とは全く違うものになってきます。

しかし、ワインビネガーでもちょっとした調味料を加えてアレンジすれば、バルサミコ酢の代用として充分に活躍してくれます。ワインビネガーは赤・白の二種類ありますが、バルサミコ酢の代用に主に使う場合は、赤ワインビネガーの方が向いています。ではどうやって赤ワインビネガーでバルサミコ酢の代用として作っていったらいいのかを、ここで見ていきましょう。

赤ワインビネガーで代用を作ろう

基本の作り方としては赤ワインビネガーを大さじ1と、砂糖を小さじ1/2の割合で混ぜると、バルサミコ酢の代用として活用できます。
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穀物酢で代用を作る方法よりも、赤ワインビネガーで作った方がバルサミコ酢の味に近くなります。家にもし赤ワインビネガーがある場合は、赤ワインビネガーで作った方がシンプルな組み合わせになります。バルサミコ酢に近づける方法の一つとして、赤ワインビネガーで代用する事をオススメします。

オリーブオイルで変わった代用方法

意外な組み合わせですが、オリーブオイル1にオイスターソース1の割合で調合し、混ぜ合わせるとバルサミコ酢の代用になります。酸味の要素は少なくなりますが、オリーブオイルの独特の香りとオイスターソースの中に含まれているフルーティーな味わいと甘みで美味しくなります。

オリーブオイルを使ってバルサミコ酢の代用にする場合は、主にサラダに混ぜる時に使うと味が引き立ちます。更に隠し味としてはハチミツを使うなどの他、赤ワインビネガーではなく、白ワインビネガーを使った方がバルサミコ酢の代用として充分に役立つでしょう。白ワインビネガーはサッパリとした味でサラダには特に向いているので、この方法を利用しましょう。

黒酢での代用応用術

原材料と言う根本的な違いがありますが、黒酢は穀物酢や米酢よりもコクや深みがあるので、バルサミコ酢の代用として十分に活躍できます。勿論、黒酢だけではバルサミコ酢にはなりませんが、酸味や甘み、フルーティーな香りをつける事でバルサミコ酢の味に近づく事が出来るでしょう。
果実酒でバルサミコ酢の味

果実酒と黒酢を組み合わせると、バルサミコ酢の味に近づく事が出来ます。果実酒には甘みがあるので、黒酢にはない甘みを引き出してくれます。ただし、果実酒はアルコール成分が入っているので、火などにかけたりしてアルコールを飛ばして使いましょう。主に、肉料理などにこの方法が向いています。
白ワインとシロップで代用
代用方法として黒酢+白ワイン+シロップも活躍できます。白ワインのフルーティーなブドウの香りと、熟成された甘みはシロップで出す事が出来ます。そして、酸味は黒酢を入れる事でバルサミコ酢の味に近づく事が出来ます。黒酢がもし家にない場合は、りんご酢でも代用してもバルサミコ酢の代用が出来るので、この方法を活用していきましょう。

赤ワインビネガーでの代用応用術

ウスターソース1と赤ワインビネガー1の割合で混ぜていくと、バルサミコ酢の代用になります。ウスターソースには野菜や果物の成分が入っていますので、赤ワインビネガーを入れる事によってバルサミコ酢に近い味になります。

ワインビネガーは赤・白に限らずブドウの味ですが、ワインビネガーは製造する段階で酢を入れるので、酸味がかなり強くなります。バルサミコ酢の代用にする時に、ワインビネガーを加える時は酸味の強さを抑える為に、砂糖やシロップなどの甘みがあるものをプラスして入れると、味がまろやかになります。

ジャムを入れての代用方法
バルサミコ酢の代用方法として、ジャムを使ってみると言うのはどうでしょうか?ジャムをもし代用として使う場合は、イチゴジャムを使ってお酢を入れて混ぜてみるのも一つの方法です。イチゴジャムはブツブツが気になる場合は裏ごし器を使い、裏ごしして取り除いていきましょう。

イチゴジャムのブツブツが気になってどうしても見た目が嫌だと感じる場合は、アプリコットジャムやリンゴジャムで代用しても、バルサミコ酢の代用になりますので、良ければこの方法も参考にしてみてくださいね。

カラメルでコクを出す

赤ワインや白ワインビネガーを混ぜ合わせて作り、そこにカラメルを入れていくとコクがプラスされて、バルサミコ酢の代用になります。この時に大事なポイントは、赤ワインと白ワインビネガーを混ぜ合わせて煮詰めていく事です。煮詰まるととろみが出てくるので、そこにカラメルを加えます。

中には、市販で売られている安い値段のバルサミコ酢には、カラメルを入れている場合もあるので本物のバルサミコ酢に近づけたい時は、ぜひこの方法を利用しましょう。ワインの代わりにブドウジュースを入れて作る方法もありますが、この方法を使う場合はカラメルを使わずに、みりんを使いましょう。

赤ワインとみりんとでは、お酒としての味が基本違うので、かなり大雑把な味に仕上がります。バルサミコ酢の代用として少量使う場合は問題なく使えますが、サラダなどお酢の味が前面に出てくる時は、なるべくならジュースとかではなく、赤ワインとワインビネガーを使って代用にする事をオススメします。

プルーンエキスで究極の味

健康志向が強い方には、プルーンエキスと黒酢でバルサミコ酢の代用にすると言う究極の方法もあります。プルーンエキスはご家庭にあると言う方は少ないかもしれませんが、プルーンには便秘改善や貧血予防を始め、美肌効果などにも期待できます。

作り方はプルーンエキス大さじ1と黒酢大さじ1を用意し、混ぜ合わせます。お酢の強い味が好きな方は、若干黒酢を気持ち多めに入れると、よりバルサミコ酢に近い味になります。主にアイスやヨーグルトにかけると、バルサミコ酢の代用として大いに活躍してくれるので、プルーンエキスを使う時はこの方法を利用していきましょう。

バルサミコ酢は代用して上手く使おう!

バルサミコ酢はレシピにパッと出てきた時に、手元になかなかないモノですよね。でも、バルサミコ酢はお手元の調味料で、簡単にバルサミコ酢の代用として活用できます。料理によっては調味料を変えなければならない場合がありますが、バルサミコ酢は上手く調合を覚えれば、料理に充分活躍してくれるでしょう。ぜひこの代用方法を覚えて、食卓に彩りを添えて下さいね。
