恩田陸のおすすめ小説ランキング!初心者が絶対読みたい作品はコレ!
直木賞受賞作家でもある恩田陸の作品はドラマ化されるなどと、多くの世代の方に人気となっています。今回はそんな恩田陸作品の中で特におすすめの作品をピックアップしてランキング形式で発表します。おすすめの作品を是非一度読んでみてはいかがでしょうか?
目次
- 直木賞受賞作家恩田陸のおすすめ作品ランキング
- 直木賞受賞の人気作家恩田陸について
- ドラマ化なども度々されている恩田陸作品の作風
- ランキング26位:枠にとらわれない不思議な小説
- ランキング25位:考えさせられる推理小説
- ランキング24位:巧みなストーリー展開のミステリー小説
- ランキング23位:様々なジャンルの短編を一冊で
- ランキング22位:密室で繰り広げられるミステリー
- ランキング21位:読後に不安感が残る不思議な小説
- ランキング20位:懐かしいような青春小説
- ランキング19位:小説でしか表現できない世界観
- ランキング18位:切なく美しい恩田陸の長編ミステリー
- ランキング17位:ジャンルにとらわれない恩田陸の世界
- ランキング16位:疾走感ある秀逸な小説
- ランキング15位:不穏な雰囲気に包まれる不思議な作品
- ランキング14位:シリーズ物の人気作品がおすすめ
- ランキング13位:ミステリアスな雰囲気の秀逸な作品
- ランキング12位:秀逸に描かれる登場人物たち
- ランキング11位:直木賞受賞作家による読みやすい短編
- ランキング10位:直木賞受賞作家の長編ミステリー
- ランキング9位:繰り広げられる不思議なホラードラマ
- ランキング8位:斬新なQ&A形式のミステリードラマ
- ランキング7位:直木賞受賞後の第一作目
- ランキング6位:直木賞受賞作家の隠れた名作ドラマ作品
- ランキング5位:ミステリードラマ小説を堪能したい方へ
- ランキング4位:ドラマで人気になったデビュー作品
- ランキング3位:ドラマ映画にもなった女性に人気の作品
- ランキング2位:直木賞と本屋大賞のW受賞作品
- ランキング1位:直木賞受賞作家が描く演劇の世界
- 恩田陸の直木賞作品やドラマ化作品などを読んでみよう
直木賞受賞作家恩田陸のおすすめ作品ランキング

本屋大賞や山本周五郎賞、直木賞などと多くの賞を受賞する人気作家である恩田陸の作品を読んだことはありますか?恩田陸の作品は非常に情景描写が豊かで、SF小説やミステリー小説、青春小説、ホラー小説などとジャンルにとらわれることなく、幅広い小説があります。ノスタルジアの魔術師という異名も持っていると言われています。

そんな人気作家恩田陸の作品で特におすすめしたい小説をピックアップし、ランキング形式でご紹介していきます、ドラマなどにもなったあの作品や、名誉ある賞を受賞し話題となったあの作品などおすすめをご紹介します。今回の恩田陸作品のおすすめランキングを参考に、まだ一度も読んだことがないという方は是非読んでみてはいかがでしょうか?
直木賞受賞の人気作家恩田陸について

恩田陸は昭和39年の10月、東北の青森県で生まれその後愛知県や長野県、富山県などを転々として幼少時代を送ったそうです。お父さんの影響もあり、クラシックがお好きなようで、自身もピアノを弾くことが大好きと公言しています。恩田陸の作品の中には、ピアノを題材にした小説などもあります。ピアノを好きということは小説からも伝わってくるものがありますね。

早稲田大学を卒業してOLとして働くも、過労により入院を余儀なくされてしまいます。退院後は新たな仕事の合間を縫って作品執筆に時間を費やしていましたが4年あまりで再び退職します。そして退職後執筆した作品が日本ファンタジーノベル大賞最終候補作品に残ります。受賞こそされなかったものの、出版社の目に止まり刊行が決定してそこから本格的な作家活動が始まりました。
ドラマ化なども度々されている恩田陸作品の作風

恩田陸はドラマ化される作品を執筆する実力ある作家です。年間におよそ300冊の本を読み、それを基盤に作品執筆に挑んでいるようです。そんな読書家の恩田陸が描く作品は、多種多様です。ジャンルにとらわれることなく、オールジャンル執筆が可能という優秀なタイプの作家です。子供も楽しめるファンタジー小説や、人々をぞくぞくさせるようなホラー小説まで様々です。

恩田陸の作品はそのジャンルによって、全く違った印象を抱きます。こんな小説も書いているのかと、読むたび読むたび恩田陸の魅力に浸れるような感じもします。奥深い魅力を持っており、どこまでもつかみどころのないところも、人気が高い理由の一つと言えるでしょう。そんな恩田陸の多数の作品の中で特におすすめしたい小説を今からご紹介していきます!
ランキング26位:枠にとらわれない不思議な小説
恩田陸のおすすめ作品26位:きのうの世界

恩田陸のおすすめ作品ランキング第26位にランクインしたのは「きのうの世界」です。2008年に出版された恩田陸の小説です。ミステリーでもファンタジーでもサスペンスでもない、ジャンルの枠にとらわれることのない恩田陸の世界観を存分に味わうことができます。読了感がなんとも不思議で、もう一度再読することでまた違う発見をすることができるかもしれません。

結末は予想できるような結末という方も少なくないですが、恩田陸の魅力はなんとも言えない読了感にあります。恩田陸の小説を読んだあとは、結末が予想ができていたはずなのになぜかドキドキしていたり、意外性を感じていたりするのです。自身で本を読み解くのがお好きな方にぴったりとハマるようなそんな魅力があります。何冊か恩田陸の作品を読んでから、このきのうの世界に挑むとハッとさせられるような要素がつまっているかもしれません。
ランキング25位:考えさせられる推理小説
恩田陸のおすすめ作品25位:ユージニア

恩田陸のおすすめ作品ランキング第25位には「ユージニア」がランクインしました。日本推理作家協会賞を受賞した実力のある推理小説となっています。推理小説がお好きで、読み進めながら考えていきたい方にぴったりの作品です。誰を信じていいかわからなくなるような推理小説ならではの面白さを、恩田陸ワールド全開で描いています。

読者にも十分に考える余地を与えてくれるのは恩田陸ならではの小説の魅力の一つです。読み進めながらも、次の展開はどのようなものなのかというところを、読者なりに考えながら楽しむことができます。もどかしさがたまらなく癖になるような依存性があり、また他の小説を読んでみたいというきっかけにつながる方も少なくないのではないでしょうか?
ランキング24位:巧みなストーリー展開のミステリー小説
恩田陸のおすすめ作品24位:中庭の出来事
恩田陸のおすすめ作品ランキング第24位にランクインした「中庭の出来事」をご紹介していきます。中庭の出来事は2007年の山本周五郎賞の受賞作品でもあり、非常に高い評価を得ている小説です。真実と虚偽が入り混じるような読者を混乱させる巧みなミステリー小説で、たくさんミステリーを読んでいる方におすすめしたい一冊です。

設定やストーリーの展開も非常に凝っており、最初から最後まで抜け目を感じさせないような張り詰めた世界観は圧巻のものです。ある脚本家が中庭で謎の死を遂げるという設定で、容疑者を暴いていくようなシンプルなストーリーではありますが、登場人物の心理描写からは人間の本質を伺うことができます。人間らしい面白さを中庭の出来事で感じてみませんか?
ランキング23位:様々なジャンルの短編を一冊で
恩田陸のおすすめ作品23位:私と踊って

恩田陸のおすすめ作品ランキングの第23位にランクインした「私と踊って」をご紹介していきます。ミステリーやホラー、ショートショートなどと幅広いジャンルの短編がこの一冊につまっています。この一冊だけでも、たくさんの恩田陸の世界観を感じることができます。夜に寝る前に一篇ずつ読み進めるのがおすすめです。気づいたらあまりの面白さに眠れなくなっているかもしれません。

恩田陸の良さがそれぞれのジャンルの短編につまっており、一つ一つ全く異なる魅力を持っています。彩度の違う世界観を一冊で感じることができるのはかなり嬉しいことですよね。まだ恩田陸の小説は読んだことがないという方もおすすめです。恩田陸の世界観を存分に感じることができますよ。全部で19個の作品が収録されています。
ランキング22位:密室で繰り広げられるミステリー
恩田陸のおすすめ作品22位:消滅

恩田陸のおすすめ作品ランキング第22位には「消滅」がランクインしました。読売新聞で大人気の連載小説として話題になっていた消滅は幅広い世代に読まれています。分厚い単行本で、読むのが大変そうだと感じる方も少なくありませんが一度読み進めるとあっという間です。非常にさらっと読めてしまう面白さがつまっているのです。

消滅は空港を舞台に繰り広げられる推理ミステリー小説です。”消滅”というコードネームでテロを起こす人物がいるという設定のもと、緊迫した状況でテロリスト探しが始まっていきます。閉鎖空間ならではの人間心理の秀逸に描かれており、読者の興味をそそります。恩田陸の小説を数冊読んでからこの本を読むことで、また違った魅力を見つけることができるかもしれません。
ランキング21位:読後に不安感が残る不思議な小説
恩田陸のおすすめ作品21位:不安な童話

恩田陸のおすすめ作品ランキング第21位にランクインした「不安な童話」をご紹介していきます。タイトルの通り、読者の不安感を煽るようなストーリー展開が魅力的な作品です。だんだん読み進めるごとに明らかになっていくような事実の先にはなんとも言えない不穏な雰囲気とミステリアスな結末が待っています。非常に強烈な結末に引き込まれる方も少なくないのではないでしょうか?

個性の強い登場人物らによって広げられるストーリーを読み進めて、次は何が起こるのかを予想するのもだんだん楽しくなっていくようなミステリー小説です。また、読み終わった後にもほんのりと残っている不安感は、恩田陸の作品でしか感じることのできない感情です。なんども読み返せるような多面性のある小説です。
ランキング20位:懐かしいような青春小説
恩田陸のおすすめ作品20位:ネバーランド

恩田陸のおすすめ作品ランキング第20位には「ネバーランド」がランクインしました。学校が舞台の青春要素のつまった作品ですが、不思議なミステリーの世界観が強く最後まで飽きることがなく楽しめます。四人の高校生たちの葛藤や前に進んでいく成長なども面白い要素の一つです。高校生特有の微妙な距離感も秀逸に描かれています。
読者の心も楽しく引っ張って行ってくれるような小説で、個性豊かな登場人物の心理描写も非常に楽しく読むことができます。たった7日間の出来事をつめただけなのに、非常に色濃く隅々まで魅力が行き届いた作品です。子供から大人まで読む人を選ばないような読みやすいミステリー青春小説です。是非小説をあまり読まない方もチャレンジしてみてください。
ランキング19位:小説でしか表現できない世界観
恩田陸のおすすめ作品19位:球形の季節

恩田陸のおすすめ作品ランキング19位にランクインした「球形の季節」をご紹介していきます。東北地方のとある街が舞台です。高校の地歴研のメンバーは、街で流れていたある奇妙な噂を追跡して調査することになります。人間が姿を消すという噂通り、一人の女子生徒は姿を消してしまいます。登場人物も設定も抜け目のない恩田陸らしい世界観を感じることができます。

なんとも言えない余韻を感じさせるラストは、なかなか他の作者の小説では感じることができません。決して爽やかとは言えない後味には、また読みたくなるような不思議な魅力があります。この魅力こそが恩田陸の小説をまた読もうと思える理由と言えるでしょう。小説でしか表現することのできない、不可解な世界観は圧巻のものです。
ランキング18位:切なく美しい恩田陸の長編ミステリー
恩田陸のおすすめ作品18位:黒と茶の幻想
恩田陸のおすすめ作品ランキング第18位には「黒と茶の幻想」がランクインしました。同級生である四人の男女によって美しい謎が満ちている永遠の島を目指す旅を描いた作品です。過去を取り戻すこの旅では、四人の共通の友人で突如消息を絶っていた梶原が浮かび上がってきます。切なさのある不思議な世界観が満ちている長編ミステリー小説です。

しっとりとした恩田陸ならではの柔らかさある文体で綴られる黒と茶の幻想では、登場人物の様々な心境の変化を切ないほど感じることができます。会話劇も非常に巧みに綴られており、小説の中の世界に入り込めたかのような錯覚が起こりそうになります。非常に混沌としていながらもどこか整っているストーリーは他の作家には真似できない恩田陸ならではの感性がつまっています。
ランキング17位:ジャンルにとらわれない恩田陸の世界
恩田陸のおすすめ作品17位:失われた地図

恩田陸のおすすめ作品ランキング第17位にランクインした小説「失われた地図」をご紹介します。幅広い世代に楽しめるような要素が詰まったエンターテインメント性に富んだ作品です。恩田陸が得意としているファンタジーな世界観が基盤となる失われた地図は、ミリタリー要素やSF要素も含まれています。ジャンルに決してとらわれることのない恩田陸の広大な世界観をまるごと感じることができるのです。

蜜蜂と遠雷で直木賞を受賞した後に執筆したこの作品は、蜜蜂と遠雷とはまったく真逆の方向性です。このような小説もかけるのかという驚きと、いつまでも読者に与え続けてくれる新鮮さを感じることができます。隈なく張り巡らされている登場人物の心理描写はやはり秀逸で、しっかり人間の心にフォーカス軸があります。
ランキング16位:疾走感ある秀逸な小説
恩田陸のおすすめ作品16位:ドミノ

恩田陸のおすすめ作品ランキング16位にランクインしたのは「ドミノ」という作品です。疾走感のある非常にハイテンポで読み進めることができるドミノは、様々な登場人物にフォーカスを当てた群像劇が繰り広げられていきます。舞台は東京駅です。とにかく多数の登場人物が出てきて、飽きることなく最後までさらっとスピード感を感じながら読むことができます。

ドミノはドタバタ感が魅力的です。登場人物の多さから、非常にいろいろな事象や心理が入り混じってしまうのですが最後は不思議とまとまりがあるという秀逸な作品となっています。まるでタイトルのドミノのようなスピード感があり、他では楽しむことのできないような要素がたくさんつまっています。読み進めるごとに徐々に関連性を見出す楽しみもあります。

ランキング15位:不穏な雰囲気に包まれる不思議な作品
恩田陸のおすすめ作品15位:麦の海に沈む果実

恩田陸のおすすめ作品ランキング15位にランクインした「麦の海に沈む果実」をご紹介していきます。麦の海に沈む果実は、非常に読みやすくどこか懐かしい雰囲気の学園小説です。そこに恩田陸ならではのファンタジー要素やミステリー要素がつまっており、一概にどのジャンルとも言えないような様々な魅力を持つ多面性に富んでいる作品です。

人間の真の怖さを思い知るようなぞくぞくする描写は非常に秀逸です。決して直接的に語られないからこそ感じる背筋が凍るような怖さが、恩田陸の魅力の一つです。全体的に美しく上品さもあり、女性に人気が高い一冊です。ここまで心理描写が巧みなミステリー小説はなかなかありません。不穏な雰囲気に包まれている学園ミステリーを是非堪能してみてください。
ランキング14位:シリーズ物の人気作品がおすすめ
恩田陸のおすすめ作品14位:光の帝国

恩田陸のおすすめ作品ランキング14位には「光の帝国」がランクインしました。常野物語という恩田陸の物語の第一作品目となっています。短編集が連なっている光の帝国は、それぞれ違う物語のようですべて一本の筋で繋がっています。読み終えたときにすべて繋がっており非常に爽やかで不思議な読了感を感じることができます。
常野物語シリーズは全部で三作品あります。テレビドラマ化された光の帝国の他に、二作目の「蒲公英草紙」と三作目の「エンド・ゲーム」があります。二作目はファンタジー要素の強い長編作品で、三作目はSF要素が強い作品となっています。それぞれ同じシリーズではありますが全く異なる魅力を持っていますので、是非読み比べてその世界観の違いに浸ってみてください。
ランキング13位:ミステリアスな雰囲気の秀逸な作品
恩田陸のおすすめ作品13位:蛇行する川のほとり
恩田陸のおすすめ作品ランキング第13位には「蛇行する川のほとり」がランクインしました。ミステリーを得意とする直木賞受賞作家である恩田陸による、隠れた名作ミステリー小説と名が高い一冊です。演劇祭の準備のために夏合宿に誘われた主人公は、だんだんと不可解な謎に飲み込まれていきます。誘われて有頂天になっていた主人公はだんだんとドラマが進んでいくうちに、疑いの目を深めていきます。

少女たちによる微妙な関係性、優しくみせている残酷さは妙にリアルで、何か自身の学生時代にも通じるものがある方も少なくないのではないでしょうか。各章ごとに別々の登場人物の視点で描かれるミステリー作品で、登場人物の様々な気持ちを知ることができる秀逸な小説です。非常に衝撃的な結末であるのに、どこか救いどころもしっかり用意されている不思議な読了感の作品です。
ランキング12位:秀逸に描かれる登場人物たち
恩田陸のおすすめ作品12位:木曜組曲

恩田陸のおすすめ作品ランキング第12位にランクインした「木曜組曲」をご紹介していきます。恩田陸作品に出てくる女性たちは皆魅力があります。恩田陸の作品の中の登場人物が大好きという読者も少なくありません。木曜組曲は、数年前にこの世を去った有名作家と関係性を深く持っていた5名の女性がメインの作品です。この5名の女性がまた一人一人魅力的なのです。

有名作家の死についてを5名の女性によって語られていきます。非常に巧みに綴られる彼女らの会話劇からは、恩田陸の力量を垣間見ることができます。隈なく張り巡らされているミステリー要素で、読者の心を最初から最後までしっかりと掴んで離さない魅力があります。長編の心理戦でもあるミステリー作品である木曜組曲を読めば、恩田陸が描く登場人物の虜になってしまうかもしれません。
ランキング11位:直木賞受賞作家による読みやすい短編
恩田陸のおすすめ作品11位:図書館の海

恩田陸のおすすめ作品ランキング第11位には「図書館の海」がランクインしました。図書館の海は、10個の世界観あふれる短編集がつまった一冊です。短編集は一つ一つが短く、気負いすることなく読むことができるので読書初心者にもおすすめです。まだ恩田陸の小説を読んだことのない方やあまり普段から読書をしないという方にぴったりです。

図書館の海の短編の中には、恩田陸のデビュー作品である「六番目の小夜子」の番外編の番外篇も収録されています。また、本屋大賞を受賞した「夜のピクニック」の前日譚である「ピクニックの準備」も収録されており、ファンにはたまらない作品です。もちろんまだどちらの作品も読んだことがないという方にも読みやすい仕様になっていますので、是非試してみてください。
ランキング10位:直木賞受賞作家の長編ミステリー
恩田陸のおすすめ作品10位:MAZE

恩田陸のおすすめ作品ランキング第10位には「MAZE」がランクインしました。一度入ってしまうとなかなか戻ってこれなくなるというアジアの荒野にそびえ立つ直方体の白い建物の謎を解明すべく、男たちがやってくるというストーリーでドラマが展開していきます。直木賞受賞作家の実力がこの長編ミステリー作品につまっています。
この白い建物は「豆腐」と呼ばれており、タイトル通り中は迷路になっています。人間が消失してしまうというなんともハラハラする設定に、読者は引き込まれてしまう方も少なくありません。また主人公である高すぎる記憶力の持ち主の神原恵弥という存在も、非常にストーリーを読み進める上でアクセントになっています。是非見所満載の直木賞受賞作家の長編ミステリー作品を手に取ってみてください。

ランキング9位:繰り広げられる不思議なホラードラマ
恩田陸のおすすめ作品9位:私の家では何も起こらない

恩田陸のおすすめ作品ランキング第9位には「私の家では何も起こらない」がランクインしました。不思議なタイトルですが、つい手に取ってしまうような魅力がありますよね。恩田陸の小説はタイトルの秀逸さも魅力の一つです。いくつかのホラードラマがオムニバスの形式で、綴られている小説ですのであまり小説に馴染みがないという方にもおすすめです。
舞台は幽霊屋敷という生粋のホラー小説です。どこか上品さのある不思議な静寂は、恩田陸にしか出すことのできない雰囲気を醸し出しています。最後は驚くこと間違いなしの結末で、人々を魅了します。また巻末にあるサイドストーリーも非常に読みやすく、さらに恩田陸の魅力がつまっていますので是非読んでみてください。
ランキング8位:斬新なQ&A形式のミステリードラマ
恩田陸のおすすめ作品8位:Q&A
恩田陸のおすすめ作品ランキング第8位には「Q&A」がランクインしました。大型商業施設で発生した死者69人、負傷者116人という大きな死傷事故をめぐるインタビュー形式の斬新なミステリードラマ小説です。それぞれ証言者による食い違う証言で、原因がなかなか特定できず、謎が深まっていきます。タイトル通り、クエッションとアンサーだけでドラマが展開していき、非常に世界観に入り込みやすい仕様になっています。

謎がさらなる謎を読んでいく恩田陸らしいミステリードラマは、最初から最後まで臨場感と人間味にあふれています。奥行きのあるラストには、感動したという読者も少なくありません。なかなか読み応えのある作品ですが、緻密な恩田陸の世界観に引っ張られて短期間でさらっと読めてしまうかもしれません。是非まだ未読の方は読んでみてください!
ランキング7位:直木賞受賞後の第一作目
恩田陸のおすすめ作品7位:錆びた太陽

恩田陸のおすすめ作品ランキング第7位には「錆びた太陽」がランクインしました。蜜蜂と遠雷で直木賞を受賞した後の第一作目の長編小説作品です。直木賞受賞後ということもあり、非常に注目を集めていた作品です。読書家である恩田陸の底を知ることのない想像力が最大限に発揮されている錆びた太陽は、長編ではありますがさらっと読むことができます。

立入制限区域ではウルトラ・エイトと呼ばれているパトロールロボットがいます。そんな区域にロボットたちには知らされず突如謎の女性がやってきます。国税庁からの派遣だという彼女は制限区域の実態を調査しにきたといい、ロボットたちは彼女に従うことになります。どのような目的なのか、というところが最後まで楽しみで仕方がない作品です。
ランキング6位:直木賞受賞作家の隠れた名作ドラマ作品
恩田陸のおすすめ作品6位:木漏れ日に泳ぐ魚

恩田陸のおすすめ作品ランキング6位には「木漏れ日に泳ぐ魚」がランクインしました。本屋大賞や直木賞の受賞作品に目が行きがちですが、恩田陸の隠れた名作という声も多数上がっている木漏れ日に泳ぐ魚はおすすめです。人の心理描写を巧みに描いたサスペンスドラマ小説で、興奮と切なさを感じることができる魅力的な一冊です。

アパートの一室を舞台に繰り広げられるサンスペンスドラマは、最後まで展開がわからないハラハラ感があります。別れることになった人組の男女は最後の夜を徹夜で語り合う切ない恋愛要素もつまっています。過去を共有していくうちに、だんだんと違和感が生まれてきます。人間味を帯びた心理戦が繰り広げられつつ、拡大する違和感とのバランス感が秀逸な作品です。
ランキング5位:ミステリードラマ小説を堪能したい方へ
恩田陸のおすすめ作品5位:三月は深き紅の淵を
直木賞受賞作家恩田陸のおすすめ作品ランキング第5位には「三月は深き紅の淵を」がランクインしました。恩田陸の世界観がつまりにつまった作品です。読み進めるとだんだん周りが見えなくなっており、その世界観のドツボにはまってしまうような魅力があります。4つの中編によって構成されており、読みやすいのも魅力の一つです。
ふと手に取ったら安定のおもしろさで、つい読んでしまう。
— スー@スロウハイツ103 (@suexxsf) March 5, 2018
三月は深き紅の淵を。 pic.twitter.com/vXG5w9zD6k
読書が趣味という鮫島はある会長の別宅に2泊3日の招待を受けるというところからドラマは展開していきます。たった一晩、一人にだけ貸すことが許されているという不思議な一冊の本をめぐるミステリードラマ小説です。直木賞を受賞する恩田陸の作品の実力がとにかくつまっている作品ですので、是非一度読んでみてはいかがでしょうか?
ランキング4位:ドラマで人気になったデビュー作品
恩田陸のおすすめ作品4位:六番目の小夜子

恩田陸のおすすめ作品ランキング第4位には「六番目の小夜子」がランクインしました。六番目の小夜子は冒頭でご紹介した恩田陸のデビュー作品で、ファンタジーノベル大賞の最終選考に残った作品です。大賞を受賞することができませんでしたが、出版社の目に止まり出版することが決定しました。この作品は恩田陸にとっても最初の原点と言えるでしょう。

六番目の小夜子は鈴木杏や山田孝之らによってテレビドラマ化されている作品としても知られています。NHKドラマとして放送され、人気が高かった作品です。隈なく張り巡らされているSF要素と、ワクワクするようなファンタジー要素、背筋がピンとなるようなホラー要素などと非常に多面性に富んでいます。ジャンルの枠にとらわれない魅力的な小説です。直木賞を受賞する実力派の原点であるこの小説を是非一度読んでみてはいかがでしょうか?
ランキング3位:ドラマ映画にもなった女性に人気の作品
恩田陸のおすすめ作品3位:夜のピクニック

恩田陸のおすすめ作品ランキング第3位には「夜のピクニック」がランクインしました。恩田陸の代表作と言われてこの作品が浮かぶ方も少なくありません。吉川英治文学新人賞と、2005年の本屋大賞の受賞作品としても話題を読んだ夜のピクニックは、幅広い世代に愛されている作品です。その人気さから2006年9月にはドラマ映画として上映され、さらなる人気を呼びました。

高校最後の行事で甲田貴子は、以前から意識していたクラスメイトの西脇融に声をかけるというかけをします。一度も話したことのなかった二人が話している不自然さから誤解なども生まれて、だんだんストーリーが展開していくというワクワクする青春ドラマです。どんな方にも読みやすいと人気の夜のピクニックは、小説も面白いですが長澤雅彦監督によるドラマ映画の方も面白いので、是非一度見てみてください!
ランキング2位:直木賞と本屋大賞のW受賞作品
恩田陸のおすすめ作品2位:蜜蜂と遠雷

恩田陸のおすすめ作品ランキング第2位には「蜜蜂と遠雷」がランクインしました。ピアノコンクールを舞台に広がる青春ドラマを描いた作品の蜜蜂と遠雷は2017年の直木賞を受賞した作品です。また直木賞を受賞した年、本屋大賞も受賞しW受賞でたちまち話題になりました。恩田陸の作品が本屋大賞を受賞するのはこの作品で二度目です。

直木賞受賞作の蜜蜂と遠雷では、3年に1度行われるピアノコンクールを舞台にドラマは展開していきます。ピアノが自宅にないという少年や、ジュニアコンクールの賞を総なめしたという天才少女、楽器店のサラリーマンとして働く音大出身男性などと、何人もの参加者がこのコンクールに挑むことになります。ピアノのことが全くわからない方でもどっぷり浸かることができる魅力的な作品となっています。
ランキング1位:直木賞受賞作家が描く演劇の世界
恩田陸のおすすめ作品1位:チョコレートコスモス
恩田陸のおすすめ作品ランキングの栄えある第1位に輝いたのは「チョコレートコスモス」です。お芝居を題材にストーリーが展開していく今作品は、読み進めていくのが楽しくなるようなロマンチックなドラマ小説です。華やかさと才能を併せ持つ響子と、芝居を始めてまだ間もない地味な飛鳥の二人は伝説プロデューサーによる映画オーディションに挑むことになります。

演劇は奥深いものです。演劇が大好きな方にはもちろんのこと、あまり詳しくないという方にもその臨場感あふれる興奮をこの小説を通して感じることができます。たった一つのオーディションの中で繰り広げられる様々なドラマがあり、涙あり笑いありといったたくさんの要素がつまった作品です。読了感も非常に爽やかですので、是非恩田陸作品の一作目に読んでみてはいかがでしょうか?
恩田陸の直木賞作品やドラマ化作品などを読んでみよう

直木賞受賞作家の恩田陸のおすすめ作品ランキングはいかがでしたでしょうか?本当に様々なジャンルの小説を書いており、どれも違った魅力を放っています。読むたび読むたびに恩田陸の印象が変わってくるという方も少なくありません。恩田陸には良い意味で読者の方々を裏切ってくれるような魅力があります。そのようなところが、読者の心を掴んで離さないのかもしれません。

今回ご紹介した小説以外にも恩田陸は多数の作品を執筆していますので、是非様々な作品を読んでみてはいかがでしょうか?小説というのは出会いです。その時々の自分の状況や心理状態によっても、読んだ感想は異なります。是非今のあなたにぴったりとハマるような小説を模索してみてください。何か生きる上での重要なヒントを得ることができるかもしれませんよ!