観葉植物の育て方特集!室内での水やりや元気に育てるポイント・トラブル解決方法
育てること自体を趣味として楽しむことができる観葉植物ですが、その他にも様々なメリットがあります。一言で観葉植物と言っても、適した環境や育て方も種類によって様々です。観葉植物の水やりや育て方のポイント、トラブル解決方法などをまとめた、観葉植物の育て方特集です。
目次
- 観葉植物ブームが到来!
- 観葉植物ってどういう植物のこと?
- 観葉植物を育てるとどんなメリットがある?
- 初心者なら観葉植物の育て方より選び方を工夫
- ユッカは育て方がシンプルなので失敗しにくい
- 育て方がわかり易いパキラは初心者にも楽しめる
- 流行りのサボテンは育て方が簡単しかも可愛い!
- 育て方の前に!観葉植物の植え替えについて
- 育て方の最初のステップ!観葉植物の植え替え方法
- 観葉植物の育て方をマスターするならまずは観察
- 観葉植物の育て方でおさえたい3つのポイント
- 植物の育て方でとにかく大切なのは水分
- 正しい水やりのタイミングは育て方の基本
- 知りたい育て方のコツ!観葉植物の水やり方法
- 観葉植物への日当たりと育て方のポイント
- 直射日光にも強い観葉植物とその育て方
- 日陰でも育ちやすい観葉植物とその育て方
- 育て方に影響大!観葉植物と風の関係
- 観葉植物の育て方!温度・湿度管理の目安
- 寒さに強い観葉植物とその育て方
- 観葉植物に肥料は必要?肥料を使った育て方
- 肥料の使い方を間違えると観葉植物に悪影響
- 育て方次第でぐんぐん育つ!植え替えのタイミング
- 観葉植物を病気や害虫から守る!観察ポイントは?
- 枯れかけ?育て方次第で生き返る観葉植物!
- 育て方で防ぐ!観葉植物の病気や害虫
- 水耕栽培も!おすすめ観葉植物と育て方
- 育て方を勉強したいならお手軽な100均観葉植物
- 育て方に慣れたら「テラリウム」もおすすめ
- 観葉植物の育て方を知ってチャレンジしよう!
観葉植物ブームが到来!
ここ数年で新たにブームとなり広がりを見せる観葉植物ですが、インテリアとしての役割だけにとどまりません。植物として持つ空気を綺麗にしたり湿度を調整したりするはたらきや、風水など人間や空間の気を動かすことのできるパワーアイテムとしての効果も、観葉植物が近年よく生活に取り入れられる理由です。

日当たりや風、気温など観葉植物を育てたい環境は生活スタイルによって様々です。今回は、環境に合わせた観葉植物の水やりや元気に育てるポイント、トラブル解決方法など、気になる観葉植物の育て方についてご紹介します。

観葉植物ってどういう植物のこと?
そもそもよく言われる観葉植物とはどのような植物のことを指すのか、なんとなくは知っていても実際の定義はハッキリと分からない人のほうが多いかもしれませんね。
観葉植物とは、主に室内で自然を感じさせる目的で育てる植物のことで、葉っぱまたは花の形や色を鑑賞して楽しみます。家庭以外にもお店やオフィスなど、人目に付く場所にインテリアとして置かれることが多いです。

観葉植物を育てるとどんなメリットがある?
観葉植物を育てること自体を趣味として楽しむ人も多いですが、その他にも観葉植物は様々なメリットを与えてくれます。特に、殺風景な室内に観葉植物を置くと、目を休めたりリラックス効果を得たりすることができます。植物は空気の質を良くし湿度を保とうとする働きもあるので、人間の体にはいいことづくしですね。

お部屋に観葉植物を飾ることで、リラックス効果や癒しを与えてくれるだけでなく、インテリアとしてもお部屋をぐっとオシャレに見せてくれるのでおすすめです。また、ゆっくりと観葉植物と向き合う時間を生活に取り入れることで、季節の移り変わりや天候、日当たりや風の様子など、日頃見逃してしまいがちな自然を身近で感じることができるのもいいですね。

初心者なら観葉植物の育て方より選び方を工夫

初心者が観葉植物を育てるなら、難易度が高く手のかかる種類よりもまずは気軽に楽しめる育てやすい種類を選ぶのがポイントです。育てやすい観葉植物とは、主に乾燥に強く日当たりや風などの影響を受けにくく、色々な環境に適応しやすい種類です。環境を選びやすい観葉植物は少しの条件で元気がなくなってしまうので、まずは丈夫な種類から始めることをおすすめします。
育てる部屋や置き場所を事前に決めておけば、日当たりや風などの環境要因で観葉植物を枯らしてしまう心配が減ります。その場所の条件で元気に育ちやすい観葉植物を選びましょう。ホームセンターや花屋さんで専門家に相談してみると安心ですよ。観葉植物との生活に慣れるまでは、まずは選び方を工夫することを心がけて、基本的な育て方と観葉植物が育つ楽しさを知ることから初めてみてくださいね。

ユッカは育て方がシンプルなので失敗しにくい

太い幹に尖った葉っぱが茂るユッカは、誰でも目にしたことがあるくらいメジャーな観葉植物です。寒暖の差が激しい乾燥地帯でも自生できる生命力があり、季節にもよりますが日当たりさえ悪くなければ1週間〜1ヶ月程度水をやらなくても枯れないほど丈夫です。水やりをつい忘れてしまったり植物を枯らしてしまったりした経験のある人でも、気負わずチャレンジしやすい観葉植物です。

形やサイズも豊富で好みのものを選べることや横に広がりにくく縦に伸びる性質から、一人暮らしなどの狭い部屋でも育てることができます。
育て方がわかり易いパキラは初心者にも楽しめる

生育旺盛なパキラは、大きな葉っぱを広げながやぐんぐん成長するので、育てる楽しみが大きい観葉植物のひとつです。丈夫で環境を選びにくく病気や害虫にも強いと言えます。弱点は寒さに弱いことですが、室内なら問題ないので基本的な育て方で1年中安心して育てることができ、初めての観葉植物にとても適しています。

また、育て方に工夫を加えれば葉の色や幹の形などををアレンジしやすい種類でもあります。とにかく観葉植物の楽しさと育て方の基本を知るにはぴったりな1本です。

流行りのサボテンは育て方が簡単しかも可愛い!
可愛い見た目でインテリアとしてもダントツの人気を誇るサボテンは、観葉植物の中でも多肉植物という分類に当てはまります。基本的に乾燥に強く、風通しの良い場所に置いてあげれば元気に育ちます。水やりの回数も少なく済むので手のかかりにくい観葉植物です。

身近で手を付けやすく育て方も簡単なイメージがありますが、種類の豊富なサボテンは選ぶ品種によって若干育てにくいものもあります。初めのうちはお店に人に聞くなど育てやすい種類を選ぶようにすれば、失敗する心配はありませんよ。可愛い見た目に愛着がわいて、育てるのが楽しくなりそうですね。

育て方の前に!観葉植物の植え替えについて

植え替えは観葉植物を育てる時の最初のステップと言えますが、タイミングや鉢の選び方なども難しい上に観葉植物自体を弱らせてしまうリスクが上がります。鉢付きの観葉植物なら、大きく育って鉢が小さくなってしまうまでは、まずは植え替えの必要がないのでおすすめです。
植え替えの時期

冬は植物全般が植え替えのタイミングに向きません。根にかかる負担を減らすために、できれば春または夏にかけた植物が活発に成長しやすい時期に行うのがポイントです。

育て方の最初のステップ!観葉植物の植え替え方法

観葉植物を根元からしっかりと持って引き抜き、根についた土をほぐして軽く落とします。ひと回りからふた回り大きな鉢を用意し、底にネットと底石を敷き、その上に少しだけ土を入れます。このときの土は新しいものを使うことが、病気などのトラブルを起こしにくくするポイントです。

観葉植物を鉢に入れ、隙間に土を入れていきます。棒で軽く刺して根と土を馴染ませるようにしながら上まで土を被せて完成です。植え替え後は、安定させる意味でもすぐに水やりをして、日当たりが良く風通しの良い場所に置いて様子を見てあげるようにしましょう。
観葉植物の育て方をマスターするならまずは観察
元気な観葉植物は、葉にハリがあり鮮やかで美しい色をしています。観葉植物を育てる時は、まずその状態をしっかり観察することから始めます。観葉植物は病気や害虫以外にも、日当たりや風、気温や乾燥などちょっとした環境の変化でもダメージを受け元気を無くしてしまいます。いつも観察を欠かさないことで、トラブルにすぐに気が付いて早めに対処してあげることができますね。
元気の無い観葉植物

何らかの原因で元気がなくなってしまっている観葉植物は、分かりやすい場合では、動く虫が複数見えたり葉が粉を吹いてカビが生えていたりといった変化があります。

その他に少し分かりにくい症状では、葉に潤いやハリがなく乾いていたり縮んでいたりすることがあります。徐々に葉の色が悪くなり葉っぱが下向きに垂れやすくなります。最初は気が付きにくいですが、ここまでくると明らかに様子が違います。その後、枯れ始めると葉が落ちたり幹や茎も変色して腐ったりします。
観葉植物の育て方でおさえたい3つのポイント

観葉植物をトラブルから守り元気に育てるためには、最低限3つのポイントをクリアしなければなりません。それは水分、光、置く場所の環境の3つです。

この3つのポイントはどの観葉植物にとって共通してとても大切で、人間にとって例えば食事や睡眠のようなものです。ですが満たすべき条件は一概には言えず種類によって様々です。育てる観葉植物の特徴にできるだけ合わせてあげましょう。
植物の育て方でとにかく大切なのは水分

水やりという作業は、まさに植物を育てるイメージとして馴染み深いですね。観葉植物にとっても、水やりで得る水分は生きるために最も大切なものであると言えます。ですが、だからといってたくさんあげればいいというわけではなく、水やりは意外と奥が深いです。

季節や部屋の環境、鉢によっても適した水やり方法は異なり、観葉植物の状態を見て調整していくテクニックも必要です。水やりは、単純に水をかけるのとは違い観葉植物の育て方でとても大切なポイントです。水やりのコツをつかんで元気な観葉植物を育てましょう。
正しい水やりのタイミングは育て方の基本

水やりのタイミングは、観葉植物自体の大きさはもちろん、部屋の湿度や鉢の大きさ、日当たりによっても異なります。正しいタイミングで水やりを行うためには、観葉植物がどのくらい乾燥しているか、主には土の状態を観察しましょう。水分を含んでおらずパラパラしていて白っぽく乾いていれば、土が乾いていると言えます。

しかし観葉植物のように室内に置かれていると、冷暖房の影響や日当たりの具合などで土の表面だけが急激に乾いている状態も考えられます。表面の土を少しだけどけて下の方を見てみると、茶色く湿った土が出てくることがあります。中まで乾いていることを確認してから水やりを行うのが、最もベストなタイミングです。
土が乾いていると、葉っぱのハリもなくなり縮んで下向きに垂れやすくなります。よく観察してみましょう。また、直射日光のあたる時間に日当たりのよい場所に置かれた観葉植物は、急激に水分が蒸発しやすいです。水やりは、できるだけこれを避けた朝か夕方の時間帯に行うのがポイントです。

知りたい育て方のコツ!観葉植物の水やり方法

鉢の中の土が乾いていることを確認したら水やりをします。重要なポイントは、鉢の底から水が溢れ出てくるまでたっぷりと水を与えることです。ベランダや屋外で行うか、室内なら受け皿を用意しておきましょう。受け皿なら何回か溢れた水を捨てながら鉢の底から溢れる水を切ります。鉢の底から水が出なくなれば水やりは終了です。
葉水を与える

土に直接水をかける水やり方法とは別で、霧吹きを使って葉っぱや茎や幹に水分を与える方法があります。この作業を葉水を与えると言いますが、これはできるだけ毎日行いましょう。ツヤのある美しい葉っぱになる他に、病気や害虫などのトラブルを防ぐ効果があります。
観葉植物への日当たりと育て方のポイント

観葉植物が元気よく育つためには、光が必要不可欠です。ここで指す〝光〟について、理想は日光のことを示し、日当たりの良い場所に置いた観葉植物は最もよく育ちます。ですが観葉植物の種類によっては直射日光を受けると葉焼けして葉の色が悪くなってしまいます。またその逆で日当たりの悪い日陰でも、人が生活する程度の明るさの室内であれば観葉植物を育てることは可能です。

このように直射日光もしくは日陰のどちらも観葉植物にとって生きられない環境ではありませんが、この環境で観葉植物を元気に美しく育てようとするなら、適した種類の観葉植物を選ぶ必要があると言えます。
明るい日陰がベスト

ほとんどの観葉植物にとってトラブルを起こしにくいベストな環境は、このどちらの環境でもなくまさにその中間とも言える〝明るい日陰〟です。これは直射ではないが日光を受けることが出来る明るい場所、つまりレースのカーテン越しの日当たりの良い窓際などがこれにあたります。
直射日光にも強い観葉植物とその育て方
多くの観葉植物は日当たりの良い環境を好みますが、直射日光を受けると葉焼けしてしまい葉の色が悪くなります。おすすめの直射日光にも強い観葉植物をご紹介します。
オーガスタ

オーガスタは光沢のある大きな葉が特徴の観葉植物です。もともと暖かい地域で自生する植物でもあるので直射日光に強く、日当たりの良い場所ほど葉が大きくなり茎も丈夫に育ちます。気温の変化にも対応しやすいので、最低気温が5度前後になる寒い時期以外は、屋外でも育てることが出来るほど丈夫で強い観葉植物です。

ほとんど葉焼けも気になりにくい種類ですが、まったく葉焼けを起こさないという訳ではありません。より美しくツヤのある葉にこだわりたい場合には、真夏の直射日光が指す時間には日を避けてあげるといいですが、通常はこれに神経質になる必要はありません。
日陰でも育ちやすい観葉植物とその育て方

ほとんどの観葉植物が日当たりの良い環境を好むので、日当たりの悪い日陰では元気に育ちにくいです。ここでは、日当たりの悪い日陰でも育ちやすい観葉植物をご紹介します。
モンステラ

モンステラは葉が育つほどに切れ込みが入る、独特な形をした観葉植物です。もともと日差しに弱く直射日光に当たると枯れてしまうので、日当たりの良い窓際などは不向きです。照明もほとんどない真っ暗な部屋ではさすがに育ちにくいですが、人が生活する程度の明るさの室内なら、日当たりの悪い部屋でも元気に育てることができます。

日差しに弱いと言っても、逆に日光が当たらないようにと必死になる必要はなく、カーテン越しの日光程度ならむしろ健康に育ちやすくなるので、直射日光さえ避ければどんな環境でも育てやすい種類です。
育て方に影響大!観葉植物と風の関係

意外にも観葉植物の成長に大きく関わるのが〝風〟です。風は、観葉植物を置く場所の環境の条件として、温度や湿度と同じくらい大切なポイントです。屋外で育つ植物と大きく異なる点として、室内で育つ観葉植物は人工的な空調などからの風を受けます。特に観葉植物に多い南国育ちの高温多湿を得意とする種類にとって、エアコンの乾燥した風は天敵とも言えます。

ではエアコンが当たらない無風の場所は観葉植物にとって育ちやすい場所であるような気がしますが、実はこれも観葉植物にとっては生きにくい環境です。観葉植物は、根などにたっぷりと水分を蓄え、空気が流れている環境で根を乾かしながら積極的に呼吸します。風通しが悪いと根が乾きにくく、また無風であればほとんど呼吸ができない環境であると言えます。
観葉植物の求める風環境

観葉植物をトラブルから守り元気に育てるための風環境の理想として、水やりでたっぷりと湿らせたあとはしっかり風通しを良くして乾かしてあげましょう。常に窓を開けて置く訳にはいかないので、時々換気を行ってあげるだけでも十分ですよ。この時の置き場所のポイントは、エアコンの風で葉っぱが揺れるような場所は選ばないことです。
観葉植物の育て方!温度・湿度管理の目安

暖かい地域出身である観葉植物の多くは、当然気温が高いほど元気に育ちやすい環境です。日本は冬に冷え込む地域がほとんどなので、少なからず観葉植物は傷んでしまうことが多いと思っておきましょう。その程度を軽減し、そのまま枯れてしまわないための育て方のポイントを押さえる必要があります。

観葉植物は寒い季節にはほとんど活動できず休んでいる状態でなので、成長も根からの水分吸収のペースも落ちています。夏と同じ頻度の水やりでは根が乾ききることができず根腐れなどのトラブルに繋がりやすくなるので、注意しておきたいポイントです。
観葉植物の求める温度環境

観葉植物にとって苦手な季節は冬です。元気に育つためには15度以上の気温がベストなので、15度を切りそうな時には屋外よりも室内で日光の当たりやすい場所に置いてあげましょう。外出時や夜間など暖房器具もなく冷え込みの厳しい時間帯、室内でも10度または5度を下回ることのある地域では、生育が難しい種類もあるかもしれません。

基本的に気温が10度を下回る時には、観葉植物を窓から離してあげたりビニールなどで覆ってあげるなど工夫しますが、枯れてしまうまではいかない場合でも元気がなくなることが多いです。反対に真冬でも寒くなりにくい地域では、無理に暖房で温めるより温度変化の少ない場所に置いてあげるほうが観葉植物にストレスを与えにくいです。
観葉植物の求める湿度環境

観葉植物がトラブルを起こさないために、特に冬場は水やりの頻度を落として乾燥気味に管理するのがポイントです。しかし、葉っぱに関しては空調などの影響もあり乾燥しすぎてしまうことが多いため、葉水だけは定期的に与えておくことをおすすめします。

種類にもよりますが、霧吹きでの管理さえきちんとできていれば、水やりの頻度は大幅に減らしてしまっても大丈夫でしょう。冷水よりも少しぬるめの水を葉水に使うことで、冬場の温度管理も兼ねることができます。

寒さに強い観葉植物とその育て方

室内でも10度または5度を下回ることのある冷え込みの厳しい地域は、ほとんどの観葉植物にとっては生きるのが難しい環境です。よほど寒さに強い種類でなければ元気がなくなってしまうことが多いですが、こういった環境にも適応しやすい寒さに強い観葉植物をご紹介します。
フィカス・エラスティカ・デコラ

樹液から天然ゴムを採取する目的で栽培されたことから「ゴムノキ」と呼ばれます。曲線的な幹に、ツヤツヤした鮮やかな楕円形の葉っぱをつける特徴的な形をしています。乾燥や日陰、寒さにも強く、屋外で育てられることも多いので何かと目にする機会がある観葉植物です。

基本的に5度を下回らない環境であれば育つと言われますが、寒さの厳しい日の夜間に5度を切ったからと言ってすぐに枯れてしまうようなことはありません。ですが、霜が降りると葉っぱが傷みやすくなるので、注意します。

大きくなるのが早い観葉植物なので、形が崩れないよう適度に剪定し整えると美しいフォルムを維持できます。葉っぱの面積が広くホコリが溜まりやすいので、軽く払ったり拭いたりしてキレイにしてあげるといいですね。
観葉植物に肥料は必要?肥料を使った育て方

観葉植物を育てるにあたり、肥料の使い方というのは誰もが頭を悩ませるポイントです。ないと絶対に育てられないというわけではありませんが、正しい知識を持っておけば安心です。よく使われる肥料は大きく2種類で、鉢の中の土の上に置くタイプもしくは液状になっており土に散布するタイプのものです。
固形肥料
土の上に置く固形タイプの肥料は、ゆっくりと溶けながら効き目を発揮しその効果が持続しやすいので、観葉植物の成長期にその成長を助けるために使用する使い方が主ですが、植え替え時に土に混ぜて元肥として使用することもあります。一度これを使用すると2ヶ月ほど効果が持続します。
液体肥料
液体タイプの肥料はすぐに効き目に即効性があるので、観葉植物の状態に合わせたものを選びながら目的に合わせて追肥として使用することがほとんどです。長くても10日程で効果はなくなるので、必要に応じて繰り返し使用します。
肥料の使い方を間違えると観葉植物に悪影響

肥料は観葉植物に必要な栄養を補うことのできる優秀なアイテムですが、使い方を間違えると逆に観葉植物を傷めてトラブルを引き起こしてしまうことがあります。そもそも根本的にあまり肥料を好まない種類もありますが、そうでなくても、肥料の与えすぎは観葉植物に大変負担がかかってしまいます。まずは使用する肥料の使用方法と使用量を必ず守ることがポイントです。
観葉植物、大きくなってほしくて肥料いっぱい入れたら枯れた
— yoko (@jezfn) June 12, 2017
また、観葉植物が明らかに弱っている時、つい肥料を与えてしまいがちですが、これは絶対に避けましょう。根が吸収できる量はもともと限りがありますが、観葉植物自体が弱っている時は、根の吸収できる量はさらに少なくなっている状態です。急に肥料を与えても、吸収しきれず肥料焼けを起こしてしまうことがあります。

一度弱った観葉植物に肥料を使用したいなら、生育環境を見直すなどの方法でまずは根の傷んだ状態とトラブル自体を改善します。手入れをして日当たりの良い場所に置きしばらく様子を見たあとにしましょう。

これと似た理由で、秋から冬の根からの吸収量が少なくなる時期も、基本的に肥料は使用しません。反対に、春から夏にかけては観葉植物が成長する時期で根からの吸収も活発です。肥料をあげる回数を増やしてその成長を助けましょう。
育て方次第でぐんぐん育つ!植え替えのタイミング

購入時に鉢付きの観葉植物でなかった場合に仮のポットなどから好みの鉢に植え替えを行いますが、それとは別に、観葉植物の成長に合わせて定期的に植え替えを行う必要があります。観葉植物の大きさに対して鉢が小さすぎると、土の酸素や養分が不足してしまいます。観葉植物の成長を妨げてしまわないために、植え替えはとても重要なポイントと言えます。
植え替えのタイミングと時期

水やりをした時に水が鉢の底から抜けにくく詰まっている感じがある、または鉢の底から根が見えている場合は早めに植え替えをすることをおすすめします。基本的に1〜2年育てていると、鉢の中に根が張ってこのような状態になりやすいです。

植え替えは観葉植物にとって重要ですが、大きなストレスをうけるものでもあります。ですので5〜9月の観葉植物が強い時期に行うのがポイントです。これ以外の時期では無理して植え替えを行わず適した時期を待ちましょう。植え替えの際、大きすぎる鉢では日当たりの良い場所でもなかなか土が乾きにくく、根腐れなどのトラブルの原因になるので注意です。ひと回りからふた回り大きな鉢を選びましょう。

観葉植物を病気や害虫から守る!観察ポイントは?

観葉植物は基本的に、屋外で育つ植物よりも病気や害虫といったトラブルに侵されにくいと言えます。しかし、必ずしもこの心配が無いわけではありません。もしもの時には、日々の観察でいち早く異変に気が付いてあげられるといいですね。
デスクの 相棒 パキラ
— おゆき (@yukinkokusiro) March 19, 2018
こんなに、なりました
原因不明の病気で葉に
斑点が出たりして普通より
成長は遅いけど、健気に
頑張って癒してくれてる😰#観葉植物 pic.twitter.com/k5gMpNLECw
葉っぱの表はもちろん、裏もよく観察します。葉っぱが穴あきや奇形になったり明らかに枯れている以外にも、細かい斑点やカビ、うっすらと白や茶色に変色していることがあります。また、新しく出た葉っぱや芽、花びらに症状が片寄るパターンもあるので注意です。
気が付いた時には、全体に萎れたり縮んだりしていることや茎ごと腐っていることもあります。また、害虫だと目に見える大きさのものがほとんどなので、その排泄物などが病気の繁殖を促してしまわないためにも、普段から葉っぱ以外もしっかりと観察しておくと安心ですね。独特の臭いでトラブルに気が付くこともあるので、しっかりチェックしておきたいポイントです。
枯れかけ?育て方次第で生き返る観葉植物!

観葉植物を育てるには日々の観察が大変重要ですが、いつもと様子が違う時は観葉植物が弱っていたり枯れかけていたりと、何らかのトラブルの合図かもしれません。観葉植物に起こるトラブルの原因のほとんどが水のあげすぎにあると言われますが、この場合は観葉植物が根腐れを起こしてしまっています。

対策は、一度鉢から抜いて黒くなった根を切り落として整え、植え直すという方法です。根腐れの範囲ともともとの生命力にもよりますが、トラブルの原因を取り除いたあとに根が生きている限りは新しい葉っぱが出てくる可能性があると考えましょう。
我が家の半死半生の観葉植物ちゃんに、新しい芽がでてきた!!\(^^)/
— 荒木 麻由 (@mayu_ark) March 13, 2018
病気になったりもしながらも
生きててくれてお姉さん嬉しいです♥
木は強いね( *´︶`*)
とりあえず栄養剤を吹きかけてあげて
今後の成長を大いに期待することにします。 pic.twitter.com/TWQdXWUhB4
葉焼けや乾燥が原因のトラブルで主に葉っぱから全体に元気がなくなってしまっている時には、傷んだ葉っぱを落として日当たりが良く風通しの良い場所に置き、観葉植物が元気になるのを待ちましょう。枯れた花や葉っぱが落ちたままになっていると病気の温床になりやすいのですぐに処分します。

トラブルによって傷んだ部分を切り落としても、全体に広がるまたは回復しない場合は、他の植物に感染してしまう恐れなどもあるので悲しいですが早めに処分することも必要です。

育て方で防ぐ!観葉植物の病気や害虫

観葉植物が枯れる原因のほとんどが水のあげすぎにより起こる根腐れなどのトラブルです。根腐れを起こすとその部分には害虫などのトラブルも加えて発生しやすいですが、根腐れはしていなくてももともと湿っぽい環境を好む害虫も多いので、とにかく水やりをしすぎないことが最も重要です。日当たりが良い場所に置く他に、風通しをよくしておき必要なら剪定も行いましょう。

日頃から定期的に葉水を与えることは、トラブルを予防するだけでなく元気で丈夫な観葉植物にしてくれます。また観葉植物を植え替える時は、病気や害虫などあらゆるトラブルの発生を防ぐために使用済みの土は使わず新しい土を用意しましょう。

害虫によるトラブルが発生した時は薬剤を使用する対処方法がメインになりますが、ピンセットや拭き取りで害虫を駆除する、または水で流してしまう方法などもあります。
水耕栽培も!おすすめ観葉植物と育て方

観葉植物の育て方には、土に埋めて育てる方法以外に、水につけたり浮かべたりして育てる「水耕栽培」があります。水耕栽培と言うと球根を育てるイメージを持っている人も多いかもしれませんね。実は観葉植物や野菜なども育てることが出来るので、室内でこれを楽しむ人が増えています。

土を持ち込まなくていいので清潔なイメージがあり、土からの害虫などのトラブルを防ぐことができるのもメリットです。デメリットとしては水を使うため生育環境が室温に左右されやすい他に、植物が酸欠状態になりやすいと言えます。トラブルを起こさないために、大きめな容器でこまめな水換えを心掛け、できれば根っこは全部つけずに根元の部分は外気に触れる状態にしておきましょう。
ポトス

ポトスは黄色っぽい斑な模様の葉っぱを特徴とするつる性の観葉植物です。もともと丈夫で環境に適応しやすいのでトラブルなども起こしにくく、また増やしやすいので色々な場所に飾って楽しむことができます。水耕栽培ではしなやかなつるを活かして、鮮やかな色合いの鉢と組み合わせたり高い位置から垂らして飾ったりできるので飽きることがありません。
水耕栽培用の苗も売られているのでこれを使うと簡単に始めることができますが、土に育った苗を洗って水耕栽培にすることも可能です。

育て方を勉強したいならお手軽な100均観葉植物

ご存知の方も多いと思いますが、最近では観葉植物が100円均一でも手に入ります。たかが100均と思って侮ってはいけません。驚くほど様々な種類を扱っており、何年も元気に育てて大きな株に成長させることもできる立派な観葉植物です。
また、まずは手軽な100均の観葉植物からトライしてみよう!と思ったときに、鉢や土など必要な物品までなんでも100円から揃えられるのも100均観葉植物の魅力ですね。

育て方に慣れたら「テラリウム」もおすすめ

テラリウムとは、ガラスなどの透明な容器の中で、本物の自然かのようにディスプレイしながら楽しむ、インテリアを兼ねた観葉植物の育て方です。水槽を使って水中の様子を再現したり実際に熱帯魚を育てたりすることもできるアクアテラリウムも、より色々な楽しみ方があっておすすめです。

容器から取り出して霧吹きで直接水をやるなど、育て方も通常の観葉植物とは異なり手入れの難易度も高いです。様子を見ながら育て方を工夫する必要があるので、室内で観葉植物を育てることに十分慣れてからトライしてみましょう。

観葉植物の育て方を知ってチャレンジしよう!

今回は、観葉植物の水やりや元気に育てるポイント、トラブル解決方法など、観葉植物の育て方について一挙にご紹介しました。初めてでなかなか手を出しにくいと言う人や、観葉植物を枯らしてしまった経験があると言う人も、これをキッカケに是非チャレンジしてみてくださいね。

生育に土を必要としないエアプランツなど、ここで紹介しきれない様々な観葉植物もたくさんあります。一緒に暮らす観葉植物なので、じっくりお気に入りの1株を見つけましょう。
