ハイドロカルチャーとは?初心者向け種類や肥料・ゼオライトやガジュマルなど
ハイドロカルチャーはご存知ですか?土を使わない栽培方法で、初心者の方でも室内で手軽にさまざまな種類の植物を育てることができます。今回はハイドロカルチャーについて、肥料やゼオライトといった用意するものやガジュマルなどおすすめの植物についてまとめてご紹介します。
目次
ハイドロカルチャーで植物を育てよう!

ハイドロカルチャーという植物の育て方はご存知ですか?通常であれば植物を育てるのに必要な土を使うことなく、室内などで手軽に植物を育てることが出来る方法です。初心者の方でも安心で、コツさえ掴めば簡単に育てることが出来ます。今回はハイドロカルチャーについて、ガジュマルなど初心者にもおすすめの種類の植物やゼオライトなど使う肥料などをあわせてご紹介します。
そもそもハイドロカルチャーとは?
ハイドロカルチャーは土が要らない?

そもそもハイドロカルチャーとはなんでしょうか?普通に植物を育てるのとはどのような点が違うのでしょうか?ハイドロカルチャーは水を意味するハイドロと、栽培を意味するカルチャーを合わせた造語です。根の生えた植物を土ではなく、ハイドロボール、またはハイドロコーンと呼ばれる粒状のものに植えて育てます。比較的簡単で、手入れもさほど難しくありません。
スペアミントをハイドロカルチャーで育ててみようと思うよ!!!!モヒート飲みまくろうな!!!!! pic.twitter.com/AS2wlYvrye
— 砂糖しあ (@Luthien_Oldrose) April 24, 2018
つまりハイドロカルチャーとは土を必要としない植物の栽培方法なのです。もともとはハイドロボール、ハイドロコーンを使うものをハイドロカルチャーと呼んでいましたが、最近では鮮やかなカラーサンドなどを使ったものも含めてハイドロカルチャーと呼ばれています。透明な器を使うことで植物だけでなく土台となるサンドも初心者でも簡単にアレンジができるのです。
水やりは毎日じゃなくてOK!
ハイドロカルチャーのメリット1:水やりが楽にできる

初心者でも行いやすいハイドロカルチャーにはさまざまなメリットがあります。まず1つ目は水やりが楽にできるということです。ハイドロカルチャーで使うハイドロボールなどにはある程度の保水性があります。そのため水をそこまで頻繁におこなう必要がないのです。ベランダなど外で育てていると水をやるために外に出たり入ったりということがあります。
週1回水やりだけで浴室でも元気に育つポトス。ハイドロカルチャー楽しい。 pic.twitter.com/JbwyIhzs7B
— 青木 宏(Hiroshi Aoki) (@inchou555soleil) February 17, 2018
暑い季節や寒い季節にはそれが大変なこともありますが、ハイドロカルチャーであれば室内で育てるためその煩雑さがありません。詳しい水やりの仕方はまた後ほどご紹介しますが、ハイドロカルチャーでは透明な器を使うことが多いため、水の残量もわかります。そのため水やりをしすぎて枯らしてしまうということも少なくなります。
清潔に保てる!
ハイドロカルチャーのメリット2:無臭で清潔

ハイドロカルチャーのメリット2つ目は無臭で清潔ということです。野外で植物を育てていると、どうしても虫などがつくことがあります。また夏など気温が高い季節になってくると土や植物が傷むなどして臭いが発生することもあります。ですがハイドロカルチャーであればそのような心配はありません。まず室内のため虫がつく可能性がほぼゼロに近くなります。
ハイドロカルチャーに挑戦☆
— 三隈 巡(シルフ)@機関停止 (@Lonesilberfox) October 25, 2016
アイビーとペチュニアを鉢植えから出して、カルチャーボールに移しました。
根付いてくれれば良いなo(^o^)o
一年草のバジルとかもやっちゃおう pic.twitter.com/Ogkk5vWQgl
後ほど詳しくご紹介しますが、土の代わりにゼオライトなどの吸湿・消臭剤も使うため臭いなども発生しにくくなります。植物を育ててみたいけれど虫が苦手、また土などであまり手を汚したくない、部屋の中で手軽に育てたいという方にはハイドロカルチャーはとてもおすすめなのです。好みなどに合わせてさまざまな種類の植物から選んでみましょう。
素敵なインテリアになる!
ハイドロカルチャーのメリット3:インテリアにぴったり

ハイドロカルチャーのメリット3つ目はインテリアにぴったりということです。室内で育てるハイドロカルチャーは育てる植物の種類にもよりますが、コンパクトに育てられるものが多く、お部屋の中にちょっとした緑が欲しいというときにぴったりです。植える花器や中に入れるハイドロボールやゼオライトのサンドもお部屋のテイストなどに合わせれば立派なインテリアになります。
大きな植物をドンと置いても良いですし、小さな植物を数個置いてみても良いでしょう。観葉植物などには空気を綺麗にする効果もあれば目の疲れを癒したり、リラックスすることができたりといった精神的な効果もあると言われています。毎日目につく身近なところでハイドロカルチャーを育ててみてはいかがでしょうか?きっと癒しになるはずです。
まずは植物を準備!
ハイドロカルチャー育て方1:植物を選ぶ

それではいよいよハイドロカルチャーをはじめましょう!まずは植物選びです。植物にはたくさんの種類がありますが、その中でもハイドロカルチャーに向いている植物があります。まずは日光をそこまで必要としない植物です。ハイドロカルチャーは室内で育てるため、外で育てるより浴びる日光が少なくなります。そのため日がそこまで当たらなくても育つ植物がおすすめです。

逆に日光を当てすぎると根腐れを起こすなどして植物が枯れてしまう恐れもあるので、日光がそこまで当たらなくても育つことができ、どちらかと言えば日陰でも大丈夫な種類の植物がおすすめです。避けたい種類の植物としては保水性が優れているものです。ハイドロカルチャーはハイドロボールに水を溜めて植物を育てる方法です。

そのため植物自体の保水性が優れていると植物と土の代わりとなるハイドロボールのどちらにも水が溜まるので相性がよくありません。植物に吸収されない水分はそのまま日光に当たるなどすると藻や苔が生える原因にもなります。絶対育ててはいけないというわけではありませんが、サボテンなどの多肉植物などは避けるのが無難です。
初心者におすすめの種類は?

ハイドロカルチャーを初めて行うときにはどのような種類の植物が良いでしょうか?土ではなくハイドロボールの間に根を生やすことになるため、根をしっかりと張る植物がおすすめです。また土からハイドロカルチャーという環境が変わることは植物にとってもある程度のストレスがかかります。そのストレスにも耐えることができる強さを持った植物を選ぶようにしましょう。

人気となりつつあるハイドロカルチャーは園芸店でもコーナーが作られていることがあります。園芸店であればもともとハイドロカルチャーにも向いている植物の苗を購入することができます。選ぶときには根に注目しましょう。根自体が黒くなっているものなどは弱り、腐れやすくなっていることがあります。色が白く、太めの根を持った苗を選ぶと良いでしょう。

根っこが特徴的なガジュマル!
初心者におすすめの種類1:ガジュマル

ではたくさん種類のある植物の中でもハイドロカルチャーにおすすめの植物をみていきましょう。初心者におすすめの種類1つ目はガジュマルです。ガジュマルは暖かい地方で育つ植物です。ガジュマルは日本でも沖縄などで自生しており、キジムナーという名前でも呼ばれています。根が独特の形をしているものが多く、岩や他の植物にも巻きつくこともあり生命力の強さを感じさせます。
今日は午後からのんびりガジュマルの植え替え。
— 中西 尚也 (@naoya_nakanishi) December 26, 2017
土からハイドロカルチャーに替える為に根っこを綺麗に洗ったらまるでラピュタのラストシーンみたいになりましたッ。゚+.( °∀°)゚+.゚ pic.twitter.com/DuIqnt0ghW
実際ガジュマルは乾燥や暑さにも耐性があります。世界各地を見てみると有名な遺跡のアンコールワットやハワイのマウイ島などでもガジュマルが自生しています。ガジュマルは昔から人々に親しまれていた植物です。ガジュマルの葉はつやつやと光沢とある程度厚みがあります。葉がどちらかというと下向きに生えるため花器は少し高さのあるものを選ぶと良いでしょう。

幸せを呼ぶ木とも言われ縁起の良い植物です。ガジュマルは園芸店でも多く販売されています。ガジュマル最大の特徴でもある根はどの形も唯一無二なので、自分好みのガジュマルを選ぶと良いでしょう。ですがハイドロカルチャーにするのであれば根は太い方がおすすめです。姿も可愛らしいガジュマルをぜひハイドロカルチャーにしてみてはいかがでしょうか?
葉っぱが可愛いアイビー
初心者におすすめの種類2:アイビー
初心者にもおすすめの種類2つ目はアイビーです。アイビーはツル性の植物なので茎が長く生えます。また葉っぱが特徴的でまるで鳥の足のような、あるいは星のようにも見える形をしています。かなり丈夫な植物で日向でも日陰でも育ちます。根をしっかりと張ることができれば、土が乾燥していても育つと言われるほどで初心者でもとてもおすすめの植物です。
アイビーの小さな葉っぱに癒やされる🌱🌱🌱#ハイドロカルチャー pic.twitter.com/Pr2HdCOjpU
— 石橋コンコン (@i_kon_kon) April 3, 2017
一口にアイビーといっても100を超える種類があります。そのため根の形がたくさんあるガジュマルと同じく、アイビーではさまざまな模様や色のアイビーが存在しています。白い模様が入ったものや、葉が細いものなど様々です。もともとが強いアイビーなので、育てる上であまり心配はありませんが、元気すぎて増えすぎることに注意しましょう。
ヤシで南国気分
初心者におすすめの種類3:テーブルヤシ

初心者にもおすすめの種類3つ目はテーブルヤシです。ヤシの木と言えば南国に自生して大きなイメージですが、実は手軽に育てることができるミニマムサイズのヤシも存在しています。それがテーブルヤシです。ヤシはもともと暑さにも強く耐陰性もあります。蛍光灯の下でも大丈夫と言われるほどで室内で育てるハイドロカルチャーに向いています。
100均ハイドロカルチャーやってみた!
— 🚭32gu🚭 (@32good_803) April 9, 2018
テーブルヤシってなんか雰囲気いいよねー^_^ pic.twitter.com/KtQu9YA2oC
最初こそこじんまりとした見た目ですが、テーブルヤシも順調に育てばかなり大きくなります。ただ成長はゆっくり目なので、すぐにぐんぐん伸びてしまうということはありません。暑さには強いですが乾燥には弱いのでハイドロカルチャーでも水をたっぷりあげて乾燥しないように育てるようにしましょう。葉にハリもあり見た目も綺麗なおすすめ植物です。
観葉植物の定番!ポトス
初心者におすすめの種類4:ポトス

初心者におすすめの種類4つ目はポトスです。観葉植物としても見かけることが多いポトスですが、以外にもサトイモ科の植物です。環境に合わせて葉の質感などを変えて育つことができる強い植物です。そのため室内で育てるハイドロカルチャーでも問題なく成長することができます。葉が大きいのが特徴で、アイビーと同じく品種によって模様などが異なります。
増えすぎたポトスをインスタントコーヒーの空き瓶に入れてましたが、ハイドロカルチャーにしてみました。 pic.twitter.com/qp3U1S5znV
— おこめさん (@8tota_1000keyo) September 28, 2014
ポトスもガジュマルやアイビーなどと同じく、葉が大きくなって茎が伸びると下向きに生えます。少し成長をして大きくなったら高さのある花器に植え替えなどをすると良いでしょう。大きな葉は日照時間や育て方で模様などの特徴が出ることがあります。ハイドロカルチャーで個性が出てくる様子を楽しみながらポトスを育ててみるのも良いでしょう。
育てる容器を選ぼう!
ハイドロカルチャー育て方2:容器選び
瓶、瓶(*´Д`)=3ハァハァ
— カモの端 (@kamono_hashikko) June 20, 2017
植木が大きくなったらハイドロカルチャーの容器にするんだぁ|電柱|pq´ω`*)。。#繋がらなくていいから俺の瓶を見てくれ pic.twitter.com/jp9vEyLojl
ハイドロカルチャー育て方2つ目は容器選びです。育てる植物が決まったら、次は植物のお家となる容器、花器を選びましょう。ハイドロカルチャーでは水やりは行いますが、保水性のあるハイドロボールに水を溜めるという育て方になるため、穴の空いていない容器を用意しましょう。逆に穴が空いていると水の受け皿など別の道具が必要になるのでその分手間がかかってしまいます。

またもう一つ容器を選ぶ点として色に注意しましょう。後ほど詳しくご紹介しますが、ハイドロカルチャーでは水やりがポイントになります。そのため水の残量がわかる透明な容器を選ぶと水の残量がわかり、植物がより育てやすくなります。材質はなんでも大丈夫です。ガラス、プラスチック、アルミなどなど形などのデザインも選びながら自分好みの容器を用意しましょう。
ゼオライトなどで土台づくり
ハイドロカルチャー育て方3:土台づくり

ハイドロカルチャーの育て方3つ目は土台づくりです。植物を選んで容器も決まれば、次は植物が無事に根をつけることができるように土台をつくります。用意するものはハイドロボール、そして根腐れ防止剤として使われるゼオライト、ミリオンAなどです。カラフルにしたければゼオライト製のカラーサンドなども用意しましょう。まずはハイドロボールと植物の下準備からです。

ハイドロボールに少し汚れなどがあるときには少し洗って乾燥させましょう。植物は土が付いているとそこから微生物が発生したり、虫がついたりする原因になるためしっかりと水で土を洗い流します。下準備が終わったら、まずはハイドロボールを少しだけ器に入れます。その上にゼオライトなどの根腐れ防止剤を入れます。通常植物は土の中にいる微生物が老廃物を分解してくれます。

ですがハイドロカルチャーではその土が存在しないため、このゼオライトなどの根腐れ防止剤は必須です。ゼオライトを入れたら、またハイドロボールを入れていきます。ハイドロボールには肥料が入っていないので、ここで少し肥料を使います。液体肥料を少しだけ入れておくと良いでしょう。洗っておいた植物を植えます。ぐらつきのないようにしっかりとハイドロボールを入れます。
ド素人だけど、ゼオライト使って
— こじっちょSV1000S&三菱J53 (@kojimaandwakkus) April 11, 2018
ハイドロカルチャーに挑戦してみる!👊 pic.twitter.com/kj9J3AuIgn
ハイドロボールを入れた後、より隙間なく詰められるように割り箸などでグッと植物の周りを押すようにすると良いです。ある程度の高さまでハイドロボールを入れたら土台の完成です。これが基本ですが、最近では色の付いたゼオライトなども発売されています。外から土台が見える透明の容器であれば、色を組み合わせるなどすれば、よりおしゃれになります。
ハイドロカルチャーに水やり
ハイドロカルチャー育て方4:水やり

ハイドロカルチャーの育て方4つ目は水やりです。ハイドロカルチャーでも一番大切とも言えるのが、この作業です。通常植物に水をあげるときには、土が全て水を含むまでたっぷりあげることが多いですが、ハイドロカルチャーは異なります。水を入れて、容器の高さの5分の1から4分の1ほどまで水が入ったところでストップしましょう。少ないような気もしますが大丈夫です。
【ハイドロカルチャー】
— 渡部厚志 あんまりホムセンに詳しくないホムセンネット通販課長 (@daikinatsushi) July 28, 2017
器に水を溜めて育てる水耕栽培の植物です。器の水が無くなるまで水やりは不要で管理がとってもカンタン!チョットした南国気分も味わえますよ。
グリーンが身近にある生活って癒されますよね〜〜^_^#ホムセン #ハイドロカルチャー #水耕栽培 #グリーン #夏 pic.twitter.com/qZFNHJJMFO
そこから保水力のあるハイドロボールが植物に水分をしっかりと与えてくれます。それ以上水をあげてしまうと今度は水分が多すぎて、蒸発するのに時間がかかりすぎてしまい根腐れの原因となってしまいます。水やりは毎日しなくても大丈夫です。水を含んだハイドロボールが乾燥するまでは1週間ほどかかります。乾燥してからまた水をあげるようにしましょう。
水やりでは根腐れに注意!
ハイドロカルチャーで最も大事な水やり

ハイドロカルチャーで初心者の方が一番難しいのがおそらく水やりです。一般的な土で育てる植物への水のやり方とは異なるため、最初は難しいかもしれませんが慣れれば簡単です。先ほどもご紹介した通り、あげる水の量は土に比べると少量です。水は2、3日すると見た目には入れた水が見えなくなります。ハイドロボールが水を吸い上げるためです。ですがまだ水やりは行いません。
器の底から水がなくなってからさらに2、3にちするとハイドロボールに含まれている水もなくなり完全に乾燥した状態になります。その状態になってから水を再びあげるようにしましょう。過度の水は植物の根を腐らせて枯らしてしまう原因になります。ハイドロボールを触ったり色を見たりすると水の含み具合がわかります。状態を見ながら水やりを行いましょう。
ハイドロカルチャーに栄養を
ハイドロカルチャー育て方5:肥料やり
ハイドロカルチャーのペペロミア2種。そろそろハイドロカルチャー用液肥を与えようかなぁ…と思案中です。カラーサンドにしたらぐらつかずに落ち着いて居てひと安心。 pic.twitter.com/sP9eeBknHp
— RosarioBianco (@rosario_bianco) September 9, 2016
ハイドロカルチャーの育て方5つ目は肥料やりです。ハイドロカルチャーにおいて土の代わりとなるハイドロボールやゼオライトなどには水の浄化作用があるものもあります。ゼオライトなどの効能を見ていると、肥料などの栄養は必要ない気もしますが、植物が育つ上ではある程度は肥料が必要なので与えてあげるようにしましょう。おすすめは液体肥料です。

固形の肥料は強すぎて、使うと植物が傷んでしまうことがあります。そのため肥料は液体肥料を選びましょう。肥料は最初植え付けのときに入れますが、その後2、3週間ほどしたらまた肥料を与えましょう。このときに液体肥料をそのまま入れるのではなく、水やりのときに水に溶かして一緒に与えるようにしましょう。肥料が現役のままだと強すぎるので気をつけてください。
植物を長く育てるために
ハイドロカルチャー育て方6:植え替え

手軽に始めることができ、水やりの頻度も少ないハイドロカルチャーですが、より植物を長持ちさせるために行うのが植え替えです。これは頻繁に行うものでなく半年から1年の間で1回ほどの目安で行いましょう。水を都度乾燥させるとは言えどどうしても湿気は完全には逃げません。そのためハイドロボールやゼオライトなどの洗浄、そして入れ替えのために植え替えを行いましょう。

ゼオライトなどには吸湿、脱臭効果があるのですが、どうしてもずっと使っていくうちにパフォーマンスは落ちていきます。吸湿性などが落ちてしまうと根腐れ防止剤のために入れているゼオライトもうまく働かなくなり、そこから植物が弱ってしまいます。せっかくハイドロカルチャーで根付いた植物を生き生きと長生きさせるために植え替えを行いましょう。
気をつけるべき置き場所
ハイドロカルチャーの置き場所は?

ハイドロカルチャーは基本室内で育てます。そのためハイドロカルチャーで育てる植物に、日向をあまり好まないものを選ぶことも多いでしょう。そうなると室内であってもさんさんと日の当たる場所に置くのは少し注意しなければなりません。ハイドロカルチャーでは器に穴がなく水が外には排出されないため、日光などで水が温まるとそこから植物が傷んでしまうことがあります。

あまり日光が強く当たる窓辺は避けましょう。特に夏場は注意が必要です。どうしても窓辺に置く、ということであればカーテンなど一枚隔てて植物を置いておくと良いでしょう。またカビなどの病気に植物がかからないようにするため、なるべく風通しの良い場所がおすすめです。植物の状態を見ながら、葉に元気がないなど状態が変わるようであれば、場所も移してあげましょう。
気をつけるべき病気
ハイドロカルチャーにカビが?
ハイドロカルチャーに白いカビのようなものがはえてきたので諦めて土に植え替えた😖 pic.twitter.com/VhtOGMLWgf
— megu (⋈◍>◡<◍)。✧♡ (@mg_mnky) May 27, 2017
ハイドロカルチャーで気をつけるべきことはカビです。カビといえば白っぽいイメージですが、これがハイドロボールに付いている場合はそこまで気にする必要はありません。というのも、ハイドロボールなどにつく白いものは水道水や肥料のミネラル分などが結晶化したものがほとんどです。ですが白っぽいものが植物につき始めた時にはカビを疑わなければなりません。
ハイドロカルチャーにカビがはえとる^o^
— ヤブ医者/宗@ビスマルレッド (@yabuisyasyu) January 20, 2010
また質感も特徴で、ふわふわしている時にはカビの可能性が高いです。カビが生え始めてしまったら、植え替えが必要となります。まずはカビが付着している部分をよく水洗いしてカビを取り除きましょう。器から全てを取り出して、ハイドロボールやゼオライトなどは取り替えましょう。カビを見つけたら早めに植え替えして、カビが広がらないようにしましょう。
あると便利な道具は?
ハイドロカルチャーでおすすめの水位計
さきほどご紹介した気をつけるべき病気であるカビですが、カビが生える原因は、ほぼほぼ水のやりすぎです。ハイドロカルチャーでは水やりがもっとも大切だとお伝えしましたが、ハイドロカルチャーで使っている容器が透明ではない場合、水の分量を見ることが難しく適量がわかりにくいです。

そんなときに便利なのが水位計です。水位計とのその名の通り、水の高さを測ることができる道具です。これをつけておくと、透明でない容器でも水の高さを簡単に測ることができます。そのため水のやりすぎも、不足も防ぐことができます。ハイドロカルチャーをする上では持っていて損はない道具なので、揃えてみるものおすすめです。
番外編!ボトルカルチャーとは?
ハイドロカルチャーからさらに派生して、観葉植物として人気を集めているボトルカルチャーというものもあります。ボトルカルチャーは、土を使わずハイドロボールなどで土台を作るという点はハイドロカルチャーと同じなのですが器の形状が異なります。ボトルカルチャーは植物を覆うように背の高いボトルに植物を入れて栽培するものです。
これ、近所のお花屋さんにいただいた♪
— 諭吉 (@chess_kuro) August 7, 2015
ボトルカルチャーだってー( ̄▽ ̄)
水は少しでいいらしい。 pic.twitter.com/obAl62Sl6d
ボトル状に植物が覆われているため、外気が影響することが少なく植物自身が湿度などを適切に保ち、育つことができます。コンパクトなものが多いため、家の中でもキッチンやダイニングテーブルの上など場所を選ぶことなく飾ることができるのもポイントです。自分用だけでなく、見た目が可愛らしいためプレゼントとしてもおすすめの観葉植物です。
ハイドロカルチャーをやってみよう!

初心者の方にもおすすめのハイドロカルチャーについてご紹介しました。慣れれば水やりなどの手入れも簡単です。ガジュマルやアイビーなど好きな植物を選んで室内で育ててみてはいかがでしょうか?ハイドロボールやゼオライト、そして肥料なども園芸店や最近では100円ショップでも揃えることができるので、興味のある方はぜひハイドロカルチャーを始めてみてください。
