スーツケースの鍵をなくした時の開け方は?海外旅行でロックは必要?
鍵がなくなっていてスーツケースが開けられないと困ります。これから休みを思いきり満喫しようとしている矢先に、スーツケースの鍵が見つからないことも。旅にトラブルは付き物です。今回は、鍵をなくしたからと慌てるのではなく、どうしたらすぐに解決できるのかを紹介します。
目次
スーツケースは鍵がなくても開けられる?
これから楽しみにしていた旅行とワクワクしている時に鍵の問題は一大事です。どんな時でも重要な鍵だからこそ問題が大きくなってしまいがちです。しかし、問題を大きくする必要は有りません。自分で解決方法を知ることで何とでもなります。
では、鍵をなくした場合でも開けることが出来るかできないかという事から単刀直入に言いますと、スーツケースの鍵を開けることは可能です。でも、どうしたら開けられるのか疑問ですよね。普段、自分では行ったことのないような開け方を使ったり、または、そんな簡単にと思ってしまう開け方も存在します。そこで今回は、スーツケースの鍵をなくした時の開け方や、対処方法について紹介します。
今年買ったばかりのスーツケースの鍵をなくしたぞい
— ٩(๑❛ᴗ❛๑)۶™ (@maru62) July 9, 2018
スーツケースの鍵をなくした時の開け方・方法
鍵をなくした時、忘れた時にはどんな方法で開けることができるのでしょうか?1つ目は、スペアを用意しておく方法です。2つ目は、無理やり工具などでスーツケースを壊すやり方です。3つ目は、鍵を開ける専門の業者に頼むという事と、最後には自分で開けてしまうという4つの方法があります。

鍵のスペアを用意しておく
スペアキーを準備しておく事は、スーツケースだけではなく、どんな種類の鍵をなくしたとしても役に立ちます。一つのスペアキーをお財布の中に、もう一つのスペアはカバンの中にと別々に鍵を保管しておくということが大切です。

例えば、家の鍵のスペアを他の家族が持っていると、何かあった時にどうにかなるのと同じで、もしスーツケースのスペアーキーがあれば万が一のことが起こったとしても、慌てることが無く鍵を開けることが可能です。
スペアの作り方と金額について

スペアキーを作ったにも関わらず、それをなくしてしまうこともあるでしょう。また、スペアキーが元々なく、そのため作っておきたいという事もたまに有ります。そこで気になるのは、スペアキーを作るには、どのくらいの値段がするのかという疑問です。本鍵が有り、スペアを作る場合と、本鍵がなくてスペアを作る場合では金額にも違いがあります。
スーツケースの本鍵がある場合
オリジナルキーが存在する場合は、オリジナルキーを鍵屋に持っていくとスペアを作成してくれます。その際、出来ればスーツケースも持っていくことで、その場で調整しながらスペアを作成出来ます。家に帰ってからスペアが使えないという時に、もう一度戻るといった2度手間が省けます。この場合は、300円~1000円くらいで鍵を作ってくれます。

スーツケースの本鍵をなくした場合
本鍵をなくした場合、スーツケースを使いたくても鍵をなくしているので開けられません。そこで、スーツケースを鍵屋に持っていくことで、鍵穴を見ながらキーを作ってくれます。すべての鍵屋で、この方法が出来るとは断定できませんが、これが出来る鍵屋では8000円くらいで取り扱っています。

この方法は、鍵をなくした場合とてもありがたいですが、少し高くなります。しかし、鍵がないのでは仕方がない事です。大変なことになる以前に、前もってスペアを作っておくことで、この方法は避けることが可能です。また、現在では、5000円程で購入できるスーツケースも多く販売されているので、買い替えることを視野に入れておくことも可能です。
無理やり工具などでスーツケースを壊す

言葉の通り、工具などを使ってスーツケース自体を壊す方法です。工具と言われても、都合よく自分で持ち合わせていることは少ないでしょう。万が一、スーツケースを壊してしまうと、旅行にも影響してきます。更に、レンタルしているスーツケースの場合、全損という形になると損害の請求額が安くても1万円以上になってしまいます。

これは、契約内容によって変更してきますのでレンタルする際に確認をすることが必要です。このような事から、出来れば壊すのは鍵の部分だけにしておきたいものです。レンタルの場合は鍵を壊すとなった時も、レンタル会社には一報を入れておくことで、後々に問題にならないようにする事が大切です。
スーツケースの鍵を開ける専門の業者に頼む
こちらは、スーツケースの鍵をなくした以外にも、全ての種類の鍵の事で困ったときに連絡をすれば自分で対処するのではなく、業者の専門家が行ってくれます。専門業者の為、少しコストと時間はかかりますが、5,000円からやってくれるみたいなので、時間が無い時や、自分ではどうしようも出来ないという時には、直ぐに来てくれて対応してくれる専門の業者は大変ありがたいです。
更には、電話1本で家でも、外出先でも、助けに来てくれるというのはとても良いですね。鍵を開けるという事を仕事としているので、自分で開ける方法を探してやるよりも、損傷も少なく済み、素早く解決できます。
200円くらいで買ったスーツケースの南京錠の鍵をなくしたので南京錠の上から南京錠をかけざるを得なくなった
— がい (@Gai0210_WB) May 21, 2018
自分でスーツケースの鍵を開ける方法
最後は、自分で開ける手段です。自分で開けるだなんて、とてもじゃないけど難しそうと思いますね。しかし、どうしても必要になった時、人はどうにかしなければという気持ちが湧いてくるものです。そこで、そのような時に、自分で開けられるようにしておくという事は後々役に立つでしょう。

何も知らないと、自分で開けることは困難です。まずは、開け方を知り、知識を身に付けておくことが大切です。知識が有れば、鍵をなくしたとなっても比較的余裕で対応できるでしょう。
スーツケース別・鍵の開け方
鍵やスペアキーをなくしてしまったり、忘れてしまったりしたという場合、お持ちの各スーツケースによって開け方が異なってきます。最近、主流のジッパータイプのスーツケースの鍵の開け方から、少し前までよく使われていた、シリンダーロックタイプのスーツケースの鍵の開け方について紹介します。ダイアル式ロックのスーツケースの鍵の開け方もあります。

ジッパータイプのスーツケースの鍵の開け方

このタイプのスーツケースが開かなくなるというのは、ジッパーの引手部分に南京錠をかけて鍵が無いから開けられないという例です。そんな時、実はとても簡単に開けることが出来てしまいます。
ここで準備するのもは、シャープペンシル又はボールペン1本です。ジッパーのつなぎ目にペンを差し込みます。ジッパーの目の部分にペンの先を差し込み、少し左右に動かすとジッパーがだんだん開いてきます。あとは、ペンをジッパーに沿て動かしていくとかみ合っていたジッパーが開いていくはずです。
この方法は、普段リュックサックやパーカーのチャックが壊れた時など、お裁縫が得意な方には少し身近に感じられる方法ではないでしょうか?因みに、この方法のメリットは南京錠などで鍵がかかったままの部分をそのまま動かすことで、開けたジッパーを閉める事が可能であるという事です。デメリットは、何度もやっていると壊れてしまうこともあるという事です。
シリンダーロックタイプのスーツケースの鍵の開け方
シリンダーロックタイプは、スーツケースに鍵の差込口があり、鍵を使ってダイレクトにスーツケースを施錠するタイプです。この種類の鍵を壊さずに開けるとなると、なかなか一苦労します。

そこで、いわゆるピッキングの要領で鍵を開けるという方法が有ります。ピッキング用の工具がインターネットで販売などされておりますが、所持している人は少ないでしょう。そんな時に出来る代用が、ヘアピン2本を使うことです。これが出来るようになるには、少し練習をしないといけません。ぶっつけ本番で開けるには難しいですが、どのような手順でやるのか紹介します。
準備するものは、ヘアピン2本または、安全ピンです。解錠する仕組みは、1本でシリンダーの回転を妨げている部分を押し、もう一本でシリンダーを回転させることで開錠します。
ヘアピンで鍵を開ける方法

①先ず、準備したヘアピンの1つをv字になるように開きます。そして、もう一本のヘアピンは一直線になるように開きます。ヘアピンの先に保護クッション的なものがついている場合は外します。
②v字のヘアピンのvの部分を鍵穴に差し込みます(この状態では鍵は回りません)。一直線にしたヘアピンも鍵穴に差し込みます。
➂一直線にしたヘアピンを鍵穴の中で動かします。その時、ヘアピンでシリンダーの回転を止めている部分を押し上げていき、シリンダーが回転する位置を探します。ちょうど良い位置になった時v字のヘアピンが回り鍵を開けることが出来ます。
いざという時に知っておいて損することは有りませんが、これを悪用してしまうとそれは、立派な犯罪行為になってしまいます。そのようなことが無いよう十分注意してください。
ダイアル式ロックのスーツケースの鍵の開け方
何桁かの数字を組み合わせることで施錠できるタイプのスーツケースの事を指します。このタイプのスーツケースの場合、設定した番号を忘れてしまい、開錠することが出来ないという事もあるでしょう。その場合は、1パターンずつ数字を組み合わせていく方法が一番良いです。
よく目にするダイアル式のスーツケースは3桁の場合が多いです。その場合、000~999の1000通りあるのですが、数字をクルクル回していくだけなので意外と数字は多く見えますが、10分くらいで開錠できると言われています。
さて、いままでは旅行に行く際に鍵を忘れた・スペアをなくしたなどといった場合のスーツケースの鍵を開ける方法について話してきましたが、ここからは実際に旅行に行くとなった時に鍵をかける必要はあるのでしょうか?それとも、無いのでしょうか?どんな時に鍵をかけるのか、または、かけないのかを知ることで自分のスーツケースを守ることが出来ます。
スーツケースのTSAロックとは?
TSAロックは、旅行に行く前、またはスーツケースを購入する前によく耳にするのではないでしょうか?このTSAロックとは、アメリカで起きた9・11同時多発テロ事件以降、アメリカ発着航空旅行者のスーツケースは鍵をかけないか、鍵をかける場合はTSAロックが付いているスーツケースを使うことを義務とする、アメリカ合衆国の運輸保安庁が認定をした施錠機構のことを言います。

TSAロックは、空港のセキュリティー担当職員がスーツケースのTSAロックの上に有る丸い鍵穴に持っている鍵を入れて回すことで、セキュリティーが数字の鍵番号を知らなくても、スーツケースを開けることが出来るという方法です。また、TSAロックはTSA001からTSA0011位まであり、鍵の形はそれぞれ異なるそうです。
更に、これらの鍵は空港のTSA職員だけが鍵やスペアを持っているため、一般の人がスペアを持っているという事は有りません。また、これらの鍵を購入する方法も有りません。その点においては、安全が保障されるので安心ですが、鍵を持っている事からスリを図る職員もいるため、貴重品はスーツケースに入れないようと注意事項として空港などに書かれています。
アメリカへ旅行に行く場合
スーツケースに鍵はかけられない
アメリカ合衆国へ旅行に行く際は十分に気を付けてください。飛行機の乗り継ぎでアメリカを経由される時も、TSAロックが付いているスーツケースは鍵が掛かっていても空港の職員が開けられるので大丈夫ですが、万が一TSAが付いていない場合は、鍵をかけないようにしましょう。間違えてかけてしまうと、空港職員も開ける方法が無いため、鍵を壊して開けることが有ります。

アメリカ旅行に行くにも関わらず忘れて鍵をかけた場合、荷物を引き取った際にスーツケースのジッパー部分の噛み合わせが悪くなってしまっていたという事がたまに起こります。スーツケースの中には検査をしたという紙が入っていますが、新品のスーツケースの場合だと鍵をかけてしまった代償が大きいです。
アメリカ以外の国へ旅行に行く場合
必ずスーツケースには鍵をかけよう
アメリカ以外の国への旅行に行く際は、スーツケースに鍵をかけることをおススメします。TSAが付いていないからといって鍵をかけないでいると中身を盗まれたり、自分のものでは無い物が入れられていたりする事も有ります。

空港の職員は、勝手にスーツケースを開けるのではなく、確認したい場合は、スーツケースの持ち主に確認してから中身を確認します。TSAロックが付いており、鍵をかけないというのはアメリカ旅行のみ可能です。アメリカ以外への旅行では、鍵はかけるのを忘れないでください。鍵をかけることで100%では有りませんが、様々なトラブルから身を守ることができます。
しかもまたスーツケースベルトを壊された。。今回はコードシェア便だったけど、前は本体のほうを使ったときに鍵つきのスーツケースをこじ開けられて中身が荒らされていたんだよね。。問い合わせをしても完全無視で保証も無かったという。。やっぱりおそロシアだな・・・
— X (@xakakiirox) July 15, 2018
鍵をかける以外でスーツケースを守る方法
スーツケースにしっかり鍵をかけたとしても、上記で説明したように鍵を開ける方法はいくつもあり、旅行先の国によっては鍵だけでは安全が保障されないことも有ります。現在では、自分でまたは空港で鍵以外にもスーツケースを保護する物が販売されています。

また、スーツケース以外でも段ボールなどに荷物を入れることもあるでしょう。その際、鍵は付いていないので対策を考え、盗難や破損されないようにラップやガムテープなどで十分に対策をする必要が有ります。
スーツケースにラップを巻く
この方法は、頻繁に空港で見かけるのでないでしょうか?食卓でおなじみのラップが大きくなったものです。このラップでスーツケースをグルグル巻きにしていきます。これは、鍵をかけた後にラップでグルグル巻きにして他の人が中を開けられないようにすることが出来ます。誰かがナイフを持っていてラップを切るような大胆な行動をされてしまったら何も言えませんが、そんな大胆な行動をする人は早々見かけません。
また、このラップを巻くのは1000円くらいで出来るので、もしスーツケースに何かされるのではと不安に思う方は是非つけておくといいでしょう。スーツケースが開けられたのか開けられて居ないのか分かるので、何かあった時に役に立つのもいい点です。
日本の空港だけでなく、海外の空港でも普通に見かけます。また、国によっては出てくるスーツケースを待っているとラップに巻かれたスーツケースの割合が多いところも存在します。
鍵をかけてスーツケースベルトをする
スーツケースベルトは、鍵が破損し中身が飛び出すことを防ぐのに大変有効なものです。海外の空港では、飛行機に荷物を積み込んだり、または降ろしたりする時にとても雑に扱われている傾向が有ります。鍵だけではスーツケースが壊れてしまうのではないかと心配な方は、ベルトも一緒につけていくことで、破損する心配も減ります。また、ジッパー式のスーツケースでは補強という形で全開になるのを防ぐことが出来ます。
しかし、海外の人のスーツケースを見てください。ベルトを付けている人はほとんどいません。その為、海外では逆にベルトが付いていると日本人のスーツケースであると分かってしまい、盗難など思わぬ事故の要因となることも有ります。旅先や家で、何かを無くしたと気が付いてからでは遅くなってしまいます。メリットとデメリットを知って使用すると役に立ちます。
スーツケースの鍵はとても大切

今回は業者に頼んでスーツケースを開けてもらう方法や、ピッキングでの方法まで、様々な鍵をなくした場合のスーツケースの開け方を紹介しました。楽しい旅行にするためには、万が一の時に備えておくことが重要です。その時々で、自分にあった鍵の開錠方法を使い、更には行く先々で鍵をかける必要が有るのかを確認しておくと良いでしょう。鍵の心配をしないでいいように、十分注意し、楽しく素敵な旅行になるようにしましょう。