さつまいものあく抜きについて!時間はどのくらい・成分や食べ方も
美味しい秋の味覚といえばさつまいもですね。今は秋だけでなく1年中スーパーで購入することができます。そんなさつまいもですが、あく抜きの方法を知っていますか?今回はさつまいものあく抜きに必要な時間はどれくらいなのか、やり方、成分や美味しい食べ方などをご紹介します。
目次
さつまいものあく抜きについてご紹介!

秋の味覚といえば、松茸や栗、きのこなどたくさんありますが、中でもさつまいもはスイーツからおかずまで幅広く使えるので人気ですね。さつまいもには安納芋などいろいろな種類がありますが、いずれも甘みがあって、ただ焼いたり蒸したりするだけでも、美味しいおやつになります。そんなさつまいもですが、正しいあく抜き方法やあくの成分を知っていますか?

野菜や肉のあくといえば、悪いもののイメージがありますが、さつまいものあくはどうなのでしょうか?あく抜きをしたことがない、なんとなく適当にあくを抜いているという方も意外と多いのではないでしょうか?そこで今回は、さつまいものあくの成分や、どれくらいの時間が必要かなどのあくの抜き方、美味しい食べ方など、さつまいものあく抜きについてご紹介します。

さつまいもにはあくがあるの?
さつまいものあく抜きは調理方法によって必要!
ごぼうにはあくがあることを知っていても、さつまいもにもあくがあるかどうか知らなかったという方も多いのではないでしょうか?さつまいもにもあくがあります。あくがあるということは、調理前にあく抜きが必要ということです。さつまいものあく抜きが必要な理由は、切り口が黒くあるのを防ぐためです。ただし、必ずしもさつまいもはあく抜きが必要なわけではありません。

他のあくがある食材と違ってさつまいものあくは、えぐみなどがなく、あく抜きをしなくても味に影響はありません。体に害のある成分も含まれていませんから、絶対にあく抜きをしないといけないというわけではないんです。輪切りにしたり、さつまいもの切り口が見えるような食べ方をするときには見栄えが悪くなるので、しっかりとあく抜きをするようにしましょう。
さつまいものあくはどんな成分なの?

さつまいものあくは味に影響しませんし、もちろん体に何の害もありません。では一体どんな成分が含まれているのでしょうか?さつまいものあくに含まれている主な成分は、セラピン、クロロゲン酸、タンニンです。セラピンは初めて耳にするという方も多いのではないでしょうか?セラピンには整腸作用があります。ですから女性に多い便秘を予防改善に効果が期待できます。

そしてクロロゲン酸やタンニンは、ポリフェノールのひとつです。クロロゲン酸はコーヒーに、タンニンは緑茶に多く含まれている成分で、アンチエイジングや脂肪燃焼効果などが期待できる成分です。さつまいものあくは体に害があるどころか、体に良い成分なんです。そのため、調理法によっては無理にあく抜きをしないで、そのまま食べてしまっても全く問題はありません。
さつまいものあく抜きのやり方や時間
さつまいものあく抜きをしよう!
さつまいものあく抜き
— 中山和子 (中山わこ) (@biofarmTamba) September 15, 2013
手間がかかるとは言え、煮物やお菓子などにさつまいもを使用する場合、あく抜きをしておくと仕上がりの色が良くなる上、調味料も染み込みやすくなり、薄味でも美味しく仕上がります。... http://t.co/8LGxmVmIOo
体に良い成分が含まれているさつまいものあくですが、料理の見栄えには影響するので、切り口が見えるような食べ方をするなら、あく抜きはした方が良いです。さつまいものあく抜きはどれくらい時間がかかるのかあまりよくわからないという方も多いでしょう。
どれくらいの時間必要?あく抜きは水が濁らなくなったら完了!

さつまいものあく抜きは、ボウルに水を入れ調理に合わせた大きさにカットしたさつまいもを入れます。10分ほど時間を置くと水が白く濁ってくるので、濁った水を捨てて新たに水を入れます。水が白く濁ったら水の入れ替えを繰り返し、濁らなくなったらOKです。どれくらいの時間がかかるかはあくまで目安です。時間よりも水が濁らなくなったら完了の合図だと覚えておきましょう。
お酢やレモン汁を使ってもOK!

さつまいものあく抜きの方法は他にも、お酢やレモン汁を使う方法もあります。ボウルに水とお酢やレモン汁を加えたものにさらしたり、茹でるときにお酢やレモン汁を加えると、水だけであく抜きするよりも、さつまいもの黄色い部分の色が鮮やかにでますよ。
さつまいものあく抜きが必要ない食べ方は?

さつまいものあくには健康に良い成分が含まれているので、見た目を気にするさつまいも料理でなければ、必ずしもあく抜きは必要ありません。さつまいもは調理法がたくさんあります。おかずやスイーツなどさまざまな活用ができますし、価格も安定しているので食卓でも大活躍の野菜ですね。そんなさつまいもですが、あく抜きが必要ない食べ方といえば切らない調理法のものです。

さつまいもをカットしない食べ方といえば、焼きいもやふかしいもですね。焼いもやふかしいもだと味付けは必要なく、さつまいもそのものの味をしっかり味わうことができます。さつまいもの皮が付いたまま丸ごと焼いたりふかしたりするので、とくにカット面が見えるわけではありません。ですからわざわざ時間をかけてあく抜きをしなくても大丈夫です。
美味しいさつまいもの選び方

甘くて美味しいさつまいもですが、美味しい選び方を知っていますか?さつまいもは同じ芋でもじゃがいものように形が揃っているわけではなく、細いものや太いもの、長いものや短いものといろいろな形をしていますよね。美味しいさつまいもを選ぶポイントは、大きく3つあります。3つの条件を満たしているものを選べば甘みがあって美味しいです。ぜひ購入時の参考にしてください。

さつまいもの選び方のポイントの1つ目は、ふっくら丸々していることです。細いものよりも丸々しているものを選ぶようにしましょう。そしてポイントの2つ目は、傷みや窪みがないものです。傷があるものやひげが出てくる毛穴のような窪みが少ないものを選びましょう。そして最後のポイントがずっしりと重みがあるものです。購入するときはしっかり比較して美味しいものを!
さつまいもの保存期間

さつまいもはどれくらい保存できるのでしょうか?さつまいもの保存期間は丸ごととカットしたもので違ってきます。さつまいも丸ごとであれば、常温で1ヵ月~3ヵ月ほど保存できます。長期間保存できるので、安いときに多めに買っておいても良いでしょう。常温で長期の保存ができるのはさつまいも丸ごとの状態だけです。カットしたり水で洗うと保存期間は短くなります。

まずカットしただけの状態なら保存期間は1週間ほど、そして切ったうえに水で洗ってしまったら保存期間は2日~3日ほどになります。1度の調理で1本丸ごと使わない場合は、水で洗わないようにしておくようにしましょう。さつまいもは冷凍保存することもできます。冷凍すれば約1ヵ月ほど保存できますが、味が落ちてしまうのでできるだけ早めに食べるようにしましょう。
あく抜きしたさつまいもの美味しい食べ方

あく抜きしたさつまいもの美味しい食べ方はいろいろありますが、さつまいものカット面がキレイで子供から大人までパクパク食べられるさつまいも料理といえば、さつまいものレモン煮です。レモンを加えることでさつまいもの黄色がはっきり鮮やかになるので、食べても美味しいですし、見た目にも食欲をそそります。疲れているときにもさつまいものレモン煮はおすすめですよ。

【材料】さつまいも、レモン汁、砂糖、塩、水です。レモン汁は生のレモンを絞っても良いですし、加工品でも良いですよ。【作り方】さつまいもを1.5cmほどの厚さの輪切りにします。皮を所々剥き、水を入れたボウルに入れてあく抜きをします。ボウルの水の濁りがなくなるまでしっかりあく抜きをしましょう。
鍋に水と砂糖、塩、レモン汁、あく抜きしたさつまいもの輪切りを加え、さつまいもが柔らかくなるまで弱火で煮ます。お好みでレモンの皮を一緒に似ると、よりレモンの爽やかな風味が感じられるのでおすすめですよ。
さつまいもはあく抜きして美味しく食べよう!

さつまいものあくはセラピンやクロロゲン酸、タンニンなど体に良い成分なので、必ずしもあく抜きをする必要はありませんが、あく抜きをしないと黒ずんでしまうので、見た目がイマイチに。見た目をキレイにするためにはあく抜きは必要です。どれくらいの時間かよりも、水の濁りがなくなるまでやるようにしましょう。アレンジ豊富な美味しいさつまいもを味わいましょう!