【最新】自転車漫画おすすめ紹介!『女子がハマる』には理由がある!
最近女子の間で話題のスポーツの1つに自転車があります。漫画からアニメ化した作品も多く色々な形で楽しめるスポーツとして人気を集めています。漫画で興味を持って実際に自転車を始めたという人も多いです。今回はおすすめの自転車漫画を紹介します。
目次
- 今自転車がアツい!自転車漫画ブーム到来!
- 自転車漫画の題材となる自転車競技も色々?
- 自転車漫画のメインはロードレース!
- レース系自転車漫画はやっぱり少年誌に多い!
- 現在の自転車ブームの火付け役!
- 個性豊かなキャラクターが弱虫ペダルの魅力
- マガジンで連載された個人での戦いが描かれる青春漫画
- 競技中の心理描写がオーバードライヴの魅力
- 自転車漫画の王道にして金字塔!
- 泥臭さこそがシャカリキ!の魅力
- 舞台はヨーロッパ!実在する大レースへ参戦を目指す漫画
- 海外を舞台にしているからこその展開がツールの魅力
- サラリーマンだからこそ楽しめる自転車漫画
- 社会人ならぜひ読んでほしいかもめ☆チャンスの魅力
- 舞台は競輪!稼げ賞金!トラックレース系自転車漫画
- ロードレースとはまた違った面白味があるoddsの魅力
- レースばかりが自転車じゃない!日常系自転車漫画
- 日常系の自転車漫画は少年誌よりも青年誌を探せ!
- ほのぼのとした雰囲気を楽しめる自転車漫画!
- 自転車に合わせた背景の描き方がのりりんの魅力
- 大人になってから自転車を始める人必見!実体験漫画
- あるあるネタを楽しむ事ができるのがじこまん
- 同人スタートだからこその要素も多いおすすめ自転車漫画
- 初心者でも読みやすい南鎌倉高校女子自転車部のポイント
- 遠乗りに焦点を絞るサイクリング漫画!
- 長距離の楽しさを押し出した!ろんぐらいだぁす!の魅力
- ポタリングがメインの自転車漫画!
- 対照的な視点で見るのが東京自転車少女の魅力
- 自転車にもルールが!漫画で自転車のルールを覚えよう
- 連載中の漫画を読む際の注意!雑誌と単行本の差
- 色々な観点で自転車を楽しめる!自転車漫画を読もう
今自転車がアツい!自転車漫画ブーム到来!
今、数あるスポーツの中でも女子から人気を集めているのが自転車で、その大きな要因となっているのが自転車漫画です。漫画に影響されて実際に観戦に行く人や自転車に乗るようになる人も増えています。今ではスポーツ漫画は読んで楽しむだけでなく各スポーツへの興味の入り口として大きな役割を果たしています。

自転車はスポーツとしてだけでなく移動手段としても有効で自転車漫画も競技に軸を置いた物から街をサイクリングするようなポタリングに軸を置いた物まで色々な漫画があります。どれも自転車漫画ではありますが、スポーツ的な面ばかりが強調されるわけではないのが自転車漫画の1つの特徴と言えます。

どうしてもスポーツ漫画と言うと男性向けのイメージがありますが、女子が読んでも楽しめる漫画も多いのが自転車漫画の特徴の1つです。今回は数ある自転車漫画の中でも女子が読んでも楽しめるぜひ読んでほしいおすすめの自転車漫画を紹介します。

自転車漫画の題材となる自転車競技も色々?

自転車漫画の多くが題材とする自転車競技ですが、自転車競技にも実に多くの種類の競技があり題材にされるのはその中の1つである場合が多いです。整備された道を走るロードレースを始め、専用に作られたコースで競うトラックレース、未整備の道を走るシルククロスやBMX、バイクトライアルなど実に多くの競技があります。

競技によってルールが異なるのはもちろんですが、自転車の性質から変わってくるので入門として読むつもりなのであれば題材の競技まで確認した上で漫画を選ぶのをおすすめします。

自転車漫画のメインはロードレース!
そんな数ある自転車競技の中でも漫画の題材として選ばれる事が多いので長く舗装された道を走るロードレースです。個人戦、チーム戦などもレースによって異なる事から色々な展開を作りだす事ができ題材として使われやすいです。特に週刊少年マガジンを始めとする少年誌ではほぼ全ての作品でロードレースを題材としています。

自転車漫画の中でも特にスポーツ性が出やすく、またチームと個人の入り混じる競技だからこその葛藤なども楽しめる事からストーリーが非常に重視された漫画が多いのも特徴です。また敵味方が入り混じるレースの中でも強調などのロードレース独自の要素も漫画を盛り上げる要素として頻繁に利用されています。

少年誌では主人公は読者層に合わせて高校生など学生である場合が多いですが、プロアマ関係なく同じレースに同じように参加する事ができるロードレースの強みを生かし、青年誌では社会人を主人公にしている漫画もあります。

レース系自転車漫画はやっぱり少年誌に多い!
漫画として見た時にレース系の自転車漫画はアツい展開を描きやすい週刊少年マガジンや週刊少年ジャンプのような少年誌での連載が多いです。今回紹介する漫画のうち、少年誌で現在連載を続けているのは週刊少年チャンピオンで連載中の「弱虫ペダル」だけですが、週刊少年マガジンや週刊少年サンデーなど各少年誌で自転車漫画は連載された事もあります。

少年誌のスポーツ漫画でヒット作の多い雑誌は週刊少年マガジンですが、要点を絞り自転車漫画とすると週刊少年マガジンに限らず、各誌に自転車漫画のヒット作がある状況です。自転車漫画を選ぶ際には「マガジン」の中から探せばいい、と言った方法は取る事ができず、雑誌の垣根を越えて幅広く探す必要があります。

もちろん青年誌で描かれているレース系の漫画もありますが青年誌の自転車漫画はテーマがよりリアルな側面である場合も多いので純粋にロードレースの熱量を感じたいなら週刊少年マガジン、週刊少年ジャンプ、週刊少年サンデー、週刊少年チャンピオンの4誌の中から選ぶのをおすすめします。

現在の自転車ブームの火付け役!
おすすめのレース系自転車漫画①:弱虫ペダル

現在も週刊少年チャンピオンで連載する弱虫ペダルは現在の自転車ブームを作ったと言っても過言ではないおすすめの自転車漫画です。高校生のロードレースの中でもインターハイに焦点を絞り、チーム内競争やそれぞれのキャラクターに大きく焦点を当てる事も多く非常に熱さもある漫画です。

主人公の小野田坂道は移動手段としてこそ自転車に乗っており、完全に初心者という状態からではないにしろ、これから自転車に乗る人の気持ちもよく表しています。チーム内での競争もあり、ライバル校の選手のバックボーンもしっかりと描かれているのでキャラクターへの思い入れを持ちやすいおすすめの漫画です。
個性豊かなキャラクターが弱虫ペダルの魅力
自転車漫画の中でも特に個性豊かなキャラクターが多いのが弱虫ペダルの人気の秘密です。そのキャラクター性の強さは同じスポーツ漫画である「テニスの王子様」や「黒子のバスケ」に近しい物もあります。これらの漫画との大きな違いはやはりチーム内での熾烈な争いをしっかり描いている事にあります。
「弱虫ペダル」公式アンソロジー 放課後ペダル6は、好評発売中です! pic.twitter.com/1a2XUljnXY
— 放課後ペダル (@houkagopedal) May 10, 2018
また学校の部活では当たり前に行われるのに漫画で描かれる事は少ない「代替わり」も行われています。主人公の小野田坂道は1年生から2年生になり、後輩ができる事への葛藤や焦りなどもしっかりと描かれている点もより「部活」である事を意識させられ、より人気を高める結果に繋がっています。
またキャラクターの掘り下げには特に力を入れており、本編では描ききれなかったそれぞれのキャラクターの過去編を描く公式アンソロジーを発売するなどしています。本編と合わせて読めばより世界に入り込む事ができるのでこちらもおすすめできます。何かに熱くなるきっかけは人それぞれだという事を感じる事ができるおすすめの自転車漫画です。

マガジンで連載された個人での戦いが描かれる青春漫画
おすすめのレース系自転車漫画②:オーバードライブ

週間少年マガジンで連載し、全17巻で完結したオーバードライブも高校生のロードレースを題材にした漫画です。弱虫ペダルに近い題材ながら弱虫ペダルのチームでの走りに特化しているのとは違いどちらかと言うと個人戦に注力している漫画です。

主人公の篠崎ミコトは事故の影響で自転車に乗れなくなった素人で、憧れの女の子に誘われた事で再び自転車に乗れるようになりその熱量にのめり込んでいきます。きっかけはいかにも漫画らしい展開で、その後もスポ恨漫画を貫いていく熱い展開が魅力的です。
競技中の心理描写がオーバードライヴの魅力
オーバードライヴは作者「安田剛志」さんの週刊少年マガジンの新人賞入賞作でもあり、その後の流れを作りだした漫画でもあります。現在同じく週刊少年マガジンで連載している「DAYS」でもそうであるようにオーバードライヴの連載中から競技中の心理描写に定評があります。

特に個人戦に重きを置いている事もあってそれぞれのキャラクターのバックボーンや目標による心理の違いなどが細かく描かれているので読んでいてのめり込みやすいです。

既に週刊少年マガジンでの連載を終え、完結した作品である上に巻数も全17巻とそこまで多くはないので、一気に読んでしまえる点もおすすめできる自転車漫画です。
自転車漫画の王道にして金字塔!
おすすめのレース系自転車漫画③:シャカリキ

弱虫ペダルと同じく週刊少年チャンピオンで連載されていたシャカリキは当時はまだ自転車漫画が多くなかった事も相まって、今でも根強い人気を誇り自転車漫画の王道を作り上げたと言っても過言ではない作品です。コミックスで全18巻で発売している他、小学館から愛蔵版が全7巻、文庫本化もされています。

主人公野々村輝(通称テル)は生粋の自転車馬鹿で、坂が多すぎて自転車利用者がほとんどいない関西の「坂の町」で生まれ育った経緯と負けず嫌いな性格から抵抗のある場面で大きく力を発揮する選手です。

泥臭さこそがシャカリキ!の魅力

シャカリキが自転車漫画の金字塔と言われる程の作品である最大の理由は、その泥臭さにあります。弱虫ペダルでもチームを限界まで引っ張った後に脱落していく、あるいはそのままリタイアしてしまうような鮮麗されたカッコいいシーンが描かれますが、シャカリキにはあのようなカッコ良さはありません。ともすればダサく見える所にこそシャカリキの良さがあります。

今回紹介する漫画の中で一番古い自転車漫画なのでロードレースのルールを学ぼうという考えで読むのには適さないかもしれません。ですがその熱量や楽しさを知る上ではこれからでもぜひ読んでほしいおすすめの漫画です。

舞台はヨーロッパ!実在する大レースへ参戦を目指す漫画
おすすめのロードレース系自転車漫画④:ツール
【熱すぎる!!自転車漫画】
— 本当に面白い本! (@omoshiroi_book) March 3, 2016
1.ツール!/大谷アキラ
2.かもめ☆チャンス/玉井雪雄
3.のりりん/鬼頭莫宏
4.Over Drive/安田剛士
5.シャカリキ!/曽田 正人
⇒https://t.co/6mQDw41aXF pic.twitter.com/tnI9Fkr0Ph
大谷アキラが週間少年サンデー、クラブサンデーで連載した「ツール!」は主人公がいきなり海外に飛び出すという展開で注目を集めたおすすめの自転車漫画です。実際のロードレースの世界で世界最高峰のロードレース大会としても知られる「ツールドフランス」をテーマとした作品です。
大谷アキラさんの「ツール!」って漫画で朝を迎えた
— あるでんて (@al__ap) June 9, 2015
主人公の日出島ヒイロはプロ選手で事故死してしまった父の遺志を継ぎ日本人でもツールドフランスに優勝できる事を証明するために奮戦します。独学でのフランス語の取得や単身でのフランス渡仏など非常に行動力があり、「風が読める」という非凡な才能を併せ持っています。

海外を舞台にしているからこその展開がツールの魅力

主人公ヒイロの年齢こそこれまでに紹介してきた作品と同年代の17歳ですが、海外を舞台にしているからこその展開が多く描かれます。特にロードレースの知略戦の要素が大きく描かれている事もあってロードレースの入門書として読んでも非常に楽しめる作品です。
【ロードバイク】おすすめ自転車漫画を集めてみた【漫画】 http://t.co/WPQtssP72v : 大谷アキラ先生のツールが超絶におすすめです!
— 山本ひろし (@tkago) April 11, 2015
サラリーマンだからこそ楽しめる自転車漫画
おすすめのレース系自転車漫画⑤:かもめチャンス

小学館が発売するコミックマガジン、ビックコミックススピリッツで連載されていたかもめチャンスは、主人公が社会人であり、学生のロードレースとはまた違った読み味で楽しむ事ができるおすすめの自転車漫画です。

主人公の更科二郎は信用金庫で働くごく普通のサラリーマンで、倦怠な生活を送っていました。それが自転車と出会い、二足の草鞋を履く事になります。レース中は日常生活の彼とはかけ離れた直情的な性格となり、多くの人を引き付ける魅力に溢れた主人公です。
社会人ならぜひ読んでほしいかもめ☆チャンスの魅力

かもめチャンスはレースシーンはもちろんですが、主人公の更科二郎はプロではないので自転車に出会った後も信用金庫の職員として働き続ける所がポイントです。多くの人がそうであるようにあくまでも趣味であるロードレースと仕事の両立の難しさやそれぞれの環境や目標、目的が大きく違う中でのチームメイトとの温度差など大人の趣味との向き合い方がしっかりと描かれています。

ある程度同じ環境で毎日同じように練習を繰り返す事ができる学生のスポーツ漫画とはまた違った側面を見る事ができます。自転車に限らず、趣味を大切にしたいと考える人にぜひ読んでほしい自転車漫画です。

舞台は競輪!稼げ賞金!トラックレース系自転車漫画
おすすめのレース系自転車漫画⑥:odds
週刊ヤングサンデーで連載を開始し、移籍と改題を経て現在も双葉社の発売するコミックマガジン、漫画アクションで連載中のoddsは自転車競技の中でも扱いの難しい公営競技である「競輪」をテーマとした作品です。ヤングサンデー連載時に全10巻、移籍改題後に「oddsGP」で全14巻、改題し「odds VERSUS」として現在までに14巻が発売しています。
【今すぐ読めるマンガNews】
— Pinga [ピンガ] (@pinga_comic) November 1, 2016
競輪マンガ「Odds VS!」最新刊発売記念!石渡治作品無料キャンペーン - Webマンガ更新チェッカー ピンガhttps://t.co/SILuIQAtw7 pic.twitter.com/YAEt1pe4XJ
長い距離で平坦も登りも下りもあり時間をかけて行われるロードレースとはまた違うトラックレースならではの面白みが強い作品なのでレース系の自転車漫画の1つとしておすすめできます。
大好きな漫画Oddsの作者、石渡治さんに小太郎ジャージサインして貰った上に写真まで撮ってくれたのマジ嬉しすぎ pic.twitter.com/NJZJ5rUxs6
— Tak Hoshino (@Takzilla) September 24, 2017
主人公の辻堂麟太郎は高校時代はロードレースの選手として活躍し、将来を期待されながらも事故で植物状態になってしまった父の治療費の為、将来の夢を封印して競輪の世界に飛び込みます。自転車の知識はある状態からのスタートですが、競輪学校での経験を通してより競輪の魅力に引き込まれていきます。

ロードレースとはまた違った面白味があるoddsの魅力

oddsは自転車漫画の中でも扱われる事の少ない競輪をテーマとしながら長期連載をし続けている作品です。ロードレースのそれとは違い、1つのレースの描写を短くしやすい競輪だからこそできる展開も多く、同じ自転車をテーマにしたレース系の漫画でもその読み味は大きく異なってきます。

細かなルールなどもしっかりと描かれているので競輪が分からないという人でも入り込みやすく、ルールを覚えるのにも最適な漫画と言えます。

レースばかりが自転車じゃない!日常系自転車漫画

元々数の多かったロードレースを始めとするスポーツ漫画としての自転車漫画に変わり、最近数を増やしているのがポタリングを始めとしたサイクリングなどより日常に近い形で描かれる自転車漫画です。

バリバリのレースを描く自転車漫画と違い、日常の中での自転車の楽しみ方やルールなどに焦点を当てている漫画が多く、主人公を通して自転車の扱い方を学ぶ事ができるようになっている作品が多いです。

日常系の自転車漫画は少年誌よりも青年誌を探せ!

週刊少年マガジンなどを始めとする少年誌はどうしても読者の年齢層を下げたい傾向が強いのでアツい展開を作りやすいレース系の自転車漫画が多くなります。日常系の自転車漫画を読むのであれば想定される読者層の年齢層が高い青年誌を中心に選ぶ事になります。

青年誌はマガジン、サンデー、ジャンプ、チャンピオンの4誌の4誌しかない少年誌に比べて雑誌数も出版している出版社も多く自転車漫画を探すのは少し大変です。ですが、より現実味のある作品が多いので自転車漫画が好きならぜひ多くの作品を読む事をおすすめします。

ほのぼのとした雰囲気を楽しめる自転車漫画!
おすすめの日常系自転車漫画①:のりりん

日常系の漫画で最初におすすめするのが週刊少年マガジンで知られる講談社が発売するコミックマガジン、イブニングで連載されていたのりりんです。乗る自転車こそロードレースで使われるロードバイクですが、レースシーンはほとんどなく、自転車を組み立てるような所からしっかりと描かれています。

主人公丸子一典(通称ノリ)は28歳の社会人で、過去のトラウマで自転車を避け、愛車であるフォードマスタングに乗っていたが、免許取り消しになってしまったのをきっかけに自転車に乗るようになります。最初は車に変わる移動手段として嫌々な面が強かったノリですが、徐々に自転車の魅力に惹かれていき自分で組み立てる程になっていきます。

自転車に合わせた背景の描き方がのりりんの魅力

のりりんは日常系の自転車漫画の特徴である移動手段としての自転車の側面とツーリングやレースなどの非日常的な利用方法のどちらの側面も併せ持つ代表的な漫画です。またそれらの日常をまさに自転車に乗っている時の感覚に近い状態で描いているのも特徴です。

特に背景は歩くより早い自転車に乗っている事を意識した描き方がなされており、自転車に乗っている時の感覚をより感じやすくなっています。読んだ後に自転車に乗りたくなるおすすめの日常系自転車漫画です。

大人になってから自転車を始める人必見!実体験漫画
おすすめの日常系自転車漫画②:じこまん~自己漫~

日本文芸社の発売するコミックマガジン、漫画ゴラクで連載したじこまん~自己漫~はかもめチャンスの作者としても知られる玉井雪雄さんが、自身も趣味にしている自転車のあるあるを描く異色の自転車漫画です。

主人公は玉井雪雄、つまり作者ご本人が主人公です。それだけでもなかなか驚きですが、その内容のほぼ全てが実体験というのがじこまんの異色さに拍車をかけています。漫画家が自伝などを除いて自分を主人公とした作品はほとんど多くなく、世の自転車乗りや自転車漫画好きから驚かれました。

あるあるネタを楽しむ事ができるのがじこまん

じこまん~自己漫~は作者自身の実体験を描いているからこそ、自転車に乗る人にとってのあるあるネタがふんだんに盛り込まれた漫画になっています。またこれから自転車を始めようとしている人へのアドバイスなども盛り込まれており、頷きながら読める漫画です。

自身もダイエット目的で乗り始めた玉井雪雄さんだからこそ描ける自転車漫画であると断言できます。何か大人の趣味を探そうと考える人にもぜひおすすめしたい漫画です。

同人スタートだからこその要素も多いおすすめ自転車漫画
おすすめの日常系自転車漫画③:南鎌倉高校女子自転車部

ここまで紹介した日常系自転車漫画はどちらも大人が主人公でしたが学生が主人公の自転車漫画もあります。同人イラスト集からスタートし、マックガーテン社が発売するコミックマガジン月刊コミックブレイドにて漫画化、後にアニメ化もした南鎌倉高校女子自転車部がその1つです。

主人公の舞春ひろみは最初まったく普通の自転車にすら乗れない状態からスタートします。運動も得意ではないですが、自転車部の仲間と出会い、自転車の楽しさにのめり込んでいきます。

初心者でも読みやすい南鎌倉高校女子自転車部のポイント
南鎌倉高校女子自転車部の最大の特徴は学生の部活を題材としながら、新設の部活である事と同時に皆自転車経験のない状態から部活がスタートします。理解のある周りの大人に支えられながら全員で自転車を楽しむ姿がとても印象的な漫画です。
全員が初心者という状態から始まる一方、周りにいる大人は自転車の理解度が高いので自転車の選び方や自転車を電車に持ち込む方法などを丁寧に説明してくれます。自転車に乗った事のない人でも主人公達と一緒に自転車への理解度を深める事ができるおすすめの漫画です。

遠乗りに焦点を絞るサイクリング漫画!
おすすめの日常系自転車漫画④:ろんぐらいだぁす

日常系の自転車漫画の中でもロングライド(長距離走行)を題材とした漫画が一迅社が発売するコミックマガジン月刊comicREXで連載するろんぐらいだぁずです。日常系の中でもより焦点を絞っており、自転車も最初は折りたたみ自転車からスタートします。焦点を絞っているからこそロングライドの種類やルールより細かく描かれているので興味がある人が覚えるのにも最適です。

主人公倉田亜美は何の取り柄もない大学1年生です。偶然街中で見かけた折りたたみ自転車に一目ぼれしてしまい、サイクリングに出かける所から物語が始まります。やはり自転車初心者からスタートし、読者と同じ目線でロングライドの楽しさや辛さを体験してくれます。

長距離の楽しさを押し出した!ろんぐらいだぁす!の魅力

ろんぐらいだぁずは日常系の漫画の中では比較的日常から逸脱していますが、レース系のような激しさや熱さはなく、長距離を走る上での大切な事を学ぶ事ができる漫画です。長い距離を走るからこその苦労や辛さ、そして楽しさをしっかりと表現しています。

主人公達はロングライドの大会であるブルペを目指しているので競技性こそ強いですが、訪れる土地を楽しんだり時にはポタリングを楽しんだりするなど、自転車に乗っているからこそできる経験を余すことなく描いているおすすめの漫画です。

ポタリングがメインの自転車漫画!
おすすめの日常系自転車漫画⑤:東京自転車少女

日常系の自転車漫画でも多くは競技性があったりレースに参加したりと多くの要素を内包する漫画が多いのに対し、アース・スターエンタイメント社のコミックマガジン、コミックアーススターで連載された東京自転車少女は自転車での散策、ポタリングをメインとした漫画です。自分達の知らない東京を知る事を楽しみとする少女達を描いています。

主人公の島野いるかは離島から上京したばかりの女子高生で、「東京」に大きな憧れを抱いている少女です。オシャレな東京ガールになる事を夢見ており、地方から上京する側として読者の視点となっています。

対照的な視点で見るのが東京自転車少女の魅力

主人公島野いるかが地方から東京にきたばかりの女子高生であるのに対し、入寮した寮のルームメートでもある加藤さんは東京で生まれ育ち、東京のあらゆる面を嫌う少女として描かれています。この2人の織りなす、「東京」に対するイメージの差などは実際の世界でも起こりえる事でどちらの視点に立っても身近に感じる事ができます。

実在する場所も多く描かれており、その世界観をしっかりと表現しています。街の散策という日常的な自転車の乗り方として最も身近に感じる事をテーマにしたおすすめの漫画です。

自転車にもルールが!漫画で自転車のルールを覚えよう
自転車はれっきとした車両で、運転に免許こそ必要はありませんが、交通ルールを守る必要があります。ただし免許取得の際にしっかり交通ルールを学ぶ事が必要な自動車などの他の車両と違い、教習所のような場所で学ぶ事はできません。自転車の交通ルールを学ぶもっとも身近なツールが自転車漫画だとも言えます。

自転車漫画はリアルな描写をする漫画が多く、特に交通ルールに関しては厳格に描いている場合がほとんどです。意外と知らない交通ルールが描かれていたりもするのでとっかかりとして漫画を利用するのは最適な手段と言えます。

ただし全ての自転車漫画が厳密に交通ルールや競技ルールを守っているわけではありません。今回紹介した作品の中でも週刊少年マガジンで連載された「オーバードライヴ」では、エンターテイメント性を高めるべく、多くのレースで着用がルールとなっているヘルメットを着用していないです。全てを鵜呑みにしないようにする事は必要になってきます。

連載中の漫画を読む際の注意!雑誌と単行本の差
自転車漫画に限った話ではありませんが漫画を読む時最初に手にするのは多くの場合単行本です。しかし単行本は「週刊少年マガジン」などのような雑誌に何話かが掲載された後にそれをまとめて発売されます。連載中の漫画を読んでいて、最終巻に追いついても多くの場合その時店頭に並んでいる雑誌には数話分展開が追いついていないです。

一話完結に近い形で描かれる事が多い日常系の漫画であれば、多少展開が分からなくても読み進める事ができますが、ロードレースなどの1つのレースを何話、何十話もかけて描くようなレース系の漫画では、展開が分からない場合も多いです。

漫画雑誌はジャンプ、マガジン、サンデー、チャンピオンの4誌が週刊、青年誌の多くが月刊、隔週の発売になっています。単行本が発売するのは早くても週刊雑誌の漫画であれば2カ月、月刊雑誌の漫画であれば半月程になる作品が多いです。展開の合間無く読みたいのであれば雑誌のバックナンバーが読める場所を利用する必要がある点だけは覚えておく事をおすすめします。

色々な観点で自転車を楽しめる!自転車漫画を読もう
自転車は身近にある乗り物で移動手段としても優秀で、今でも自転車が主要の交通手段になっている国も多くあります。無理する事無く適度に身体を動かせるという事もあって、大人から子供まで幅広い人が利用します。そんな自転車を色々な観点で見る事ができるのが自転車漫画です。

自転車漫画の主人公にも自転車初心者も多く、乗っていても知識が伴っていないなど、多くの読者とほぼ変わらない目線でスタートする場合も多いです。スポーツ漫画の中でも利用する機会が多い自転車だからこそ入り込めるという人も多くいます。

身近で触れる機会も多いからこそ、読んでいて世界に入り込みやすい自転車漫画は多くの人が親しみを持って読む事ができる漫画と言えます。ロードレースを舞台にした競技系の物からポタリングをメインとした物まで幅広くあるのでぜひ興味をひかれる物から自転車漫画に触れてみる事をおすすめします。
