ウイスキーの賞味期限は?未開封と開封後で変わる?美味しく飲めるタイミングとは
近年ウィスキーの人気が上昇して、たくさんの方がウィスキーを好んで飲んでいます。ウィスキーに賞味期限があるかどうかはご存知ですか?今回はウィスキーの賞味期限や美味しく飲めるタイミングについてご紹介します。ウィスキーをより美味しく飲む為にぜひ参考にしてください。
目次
- ウィスキーの賞味期限と美味しく飲むタイミング
- ウィスキーの賞味期限は?
- お酒は蒸留酒と醸造酒で分かれる
- 未開封のウィスキーの賞味期限は?
- 開封後のウィスキーの賞味期限は?
- ウィスキーの賞味期限が切れている時の変化について
- ウィスキーのコルク栓と賞味期限の関係
- ウィスキーの賞味期限と熟成の関係
- 賞味期限は関係ない!年代物のウィスキー
- ウィスキーが一番美味しく飲めるタイミングは?
- ウィスキーは味の変化を楽しめる
- ウィスキーの賞味期限を気にせずに済む保存方法は?
- ウィスキーは冷蔵庫で賞味期限が延びる?
- 頻繁に飲む時の賞味期限を延ばす保存方法
- 週一回程度飲む時の賞味期限を延ばす保存方法
- 賞味期限を延ばす為にパラフィルムを使う
- 開封後に賞味期限が切れてしまったら捨てるしかない?
- 賞味期限を知ってウィスキーをより楽しもう!
ウィスキーの賞味期限と美味しく飲むタイミング

近年ではウィスキーの種類もとても豊富になって、以前に比べると色々な場所で気軽に購入することができるようになりました。種類が豊富で気軽に楽しめるからこそウィスキーの保存について、知識を深めておく必要があります。身近なお酒であるウィスキーの賞味期限があるかどうかはご存知ですか?
『オールドフォレスター ・ステイツマン』
— Wunder (@filmbarWunder) May 13, 2018
『キングスマン:ゴールデン・サークル』に登場するアメリカのシークレットサービス、ステイツマンのバーボンウイスキーです。
映画プロモーション用ではなく、オールドフォレスターのウィスキーシリーズの新商品として発売されました本気の一本です。 pic.twitter.com/qQso4c5tVi
今回はウィスキーの未開封、開封後の賞味期限や美味しく飲むためのタイミングなど、ウィスキーをもっと好きになれるような情報をご紹介します。ウィスキーの知識をもっと深めて、お持ちのウィスキーをより一層美味しく飲む為にもぜひ参考にしてください。意外と知らなかったウィスキーの情報が満載です!
ウィスキーの賞味期限は?

まずウィスキーの賞味期限についてですが、結論から言うとウィスキーを含む日本で販売されているお酒類に未開封、開封後関係なく賞味期限はありません。あくまで賞味期限ですので保存期間中に風味や見た目が変わることはありますが、法律上でもお酒を販売する際に賞味期限を表示する義務は現在ではないのです。
モンハンぜんぜん関係ないけど、オムライス作って食べてかーらーの、ウィスキー飲みながら晩酌なうです(*´ω`*) pic.twitter.com/SXwfXuMv9g
— ちろる@MHW (@Chiroru__MHW) May 20, 2018
ですが日本酒やワインは特に時が経てば風味が変わり、味の変化で最終的に飲めなくなることはあります。ビールについては各会社が自主規制を設けて、賞味期限を表示しています。

お酒は蒸留酒と醸造酒で分かれる

お酒は作るこうての違いが大きく分けて2種類に分けられます。まず1つ目が醸造酒と呼ばれるもので、これは日本酒やワインを作る時の工程の名前です。醸造酒は開栓後に空気に触れることで、味の変化が出やすいお酒です。例えばワインを開栓後数日すると酸味が増加し、風味が大きく変わってしまいます。
そのような変化が大きいからこそ、ワインや日本酒の保存場所にはセラーや酒蔵が適していてこだわりがあるのです。酸化が進んでしまうと本来の味から大きく変わってしまって、せっかくのお酒が台無しになってしまいます。醸造酒は開栓後すぐに飲みきってしまうのが基本です。

もう1つは蒸留酒と呼ばれるもので、こちらの製法で作られるお酒はウィスキーやテキーラ、ラムなどのアルコール度数の高いものが挙げられます。醸造酒を蒸留して作られる蒸留酒は、開栓後の風味の変化があまりありません。保存方法や場所をきちっと守れば醸造酒に比べると長持ちしてゆっくり楽しめるお酒です。

未開封のウィスキーの賞味期限は?

先ほどアルコール飲料であるウィスキーに賞味期限は無いとご説明しましたが、今回は美味しく飲める期間を賞味期限としてご紹介します。未開封のウィスキーの賞味期限についてはその保存状態や、保存場所によって大きく異なります。例えば未開封のウィスキーできちんと保存しているもので2010年には70目のウィスキーが販売されました。

そのウィスキーはゴードン&マクファイル社からモートラック70年という、ギネスにも認定している70年前のウィスキーが販売されました。ウィスキーは年数が立つほど価格も高くなるので、この時は約126万円で販売されて即完売しました。このウィスキーも職人による手吹きのクリスタルガラスで保管されています。

このように未開封のウィスキーは保存容器や場所をきっちりとしておけば、保存期間に関係なく美味しく飲めるというのも魅力です。そのためには陽の当たらない、涼しくて風通しの良い場所で保管する必要があります。箱でもらったまま押入れに保存しているウィスキーであれば問題なく飲むことができます。
開封後のウィスキーの賞味期限は?

開封をした後のウィスキーは保存方法にもよりますが、賞味期限は半年程度と考えた方が良いでしょう。開封をしてウィスキーが空気に触れた時から少しずつ劣化が始まり、面積や時間が多いほど劣化は早く進みます。
ウィスキー2杯でちょうどいい酔い🎵 pic.twitter.com/rQiVD0FJ8h
— 小林タカ鹿 (@takashika358) May 19, 2018
ウィスキーを開封した後は期間にこだわらず早めに飲むのがおすすめです。また、保管する場所は未開封と一緒で風通しのよい冷暗所で保管することが大切です。アルコール度数の高いウィスキーは風味は変わりにくいと思われがちですが、開封後の賞味期限には注意しましょう。
ウィスキーの賞味期限が切れている時の変化について

本来は賞味期限のないウィスキーですが、開封後は風味が変わってしまいます。その「風味が変わる」というのは具体的にウィスキーが酸化してしまうことを指します。もともとの風味が損なわれて口にすると酸味が感じられるような状態で、ワインなどは特に酸化しやすいお酒です。
こんばんは🌙休日はいかが お過ごしでしょうか😊お仕事の方 お疲れ様です。今宵は シーバスの「ミズナラ」で華やかな香りを感じながら グラスを傾けませんか🌠そして来週から6月までのカクテル「紫陽花」お楽しみに♪🍸さて本日も開店です。気軽にお立ち寄り下さいな #足立区 #BAR #ウィスキー #お酒 pic.twitter.com/j1kscod0Kj
— BAR385 (@adachikosuge385) May 19, 2018
さらにウィスキーは揮発性の高い成分が入っていて、賞味期限が近づくとともにウィスキーの香りが飛んでしまうことがあります。ウィスキーにとって香りは特徴的で、フルーティな香りがウィスキーの良いところでもあります。揮発性の高い成分なので、開封後は香りにも注意して状態を確認しましょう。
ウィスキーのコルク栓と賞味期限の関係

ウィスキーにも使用されているコルク栓は柔軟性や弾力性があり液体や気体を通しにくく腐敗もしにくく、保管に適しています。17世紀ごろからコルク栓は使われ始めて、今ではワインや多くのお酒の栓として使用されています。

ですが未開封のウィスキーを長期保存する場合、コルク栓にはいくつかの注意点があります。コルク栓の未開封のウィスキーはとても少量ずつですが、ウィスキー周辺の室温が高ければ高いほど蒸散するのです。また、ウィスキーにコルクの匂いが写ってしまうこともあるで、コルク栓の未開封のウィスキーは室温と期間に注意が必要です。
ウィスキーの賞味期限と熟成の関係

ウィスキーは最低3年以上の期間ウィスキー専用の樽で熟成されて、そのあと市場に出回ります。さらにウィスキーによっては10年や30年など、ウィスキーのちょうど良い熟成期間で販売されています。熟成期間中は徹底された温度管理や状態を管理されているので、賞味期限を迎えることなく樽の中でじっくりと熟成されます。
我慢できなかったから買っちゃった😊 ウィスキー初体験😆❤ pic.twitter.com/8QUZuaxXWg
— 森口 (@meropai) May 18, 2018
ですが、瓶詰めされて購入してからは追熟されることはありません。最近では自宅で追熟ができる専用のオークボトルが発売されましたが、熟成はあくまで樽の中でのみされます。瓶詰めされた後は熟成ではなく、劣化が進むのでできる限り早く飲みましょう。
賞味期限は関係ない!年代物のウィスキー

先ほどご紹介したようにウィスキーには熟成の年数というものがあり、その年数をラベルに記載されています。例えば有名な山崎12年というウィスキーは12年以上の原酒をブレンドして作られていて、その味わいに特徴が出ています。
ハイボールが飲みたくなりました。ウィスキーはおまかせでジョニーウォーカー。 pic.twitter.com/wqwBEuGarW
— MOTO (@BurbYsyk) May 19, 2018
熟成期間はウィスキーがコクを増して味わいを決める上で、とても大事な工程です。年数が長いほど高価ですが、カドの取れたまろやかな味わうになります。熟成期間で賞味期限の違いはそこまで大きくなく、いずれの場合もできるできる限り早く飲むのが大切です。
ウィスキーが一番美味しく飲めるタイミングは?

購入後のウィスキーが一番美味しく飲めるタイミングは、劣化の進んでいない状態で開封後すぐ飲む時でしょう。プロの作り手が一番美味しいと思った味わいに、一番近い状態を飲むことができます。また、正しくは熟成ではありませんが「瓶内熟成」という言葉あります。後ほど詳しくご紹介します。
ウィスキー pic.twitter.com/1Rnmlmzjs5
— やまふかぐちみ (@fu_75_ob) May 20, 2018
ウィスキーが一番美味しいタイミングというのは、ウィスキーの個性、樽の個性などがバランスよく味わえる状態です。とにかく熟成期間が長いと美味しい、という訳ではありません。熟成期間を過度に過ぎた状態のウィスキーは木材の味しかしない状態になり、とても美味しい状態とは言えません。

また、その熟成期間というものはウィスキーによって大きく異なり、またその環境や樽によっても変わります。その結果ウィスキーごとの特徴が出て、味わいに差が出るのです。
ウィスキーは味の変化を楽しめる

先ほどご紹介した「瓶内熟成」についてご紹介します。本当の熟成は熟成樽の中でしか行われないので、正しくはゆっくりと酸化していくことを指します。ウィスキーは酸化するスピードがとてもゆっくりなので、劣化と感じるよりも味の変化と感じるために瓶内熟成と呼ばれています。

過ぎた瓶内熟成は劣化とされて賞味期限が過ぎてしまいますが、最初のうちは落ち着いた味やまろやかな味に感じます。ごく稀に「ランシオ香」と言われる独特の香りが生まれることがあり、ランシオ香とは経年と偶然が作り出す香りのことです。その変化を楽しめるのもウィスキーの魅力の一つです。

購入してからの変化はウィスキーを楽しみ方の一つですが、まずは購入して開封後すぐの味わいを楽しんで、その後の変化を楽しむことをおすすめします。そのウィスキーの一番良い状態が知れるという意味でも、新鮮な味わいを楽しむのは大切です。
ウィスキーの賞味期限を気にせずに済む保存方法は?

ウィスキーに賞味期限を全く気にせずに、保管できる方法は今の所確立されていません。どの保存方法でも少しずつ変化をしてしまうのですが、できる限り変化を防いで賞味期限を延ばす保存方法はあります。まず未開封のウィスキーはそのままの状態で箱に入れておき、通気性のある涼しい場所に保管しましょう。
寄れたぁー😂普段ウィスキーとか全然飲まないんですけどせっかくなのでジョニーハイボール🥃を頼ませて頂きました。意外と普通に美味しく感じる自分にびっくり!とりあえずハットゲットできて大変満足🎩しかしバナム感溢れ過ぎてて最高だ👏🏻✨#ジョニーウォーカー#グレイテストショーマン pic.twitter.com/MjaM83rrfb
— 90(gray) (@90gray) May 19, 2018
開封後のウィスキーは開けた時点で劣化が始まってしまうため、基本的には早めに飲みきってしまうのが良いでしょう。保管する際もウィスキーの変化を防ぐために紫外線や酸素にはできる限り触れないような場所へ保管することが大切です。
ウィスキーは横に寝かせない

ウィスキーを保管する際には横にしてはいけません。その理由は、使用されているコルク栓は天然素材のため、長期間の保管のうちに収縮することがあります。横にして保管してしまうと、コルクとボトルの隙間からウィスキーが漏れてしまうことがあるので注意しましょう。
ウィスキーフロートとかいうオシャンティな飲み方を覚えてしまった...
— しゅがー (@cyuit928) May 20, 2018
飲み屋とかでドヤ顔で言いたい...
運ばれてくる頃には水割りやろなぁ pic.twitter.com/kzetUKyZdF
漏れる以外にもウィスキーを横にしていると、コルクの匂いがウィスキーに移ってしまうことがあります。ウィスキーはアルコール度数が高いお酒なので、ウィスキーが触れているとコルクの匂いが染み出してしまうことがあるので注意しましょう。
温度と湿度の管理も大切

保管に適していない温度や湿度だと味わいを大きく変えてしまうことがあります。一般的に室温は10度から15度で質は60%から70%で保管するのが望ましいとされています。この室温はワインと同じでお酒に変化を与えにくい温度として知られています。

また湿度が高すぎると瓶のまわりにカビが発生してしまったり、低すぎるとコルクが乾燥して収縮が早まったり、劣化が進みやすくなります。その結果、酸素による劣化や微生物の侵入も考えられるので、温度と湿度の管理もウィスキーの保管方法においては重要です。
ウィスキーは冷蔵庫で賞味期限が延びる?

冷蔵庫は温度も低く閉じて入れば陽も当たらないので、保管場所として適しているように思うかもしれません。ですがウィスキーは冷やしすぎると風味が変わってしまうので、帰って冷蔵庫での保管方法は良くない環境と言えます。

コルク栓をしているウィスキーの場合は、他の食材の匂いがウィスキーに移る可能性もあります。缶に詰められたウィスキーを除いて冷蔵庫での保管方法は避けましょう。
頻繁に飲む時の賞味期限を延ばす保存方法

頻繁に飲む場合は自宅内の一番涼しい場所で保管をしましょう。また、頻繁に飲む場合でもコルクの栓をしっかりと閉めることが重要です。コルクは弾力性と密封性に優れているので、短期間でもしっかりと閉めると劣化を防げます。逆に空いているとコルクの隙間から空気が入って酸化が進んでしまいます。
実家に入れている、ボトルキープのウィスキーが残り少なくなった。
— しゅーまい📎 (@sotto_kyutto) May 20, 2018
そろそろ補充が必要。
(その後飲み干して空になった)#サントリー#ボトルキープの印は黒子 pic.twitter.com/q9uLUFu0jK
もう一つ大切なことはコルクの状態を確認することです。頻繁に開け閉めを繰り返していると、コルクが破損することがあります。破損していると空気が入りしっかり閉めたつもりでも、劣化が進んでしまいますので注意しましょう。
週一回程度飲む時の賞味期限を延ばす保存方法

週に一回程度の頻度で飲む場合は、プライベートプリザーブを使用する方法がおすすめです。ワインボトルなどで使用される窒素と炭酸ガスが入ったスプレーで、ボトル内に吹き込むだけで酸素濃度を下げて劣化を防ぐげる優れものです。

このスプレーのよいところは真空ポンプのように力を使うことなく、ボトル内の環境を整えることができるというポイントです。コスパも良いものなのでウィスキーの保存にはとてもおすすめです。
賞味期限を延ばす為にパラフィルムを使う

高級なウィスキーを少しずつ楽しみたい場合や、色々なウィスキーを少しずつ飲みたい方はコルク栓の上からパラフィルムを巻きましょう。この保存方法は飲食店やバーでも実際に行われていて、開封後と未開封問わず長期保存に適した方法です。空気を通さない素材でできたフィルムをコルク栓の周りにぐるっと巻いておくだけです。
放置されちゃってるウイスキー/(^o^)\
— 山崎 響@居合六段 (@EqTApTImWsia0BO) May 19, 2018
放置って言っても、ちゃんとパラフィルムで巻いて直射日光は避けてますよ?_:(´ཀ`」 ∠): pic.twitter.com/lUFWBSR9e7
それをするだけで酸素による劣化も最小限に防いで、匂い移りなどもあまり気にせず保管することができます。amazonや楽天などでも購入できるので、気軽に手に入ります。特別なウィスキーを自宅で保存する場合はぜひパラフィルムを使用してください。
開封後に賞味期限が切れてしまったら捨てるしかない?

開封後はできる限り早く飲みきることが大切ですが、保管場所を間違えてしまうと劣化を進めてしまいます。開封後に劣化が進んでしまったウィスキーを、すぐ捨てるのは勿体無いですよね。開封後の劣化が進んだウィスキーはまず、コルクキャップに変えてみましょう。

古いウィスキーはプラスチックや金属のキャップが多く、オフフレーバーという状態になりやすいのです。そこでコルクキャップに変えることで、コルクの材質が香りを修正してくれることがあります。他にはハイボールや、レモンなどのフレーバーソーダもすっきりとした味わいになり、気になりにくくなります。
賞味期限を知ってウィスキーをより楽しもう!

今回はウィスキーの賞味期限や美味しいタイミングをご紹介しました。今回の内容を見ていただけたなら、今飲んでいるウィスキーもより一層おいしく飲めるはずです。ウィスキーで味わえる至福のひと時を、もっと楽しむためにもぜひ参考にしてください。
MWでソープの手記にあった「プライスにプレゼントしたいウィスキー」オーバン14年来ましたぜ。泣きながら呑む(大袈裟) pic.twitter.com/Uq4rRy5VMh
— おさかな@BOOTH「にぼしや。」開店 (@organxfish) May 17, 2018
未開封、開封後の賞味期限や、ウィスキーが美味しく飲めるタイミングは難しいこともあります。これを機会にウィスキーの賞味期限や飲むタイミングを知って、ウィスキーを楽しみましょう。