パセリの保存方法!冷凍・解凍のやり方や新鮮なパセリを選ぶコツも
パセリの保存方法のコツをご紹介します。葉物野菜でありながら、パセリは新鮮な状態で長期間保存が可能です。冷蔵庫でも冷凍庫でも、ちょっとした工夫で長く鮮度を保てます。栄養価が高いことでも注目され始めたパセリを、常備菜としてストックして暮らしに役立てましょう。
目次
パセリは食べずに残すもの?
こんばんは🎵
— papa mama (@PeaceCliming) May 28, 2018
今夜の晩御飯!!
・豚肉のタレ焼き・付け合せ・ゴマサバ炙り
・トマトとバジルのサラダ・小松菜の中華炒め
・納豆・味噌汁です。
しそ、バジル、ネギ、パセリ、オカワカメは庭先から#お腹ペコリン部
今日も一日ありがとうございました✨✨
ヾ(*´・ω・`*)おやすみなさぁ~ぃ🌛*° pic.twitter.com/jqXvqVkej0
今回はパセリの保存方法についてまとめます。パセリは頻繁に見かける付け合わせです。外に食事に行けば、サラダやフライなど洋食の付け合わせとしてはもちろん、お弁当やお惣菜を買っても入っていることがあります。洋食だけでなく和食にも活用され、刺身のツマとしてついていることもあるポピュラーな野菜です。
釧路と言えば、炉端焼き。焼き上がりまでの時間を何で潰そうか。両隣の客が旨そうに喰ってる帆立刺身にしよう…って旨いな、おい!スクッとした歯応え。凛とした甘味。さすがは北海の帆立、ダレたところがない。つまがキャベツの千切りとパセリというのが面白い。 pic.twitter.com/CoCbunuaap
— 酒徒(しゅと) (@shutozennin) April 20, 2018
ところでそのパセリ、食べる人はどれくらいいるでしょうか?当たり前のように残している人も多いでしょう。むしろパセリまで食べるのは食い意地が張っているとか貧乏性とか思われるような気がして、敢て手をつけないのが慣例のようになってしまっています。
実は栄養価の高いパセリ

実はパセリの栄養価は意外と高いのです。「栄養価の高い野菜トップ10」に入るほど、栄養が豊富です。ビタミンK、鉄分、カリウム、カルシウムの含有量は野菜の中でもトップクラスですし、ビタミンA、B1、B2、Cも豊富に含んでいます。さらに、コレステロールを下げ抗酸化作用があると言われるクロロフィルを多く含んでいます。

パセリは少量でも多くの栄養素を含んでいます。ちょっと食べるだけで大事なビタミンやミネラルが付け足されます。うまく食生活に取り入れることができたら、偏りがちな栄養バランスを補うことができるでしょう。
買いづらいパセリを買いやすく

パセリを買ってまで食べようという人は少数派でしょう。それにはいくつか理由があります。最も大きなのは「使い切れない」という点です。大家族のご家庭でもそれほど大量には使いません。しかもわりと小さな一束で100円〜200円という値段は割高感があります。用途が付け合わせ、彩りを添えるというものですからつい省いてしまいがちになるのも当然です。

でも、もし買ったパセリを無駄にせず使い切ることができたとしたらどうでしょう。食卓に彩りが増える上に体にもいい野菜です。そう思えば決して高い買物ではありません。これまでよりずっと買いやすくなります。では、どうすれば効率よく活用して無駄にしないで使い切ることができるでしょうか?それは保存方法が決め手になります。
パセリは保存して活用する

もしもパセリを新鮮なままでしばらく保存できたら便利です。慌てて使い切る必要がなくなるのです。いつでも使いたいときに新鮮なパセリが利用できることになります。料理にちょっと添えるだけでも見映えがよくなりますし、飾りではなく野菜として食べることで不足した栄養も補えます。買いづらかったパセリも保存方法を知れば、逆にまとめ買いしたいと思うようになるでしょう。
手間なし簡単!常温保存

意外にもパセリは常温でもそこそこ保存できます。コップか何か適当な容器に水を入れて、そこに差しておけばいいのです。その際茎の切り口を改めて鋭利な刃物で切り直しておけばなおいいでしょう。季節にもよりますが、これで3〜4日は持ちます。ただ保存するだけではなく、鮮やかな緑は食卓を彩る装飾としても使えます。
常温保存の注意

ただカンカンの直射日光に当てたりするとすぐに萎れてしまいます。北向きの窓辺など、直射日光の当たらない場所に置くのがいいでしょう。またパセリは乾燥に弱い、ということも憶えておいて下さい。葉の状態を観察し、もし葉先が枯れてくるようであれば霧吹きなどで湿り気を与えてやる必要があります。
ほんのひと手間!冷蔵庫でも生き生き新鮮

パセリは寒さに強い植物です。常温よりは低温の冷蔵庫の中の方が長持ちします。手軽なのは、常温保存の方法で述べた水に差したパセリをそのまま冷蔵庫に入れる方法です。これだと保存期間は一週間前後まで伸びます。乾燥を避けるためビニール袋かラップを軽く被せておくか、パセリがすっぽり入る縦長の容器があると便利です。
冷蔵保存のネック
大葉やハーブ類。今日買ったスイートバジルとか、フェンネルやイタリアンパセリとか。材料の背の高さに分けて水を入れた瓶で保存するです。ハーブ類はお湯(温かいくらい)を入れたボールの中でお花みたいに水揚げするです。保存は冷蔵庫でね。コレは長持ちするよー。 pic.twitter.com/BMSLnDzCr3
— まこと (@makoto730) November 29, 2016
ただこの方法ですと冷蔵庫の中でけっこうな場所を取ります。冷蔵庫に余分なスペースがあるならいいのですが、スペースに余裕のないお宅も多いでしょう。その場合は、茎の切り口に湿らせたティッシュかペーパータオルを巻いておくだけでも構いません。多少葉にストレスをかけてしまいますが、これならそのままビニールかラップに包んでコンパクトに収納できます。
冷凍パセリは最強の保存方法!

パセリはほぼ生の状態で使う野菜ですが、冷凍保存も可能です。むしろこの方法が長期間新鮮さを保つ最良の保存方法と言ってもいいでしょう。冷凍であればほぼ一ヶ月は保存が可能ですし、それで鮮度が落ちるということもありません。早く使い切らなきゃ、とびくびくしなくていいわけです。

ではその保存方法をご紹介します。まず、購入したパセリの束を丁寧に水で洗いましょう。その後しっかりと水気を切り、ダメ押しでペーパータオルなどを使って水気を拭き取ります。余分な水分が残っていると、この後の行程で差し障りが出ますので手を抜かないようにして下さい。

パセリの束から葉の部分を切り落します。手でむしっても構いませんが、包丁を使った方が葉を傷めません。次に、切り取った葉の部分をフリーザーバッグに詰めます。フリーザーバッグがなければタッパーなどでも構いません。その際冷凍保存に対応しているものを選びましょう。あとはそのまま冷凍庫に保存するだけです。
万能!冷凍保存パセリの活用法
帰り遅くなったけどたまらなくパスタが食べたくてちゃちゃっと🍝
— topo di biblioteca (@tp_d_biblioteca) March 12, 2018
桜えびとパセリのペペロンチーノ。
生パセリが好きだけど使い切れないからいつも冷凍しちゃう。
小房にちぎって水洗いしてジップロックへ。使う時はジップロックに入れたままモミモミ。みじん切りぽくなるから楽♪
いただきます😋 pic.twitter.com/19942C9ZBm
この冷凍保存したパセリの使い方は簡単です。カチカチに凍った葉をひとつまみ取り、くしゅくしゅっと指で揉み潰しただけで刻みパセリになるのです。解凍する手間も要りません。温かい料理なら当然のこと、冷たいサラダにかけても食卓に運ぶ間に常温に戻っています。もちろん、あらかじめ全体を袋ごと揉み潰しておいてもいいでしょう。

この刻みパセリは洋食であれば何にでも使えます。パスタやピラフ、グラタンやリゾット、その他の肉料理でも魚料理でもちょっと振りかけるだけで料理を引き立てます。例えば買ってきたポテトサラダにちょっと散らすだけでも食卓のグレードが上がります。使えない料理を探す方が難しいくらいです。献立によってはおそらく一ヶ月も経たずに使い切ってしまうでしょう。
定番の保存方法・ドライパセリ

ドライパセリは市販のものもありますが、家でも簡単に作れます。まず冷凍パセリと同じ手順で、水洗いした束から葉の部分を切り分けます(これをしばらく水に漬けておく手法もありますが、新鮮なものならそこは省いても構いません)。切り分けた葉はペーパータオルなどを使いしっかりと水気を拭きとります。

耐熱皿にペーパータオルを敷き、その上に葉を均等に並べて電子レンジで加熱します。加熱時間は600Wで3〜4分が目安です。水分がまだ多く残っているようなら30秒ずつ再加熱して調整しましょう。ほぼ水分が抜けたら放置して粗熱を取り、パリパリに乾いたら出来上がりです。ビニール袋に入れて手で揉んで粉々にし、密閉できる容器に移して保存します。

ドライパセリは生のパセリに比べるとやや鮮度は落ちてしまいますが、常温で保存できるのが強みです。さらに簡単に持ち運べるという利点もあります。バッグにしのばせておいて、職場の昼休みに買ってきたお弁当にちょっと振りかける、インスタントのカップスープに散らす、なんて使い方もできます。
天日でのんびりドライパセリ作り
こんにちは(^-^)v
— 青ヶ島 aura* (@aura_aura29) June 4, 2017
今日も青ヶ島はいいお天気です。
梅雨前の貴重な晴れ間ですね。
海も少し落ち着き、釣りをしている人も
多いです。
とうがたち始めたパセリでドライパセリを
作っています。今日ははいいお天気なので
天日干しでいけるかな。 pic.twitter.com/w0fPa1S0Z9
ドライパセリは天日でも作ることができます。葉を切り分け水分を拭き取るところまでは電子レンジの方法と同じです。葉をザルの上に敷き並べ、日当たりがよく風通しのいいところに半日ほど置けばパリパリに乾燥します。乾くと軽くなるので、風に飛ばされないよう工夫して下さい。時間もかかり天候にも左右されますが、よく晴れた休日に試してみるといいでしょう。

他にも、風通しのよいところに束のまま逆さにぶら下げて乾かすやり方もあります。乾いた葉を揉みほぐすだけで粉々になるので、簡単に枝と分けることができます。束のままだと完全に乾燥するまでは一週間前後必要です。季節や天候、気候によって条件が変わりますので、傷んだりカビがついたりしないよう注意して下さい。
料理に便利!パセリのオイル漬け
妻がイキフンあるもん作ってくれた。
— こいけじゅんです。 (@wadehaba) December 13, 2016
パセリのオリーブオイル漬け。
ここにニンニクと塩を加えて、パスタソースやドレッシングとして使うんだって。
八ヶ岳の麓で採ったパセリです。 pic.twitter.com/fFmleW6eSA
パセリは、イタリアンパセリと同様にオリーブオイルに漬けることでも長期間保存できるようになります。生のまま漬ける方法や乾燥したものを漬ける方法などがありますが、ここでは加熱したものを漬け込む方法を紹介します。

水洗いしたパセリから葉の部分を切り分けます。多少大きめでいいのですがお好みで小さめに刻んでも構いません。フライパンにやや多めのオリーブオイルを入れて余熱し、パセリの葉を入れたら全体に油を絡めるようにしながら約30秒間炒めます。このときお好みでにんにくのみじん切りや唐辛子を加えてもいいでしょう。

粗熱が取れたら殺菌した容器に移します。このときパセリが完全に油の中に漬かるよう、足りなければオリーブオイルを追加して下さい。オイル漬けによくあることですが、油の外に露出した部分から傷みます。上手にできたら常温で保存しても一ヶ月以上持ちますし、冷蔵庫で保存すれば数ヶ月は大丈夫です。
オイル漬けパセリで簡単クッキング

生のパセリと違って使う用途は限られますが、その分他にはない使い方ができます。葉の部分は一度加熱することで口当たりがよくなっていますので、まとまった量を食べられます。パスタとあえたり、肉や魚介のローストに添える野菜としても使えます。バターライスやガーリックライスに混ぜても合います。

また、パセリの風味が抽出されたオイルも利用できます。ドレッシングに使ったり、バゲットなどのパンにつけたりしてもよく合います。オリーブオイルを使う場面でオリーブオイルの代わりに使ってみるといいでしょう。オリーブオイルをそのまま使うよりもパセリの香りがプラスされ、より風味のよい一皿になります。
バターがランクアップ!パセリバター

ちょっと変わった方法でパセリバターという手法もあります。一旦常温で柔らかくしたバターと刻んだパセリの葉をよく混ぜ、もう一度冷蔵庫で固めるだけでパセリバターになります。エスカルゴに詰まっているあれ、と言ったらわかる人もいるでしょう。ハーブではよくあるやり方で、チャイブなども同じような処理をして使われます。これなら冷蔵庫で長期間保存できます。
パセリバターの使い方

パセリバターの使い方ですが、バターと同じように使える、と思って下さい。普段使っているバターの代わりにトーストに塗る、またはごはんとあえてパセリバターライスに、焼いた肉や魚に加えるのもいいでしょう。パセリの保存方法としては使い方が限定されてしまいますが、バターと一緒に使う機会の多い方には便利な方法です。
パセリ保存のQ&A
さて、パセリを買ってこよう、保存方法を試してみようという気になった方もいるでしょう。ただ実際にやってみるうちに思わぬ疑問が湧いて出るものです。そこで、パセリを保存する上で当然出てきそうな疑問をまとめてみました。
残った茎はどうするの?

さてここまで紹介した冷凍、乾燥、オイル漬けといった保存方法は葉のみを使用しています。当然茎の部分が余るわけですが、これを捨ててはいけません。煮込み料理の際のブーケガルニとして利用することができます。シチューやスープなど、具材を煮込むときに一緒に入れると香りづけや肉の臭み消しに役立ちます。すぐに使う予定がないときはそのまま冷凍しておくといいでしょう。
保存期間はどれくらい?

さまざまな処理を施して保存するわけですが、家庭で作るものですから厳格に管理された製品とは違います。保存期間を明確にすることはできません。目安は述べてありますが、作り方や保存環境によって大きく変わるものと思って下さい。日付けで判断せず、自分の目と鼻と舌を使って判断することが大事です。あれ、おかしいなと思ったら無謀なチャレンジはやめましょう。
新鮮なパセリの選び方

長期保存を可能にするには、元々のパセリが新鮮でなくてはなりません。売り場でしっかり見定め、新鮮なものを選んで下さい。まず、緑色の濃いものを選びましょう。その方が栄養も豊富です。茎に張りがあって、固くしっかりしているものも新鮮な証拠です。細い茎までピンとしているなら間違いなく新鮮です。これがふにゃふにゃしていたらもう鮮度が落ちているということです。

葉の部分を触ってみてごわごわと固いものが新鮮、と思われがちですが、そうとは限りません。他の野菜でもそうですが、パセリは時期や育成環境によって繊維質が多くなり葉が固くなる場合があります。そういうものは食感も悪く、品質がよいとは言えません。間違えないように注意する必要があります。
保存方法を賢く使い分けよう

ここまでいくつか保存方法を紹介してきましたが、全部を試す必要はありません。それぞれのご家庭の食習慣に合った方法をチョイスして活用すればいいのです。まず、パセリを何に使うことが多いのかを考え、それに合わせて保存方法を選びます。
生で食べたい!という人向きの保存方法

サラダに入れるなど生で食べることが多い方には常温保存と冷蔵保存を併用するのがいいでしょう。すぐに食べる分を取り置いたら残りはすぐに冷蔵保存します。どの保存方法にも共通しますが、新鮮なうちに保存処理をするのが鮮度を長持ちさせる秘訣です。
少ししか使わない人向きの保存方法

あまり頻繁に使うことがない、たまに料理に振りかけて使うだけ、という方には冷凍保存かドライパセリにするやり方が向いています。この二つの方法で保存したパセリは非常に便利で手軽に利用できますので、使う頻度に限らずどのご家庭でもストックしておいて損はありません。
料理によく使う人向きの保存方法

加熱して使うことが多い、オリーブオイルやバターと一緒に使うことがあ多いという方にはオリーブオイル漬けやパセリバターとして保存しておくのがいいでしょう。保存方法がそのまま調理の下処理にもなっていますから手軽に使えて便利です。
長持ち新鮮!究極の保存方法とは?

パセリを頻繁に使う方にも、ときどきしか使わないという方にとっても便利な保存方法が「栽培」です。鉢植えにしておけば常に新鮮なパセリを手元に置くことができます。パセリの栽培は決して難しいものではありません。鉢植えであればアパートやマンションでも育てるのは可能です。これなら鮮度が落ちることはなく、育成状態が良好であればいつも新鮮なパセリが手に入ります。

種から育てるのは難易度が高いので、できることなら苗を購入して育てましょう。春から初夏にかけてホームセンターで扱っていることが多いです。初心者でも育てやすいですが、あまりにもぞんざいに扱うとさすがに枯れてしまいます。購入店で育て方や注意点をよく聞いておくことが大事です。

パセリの鉢植えを置くことには実益以外の効果も期待できます。部屋に緑があると生活空間に閏いを与えます。用途はどうあれ植物の存在は部屋の雰囲気を和ませてくれるでしょう。

パセリを上手に保存して食卓に彩りを!

パセリは葉物野菜でありながら長期保存できる便利な野菜です。少し工夫すれば常温でも冷蔵庫でもある程度の期間新鮮さを保てますし、冷凍やオイル漬けにすれば一ヶ月から数ヶ月持ちます。慌てて使い切る必要はありません。いつでも気軽にパセリが使えるようになります。食卓に彩りが増え、料理に対するモチベーションも上がります。

パセリは栄養価も高く、料理の見栄えを引き立てるだけに留まりません。偏りがちな食生活を補い、健康の支えとして役立ちます。ぜひ各種の保存方法を利用して、パセリを常備菜の仲間に入れてあげて下さい。