「人を見る目」がある人とない人の特徴は?見る目を養う方法も紹介
人を見る目がないとあらゆる場面で不利益を被る恐れがあります。女性は特に、恋人や結婚相手を選ぶ時に人を見る目がないと、その後何十年も苦労を強いられることになりかねません。人を見る目がある人とはどんな人なのか、人を見る目を養う方法などをお話しています。
目次
人を見る目がある人とはどんな人?

「人を見る目」とは、その人が発する言葉や行動から性格を読み解き、早い段階で接近するかしないかを判断できる能力のことを言います。この力を養うと、人に深入りする前に遠ざかることができるので問題やトラブルが起こりにくくなります。危険回避のためにも、ぜひ養うことをおすすめします。では、どんな人や行動のことを言うのでしょうか?具体的に考えてみましょう。
洞察力の鋭い人

洞察力とは、相手の服装から目の動き、話し方、手の動きなど、細かいところをよく観察しながら、直感で「あ、この人はこういう性格の人だな」と読み解く力のことを言います。瞬時に判断できる人もいれば、別れてから冷静に思い返して分析する人もいます。どちらにしても、2回目以降があるかないかを判断する重要な材料となります。
人を見る目の洞察力は観察力とは違う

洞察力と観察力は似ているようで違います。観察力は外観的な観察を行うだけです。洞察力は観察はしますが、その奥にある性格を洞察するための判断材料となるのが特徴です。

人を見る目の洞察力を養うには、人とたくさん会い、人の行動パターンをしっかり掴むことです。もっと手っ取り早く知りたいという人は、行動心理学を学ぶのもひとつの方法です。人の心理をよく知っておけば「あ~この人はこのタイプの人か」とある程度の判断をすることができます。
人をたくさん見てきた人

先程もお話しましたが、人をたくさん見て人間の行動パターンをたくさんストックしている人は、人を見る目が自然と養われているのが特徴です。人はそれぞれ違うのですが、行動パターンの観点から見るとそれほど多くのパターンがあるわけではありません。
「人を見るとき大切なのは、見えるものより見えないもの。思いやり、純粋さ、素直さ、優しさ・・・。目に見えない人間性を大切に」
— 美輪明宏 幸せのヒント (@MIwasama_BOT) May 24, 2018
たくさんの人と会っていると、自然にその行動パターンと特徴を掴むことができます。「あ、この人はあの人の雰囲気に似てるな。似たような人なのかも」と早めに判断がついて、その後の対応を素早く決めることができます。
人をたくさん見て「人を見る目」を養おう!

人を見る目を養う方法は「とにかくたくさんの人を見る」ことです。会った人の言動や目の動きをよく見て、その人から感じ取った性質と結びつけておきます。そうしてデータベーズをコツコツと作りあげ、人を見る目を発揮したい時に役立てます。
言葉に惑わされず行動を見る

言葉はある程度その人を判断する材料にはなりますが、必ず本当のことを言っているとは限らないものです。言葉と行動なら、行動を見たほうがよりその人の本質を読み取れます。行動のほうがウソをつく割合が少ないからです。人を見る目がある人は、言葉を鵜呑みにしないでその人がやっている、またはやってきた行動を見ています。
人を見る目で初対面の人の行動を見るには?
人を見る目の優しさ、出てくる言葉の温かさ、周りをなごませる笑顔のやわらかさ。無限に有するあなたの財産。決して減らないあなたの財産。 (小林正観)
— あいのことば (@_love_bot) May 22, 2018
初対面の間柄なら、現在の社会的地位を判断材料にすると良いでしょう。ある程度の年齢に達しているのに相応の地位を得られていないようであれば、その人は言葉ほど立派な人ではないかもしれません。立派な言葉に相応しい行動力を持っているなら、周囲の注目と信頼を集めて地位もおのずと上昇すると見ていいからです。絶対ではありませんが、ある程度の判断材料にはなるでしょう。
第一印象で決めない

人を見る目がある人は、初対面の人の第一印象では断定しません。第一印象で断定するとは、服装や髪型、メイクや清潔感など、外見から得られる情報を元に、その人の性質を決めつけてしまうことです。ある程度第一印象は当たっている部分もあるんですが、外見ですべてを決めてしまうのはかなりもったいない行為です。
第一印象の一歩先を見るのが人を見る目

例えば、服装のセンスがなくシワが入ったシャツを着ていたとしても、初めて会うあなたを重要視していない可能性もありますが、ただ単に服に無頓着な人もいます。第一印象で断定してしまわないで、もう少しだけ話をして様子を観察しましょう。よくよく聞いてみると、そのシャツは高価なヴィンテージ物で、あなたを最大限歓迎していたなんてことが判明するかもしれません。

話す素振りや目の様子、全体的な雰囲気をよく観察しましょう。相手の本質があなたを歓迎しているかどうかがその様子からわかるでしょう。2回3回と会うようになれば第一印象で戸惑ったシャツのことを聞いてみたら、きっと面白い答えが返ってくることでしょう。
接客の仕事をしている

接客の仕事はとにかく人とよく出会いますし対応します。自然と人を見る目が養われる仕事の代表格です。良い人だけではなく、店員という弱い立場には横柄な態度を取る人まで、いろんな人がお客様として来店しますので人を見る目を養う場としてはピッタリです。
接客業で人を見る目を養うと対応まで習える

人を見る目を養うだけでなく、今目の前にいるタイプの人にはどんな対応をしたら気分良くお店を楽しんでもらえるかを瞬時に把握しないといけないので、タイプ別の対応策まで自動的に習得できます。
《ブッダの言葉》
— 仏の教えwords of wisdom (@namutyan) May 25, 2018
人の噂を信じて他人の悪ロを言う人は、辛い報いを受けなければなりません
風に逆らって小さなゴミを投げれば、投げた人のところへ戻ってくるように
噂よりも、自分の人を見る目を信じてください。他人の悪業に引きずられず、みずから悪業を犯さず、常に物事を正しく見極める事
例えば、横柄な態度を取る人には少し下手に出ると怒らせずに済んだり、クレームを入れそうな人が第一印象で何となくわかるようになるので、注意深く丁寧に対応するなど、事前に対策が取れるようになります。

仕事なので嫌な人でも避けることはできませんが、プライベートでは嫌だなと思った人に近付かないことができます。人を見る目は自分を守るセキュリティの役割も果たしています。
自分への態度で判断はしない

自分にはとても感じの良い対応をする人でも、それだけで判断しては肝心なところを見落とすかも知れません。他の人に向ける態度は性質の特徴が表れやすいので淡々と観察してください。例えば、飲食店での店員への応対はわかりやすいので必ず見ておきましょう。横柄な態度や、店員を人間として見ていない様子はありませんか?
女性は人を見る目をぜひ身につけて!

特に女性は、恋人の外部への態度は必ず見ておくようにしましょう。何の感情も持っていない他人に対して出る態度がその人の人間観です。結婚してあなたといることが日常になった時に出てくる態度がそれだと思ってください。恋人でいる間は特別な存在だからデートの1日くらいは誤魔化せても、ひとつ屋根の下に一緒に住むようになると、ほぼ必ず外部への嫌な態度があなたに向けられます。

店員に対して返事を返さない、高圧的な態度で対応している男性は早めにお別れしたほうがいいでしょう。今後何十年もそんな態度を取られるのは幸せな結婚とは言えません。不幸に巻き込む男性を回避する方法が人を見る目を養うことなので、女性はぜひ身につけておきましょう。
経験豊富な人
経験が豊富な人というのは、たくさんの人と会い、友達や恋人、夫婦、同僚、上司、知り合いなど、いろいろな人間関係の形を経験して、その場面場面で人はどんな態度に出て、どんな性質と結びつくのかということをデータとして蓄積している人のことを指します。

経験が豊富なことは人を見る目を養う他にも、自分の意見をしっかり確立する効果もありますし、トラブルを回避する知恵もついてきます。たくさんメリットがある方法ですので、年を追うごとにしっかりと相応の経験を積んでいきましょう。
経験で人を見る目を養うには?
とにかく経験第一ですが、行動しないと経験は積めません。危険なものにあえて飛び込む必要はありませんが、経験ができるチャンスが来たら思い切って挑戦してみましょう。人を見る目を養うだけでなく、自分の内面も磨いていける方法なので、チャンスには飛びついてどんどん経験していきましょう。
言葉の矛盾を鋭く読み取る

自分の劣等感を知られたくないと隠している人は、言葉に矛盾が生じやすくなります。わかりやすく言うと「嘘」を付いてるんですね。普通の神経なら最後まで嘘を突き通すのは難しくなり、言葉の端々に自信のなさが見え隠れしたり、時間が経つにつれ、嘘をついていることに潜在的な居心地の悪さを感じて、ソワソワと目が泳いだり落ち着きをなくしたりしていくのが特徴です。

人を見る目がある人は、言葉の中や表情、目の動き、手の動きから劣等感の有無を見破る人です。そんな目を養う方法は、一番早いのは心理学系の本を読んでパターンを知ることです。特に女性は身につけたほうがいいです。男性で劣等感がひどい人はDVを起こす傾向がとても高くなります。
人を見る目を養って劣等感のある人から離れよう

劣等感は誰しも大なり小なり抱えているものですが、劣等感が深刻な人は付き合いが深くなるにつれ、本質が表に出てきてとても扱いづらい人に変化していきます。人を貶して自分を上げないと劣等感に耐えられないため人の悪口や噂話が多くなり、得るものは少なくなる傾向です。
得るものが少ないだけならまだいいのですが、悪口の負のパワーをもらって気持ちが引きずられ、会ったその日は気分が沈んでしょうがないという被害を受けます。劣等感を持っている人は根はとても優しいのですが、劣等感に気付かず、人への悪意を垂れ流す人とは距離を置いたほうが良いでしょう。
偏見を持たない

人を見る目がある人は、第一印象の属性では判断しません。属性とは、子供大人、男性女性、年齢などです。出身地なども属性に当たります。この属性を基準に考えてしまうと、その人の本質を見失いがちになります。女性だからこんな特徴があるだろう…と思い込んでしまうと、その人個人の特性が消えてしまい判断を大きく間違えてしまう可能性があります。
偏見を持たずに人を見る目を養う方法とは?

偏見は誰でも持っています。今まで見聞きしてきたデータが蓄積すると偏見となりやすいのですが、できるだけ偏見にしない方法とは、入ってきた情報をきちんと分析してからデータとしてしまい込んでいくことと、間違っていたと思った時にすばやく消去することです。

誰かから噂の範疇でなにか話を聞いた時に、そのまま鵜呑みにしないで、一度「本当かな?」と疑う癖をつけてください。自分の目で見るまではデータとして蓄積しない心構えをしておくと偏見にはなりにくいでしょう。そして、その人個人を見るという意識で人に対面すると、その人を見る目が偏見で歪むことは少なくなるでしょう。
緊迫した場面での対応を見る

なにかトラブルが起こっている緊迫した場面は、普段は見ることのできない本当の本質を見られるチャンスでもあります。やはり、理性を失うような慌てた場面では人の本性が出るものですから、緊迫した場面でどんな言動をするかを観察するといいでしょう。
人を見る目を養うためにわざとトラブルを起こすのはNG!

ただし、人を見る目を試したい勉強したいという理由で、わざとトラブルを起こして慌てさせるようなことはやめてください。そんな小細工は必要ありません。人を見る目を養う方法としてそんな手段を思いついた人は、人を見る目ではなく自分を見る目をまず養ってください。
人を教える立場の人

教師や塾の講師、インストラクターなどの人を教える立場の人は、人を見る目を持っていないと的確な指導ができません。生徒たちそれぞれの個性や適性を見抜いてピッタリの教え方をしないと、合わない生徒は成績が下がったり、塾をやめてしまったりして教師の評価も下がりますし、生徒の不利益にも繋がります。
人を見る目を養うには先生にならなくても出来る

社会人になってから教師や講師を目指すのはハードルが高いので、今の会社で頑張って上司の立場になれば自ずと人を教育指導する立場になり、自然と人を見る目は養われます。しかし管理職は「人を見る目を発揮する場」です。できれば管理職になる前に同僚などを洞察して人を見る目を養っておきましょう。
いろんな人に出会った人

仕事でもプライベートでもどちらでもいいのですが、たくさんのいろんな人に会っている人は自然と人を見る目が養われます。人のパターンはそれほど多くはありません。細かいところは付き合ってみないとわかりませんが、大まかな傾向として分類できる性質は9つほどしかないと言われています。

この9つの性質を一通り見るには、たくさんのいろんなタイプの人と出会うのが一番早いでしょう。仕事やプライベートで日頃からたくさんの人に会っている人は、それだけ9つのタイプを知る機会が多く、人を見る目を養う時間も早くなります。
人を見る目を養うのに打ってつけの方法とは?

たくさんの人と出会っていろんなタイプを見たい人は、飲食店や受付などの接客業を選ぶといいでしょう。すぐに9つの特徴が把握できます。特徴が把握できたら、このタイプの人には好感が持てるな、このタイプは嫌いだなと自分なりの基準を作っておきます。

データを使うのはプライベートの時です。プライベートで出会った人の特徴を早めに見極めて、離れるか関係を深めるかを決めていきましょう。
口癖を読み解く人

口癖はその人の性質をよく表すと言われています。「要するに」や「っていうか」など、よく使っているなと思う人は周囲にひとりやふたりはいます。初対面の場では「っていうか」は「しかし」に置き換わりますが、同じような意味です。

「要するに」を口癖でつい言ってしまうのは自信過剰な人の特徴です。「っていうか」や「しかし」を多用する人は、自分勝手で素直ではない性質の特徴を持っていると言われています。
口癖から人を見る目を養おう!

初対面の場で「要するに」や「しかし」を使われると何かふと違和感を感じます。その違和感は大体当たっていますのでよく覚えておいて人間関係構築に役立てましょう。口癖から人を見る方法は行動心理学などを少し勉強すれば学べます。
言動と性格の違和感を分析する

初対面で受けた違和感というものは、その後の付き合いで必ずと言っていいほど問題になってきます。一度仲良くなってしまった後で、違和感が問題化して喧嘩別れなどすると後味も悪いし、しばらく引きずって精神的負担になります。そんな不利益を被らないために、人を見る目のある人は相手をよく観察するのです。

その「違和感」とは、言動と本質の相違を感じることです。口では嬉しそうに話しているのに、ふと会話が途切れた時に暗い目をしていたり、大きな計画を楽しそうに話しているのに、よくよく聞いてみると転職ばかりして鳴かず飛ばずの人だったなど、後々問題になりそうな本質を隠していると直感で違和感を感じることが多いのです。
人を見る目で違和感を感じた時はどうする?

違和感を感じたら、とりあえず2回目の交流は棚上げにしておいて、家に帰ってゆっくりその違和感の正体を探ってください。おそらく言動と本質のズレが見つかるはずです。丁寧に本質を洗い出し、本質が受け入れられるようなら2回目のコンタクトを、受け入れられないようならそのまま距離を取りましょう。
見た目にとらわれず言葉だけを分析する
人を見る目がある人は、見た目だけにとらわれず、言葉だけを冷静に分析してその人を判断しています。イケメンや詐欺師の特徴は容姿の美しさや表情の豊かさですが、人を見る目がある人は見た目には惑わされません。言葉の矛盾や表情、身振りなどを冷静に思い返し判断をします。
見た目に惑わされずに人を見る目を発揮する方法とは?

見た目に惑わされない方法ですが「場に流されないこと」です。つい気持ちを持っていかれがちになりますが「私はこの初対面の人の本質を見るんだ」と意識し直すと、気持ちが冷静になり洞察力が戻ってきます。相手のペースに乗らないことです。騙す人は本当にうまいですから、見た目に騙されない目は養っておきたいものです。
細かい行動をよく見ている
人を見る目がある人は、相手の細かい動作をよく見ています。例えば目。目は口ほどに物を言うと言いますが、心理状態がよく現れる身体部位のひとつです。こちらが落ち着かないくらいジーっと見つめてくる人がいますが、あれは自分に自信がなく、相手の反応が気になって仕方ない時にする目と言われています。

自分に自信がない人は付き合いに慣れてくると、自信を得たいがために高圧的になったり、人の悪口を話題にする人に変貌する可能性があります。
手も見ると人を見る目の精度が上がる!
目のほかに手も心理がよく出る部位です。話をしている最中に口を隠すような仕草は発言に慎重になっているサインだと言われています。嘘をついている人がよくやる特徴的な仕草です。話しながら腕組みをする人は、相手を深層心理で拒絶している可能性が高くなります。
このように、目と手だけでも相手が何を考え、こちらをどう思っているかが何となくわかります。そのような仕草を見た時は「相性が合わないんだな…」と捉えて、あまり深入りしないほうがお互いのためかも知れません。
人を見る目を養うと得られるメリット

先にも述べましたが、人を見る目を養うメリットは、付き合いを始めてしまってから問題に気付いて嫌な思いをするのを防ぐことにあります。特に女性は、恋人に問題のある人を選ぶと大変な苦労を強いられます。そんな苦労や不幸を未然に防ぐ効果があります。

初対面や2回目の交流程度では人間関係は発展しないと言って良いでしょう。普通は信頼関係を築くのが先です。初対面で急に距離を詰めてくるような人は逆に要注意人物です。そんな人と距離を縮めても良いことはあまり起こらない傾向があります。なぜなら、距離を急速に詰めるのは劣等感を早く埋めたい気持ちの表れだからです。

出会いは避けられません。しかし、出会ってからの数回でその人をじっくり観察する時間はあり、その後の付き合いを決める権限はあなたにもあります。人を見る目を養って幸せな人間関係を築きましょう!