着物に似合うメイクのコツは?ポイントを抑えて大人っぽくなる方法とは?
日本の伝統的な衣服である着物。成人式や初詣、お子さんの入学式などで着る機会を控えている人もいるのでは?着物に似合うメイクは普段のメイクとは少し違うものです。せっかくの特別な機会、艶っぽい和風メイクをマスターしてみませんか?
目次
- 着物メイクで目指すのは着物に映える艶っぽいお顔
- 着物メイクと普段メイクの違い
- 主役は着物!メイクはあくまで引き立て役
- 着物に合わせるメイクではほんのひと手間が重要
- 着物に似合うためのコツはのっぺり感
- ファンデーションは普段よりマットに
- 着物をより引き立てる肌を作る方法
- 濃いめのアーチ型眉で優しい印象
- アイメイクは着物に合わせて濃いめに
- 着物の色に合わせたポイントカラーメイクのコツ
- 定番!どんな着物にも似合うブラウンメイク
- ブラックラインとしだれまつげで凛々しアイにする方法
- チークは程よい血色感を
- 普段メイクよりちょっぴり粋な口元に
- 濃いリップは勇気が出ない人はグラデリップに挑戦!
- 平面的に仕上げるのが美しさの秘訣
- 着物に似合うメイクで普段と違う自分を楽しんで
着物メイクで目指すのは着物に映える艶っぽいお顔

特別な時に着る機会の多い着物。そんな着物に似合うメイクはズバリ「艶っぽい和風メイク」です。普段メイクとは少し違い、全体的に平面的な方が着物にはよく似合います。今回はそんな着物に似合うメイクの方法についてご紹介します。

着物メイクと普段メイクの違い

着物と言えば、なんといっても色や模様の美しさ。大人っぽい黒系に金の模様や、可愛らしい桃色をベースにたくさんの花の模様など、着物は普段のお洋服に比べ鮮やかな色が多く使われており、模様も沢山入っているため、薄めのメイクでは少し着物の華やかさに負けてしまうことも。より着物の色味や模様を引き立てるためにも、しっかりメイクすることで着物に似合う上品なお顔を目指しましょう。
【撮影オフショット】
— ジョイフル恵利 振袖レンタル【公式】 (@Joyful_Eli) March 15, 2018
ひょこっと覗きこむ#花音 ちゃん ( @kanon_1228 )👼
赤メイクがとっても似合ってて
カワイイ💓🏹#ジョイフル恵利 #成人式 #すずみん #振袖 #着物 pic.twitter.com/KnSCNKvKAW
普段ノーズシャドウをがっつり入れている人や、ハイライトを使って立体的に仕上げている人には物足りなく感じるかもしれませんが、あら不思議、着物に合わせると平面的なメイクでもしっかりと馴染むのです。

主役は着物!メイクはあくまで引き立て役

着物を着るときの主役は着物。メイクはあくまでも引き立て役です。着物に合わせて色々な色を使ってメイクをしたくなりますが、あまり色をたくさん使い過ぎてしまうと統一感がなくなってしまいます。ではどうすれば統一感のある凛とした大人っぽいお顔に仕上がるのでしょうか?その方法をいくつかご紹介します。
①目元と口元のメイクにポイントを!

着物メイクで一番のポイントとなるのが「口元」と「目元」です。しっかりと色味がのり、血色感のある口元が色鮮やかな着物にはよく合います。また口元だけが浮いてしまわないように、目元にもしっかりと色をのせアイラインを引いて引き締めることにより、凛とした大人っぽい着物美人にぐっと近づくのです。
②いくつも色を使い過ぎない

着物に合わせて色を何色も使ったメイクをしてしまうと統一感がなくなってしまい、全体的にごちゃごちゃした印象になりやすくなってしまいます。凛々しい着物美人顔を作るには何色も色を使うのではなく、着物や帯に多く使われている色やアクセントになっている色をポイント使いするのがベターです。

③程よくトレンドメイクも取り入れる

特別な時、かしこまった時に着るものだからと言ってあれもダメ、これもダメとお固くきまりがあるわけではありません。自分の好きな要素を取り入れながら、自分だけの着物メイクを仕上げてみてもいいでしょう。ハイライトやグロスなども、多少のラメ感なら若々しい印象になりgoodです。

着物に合わせるメイクではほんのひと手間が重要

着物に似合うメイクは普段メイクに少しプラスして上手に足し算、引き算することが重要になってきます。普段メイクに少し付け足すだけで、簡単に作ることが出来ます!普段メイクとは少し違う着物メイクでより着物も際立つ事間違いなしです。ポイントを抑えて、着物をより引き立たせるお顔に仕上げましょう。


着物に似合うためのコツはのっぺり感

普段メイクなら、流行りのツヤ感を重視してベースを作る人も多いですが、着物メイクの場合は顔を少しのっぺりさせてあげた方がより一層メイクが映えます。そのためにセミマット~マットに仕上げるのがコツです。セミマット~マットな肌はより大人っぽい印象に見せることが出来ます。きれいに仕上げるコツはスキンケアを丁寧に行うことです。
着物が引き立つ下地選びとスキンケア

どんなメイクでもメイクの前のスキンケアが仕上がりを左右させます。化粧水でしっかりと保湿をし、乳液で蓋をしましょう。次に下地ですが、着物を着る時には肌を明るく仕上げた方が顔立ちがはっきりし、より目鼻立ちがくっきりした印象になります。ピンク系の下地や、少しパールの入った下地がおすすめです。
下地を塗る前には、ティッシュを使いしっかりと肌に残った余分な油分をティッシュオフすることによって、よりメイクが崩れにくくなります。塗るときのコツは各メーカーの指定する適量を守り、ムラにならないように指で伸ばした後スポンジを使い叩き込むことです。指だけだとどうしてもムラができやすいので、均一な肌に仕上げるためにスポンジを使いましょう。

ファンデーションは普段よりマットに
ファンデーションはカバー力のあるリキッドタイプを使うと、カバーしたいところはカバーしながら自然な仕上がりになります。目指すのは色白なお肌なので、普段より少し明るめのファンデーションを使うのがおすすめです。適量を手にとり、指で両頬、おでこ、鼻先、あごの5点にのせて顔の中心から外側に向かって伸ばしていきます。
ムラのない均一肌を目指す
今日もいつものベースメイク3分
— 奈央 (@oikawatin) January 9, 2017
ラロッシュポゼは肌に優しいのにこの時期の紫外線きちんとカットしとくれる
上はシミに乗せるやつ
下はハイライト
これで、均一肌。
ただ、このメイクはカバー力ないので カバー力欲しい人はリキッドやBBを変えると良い鴨🦆 #ニコニコスメ部#化粧品晒す pic.twitter.com/dCdVPSb9qs
ある程度全体に伸ばし終えたら、より均一に仕上げるためスポンジを使って叩き込んでいきます。この時肌の負担にならないよう、優しくタッピングをしていきます。顔全体を軽く押さえるようにし、ムラをなくしていきましょう。
気になる部分はコンシーラーでカバー

シミやくすみの気になる人は、コンシーラーを使ってカバーしましょう。厚塗り感を出さずにカバーするコツは、小量を指にとり叩き込むという作業を膜を重ねていくイメージで何度か繰り返すことです。一度に多くとってのせると厚塗り感が出てしまうため、小量を塗り重ねることを意識しましょう。隠したい部分だけにのせるのではなく、その周囲に向かって広げていくと自然な仕上がりになります。

着物をより引き立てる肌を作る方法

大人っぽいマット肌を作るためにフェイスパウダーは必須アイテムです。中でも粒子の細かいパウダーは肌に密着し、よりキメの細かい肌に仕上げることが出来ます。均一にパウダーを塗布するコツは、パフにしっかりとパウダーをもみこみ、中にパウダーを入れることです。そうすることによりパウダーが一定量ずつ出てくるので、パウダーのつけ過ぎを防ぐことが出来ます。
「首元までファンデ」で首筋美人

着物は首筋の美しさが醍醐味です。首元にもファンデーションを塗ることで大人っぽく凛とした雰囲気を高めることが出来ます。顔にファンデーションを塗るときに首元にも伸ばすように塗布しましょう。薄く仕上げるのがキレイに保つコツです。この時境目が出来てしまわないよう、パフを使ってぼかしていきます。

着物メイクの場合はのっぺり感を出したいので、ハイライトやシェーディングは使用せずフラットに仕上げます。使いたい場合はナチュラルに仕上がるものを選びましょう。
濃いめのアーチ型眉で優しい印象

着物メイクには優しい印象になるアーチ眉がおすすめです。またくっきり濃いめの眉の方が凛とした雰囲気を作ることが出来ます。アーチ眉を描くコツは、眉山に角度をつけずなだらかにカーブを描くことです。また濃いめといっても全体を濃くしてしまうと眉だけが目立ってしまいます。眉頭は薄めにぼかし、黒目の上が一番濃くなるように、そこから眉尻に向かって描くときれいに仕上がります。
眉尻は口角と目じりの延長線にあるらしい…!
— LB cosmetics (@lb_ladybird_) May 30, 2018
ということで今日はLB #3in1アイブロウ と、 #リアルアイブロウパウダー を両方使って描いてみました。
3in1アイブロウでだいたいの目安を見て描くと簡単!笑#LBコスメ #LBTOKYO #アイブロウ pic.twitter.com/GdLWv3h7Ee

アイメイクは着物に合わせて濃いめに
アイメイクは気持ち濃いくらいが着物メイクには丁度いいです。着物が色鮮やかな分、メイクが薄いと写真を撮った時などに、やはり少し寂しい印象になってしまいます。着物に似合うアイメイクは、しっかりとグラデーションを作り、目の際をアイラインと濃いシャドウで引き締めることが大切です。

着物メイクの場合はぱっちりとしたお人形のような目元、というよりは和風で切れ長なアーモンドアイを意識した方がより着物に似合うアイメイクになります。

着物の色に合わせたポイントカラーメイクのコツ

着物に合わせるカラーメイクのポイントは着物に使われている色を取り入れることです。一番広く使われている色をアイホール全体に伸ばし、ポイントで使われている色を目の際にのせたりするとより着物との統一感が出ます。アイホール全体にのせる色をベージュ系の色にしポイントでカラーを取り入れる方法も、カラーを引き立てることができ、より着物に似合うアイメイクになるのでおすすめです。
舞妓さん風はんなり赤メイクのコツ

着物と言えば、舞妓さんのような赤をポイントとしたメイクも素敵です。まず薄いベージュをアイホール全体に広げた後、二重幅に薄いブラウンカラーをのせ、アイラインのように赤いシャドウを引きます。すると一気に着物に似合う大人っぽい舞妓さん風メイクになります。赤を多く取り入れたい場合は、Cゾーンに赤いシャドウを入れてぼかすとより赤が際立つポイントメイクになります。

定番!どんな着物にも似合うブラウンメイク

定番のブラウン系のカラーを使ったアイメイクは、より着物の鮮やかさを引き立たせることが出来ます。色味が少ない分、目の際のしめ色やアイラインをしっかり引くことでメリハリのある目元を作りましょう。ブラウンメイクの方法はまずアイホール全体に明るめの薄いベージュカラーをのせます。ベージュカラーはその上にのせるカラーをよりきれいに発色させてくれます。
アイシャドウ、ノーズシャドウもパーフェクトフィルター シャドウ パレット PFSP01がひとつあればOK❤
— NYX Prof. Makeup JP (@NYXCosmetics_JP) May 25, 2018
ブラウン系の色が揃ったパレットだから、同系色の自然なグラデーションもつくりやすくてデイリーメイクに大活躍だよ!#アイシャドウ #アイシャドウパレット #アイメイク pic.twitter.com/cqY4GgxuDx
二重の人は二重幅に、一重・奥二重の人は目を開きまっすぐ前を見た時に少し見える程度に濃いブラウンをのせ、目元を引き締めます。そうすることによって目元がはっきりと際立った印象になります。
着物に負けない艶っぽさをプラス

全体的にファンデーションをマットに仕上げている分、目元は少しラメ感があると華やかな印象になります。アイホールの中心に縦にハイライトとしてパールの入った明るめのシャドウをのせることで立体的な目元に仕上がります。あまりギラギラとした大きめのラメが入っているものは避け、自然なツヤ感の出るアイシャドウを選びましょう。

ブラックラインとしだれまつげで凛々しアイにする方法

着物に負けない目元を作るためにブラックのアイラインは必須です。目の際にしっかりと太めに引き、お好みで目尻を伸ばして横幅を出します。目の際を埋める時はペンシルを立てて細かく動かし引くことが目元をキレイに見せるコツです。アイラインが主張しすぎるのが苦手な人は二重幅に使った濃いカラーをアイラインの上からなぞるようにのせ、少しぼかすとナチュラルに仕上がります。
着物メイクに似合うしだれまつげを作る方法

あえてビューラーでしっかり上げずにロングタイプのマスカラを使いしだれまつげにすることで、下を向いた時にさりげなく色っぽさが出て、大人っぽい艶感を演出することが出来ます。つけまつげを使用する場合もあまりばさばさしたタイプではなく、ナチュラルなロングタイプを選ぶといいでしょう。

チークは程よい血色感を

着物メイクのチークは、「血色感」が重要です。しっかり入れ過ぎず、自分の頬が上気してほんのり赤くなっているくらいナチュラルに入れましょう。パウダーチークをニコッと笑った時に高くなる部分にブラシを使い入れるのがナチュラルに仕上げるコツです。
超ナチュラルメイクなう。
— Akina ✳︎ 6/10ベルサール西新宿 (@8969Axkxn) May 26, 2018
下地と薄く眉毛パウダーと
うっすらチークのみ!
最高に良いかもしれない🙆♀️
ちな、カラコンもナシ👀
お顔かゆかゆならないし
とてもとても ラク。 pic.twitter.com/ZmALSPQXYO
あまりつけすぎてしまうと幼い印象になってしまうので、ほんのりと色づくくらい自然に色をのせることを意識してください。色はリップと同系色のものを使うと統一感が出ます。
普段メイクよりちょっぴり粋な口元に

口元は着物メイクにおいて大きなポイントになります。普段は挑戦しにくい人も是非赤リップを取り入れてみましょう。赤の口紅は何よりも華やかに大人っぽく口元を彩ってくれます。また全体的にマットな着物メイクですが、リップもマットにしてしまうとややきつい印象になってしまうので、程よくツヤのあるリップを選びましょう。
濃いめリップを失敗しないコツ
普段つけ慣れないと赤リップなど濃い色のリップは難しく感じ人もいるかもしれません。濃い色のリップはどうしてもはみ出すと目立ったり、左右のバランスが難しいですがしっかりと段階を踏んで丁寧に塗ることで、キレイなリップを作ることが出来ます。着物によく似合う濃い色のリップ、この機会に是非挑戦してみてくださいね。上手に塗る方法をご紹介します。

リップペンシルを活用しよう
まずはコンシーラーを使い輪郭を消していきます。次にリップペンシルを使って輪郭をとっていきます。リップペンシルを使うと時間がたっても口紅がにじみにくくなり落ちにくいリップに仕上がります。口紅を塗るときはブラシを使って塗ると少量できれいに塗れてはみだしも少なくて済みます。この時上唇と下唇の黄金比率「1:1.5」を意識してみてください。

濃いリップは勇気が出ない人はグラデリップに挑戦!

濃い赤リップはちょっと勇気が出ない、そんな人におすすめなのがグラデーションリップ。韓国で人気のリップです。濃いリップと同じくコンシーラーで輪郭を消した後、唇の中心のみに濃い色のリップを指にとってポンポンとのせていきます。
グラデリップ好きだから
— エリカ (@dreammimi1208) May 24, 2018
可愛いこちゃん達に
いっぱいやって欲しい🙋♀️
血色系メイクは難しいけど、
リップは比較的簡単な気がする💓✨ pic.twitter.com/NuZlBpWUvD
ティントリップを使うと簡単にグラデーションリップが作れます。ティントリップは乾燥しやすいので上から少しリップオイルを重ねるとよいでしょう。また輪郭をピンクベージュ系のリップでとり、同じように濃い赤やローズカラーの口紅をのせてグラデーションリップを作るのもおすすめです。
グロスはギラギラ感よりツヤ感重視

着物にギラギラとしたラメの入ったリップはあまり似合わないので、ツヤ感を重視して選びます。細かいラメの入ったグロスやリップオイルがおすすめです。リップグロスの場合は控えめなツヤ感に仕上がるものを選びましょう。リップオイルは乾燥を防ぎながら自然なツヤ感を演出出来るので大人っぽい着物メイクにぴったりです。

平面的に仕上げるのが美しさの秘訣

着物メイクと普段メイクの大きな違いはやはり「平面的」か「立体的」かというところです。色鮮やかで模様も多く入っている着物にはのっぺりとした平面的なお顔が映え、凛とした美しさをまとうことが出来ます。
昨日はキモノデザイナー斉藤上太郎先生のショーに出演させていただきました。ヘアメイクは資生堂のトップヘアメイクアップアーティストの鎌田由美子先生。
— 美波千夏/Chinatsu Minami (@chinatsu_minami) February 16, 2018
素敵な着物を身に纏い、とっておきのヘアメイクをしていただき、夢のような時間でした✨
ありがとうございました。 pic.twitter.com/xeUzhKJAET
着物は肌が出るところが少ないので、平面的な中にも透明感のある肌に仕上げることがポイントになります。肌は厚塗りになり過ぎないように、目元は濃いめにはっきりとさせるということを意識しましょう。

着物に似合うメイクで普段と違う自分を楽しんで

今回は着物メイクの方法をパーツごとにご紹介しました。崩れにくい肌を作るためにも、ベースメイクを丁寧に作り、目元と口元で色味を取り入れ大人っぽく華やかにお顔を演出しましょう。また着物を着たあとに全体のバランスを見て色味を足したり、リップを少し濃くしたり調節するのがおすすめです。

あまり着る機会の少ない着物ですが、華やかで大人っぽい日本の伝統的な衣服です。是非メイクもパッと明るく華やかに、凛とした美人顔に仕上げてみてくださいね。着物を着こなして、はんなり艶めく着物ライフを楽しんでください!