セックスの頻度・40代夫婦では？平均回数から見るセックス事情を解説

セックスは夫婦にとって大切なコミュニケーションのひとつです。ですが年齢とともにだんだんセックス頻度が下がってしまう夫婦は多くいます。

４０代の夫婦は平均でどのくらいの頻度でセックスをしているでしょうか。様々な角度から男性と女性それぞれのセックス事情についてご紹介します。

40代夫婦は他の年代の夫婦と比べ環境の変化も大きくセックス頻度がだんだん減少し悩みの種になっている家庭が多いです。コミュニケーションのひとつであるセックスは長い時間を一緒に過ごしている夫婦にとって特に重要なものです。

日本は世界各国と比較してもっともセックス頻度の低い国だと言われています。確かに頻度の低さを象徴するようにセックルレスやセカンドバージンという言葉はよく聞くワードになっています。

セックス頻度が低いと言われている日本ですが実際の平均頻度はどのくらいなのかご紹介します。そして世界のセックス事情も踏まえて日本におけるセックスに関わる問題を紐解いていきます。

まず欧米諸国とアジア諸国から合わせて9カ国と1年間の平均回数を比較したところもっとも多いのはギリシャで138回、続いてフランス120回、イギリス118回、アメリカ113回、イタリア106回でした。欧米諸国は2、3日に1回の頻度でセックスとしている計算です。

それに対しアジア諸国は全体として欧米諸国と比べセックス頻度が低い傾向にあります。例えばそれぞれ年間の平均回数は中国96回、ベトナム87回、インド75回です。

上述の海外諸国と比較すると日本の平均回数は年間で45回と圧倒的に少ないと言われています。およそ1週間に1回の計算です。
 

世界的にみて圧倒的にセックス頻度の低い日本ですが年代別でのその頻度には大きな差があります。ここでは男性と女性それぞれの年代別のセックス頻度をご紹介します。

まず男性は20代53回、30代36回、40代23回、50代19回です。男性の性欲のピークと言われる20代ですら平均は週に1回程度で全ての年代を合わせた平均回数と大差のない結果です。

それに対し女性の平均頻度は年間で20代47回、30代29回、40代19回、50代14回と男性よりは若干少ない頻度ではあるものの同じように年齢とともにセックス頻度は減少している傾向が表れています。

男性の性欲のピークは一般的に10代から20代前半と言われています。これは容易に想像できる方も多いでしょう。これは同年代の女性のセックス頻度ももっとも多い年代なので女性にとっても性欲のピークは10代から20代と言えると考える方も多いのではないでしょうか。

しかし女性にとっての性欲のピークは別のタイミングの場合もあると言われています。セックスはもっとも効果的なエイジングケアとも言われており、年齢にとらわれず楽しむ気持ちを持つことで知らなかった自分に出会えるかもしれません。

女性は40代から性欲が増すものだと男性から実際にそんなセリフをかけられたことのある方も多いのではないでしょうか？男性の妄想なのかそれともそれは事実なのか気になっている方も多いでしょう。実際のところ女性にとっても『その時』にならないと本当のところはわからないのかもしれません。

ではなぜ女性の性欲は40代からと言われるのでしょうか？上述した通り20代と40代の平均頻度には倍以上のの差があります。20代は平均8日に1回、40代はなんと平均19日に1回の頻度です。このセックス頻度変化はどのような影響を受けているために起こるのでしょうか。

女性は初体験の時に痛みを感じてしまう方も多くいます。それがトラウマになってしまいセックスに対して消極的になっている方も多いと言われています。さらにセックスをしない期間があるとまた痛みを感じてしまうようになりやすくセックスに対して苦手意識の強い方ほどセカンドバージンになりやすい傾向が見受けられます。

20代は同年代の男性が性欲のピークを迎えていることもあり痛みによる苦手意識を克服できないまま男性の行為に付き合うという感覚に陥ってしまう方もいるのかもしれません。実はここが女性の性欲は40代からと言われることにつながるのです。

セックスをしない期間があると痛みを感じてしまうために特にパートナーがいる方はあまり間を開けずにセックスをしておきたいと考えている方も多いでしょう。実際に痛みを感じるようになる期間は平均しておよそ1ヶ月程度だと言われています。

性交痛は女性にとってセックスを行ううえで悩まされる方も多い問題です。痛みによる苦手意識はなかなか払拭されないまま年齢を重ねていくと体の衰えとその不安感も手伝いさらに苦手意識が深まっていくという負のスパイラルに陥ってしまいます。

あるドラマでも話題になったセカンドバージンというワードは聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。セカンドバージンとはセックスはすでに経験済みだがしばらくの間つまり数年間にわたりセックスをしない状態を言います。その期間はだいたい1〜2年以上と言われています。

セカンドバージンに陥ってしまうのは20〜30代の仕事が忙しく長い期間パートナーができないままセックスをする機会がなかったという方ももちろん含まれますが結婚、妊娠、出産を機にセックスをしなくなってしまったという夫婦の割合が多いのが事実です。

年齢を重ねても素直にセックスは好きだと思えたりお互いに感じ合えたりできるようなセックスを楽しみたいと思っている方が多い一方で、セックスレスやセカンドバージンという問題は年齢を重ねるごとにリアリティが増していきます。そんな時こそパートナーとのコミュニケーションがとても重要になってきます。

女性にとってセックスはどうしても慣れるまでの時間は必要です。実はセックスが気持ち良いと感じるようになったのは3〜5回目だったという方はおよそ30％、6〜10回目という方はおよそ15％です。

逆に1回目から気持ちよかったという方と、気持ち良いと感じたことのない方はそれぞれおよそ10％です。痛みを克服するまでの期間パートナーに素直な気持ちを伝えることはひとつのコミュニケーションとしてとても大切なことです。

ここまで女性にとってのセックスにスポットを当てましたがセックスは当然ふたりで行うものです。40代になると環境も複雑になりパートナーとゆっくりとコミュニケーションを取る時間が持てない家庭が増えてきます。

男性の妻を女として見れなくなったという言葉は女性にとって心に深く突き刺さる一言ではないでしょうか。それは子供が産まれてからというタイミングの方もいれば一緒に住み始めて数年でという方もいます。

40代夫婦のセックスに関する環境はどうでしょうか。これは男性も女性も子育てに奔走する時期であったり、また仕事においても責任の強い立場になったりと環境の変化が激しい年代です。その環境の変化によりセックスレスになってしまう夫婦とそれでもセックスをアクティブに楽しめる夫婦との二極化が顕著にあわられています。

10代や20代は若さによる性欲も男女共にまだ強いので問題にならないことも特に男性は年齢とももに性欲が減退することが多く、お互いのタイミングが合わないまま気づけばセックスレスというパターンが目立ちます。

40代夫婦のセックスの平均頻度は6ヶ月以上していない夫婦がもっとも多いと言われています。それに続いて月に1回程度の夫婦、1ヶ月～6ヶ月していない夫婦の順で多く合わせて1ヶ月以上セックスをしていない夫婦が約過半数を占めています。またその一方で週に１〜2回程度セックスをしている夫婦がいることも事実です。

セックスレスの状態でも仲良く何のトラブルなく夫婦円満で暮らしていければ何の問題もないように思えます。しかしセックスというのは性欲を解消するためだけではなく夫婦のコミュニケーションとしてもとても重要な役割を果たしています。

定期的にセックスを楽しむ夫婦がいる一方で約半数はセックスレスに陥ってしまっている夫婦です。ここではもっとも多かった6ヶ月以上していない夫婦の声を中心にセックスレス夫婦のケースをご紹介します。

特に目立ったのは男性も女性も愛情というよりパートナーとしての関係性が強くなり異性として見られなくなったといったという意見です。

また女性の意見で見られたのはセックスをしたい気持ちはあるが痛みでセックスを好きになれないというケースです。また男性側に多く見られたのは子供と一緒に寝ている環境ではセックスをしたい気持ちになれないという声もあります。

セックスレスというワードは今では誰ても一度は耳にしたことのあるワードのひとつですが、その具体的な定義を日本性科学会によりセックスレスとは1カ月性交渉がない状態だと示されています。

上述したアンケートをこの定義に当てはめると全体の実に42%がセックスレスの夫婦ということになります。セックスレスの夫婦はまったく珍しいことではありません。

40代以上の女性の約80％の方が人生においてセックスや性的な快感は必要だと感じています。男性も女性も加齢により容姿や体の変化について思い悩む一方で女性という性についての意識は衰えずむしろ体の変化によってより性への意識が高まります。

年齢を重ねるにつれて性に対しても成熟していく40代の夫婦がセックスレスになってしまう理由としてもっとも多いケースは子供が生まれてから性欲が落ちた場合や仕事で疲れていて気力がないケースです。

ですがほとんど同じ環境でも約半数の夫婦はアクティブにセックスを楽しんでいることも事実です。セックスレスになる夫婦とならない夫婦には環境以外に影響を与える何かがあります。
 

それはセックスをコミュニケーションとして楽しんでいる夫婦です。特に女性はオーガズムに達することよりベットでのキスや抱擁そしてボディタッチで十分満足できる方も多くセックスに苦手意識のある方はなおさらです。

ただ子供と一緒に寝ている環境であったり仕事の関係などでタイミングが合わなかったりとベッドでゆっくり会話をする余裕がない夫婦も多いのは事実です。そんなすれ違いの多い夫婦がコミュニケーション不足からセックスレスに陥ってしまうケースが多いと言えます。

年代を問わず良いセックスを楽しんでいる女性は年齢とともに性感度は高まりよりセックスをアクティブに楽しめるようになります。つまり40代はその過程で性への成熟度がもっとも高まる年代であると言えます。

またそれとは別に性への意識の高まりが性欲に繋がるケースもあります。女性の40代と言えば更年期を思い浮かべる方も多いでしょうがそれによるホルモンバランスの変化も関係しているのです。

40代になると体は閉経に向けて気づかないくらいのゆっくりとしたペースで女性ホルモンの分泌は少しずつ衰えていきます。女性ホルモンが減ることで相対的に男性ホルモンの比率がそれまでよりも高くなります。

上述したように女性ホルモンの分泌は減少する一方で男性ホルモンはほとんど変化なく分泌されます。そのため男性ホルモンの比率が少し上昇し性欲を強く感じるようになるのです。ここにも女性の性欲は40代がピークだと言われる理由です。

男性にも更年期障害があることはご存知ですか？一般的には女性より10年遅れて始まると言われていますが近年のストレス社会の影響で30代後半から始まる方もいます。

男性の更年期障害の症状は女性と同じようにホルモンバランスの変化により表れます。つまり男性ホルモンの分泌が減ることで女性ホルモンの比率が上がってしまう状態です。

男性ホルモンの分泌が減りホルモンバランスが崩れると体力の低下や疲労感を感じやすくなってしまう症状があられます。それは男性ホルモンの代表的な働きとして筋肉や骨を作る作用があり、その男性ホルモンが分泌が減ることで筋肉量が落ちてしまうからです。

男性ホルモンが減り女性ホルモンの比率が高くなることで内臓脂肪がつきやすくなります。つまり男性の更年期は男性的な体質が女性的になると言えます。

女性は40代から性欲が増すという男性の見解は自分自身の体力の衰えにより性欲が減退することが関係していると言えます。さらに女性は更年期により男性ホルモンの比率が上がることで性欲が増す場合があることが拍車をかけています。

そして女性にとっての更年期はホルモンバランスが変化による不調はあるものの体質は男性的に傾くので症状が落ち着く頃には以前よりアクティブになる場合もあるということなのです。
 

40代女性から多い意見のひとつとして女性側から誘っても疲れているからと断られてしまうケースがあります。性欲が減退しているパートナーをどのようにして誘うかも大切なコミュニケーションのひとつです。

仕事で疲れているパートナーに対してもまずはムード作りからトライしてみてはいかがでしょうか？ストレートな言葉も大切な会話のひとつですが乗り気でない気分の際は逆効果になる場合もあります。ベッドルームでささやき声でただ会話をするだけでも不思議と気分が盛り上がってくることも多いです。

ここまで40代夫婦のセックス事情を男性と女性双方の視点から紐解いてきました。40代は年齢とともに環境の変化だけでなく更年期を境に肉体的な面でも大きく変化のある年代です。

40代という変化の多い年代はなかなかタイミングが合わずゆっくりとした時間を持てない夫婦も積極的に会話をする時間を持つように意識することでお互いに体の変化について相談しあうのも良い機会となるのではないでしょうか。

そしてベッドルームでの日常的な会話の流れからコミュニケーションのひとつとしてセックスも楽しめたらより夫婦の絆も深まります。