栗の渋皮煮の作り方まとめ!簡単で美味しい人気レシピをご紹介!
栗のおいしい季節がやってくると、おいしく保存できたらいいのになと思いませんか?栗の渋皮煮にすれば、いつでも美味しく栗が食べられます。栗の渋皮煮は、長期保存も可能だからお菓子へのアレンジもOK。簡単な作り方を覚えてしまえばリピート間違いなしです!
目次
大人気間違いなしの栗の渋皮煮の作り方
栗の渋皮煮をご存知ですか?栗を渋皮ごと甘く煮て食べる料理です。おいしいのですが、手間がかかると敬遠されがちです。一つ一つの工程に手間と時間がかかるので大変そうに見えるのです。それぞれの工程を簡単な作り方で作業していけば、全体的にスムースな工程になります。一回作ってしまえば覚えられるレシピを紹介します。簡単においしい栗の渋皮煮をマスターしましょう!

渋皮煮のための栗の選び方
栗は大きいほうが良いです。出来上がりの見栄えが良いのはもちろんですが、大きな栗は作業しやすく、崩れにくいからです。同じ量だったら大きいほうが皮を剥く回数が少なくて済みますよね。もちろん、たくさん頂いたときは、大小かかわらず一生懸命剥きましょう!
栗の虫食い状態も確認しましょう。穴が開いている栗は残念ながら虫に食われていて食べられません。当たり前のようですが、おいしい栗ほど虫食いが多いんですよね。あとは、水につけるときに浮いた栗もよけましょう。見えない虫食い穴が開いていたり、中身がスカスカだったりします。栗の重みを感じてみてください。見た目よりズシリと重かったら、良い栗ですね。


手作り渋皮煮の材料は栗と砂糖だけ!
栗の渋皮煮を栗と砂糖だけの材料で作ってみましょう。重曹を使う伝統的なあく抜き方法がありますが、何度もゆでこぼすことで重曹なしでも作れます。もちろん水もいります。あく抜きのためにもたくさんの水がいりますよ。出来上がるのに一日は見ておきましょう。一日かけて作って、次の日に食べるくらいの余裕をもって日程を考えたらよいですよ。

手に入る栗の分量がきっちりな分量であることは少ないと思うので、目安の分量でよいです。栗1㎏・砂糖500gこれが目安の分量です。栗の半分量が砂糖の基準となる量です。栗は皮付きの状態ではかるので、多少の甘さの違いは出るでしょう。好みによって、材料の砂糖の代わりにキビ砂糖、三温糖、黒砂糖、てんさい糖などでもおいしくできます。

お湯につける栗の鬼皮の剥き方
まずは、栗の皮を剥むかなくてはなりません。いきなり剥くのではなく、お湯につけましょう。皮が柔らかくなります。水に一晩ける方法もあります。人それぞれやりやすい方法で良いのですが、お湯につけると短時間で柔らかくなるので、この方法をおすすめします。

鍋にたっぷりの水を入れて沸騰させましょう。栗が入る分の余裕を考えて水を入れましょうね。沸騰したら栗を入れて火を止めます。ここでゆでてしまうとゆで栗になってしまいますから、すぐに火を止めないといけません。火を止めたら自然と冷めるまで放置します。皮を柔らかくするのが目的なので、少し時間をかけましょう。30分~1時間くらいで剥けるようになります。

渋皮煮のための栗の剥き方
渋皮煮ですから、渋皮は剥かなくて良いのです。渋皮を剥くのは手先の器用さがいりますが、渋皮煮は鬼皮を剥くだけなのが魅力。栗専用の皮むき器があればもっと簡単です。刃先がギザギザのタイプは、栗の鬼皮にひっかけて剥きやすいのでおすすめします。栗むき器の人気商品を探して購入しておくと、秋が来るのが楽しみになりますね。
鬼皮は固いですが、お湯につけると水分を含んで剥きやすくなります。一か所に刃が入れば、そこをきっかけにどんどん剥くことができます。側面に一文字の切り込みを入れる方法、栗のお尻のざらざら部分に刃をひっかけて剥く方法などがあります。切り込みが入ったところから、刃先をひっかけながら剥きます。渋皮の筋などは、後の工程で簡単に取れるので気にしなくてよいです。

できるだけ渋皮は傷つけないように剥きましょう。煮崩れの原因になります。鬼皮を刃先に引っ掛けたら、引っ張るように剥くのがコツです。剥こうと思うと、渋皮を傷つけてしまうので、はがす感覚が良いでしょう。少しくらいの傷なら大丈夫ですが、ゆでこぼすときなどには煮崩れしないように丁寧な作業を心掛けなくてはいけません。

栗の渋皮のあく抜き
栗の渋皮のあく抜きをしましょう。ほとんどのレシピは重曹を使いますが、本来の栗の味を楽しむのならば重曹を使わないほうがおいしくできます。ゆでこぼしをしっかりしないといけませんが、難しいテクニックはいりません。渋みが抜けるまでゆでるだけです。

栗がかぶるくらいのお水を入れて、中火にかけ、グラグラと沸騰させないようにして20分ゆでます。沸騰させてしまうと煮崩れやすくなるので、沸騰させないように気をつけましょう。ゆで汁が真っ黒になるので、あくが抜けているのががわかります。

20分経ったらゆでこぼすのですが、ざるにあけると煮崩れしやすくなります。鍋をやけどしないように持ち上げ、シンクの蛇口の下に持っていき、水を足していきます。大体水が入れ替わったところでOKです。これを3回ほど繰り返します。

一回目のゆでこぼしの後に、栗に大きな筋があったらつまようじなどで取っておきましょう。渋皮はまた後でも取れますが、筋取りは1回目の時のほうが煮崩れしなくてやりやすいです。この時も栗本体を傷つけないように慎重にしましょうね。大きい筋だけです。簡単に取れますよ。
栗の渋皮煮の作り方(レシピ)-031 https://t.co/ob0b6DgaFE
— Nicolaus・壱京 (@Nicolaus212) June 2, 2018
渋皮のあく抜きのためのゆでこぼしは3回
渋皮のあくと渋みをとるのが目的です。何度も水を変えてゆでこぼすことで、あくを抜いていきます。ゆでる度に、ゆで汁の真っ黒い色が薄くなっていくのでわかりやすいです。ゆでこぼすときは慎重にしましょう。せっかくの栗が崩れないように気をつけましょう。沸騰もさせないように気をつけましょうね。

ゆで汁の色が薄くなっていくのは目安ですが、渋みが抜けているかどうかはわかりません。3回目のゆでこぼしをするときにゆで汁をなめてみましょう。渋みがなければあく抜き完了です。

最後に、栗をひとつづつ手に取って、指の腹でふさふさした渋皮をとります。軽くこするようにして撫でれば、余分な渋皮はこの段階で簡単に取れます。強くこすると崩れてしまうので、優しく扱いましょうね。優しく丁寧に渋皮を取っておくと、出来上がらのおいしさが断然違います。
栗に砂糖を入れて渋皮煮の仕上げ
あく抜きが終わったらいよいよ最終段階です。砂糖を入れて煮ていきましょう。栗がひたひたにかぶるくらいの水を入れて、栗の量に合わせた砂糖の量を入れます。中火にかけて、沸騰する寸前で弱火にして30分煮ます。ぐらぐらと沸騰すると、栗がぐずぐずに煮崩れるので気をつけましょうね。ここまで来たらもうちょっとです。

煮ている最中に栗をさわったらいけません。崩れてしまいます。煮汁がまんべんなくいきわたるには、クッキングシートで落し蓋をすると良いでしょう。
昨晩からお水に浸けておいて準備していた渋皮煮用の栗2キロ、3回茹で替え、ようやく終了〜♪このまま一晩浸けたら、瓶詰して完成です♪皆さんにお裾分け出来るかな?(^-^)/ pic.twitter.com/isV6K6L6
— Tomoko Shirasuna (@tomokosugar) October 12, 2011
栗の渋皮煮が煮えたらそのまま冷まして出来上がり
栗の渋皮煮が煮えたら、そのまま冷まします。触らずにおいておきましょう。天候にもよりますが、半日ほど置いておけば、しっかりと味を含んでおいしくなります。

渋皮煮の煮汁にとろみが欲しい場合は、しっかりと冷めた後に一度栗を全部取り出します。鍋に残った煮汁だけを煮詰めます。好みのとろみがついたら出来上がりです。熱いうちに栗をまたそっと戻します。また冷めるまでしばらくおいたら出来上がりです。瓶など保存できる器に入れて保存します。冷蔵保存がおすすめです。

栗の渋皮煮を長期保存するなら瓶詰がおすすめ
せっかく手作りした栗の渋皮煮を長期保存したい場合におすすめなのが、脱気した瓶詰です。ジャムや野菜の水煮を保存する人気の方法です。缶詰や瓶詰と同じで、真空状態にして保存します。材料として栗の渋皮煮が入る大きさの保存用の瓶を用意します。瓶が入る鍋を用意して、煮沸消毒をしておきましょう。この場合の栗の渋皮煮の煮汁は、煮詰めていない煮汁が良いです。

栗の渋皮煮を瓶の中に入れますが、瓶も栗も熱い状態で入れます。栗の渋皮煮を先に入れ、煮汁を後から、栗がひたひたになるまで入れます。ふたと煮汁の間の空間はなるべく少なくします。煮汁が余ったら取っておきましょう。蒸発して減った分を追加していくために必要です。瓶のふたは軽く閉じておきます。空気を抜くためにふたには隙間が必要です。
栗の渋皮煮2回目、瓶詰までようやく完成。
— ひめまる (@norakurahime) November 24, 2017
正直もう来年はやりたくないよー。 pic.twitter.com/uAJn5GNVaT
栗の渋皮煮の瓶詰を脱気する方法
鍋と瓶の間にお湯を入れていきます。やけどしない様に気をつけましょうね。瓶の肩ぎりぎりの高さまでお湯を入れます。強火で沸騰させ、脱気のために15分間沸騰させます。煮沸させたら一度取り出してふたをきつく締めます。もう一度鍋にいれ、殺菌のためにもう15分沸騰させます。

煮沸が終わったら取り出して、粗熱をとります。自然に冷ますと中身が劣化しやすいので、粗熱が取れたら流水で急いで冷まします。急に冷水に入れたりすると、瓶が割れることがあるので、粗熱が取れるまでは少し待ちましょう。完全に冷めたら出来上がりです。成功すればかなり長期間保存できます。上手に作ってお正月のおせちのに添えられたらうれしいですね。人気の一品になることは間違いなしです。

食べるときにカビが生えていないか、味が劣化していないか確認をしましょう。常温保存が可能な脱気・殺菌した瓶詰ですが、温度変化が少ない冷蔵庫などに保存しておくと安心ですね。
栗の渋皮煮を洋酒風味に!
お砂糖だけのシンプルな栗の渋皮煮に飽きたら、簡単に好みの風味にアレンジをするのもおすすめです。作り方は、最後の砂糖煮の仕上がり5分前くらいで、材料を足せばアレンジ可能です。

ブランデーやラム酒などの好みのアルコールで香り付けすると、マロングラッセ風味になっておしゃれな仕上がりになります。また、シナモンなどでのアレンジもいいですね。栗の渋皮煮の作り方になれて来たら、個性あるアレンジでオリジナルが作れたら、素敵ですよね。

煮崩れた栗の渋皮煮の人気アレンジ
出来上がったものの煮崩れて残念な栗が何個かあっても大丈夫。実は味がしみしみでおいしくなっています。自宅用にお茶うけにしてももちろんいいですが、お菓子のアレンジには、崩れている栗は最適です。簡単なのはホットケーキに入れて焼く作り方。パンを焼く人は、ナッツやクリームチーズをい入れて焼く方法も人気があるおすすめレシピです。
自家製天然酵母
— おちゃめパン (@ochamepan) November 13, 2017
《栗と黒糖のカンパーニュ》
🌰サンプルカット面
波照間産黒糖を入れた生地に 四万十栗の自家製渋皮煮入り🌰#自家製天然酵母 #カンパーニュ #栗の渋皮煮 #黒糖 #田舎パン #手作りパン #手ごねパン #北海道産小麦粉 #おちゃめパン pic.twitter.com/OBkLOXTUV0
崩れた栗のアレンジで人気なのが、アイスと一緒に食べることです。材料は買ってきたバニラアイスだけでOK。お皿に盛ったバニラアイスの上にシロップごととろりとのせるのは素敵ですね!混ぜ込んでマロンアイスにしてしまう作り方も簡単で美味しいと人気です。煮崩れてもがっかりしないで美味しく食べられるのはうれしいですね。


栗の渋皮煮で簡単栗きんとん
栗きんとんは渋皮を剥いて、クチナシなどの材料できれいな黄色に作り上げるのが基本です。でも、栗の渋皮煮でもおいしく作れます。お正月向けの、ペースト状の栗きんとんにしたかったらお芋を裏ごしして作ります。材料は、お芋300g・栗150g・渋皮煮のシロップカップ1/2。作り方は、ゆでて裏ごしした芋あんと栗の渋皮煮のシロップを鍋にかけて、弱火で混ぜながら練り上げます。冷めたら栗と合わせて出来上がり。
栗だけで作る栗きんとんの茶巾絞りも手作りできます。材料は栗の渋皮煮だけで作れます。作り方は、渋皮ごと裏ごしして、固く絞ったふきんで、包んで絞るだけです。ちょっとしたおもてなし用の和菓子になって、濃い煎茶やお抹茶と本当によく合います。和菓子屋さんで秋だけの人気商品が、手作りで食べられるなんてうれしいですね。
栗きんとん。渋皮煮で煮崩れた栗で作ってみました(^^)おうすと合います!ほっぺが落ちるぅ❤︎ pic.twitter.com/rXvnLqwPdj
— 姫りんご (@sansho_piriri) September 17, 2016
栗の渋皮煮で簡単マロンパイにアレンジ
栗の渋皮煮があれば大人気のマロンパイも簡単に作ることができます。一番簡単な作り方は、冷凍パイシートを買ってきて、栗の渋皮煮を包んで焼くだけです。材料は冷凍パイシートがあればできますが、好みであんこを入れたり、カスタードを足したりと材料によってアレンジは自由自在です。簡単なのに、洋風スイーツに変身。おもてなしスイーツで人気間違いなしです。
作り方は、パイ生地を栗の3~4倍ほどの大きさにカットします。解凍したパイシートをめん棒などで少し伸ばしておきましょう。そのままだと膨らみすぎて食べにくいです。パイシートの中心に栗を置いて、四方から包みます。中にアレンジの材料を入れるときは、大きめにパイシートをカットしたらよいですね。上から溶いた卵黄を刷毛で塗ります。

200度に熱しておいたオーブンに入れ、20分程焼きます。焼き加減は気温によっても変わるので、様子を見ながら焼きましょう。焼けたら、粗熱をとっていただきます。熱いうちでも冷めてもおいしくいただけますね。
栗の渋皮煮でパウンドケーキ
パウンドケーキは手作りスイーツの中でも作り方が簡単なので人気があります。材料は基本的には卵・小麦粉・バター・砂糖・ベーキングパウダーさえ揃えば、あとは混ぜるだけ。バターと卵をしっかりと室温に戻すことがポイントですが、レシピとしては簡単です。下に、アーモンドプードルを使ったタイプを紹介しています。
テキトーな配合だけど、パウンドケーキはバター80g、砂糖70gを混ぜて、そこに卵2個、アーモンドプードル40g、薄力粉70g、ベーキングパウダー3gをまぜまぜ。型に半分流して、栗の渋皮煮を7粒並べ、残りの生地を流してオーブンで180℃で40分です。ラム酒やブランデーきかせても。
— ぼく (@bokun_bokun) October 9, 2015
きれいに並べると、切り口がきれいなのでお客様用スイーツとして使えます。自家用に食べるのでしたら、割れた栗の渋皮煮でもいいですし、わざと切ってたくさん散らしてもよいですよね。たっぷりいれて豪華なマロンパウンドケーキも最高です。手作りならではの贅沢なスイーツが楽しめますね。

栗の渋皮煮モンブラン
栗の渋皮煮でモンブランも作ることができます。お店のよりも色が茶色いかもしれませんが、おいしさは格別です。簡単に作る方法として、フードプロセッサーがあると良いですよ。材料は栗の渋皮煮と生クリームになろます。固めに作るか、柔らかめのクリームにするかは好みや、用途に合わせてください。栗の3割から7割くらいの泡立てた生クリームを混ぜてください。
*モンブラン*
— *ACARI* (@ao_jn_86) October 25, 2016
栗の渋皮煮を作ったので、渋皮煮をペーストにしてモンブラン作りました◎
モンブランの絞りってなんでこんなに難しいんだろう……
ラム酒をきかせると美味しい〜⤴︎#お菓子作り好きな人と繋がりたい #お菓子作り pic.twitter.com/bntWK3WZXj
作り方は、栗をフードプロセッサーにかけて裏ごしし、泡立てた生クリームと混ぜあわせます。この時に栗の渋皮煮のシロップを好みの量混ぜても良いですし、ブランデーやラム酒を混ぜて風味をつけても良いですね。子どもが食べるときは、お酒ではなくてバニラエッセンスもおいしくなります。もちろんそのままでも十分おいしいですよ。

我が家の定番レシピになる栗の渋皮煮
栗の渋皮煮を作るのは、時間はかかりますが難しくはないです。ポイントは、栗を煮崩れしない様にすることと、砂糖煮をしたらしっかり冷ますことです。あく抜きが手間がかかるイメージがありますが、ゆでて煮こぼすだけなので、難しくはありません。何より、手作りの栗の渋皮煮がたくさん常備できていると、自分のリラックスタイムや、急な来客、お正月のおせちに一品など、いろんな状況に対応できます。ぜひ一度作ってみてください。
