お酒を飲むと眠くなる原因は?対策や飲酒と睡眠の関係を調査!
楽しいお酒の場で終盤になった頃、急に眠くなることがあります。多くの人が経験したことのある現象です。お酒と眠くなることは、どのような関係性があるのでしょうか?また、お酒で眠くならないようにするための対策方法はあるのでしょうか?
目次
お酒を飲むと眠くなる原因は?

お酒が好きな人はたくさんいます。毎日のように家で飲む人もいます。また、お酒がそれほど好きでなくても、職場や友人たちとお酒の場に出かける場面もあります。お酒は楽しい場ではありますが、当然ながら注意が必要な物でもあります。飲酒後に特に気をつけたいのは二日酔いと眠くなる作用です。今回は飲酒後の眠くなる作用についてお話します。
お酒で酔うとは?
飲酒と睡眠の前に、お酒の話しをするのであれば、まずは酔うという状態について触れておかなければなりません。この飲酒によって体が酔うという状態は、どのようなことが起こっているのでしょうか?
西条酒まつりの殺る気 pic.twitter.com/ucXftOXC09
— 廣島ダンプ (@hdump) October 6, 2017
酔うという仕組み
お酒にはアルコールが含まれています。このアルコールは血液に溶けて脳へと運ばれます。アルコールには麻痺作用があるため、脳へと運ばれると、脳が麻痺状態になってしまいます。このアルコールによって脳が麻痺した状態が酔いになります。
今日明日で西条は酒まつりだから、西条駅前のセブンイレブンのドリンクの棚がすごいことになってた pic.twitter.com/pFffdg8CDp
— H.Hiraga/JR/pepper (@Gakun1022) October 6, 2017
酔いの程度
酔いの程度を正確に測るのであれば、脳細胞のアルコールの浸透度を測る必要があります。しかし、さすがにそこまではできないので、血中のアルコール濃度を測ります。この測定によって酔いの段階は6段階に分けられます。
酔いの段階分け
酔いは6段階に分けることができます。最初の2段階は順に爽快期とほろ酔い期になります。ほろ酔い期までがお酒を楽しく飲める段階とされています。次の段階は酩酊初期と酩酊期になります。ここまで酔うと、大声を上げたり、千鳥足になったり、吐き気が出たりします。最終段階は泥酔期と昏睡期です。意識や記憶が無くなったり、最悪の場合は死に至ることもある危険な状態です。
血中アルコール濃度の計算方法
血中のアルコール濃度を正確に測ろうとしても、一般の人では測ることはできません。しかし、ある程度は計算で測ることはできます。人の体の水分の割合は体重の3分の2です。なので、血中アルコール濃度は「アルコールの摂取量÷体重の2/3×100」という式で求めることができます。ただし、体の水分の全てが血液でもないですし、胃に食べ物があると体重も変わりますので、あくまでも目安の計算です。
お酒を飲むと眠くなる
飲酒したことがある人のほとんどは、お酒を楽しんだ後に眠くなる経験をしたことがあるはずです。どうして、お酒を飲むと眠くなるのでしょうか?また、何が原因なのでしょうか?
リラックス効果
アルコールは脳を麻痺させます。つまり、脳は普段よりも働いていない状態になり、リラックスしていることになります。さらに、アルコールは脳にセロトニンという物質を分泌させます。このセロトニンには気持ちを落ち着かせる効果があります。このような飲酒によって、様々なリラックス効果を得ることができます。このリラックス効果が睡眠に繋がる原因となっています。
体温を下げるため
飲酒をすると体温が上がります。体温が上がることで血管が膨張します。血管が膨張すると体の熱が逃げやすくなるので、体温が下がっていきます。人が眠りにつくときも内蔵などを休めるために、体温が低下しています。なので、飲酒の後に体温が下がっていくと、脳は睡眠の準備をしなければいけないと思ってしまい、眠くなるのです。
お酒で泥酔すると眠くなる
先に述べたように、酔いの度合いが泥酔期を越えると、意識がなくなることもあります。お酒による睡眠効果の延長のように思ってはいけません。もしかすると、泥酔したことによって、命の危険に関わるような症状があっても気がつかないままになる可能性があります。
お酒に弱いと眠くなる?
お酒には強い、弱いがあります。たくさんお酒を飲んでも平気な人もいれば、たった一口飲むだけでも顔が真っ赤に人もいます。このお酒の強い、弱いは飲酒による睡眠作用にも影響するのでしょうか?
お酒に強い人と弱い人の差
お酒の強い、弱いの差はアルコールの分解能力によって決まります。お酒を分解するにはアセトアルデヒド脱水素酵素が必要です。この酵素は人によって持っている量が違います。この酵素をたくさん持っている人はたくさんアルコールを分解できるのでお酒に強い人になります。逆にこの酵素が少ないと、アルコールが分解できないのでお酒に弱い人とないります。
お酒に弱いと眠くなりやすい
お酒に弱いと、アルコールが分解できないので血液にアルコールが溜まっていきます。アルコールが溜まると眠気の原因になるので、お酒に弱い人は眠くなりやすいということになります。また、お酒に弱い人はアルコールを分解する能力が低いので、酔いが早いだけでなく、酔いが抜けにくいということもあります。
お酒で眠くなる前に対策する
家でお酒を飲んで眠くなったら、そのまま寝ることができます。しかし、外でお酒を飲んでいるときに寝てしまうと、周囲の人たちに迷惑をかけてしまいます。そうならないためにも、飲酒の際には、眠気に対して対策を立てる必要があります。
お酒の量を制限する
飲酒で眠気に教われる原因は、飲み過ぎです。アルコールを分解する速度と、自分がお酒を飲む量や早さのバランスが合っていないということです。多くの人は自分がどれだけの量のお酒を飲んだり、どのくらいのペースでお酒を飲むと、酔うのか把握しています。なので、対策として、そのお酒の量やペースを配分し、アルコールを摂取しすぎないように注意しましょう。
チェイサーを用意しておく
眠気の対策として、水を始めから用意しておきましょう。常にお酒を飲んだ量だけ水を飲むことを意識しましょう。水を多く飲むことで、アルコールを尿に分解するサポートができます。また、水もたくさん飲むことで、お酒の量も減らすこともできます。お酒の量を減らしながら、アルコールの分解をサポートするというかなり眠気対策には有効な手段になります。
お腹が減っているときに飲酒しない
よく「空きっ腹にお酒は酔いやすい」と言われます。酔いやすいということは、アルコールの濃度が上がりやすく、眠くなりやすい原因となるということです。実際に胃が空っぽの状態でお酒を飲むと、アルコールの吸収速度が上がります。最初の乾杯で一杯目のお酒を一気飲みする人がいますが、食事がまだなのであれば、眠気の原因になるので、対策として少し胃に何か入れておきましょう。
眠くなるまで寝酒をするのは良くない?
お酒には眠くなる作用があります。この作用を利用して寝酒をする人もいます。しかし、実はこの寝酒は体に悪い影響を与えることもあります。お酒を飲めば簡単に眠くなると安易に考えるのは危険です。
肥満の原因
「お酒ではなく、おつまみで太る」という話しはよく聞きます。たしかに、お酒には酔ったり、眠くなるだけでなく、食欲を上げる効果もあります。なので、ついついおつまみを食べ過ぎてしまうこともあります。寝酒からそのまま寝てしまうと、寝ている間はエネルギーの消費が少ないので、食べ過ぎたおつまみの分だけ肥満の原因となってしまいます。
眠りが浅くなる
睡眠は深い眠りと浅い眠りを寝ている間に繰り返しています。飲酒後は眠くなるので、深い眠りが長く続きそうですが、そうではありません。睡眠中にアルコール濃度が下がってくると、眠りが浅くなります。浅い眠りの時間が長くなるので、脳がしっかり休むことができなくなってしまいます。
寝酒がないと寝れなくなる
眠くなるまで寝酒をしてから寝るという人は、寝る前にお酒を飲むということが習慣化しています。お酒には睡眠効果があるので、寝酒を習慣化させてしまうと、この効果がないと眠れなくなってしまいます。さらに、アルコールには耐性があるので、毎日寝酒をすることで、日々の寝酒の量が増えていくことにもなります。
お酒で眠くなる前の対策が大切
せっかくの楽しいお酒の場も、酔い過ぎて記憶がなくなったり、翌日に酷い二日酔いになったりすると、辛い思いをすることになります。それどころか、空きっ腹にお酒を一気に流し込み、序盤で眠気に襲われてしまっては、その場を楽しむことすらできません。お酒を楽しむためにも、また健康のためにも正しい知識を持つようにしましょう。