パーマとカラーは一緒にできる?順番はどっちが先?正しいケアで悩みを解消!
おしゃれで人気のパーマとカラー。雰囲気をがらりと変えることができるのでどちらも捨てがたいですよね。パーマもカラーもしたいけど、両方一緒にできるの?順番はどっちが先のほうがいいの?長持ちさせるには?そんな疑問、お悩みにお答えします!
目次
パーマもカラーもヘアスタイルに欠かせない!

おしゃれには欠かせないパーマとカラー。どちらか片方だけという方もいれば、毎朝のスタイリングが楽になるパーマもおしゃれで個性的になれるカラーも両方したいという方はたくさんいるのではないでしょうか?両方とも時間がかかるものですし、できれば1日で済ませたいですよね。

そこで気になるのがパーマとカラーは両方一緒にできるのか、順番はどっちが先のほうがいいのかという事です。今回はそんな疑問にお答えしつつ、パーマ・カラー後のケアまでお悩みを解消します。

パーマとカラーは一緒にできる?
パーマとカラーを一緒に行うのは基本的には避けたほうがいいです。パーマとカラーを一緒にするともちろん髪にも負担がかかりダメージがありますが、避けたほうがいい理由はそれだけではありません。実は薬事法でパーマとカラーの同時施術は禁止されているのです。

パーマやカラーの施術で使用する薬剤は、ほとんどが医薬部外品です。パーマとカラーを同じ日に一緒に行うとなると医薬部外品の薬剤を使用後またすぐに違う医薬部外品の薬剤を使うことになるため髪や体への影響が心配されます。そのため禁止されているのです。

また、一緒に行うことにより一方の効果を邪魔してしまうこともあります。せっかくかけたパーマやカラーがきちんとケアをしてもすぐに落ちてしまい悩みの原因になります。髪の負担やパーマやカラーのもちを考えても一緒に行うより間隔をあけて順番に施術していったほうがいいでしょう。

パーマとカラー順番はどっちが先?

パーマとカラーの順番に悩む方はけっこういるのではないでしょうか?カラーだけセルフでやりたい方も染めてから美容院に行くべきか美容院にいってから染めるべきか悩みますよね。
美容院で施術する際ほとんどの場合パーマを先に行います。カラーを先に行ってしまうと、パーマの施術の際に色落ちしてしまうからです。カラーをする際にパーマがゆるくなってしまうこともありますが、カラーの色落ちより見た目に影響は少ないです。

セルフカラーを行う場合も順番は同じでパーマをかけたあとのほうがいいでしょう。先にセルフカラーをして髪がダメージを負った状態でパーマをするとチリチリになってしまうリスクが高まります。チリチリになってしまった髪はケアをしてもどうしようもありません。短く切ることになってしまうので気をつけましょう。
パーマとカラーの間はどれくらいあければいい?
パーマとカラーを別の日に順番に行っていく場合どれくらいの期間をあければいいのか悩みますよね。基本的には1週間以上あけることをおすすめします。パーマ液が髪にしっかり定着するまでに約1週間程度かかると言われているからです。髪のダメージを考えると2週間程度あけたほうがいいでしょう。

どうしてもパーマ後早くカラーをしたい場合でもパーマが安定するまで最低48時間かかるので最低3日はあけましょう。安定する前にカラーをしてしまうとパーマがだめになってしまうこともあります。また、ダメージを負った状態の髪ではきれいにカラーがでないこともあります。ケアをしっかりして髪の状態がよくなってからのカラーがおすすめです。

パーマとカラー両方一緒にできる場合もある
パーマとカラーは使う薬剤によって一緒にできるものもあります。医薬部外品に該当しない化粧品タイプの薬剤を使用することで髪への負担を最小限に抑えることができるのでパーマとカラーを一緒に施術することができるのです。美容院によって取り扱っている薬剤が異なるので化粧品タイプの薬剤を取り扱っていないところもあります。

一緒に施術できる薬剤を取り扱っている美容院でも髪の状態によっては断られることもあります。髪への負担を最小限に抑えていてもやはりダメージは大きいので髪のダメージがひどい方はパーマやカラーをする前にしっかりケアをしましょう。
一緒にやった場合どうなるの?

化粧品タイプの物を使用すればパーマ、カラーを一緒に施術を受けることは可能ですが順番によって仕上がりが変わってきます。
パーマから

パーマを先に行った場合カラーすることにより、パーマがゆるくなってしまうことがあります。カラーはきれいに発色するので色持ち重視の場合この順番がおすすめです。一般的にはこちらの順番です。
カラーから

カラーをして髪の状態が安定する前にパーマをするとせっかくのカラーが色落ちしてしまいます。パーマはしっかり残るのでカールなどはきれいにでます。ですが、希望する髪色にならない可能性が高いです。

パーマとカラーを一緒に施術すると順番がどうであれ、どうしてもどちらかを妥協することになります。時間が許すのであれば面倒でも別々の日に期間をあけてから施術することをおすすめします。そのほうが後悔せず、きれいな仕上がりを期待できます。

パーマがかかる仕組み
パーマのかかる仕組みを知っていますか?髪の毛にとても負担のかかる施術なのです。髪の毛の成分は皮膚と同じたんぱく質でできています。このたんぱく質は18種類のアミノ酸から構成されています。髪の毛にはシスチンという成分が多く含まれていて、このシスチンの性質を利用してパーマをかけます。

パーマにはデジタルパーマなど種類がありますが、ほとんどのものがパーマ液1と2にわけられます。1剤のアルカリ性によって髪のキューティクルが開かれ、還元剤によってシスチンが切断されます。薬剤が効いて、シスチンが切断されると水素がプラスされて独特のにおいを放ちます。

1剤をしっかり流して2剤を使います。2剤には酸化剤が入っていて、1剤で切断したシスチンを再びくっつけます。ロッドなどで髪の毛を巻いている状態でくっつくとその形に固定され、ウェーブやカールができます。2剤は2度つけることでシスチンがよりしっかりと結びつきます。
髪が染まる仕組み
一般的にヘアカラー(永久染毛剤)は2種類の薬剤を混ぜることで髪が染まる仕組みになっています。この混合液を塗ると1剤の中のアルカリ剤がキューティクルを開き髪の内部に浸透していきます。アルカリ剤によって2剤の過酸化水素水が分解され酸素が発生します。

その酸素がメラニン色素を脱色し、同時に発生した酸素によって染料が発色して髪が染まります。染料の分子がくっついて大きくなることによりキューティクルの隙間から出られなくなり、髪の内部に閉じ込められるので色が定着します。

ヘアカラーの他にヘアマニキュア(半永久染毛剤)で染める方法もあります。ヘアカラーは医薬部外品ですが、へマニキュアは化粧品なのでパーマと一緒に染めたい場合はこちらを使うことになります。ヘアマニキュアは内部にあまり浸透せず、脱色もしないので髪の傷みが少なくてすみます。
パーマとカラーなんで一緒にやらないほうがいいの?

医薬部外品の併用は法律で禁止されていますが化粧品タイプのパーマやカラーも髪への負担を考えたら順番にでも同日に行うことはできれば避けたほうがいいです。どちらか片方でも髪への負担はあるのでダメージを最小限に抑えて十分にケアすることが大切です。
パーマによるダメージ
パーマめっちゃいい感じだし全然満足してるけど、巻くめんどくささと引き換えにダメージを手に入れたって感じが1番の感想
— りたまま⭐️いません (@RitaaaRock) June 11, 2018
パーマは髪の内部を保護しているキューティクルを薬剤で開きアミノ酸であるシスチンを切断し再結合させることによってウェーブなどをつくります。そのため内部にも表面にもダメージが大きく、キレ毛パサつきの原因になり悩みの種に。キューティクルが剥がれ落ちると潤いを保てなくなるのです。
カラーによるダメージ
髪の内部に浸透させ色を変化させる方法のカラーもメラニン色素を分解して脱色するブリーチもキューティクルを傷つけて薬剤を浸透させます。そのため髪の内部にある必要な成分まで失ってしまい、髪が傷つきゴワゴワになったりパサついたりしてしまいます。
パーマとカラー後の注意点

パーマやカラーをした日の夜はシャンプーをしないことをおすすめします。施術した当日はまだ薬剤が安定していないので、せっかくのパーマやカラーが落ちやすくなってしまうのです。できることなら次の日もシャンプーはしないか軽めにしておくといいでしょう。

また、パーマをかけた場合は当日はもちろん3日ほどは結ばすダウンスタイルで過ごしましょう。髪を束ねるとへんなクセがついてしまう可能性があります。

パーマとカラーをした後はしっかりケアしよう

パーマとカラーをした髪はとてもダメージを受けています。そのため、自宅でのケアもとても大切です。髪のトラブルや悩みをなくすために気をつけなければいけないことがあります。
トリートメントで栄養を
パーマやカラーをしたら自宅でもトリートメントケアをしたほうがいいです。シャンプーの後のトリートメントを毎日の習慣にしましょう。特に傷みのひどい方は美容院でトリートメントをしてもらうと髪にしっかり栄養を与えることができます。
ドライヤーを使うときは注意!

パーマやカラーをした髪はキューティクルが開かれている状態になっているため、普段はキューティクルで保護されている髪内部がダメージを受けやすくなっています。そのため熱には注意しましょう。シャワーも同様に熱いお湯をあてないようにしましょう。ぬるま湯程度の温度でシャンプーすることをおすすめします。

パーマをした時はドライヤーで髪を乾かすときの熱の他に気をつけたほうがいいことがあります。それは乾かし方です。パーマの種類によって最適な乾かし方は違ってきますが、伸ばしながら乾かすとカールがとれてしまう場合があります。くるくるドライヤーは使用しないほうがいいでしょう。
自然乾燥は避けよう

熱に気をつけなければいけないからと言ってドライヤーを使わずに自然乾燥させるのはNGです。濡れた髪はキューティクルが開いている状態です。自然乾燥すると髪内部の水分も一緒に蒸発してしまい、髪がパサついてパーマやカラーの持ちが悪くなってしまいます。また、そのまま就寝すると頭皮トラブル、においと言った悩みに繋がる可能性もあります。濡れた髪はすぐにドライヤーで乾かすのがヘアケアの鉄則です。

髪の紫外線対策も忘れずに

髪も顔や体のように紫外線対策していますか?肌同様、髪も日焼け対策が必要です。髪は顔の何倍もの紫外線を浴びると言われています。

パーマやカラーを行った髪はキューティクル開かれているので紫外線のダメージを受けやすくなっています。紫外線の影響はキューティクルがはがれてしまったり、髪内部のメラニンを分解して色が抜けてしまったり髪の悩み全般に関わってきます。UV対策とヘアケアを一緒にして髪を守りましょう。
パーマとカラーはどれくらいの期間もつ?

パーマやカラーをするときどれくらいの期間もつのか気になりますよね。次、行う目安にもなります。ですが髪質、ケアの仕方などで個人差がとても大きいのでこの期間もつとははっきり言えないのです。
パーマのもつ期間

パーマをあてた後もつ期間は種類や髪質長さによって違ってきます。髪が細くてやわらかい人はパーマが落ちるのが早いと言われています。また、ロングよりショートのほうがパーマを行う頻度は高くなります。短くて1ヶ月、もちが良いデジタルパーマなどは3ヶ月~6ヶ月くらいもつと言われています。
カラーのもつ期間

髪質や染める色によって抜ける早さが違います。ピンク系やアッシュ系は髪の内部に浸透しにくいため、シャンプーなどによって抜けやすいので抜けるのが早くなります。ヘアカラーの色持ちは1ヶ月~3ヶ月くらいが目安です。

パーマやカラーのしすぎには注意

おしゃれのためのパーマやカラーですが、やりすぎると将来の髪や頭皮に影響がでる可能性があります。施術中にかゆくなったりひりひり痛くなったりする場合は接触性皮膚炎が起こっているかもしれません。頭皮に負担をかけ続けていると炎症やかぶれ、薄毛の悩みに繋がることもあります。
今生えている髪が傷んでいるだけならばケアを頑張ればいいのですが、髪が細くなって抜け毛が増えてしまってはヘアケアだけではどうしようもありません。頻繁なパーマカラーには注意しましょう。

お悩み別ケア方法
パーマのもちを良くしたい
これからはセンター分けで行きたい
— すみど (@Dr___DeeN) June 9, 2018
するとパーマを当てたくなる
パーマはすぐに落ちる
詰み
パーマがすぐとれてしますとお悩みの方は洗浄力の強いシャンプーを使っていませんか?洗浄力の強いシャンプーはパーマを弱めてしています。アミノ酸系のパーマヘア用のシャンプーなら安心して洗えます。また、ブラッシングのしすぎもパーマを弱める原因です。髪が濡れ状態でのパーマは絶対にやめましょう。ブラッシングは乾いた髪にやさしく行ってください。
髪のパサつきを改善したい

髪がパサつく原因は髪のダメージだけでなく、頭皮環境にもあります。頭皮の血流が悪いと髪に栄養が行き渡らなくなってしまうので、食生活や生活習慣がとても大切です。紫外線など、外的要因もパサつきの原因になります。パーマやカラーで傷んだ髪をトリートメントなどでケアしつつ、生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか?
カラーがすぐ抜けてしまう
髪の毛ピンクパープルいれたんだけど全然気付かれなかったし1週間で色落ちしたからただ金髪にした人みたいになってる🤧
— 兎イ (@ui_syoujojigoku) June 13, 2018
カラーバター買わなきゃ......🔮
カラーをする方には付きもののこの悩み。せっかく美容院で気に入る色に染めてもらったのにすぐに色が落ちて黄色くなることありますよね。パーマと同じで洗浄力の強いシャンプーを使うと色落ちが早くなってしまうのでアミノ酸系のシャンプーにすると少しはもちがよくなるかもしれません。キューティクルを守るために流さないトリートメントもおすすめです。

パーマもカラーも体調のいい日にしよう
風邪や生理中などの体調のすぐれない時はパーマやカラーを行うのは避けましょう。普段は大丈夫でもホルモンバランスの乱れなどから頭皮が敏感になっていたり肌荒れしていたりするので思わぬトラブルが起きてしまうことがあります。

また、顔や首の剃毛後も2日程度は避けたほうがいいでしょう。剃って皮膚がダメージを受けている状態だとパーマやカラーの薬剤で肌荒れを起こしてしまう可能性があります。

せっかく美容院に予約を入れたからと言って無理やり行ってしまうと炎症や肌荒れを招いてしまいます。生理中はトラブルが起きるだけでなく、髪が染まりにくいので仕上がりもよくありません。美容院の予約などで日にちをずらすのが難しいこともありますが、パーマやカラーは体調のいい日に行ったほうが安心です。
正しくケアしてパーマとカラーを楽しもう!
パーマとカラー両方やりたい場合は一緒に行うのは避け、間隔をあけてパーマから順番に行うのがおすすめです。時間と手間はかかってしまいますが別々に行ったほうが髪にも負担がすくなく気に入る仕上がりになります。

施術当日はシャンプーしないなど、注意を守って正しいヘアケアをしていくとパーマもカラーも長持ちします。しっかりケアをしておしゃれな美髪を目指しましょう。