有孔ボードで棚の作り方・取り付け方まとめ!アイデアやポイント紹介
魅せる収納として今人気を集めている有孔ボード!フックで何かをかけて使う人が多いですが、有孔ボードなら棚板を取り付けて棚として使う事もできます。今回は有孔ボードを使った棚の作り方や取り付け方、有孔ボードを使った棚を設置する場所のアイデアなどを紹介します。
目次
- 有孔ボードを使って棚を作ろう
- 必要な物が意外と少ないのが有孔ボードを使った棚作り
- しっかりした物を作るなら「測定」を正しく行おう
- まずは設置位置に合わせた有孔ボードを用意しよう
- 棚を作るなら有孔ボードは必ずどこかに固定しよう
- 色を変えるなら取りつける前に行おう
- 有孔ボードの固定にはディアウォールがおすすめ
- 棚板を付ける前に有孔ボードを固定しよう
- 有孔ボードでの棚の作り方は大きく分けて2種類
- 初めて有孔ボードで棚を作るなら専用の棚板を利用しよう
- 慣れてきたらフックと棚板を別に用意してみよう
- 有孔ボード棚作り初級編!既存の棚に扉を付けてみよう
- 専用フックなら取り付け方は穴に通すかだけの物も多い!
- どうしても気に入るフックが無ければ自作もできる
- 耐荷重が気になるなら棚受けを増やそう
- 空いているスペースにはフックだけでも付けると便利に
- 小物が多いキッチンは有孔ボードの棚が使いやすい
- ディアウォールと組み合わせて仕切りを収納スペースに
- スペースが少ない玄関周りにも有孔ボードは設置しやすい
- デッドスペースの多いデスク周りに有孔ボードを設置
- 必要に合わせて棚を組み替えられるのが有孔ボードの棚
- 工夫する要素万歳で楽しい有孔ボードでの棚作り
有孔ボードを使って棚を作ろう
有孔ボードは一定の間隔で穴が空いている薄板で、DIYをする際に便利なアイテムです。特に最低限の穴だけで壁掛け収納を実現でき、インテリアにもなる「魅せる収納」をする時のマストアイテムです。フックを取りつけてひっかけるだけでもかなり使い勝手の良い物ですが、棚を取りつけるとその活躍の場をさらに広げる事ができます。
棚を取りつける事ができれば、フックだけでは置く事ができなかった物も置く事ができるようになりますし、収納としてもインテリアも格段に使いやすくなります。ですが有孔ボードを使った事ない人にとっては不安な点が多くなりやすいのも事実です。特にどれだけの物を乗せられるのかなどは気になる所でしょう。

有孔ボードを使った棚作りにも一定のやり方があります。DIYでは自由にやれる事が楽しいという考え方もありますが、安全に使いたいのであれば正しい設置方法などを理解した上でその基本から外れない範囲で自由にやるのがポイントです。今回は有孔ボードを使った棚の作り方やそれぞれのアイテムの取り付け方などの基本からそれぞれのアイデアが光る設置場所まで紹介していきます。

必要な物が意外と少ないのが有孔ボードを使った棚作り
DIYを行おうと思うと色々な器具を揃える必要があると考える人が多いですが、有孔ボードを使った棚作りであれば実はシンプルな物はかなり少ない物で作り上げる事ができます。純粋に必要なのは有孔ボード、棚板、棚板を支えるフックや棚受けの3つだけです。このとっつきやすさも有孔ボードを使った棚作りをおすすめするポイントの1つです。

もちろん、より本格的に仕上げたい、色々工夫したいのであれば器具などは必要になってきます。ですが、まだ何も持っていないから始められないと思う必要はないので、まずは簡単な物を作りながら必要になった器具を徐々に揃えていくのがポイントです。

有孔ボードを使った棚はシンプルな作りであっても置く物の配置などを工夫する事で十分に「魅せる収納」にする事が可能です。有孔ボードは小さい物であれば立てかけても使えるので初めて作る時は利便性よりも作り方やフックの取り付け方を学ぶくらいのつもりで作るのがおすすめです。

しっかりした物を作るなら「測定」を正しく行おう

有孔ボードやフックの取り付け方に慣れてきたらいよいよ設置場所に合わせた物を作っていきましょう。まず有孔ボードなどを買い揃える前に行ってほしいのが設置場所の正しい測定です。市販の有孔ボードがその設置場所にぴったしのサイズという事はないので少し大きめのサイズの物を購入して切断するなどの作業をする必要があるからです。

壁の一部を使うような場合は他に塞いではいけない物などがなければそこまでしっかりと行う必要はありませんが、壁一面を埋めるような場合や、狭いスペースに設置する場合には必ず測定をしっかり行うのが使いやすい棚を作るポイントです。

まずは設置位置に合わせた有孔ボードを用意しよう

有孔ボードを扱うホームセンターなどでは大小様々なサイズで色々な素材、色の有孔ボードが発売しています。加工する事も考えると基本的には設置位置より一回り大きいサイズの有孔ボードを購入するのがポイントです。大抵のホームセンターではカッティングまで行う事ができるのでホームセンターを訪れる前に測定は終わらせておきましょう。
またサイズが決まったら必ず素材に関しても確認する事をおすすめします。素材によって見た目の印象が変わるのはもちろんですが、多少強度の違いなどもあります。特に1枚の有孔ボードに大きな棚板をいくつもの取り付けたいと考えているなら強度の高い素材の中から見た目の良い物を選ぶのがポイントです。

棚を作るなら有孔ボードは必ずどこかに固定しよう

有孔ボードは基本的には薄い板なので、何かに立てかけて利用したり壁とテーブルで挟むようにしても使う事ができます。ただし本格的に使い込む棚を作りたいのであればやはりどこかしっかりした壁に固定するのがポイントです。

もちろん有孔ボードは壁面に限らず既製品の側面などに張り付ける事もできます。そのような利用方法を考えている場合にも必ずしっかりと固定をするようにしましょう。不安定な固定では十分な耐荷重性能が得られずに壊れてしまう原因となります。

色を変えるなら取りつける前に行おう
有孔ボードに使われる素材はどれも染色のしやすい素材が多いので自分の好みの色に塗装する事が可能です。固定した後であっても塗装は可能ですが、周りの物や元の壁に塗装が飛ばないようにする必要はあるので配慮が難しいです。塗装をするつもりなら固定をする前に行ってしまうのが無難な方法になります。

綺麗に塗装する為のポイントとしては素材に適した塗装材を利用するのがまず第一です。塗装が終わったらちゃんと乾かした上で固定作業を行うようにしましょう。


有孔ボードの固定にはディアウォールがおすすめ
有孔ボードをしっかり取り付けようと思うとどうしても壁面に穴を空けなければいけません。賃貸などでは多くの場合穴を空ける事は許されないはずです。壁に穴を空けたくない人、賃貸で空けられないという人にはディアウォールを利用する取り付け方をおすすめします。

ディアウォールとは木材の上下に取りつけて、天井と床に突っ張り棒の容量で固定するDIYアイテムの1つです。あくまでも突っ張り棒なので穴を空ける事なく設置ができます。その木材に穴を空けて有孔ボードを設置すれば、部屋に一切ダメージ無く壁掛け棚を実現する事が可能です。

ディアウォールを利用する方法の難点はディアウォールの厚み分、部屋が狭くなる事くらいですが、利用する木材はそこまで厚い物ではないので見た目に分かるような物ではありません。

棚板を付ける前に有孔ボードを固定しよう

有孔ボードを使って棚作りをする時は、棚として完成した物を壁面に固定するよりもまずは有孔ボードを壁面に固定した上で棚を取り付けていくのがポイントです。壁面への取り付け方はいくつかの方法がありますが、どのような方法を用いる場合であっても重さがそのまま作業のしにくさに繋がります。

有孔ボードのフックは僅かな隙間で固定できるようになっているので、後から取り付ける形でも十分に簡単に取り付ける事が可能です。

有孔ボードでの棚の作り方は大きく分けて2種類

有孔ボードの固定が終わったらいよいよ棚を取りつけていく作業ですが、有孔ボードを使った棚の作りには大きくわけて2種類の方法があります。最初から棚板が付いているいわば有孔ボード専用の棚板を使う方法と、フックと棚板を別で用意する方法です。

この2種類の方法は有孔ボードとの取り付け方こそ一緒ですが、見た目や自由度などには大きく違いが生まれます。作りたい棚はどちらの方法が向いているのかを考慮した上で希望に合う物を揃えるようにしましょう。

初めて有孔ボードで棚を作るなら専用の棚板を利用しよう

初めて棚を作る、慣れてないから不安という人はフックと棚板が最初から接続されている物を購入して利用するのがおすすめです。棚板とフックが最初からしっかりと固定されているので耐久力がある程度保証されていますし、取り付けも難しくありません。

難点と言えるのはやはりDIYを行うポイントの1つである「自由度の高さ」がある程度制限されてしまう事があります。気に入った棚板が見つかりさえすれば接続も楽なのでおすすめの方法です。

慣れてきたらフックと棚板を別に用意してみよう

有孔ボードのフックには別途棚板を取り付ける事を想定しているフックも多数発売しているのでそれらのフックと使いやすい長さにや厚みの棚板を組み合わせて作る方法もあります。もちろんですが、フックと棚板を取り付ける作業も生まれる上に棚板選びも必要になるのである程度の知識が必要になってきます。

DIYの自由度を最大限味わいたいならやはりこちらの方法がおすすめです。こちらの方法を用いるのであれば棚板とフックの固定をしっかり行う事が安定した棚を作る上で大事なポイントになるので取り付け方などを確認した上で作業を行いましょう。

有孔ボード棚作り初級編!既存の棚に扉を付けてみよう
全部1からやるのは大変だと思うのであれば既製品である物に有孔ボードを取りつけてみるのもおすすめの方法です。カラーボーックスの扉として活用してみたり、本来収納スペースではない側面や背面などを上手く活用すれば収納スペースを確保できると同時に有孔ボードの基本的な部分を学ぶ事ができます。
元からあったボックスの裏には有孔ボード貼ろう(*`ω´*)
— そら*まいまい (@34mymy17) June 11, 2018
さらに一歩踏み込むのであれば既製品の扉などを取り外して有孔ボードに付け変えてみるなんてDIYもアイデアの1つとしてはおすすめです。

専用フックなら取り付け方は穴に通すかだけの物も多い!

有孔ボードは大小様々なサイズの板がありますが、その穴のサイズはほとんどが統一されています。その為、専用のフックも作りやすく、多数の専用フックが発売しています。多くのフックがひっかけるだけで利用できるタイプになっているので付け替えも簡単です。

棚を付ける事を想定しているフックであっても取り付け方法は通すだけの物も多いです。基本的にはこれで十分な耐荷重性能を発揮してくれますが、不安であればネジで止める事もできるフックもあるのでそちらを購入する事をおすすめします。

どうしても気に入るフックが無ければ自作もできる

有孔ボードのフックは本当に多数の製品が発売していますが、用途で絞り込んでいくとなかなか好みのフックに出会えない場合もあります。その場合は有孔ボードの穴のサイズに合わせた針金などからフックを自作する事も可能です。

基本的には針金とペンチ、後はカットの為のニッパーなどがあれば自作は可能です。もちろん既製のフックから曲げても良いですが、長さが足りなくなるような無理がかかる場合が多いので、最初から自分で作る方がスムーズに作る事ができます。

耐荷重が気になるなら棚受けを増やそう

薄い板である有孔ボードを支えにして棚なんか作って耐荷重は大丈夫なの?と気にする人もいます。しかし有孔ボード自体の耐久度はかなり高く、またちゃんと棚板のサイズに合わせた適切なフックを用いれば棚受けの役割も果たしてくれるので耐荷重性能は非常に高いです。

もちろん、そうは言っても限度はあります。有孔ボードを部屋の壁一面に取りつけ、そこを貫くような長さの棚板を取りつける場合などには間にも棚受けを取りつけるなどの工夫は必要になります。

空いているスペースにはフックだけでも付けると便利に

予定していた形に有孔ボードで棚が作れるとそこで満足してしまいがちですが、最後にやっておく事をおすすめしたいのが空いている場所にフックをかけておく作業です。最初は想定していなくてもいざフックがあると利用方法を思いつくような場合も多いです。

もしフックが邪魔になったら取り付け方とは逆の手順を踏めば簡単に外せるので、空いているスペースにはフックを取りつけておくのが使いやすい有孔ボードを使った棚の作り方最後のポイントになります。

小物が多いキッチンは有孔ボードの棚が使いやすい
有孔ボードの棚の活用アイデア①
有孔ボードを使った棚は色々な場所で活躍してくれますが、利用場所としてかなりおすすめの場所がキッチンです。キッチンは小物が多い上に形が不揃いな物が多く、また重ねておくと取り出しにくい物も多い場所だからです。

有孔ボードを使った棚が増えるだけで物を重ねる必要が減る上に空いた場所にフックをつけておけば持ち手のあるような器具もかけておく事ができるようになります。キッチンでは有孔ボードを取りつける位置によって使い方も変わってくるのでどこを便利にしたいかを考慮した上で取り付け方などを考えましょう。

キッチンの中でもアイデア次第で使いやすいのがコンロの付近です。調味料などは特に小物も多く、取り出しやすい位置に取りつける事が出来ればそれだけで調理時間を短縮する事ができます。その他には収納棚付近や、料理台、カウンターの側面などに取りつける人もいます。取り付け方は基本的にはどこでも変わらないので持っている器具や使い方に合わせた作り方をしましょう。

ディアウォールと組み合わせて仕切りを収納スペースに
有孔ボードの棚の活用アイデア②
有孔ボードは基本的に壁面か側面に張り付ける必要があり、何か支えになる物が必要ですが、上記でも紹介したディアウォールと組み合わせるとその制限が大きく解消され、部屋のどこにでも設置できるようになります。部屋の仕切りなどとしてディアウォールと有孔ボードを用いる人も多いです。

部屋に仕切りを置いてしまうとそれだけでスペースを損しているような感じがしますが仕切りの壁を有孔ボードにする事でそこは仕切りであると同時に収納スペースにもなり、仕切られたそれぞれの部屋のどちらからでもフックを通す事ができます。

取り付け方としては基本的にディアウォール、有孔ボード、フックという順番になりますが、作業スペースを確保できるのであれば、先にディアウォールと有孔ボードを接続してしまう作り方もできます。またディアウォールで有孔ボードを挟むような形にする場合には厚めの有孔ボードを利用するか、フレームを付けるなどのアイデアが必要になる点にも注意が必要です。

スペースが少ない玄関周りにも有孔ボードは設置しやすい
有孔ボードの棚の活用アイデア③
特にマンションなどでは玄関スペースになかなか使い道の難しいスペースがある事が多いですが、有孔ボードでスペースに合わせた棚の取り付け方をすればそのスペースを最大限に有効活用する事ができます。特に外でしか使わない物、室内には持ち込んでほしくない物などを利用する際に便利です。

有孔ボードを使った棚の作り方が大きなメリットになるのは柱が必要ないという事です。支柱となる有孔ボードは非常に薄いので限られたスペースであっても有効的に活用する事が可能です。

デッドスペースの多いデスク周りに有孔ボードを設置
有孔ボードの棚の活用アイデア④
デスク周りは元々デッドスペースの多いスペースですが、最近ではパソコン機器が占める割合が大きい人も増え、よりそのスペースが限られるようになっている人も多いです。反面デスク周りで扱う物の中には小物も多いので、デスクを置いている付近に有孔ボード有孔ボードで作った棚を設置できればかなりのデッドスペースを有効的に活用する事ができるようになります。

デスクでの作業効率は使えるデスクの広さで大きく変わってくる場合も多いです。小物や利用頻度の低い物を棚の上に置けるようにしたり、置く物の大きさに合わせて棚の位置を変えた作り方をしやすい有孔ボードの棚のポイントの1つです。

デスクは長く同じ位置で使う場合が多いですが、日々使う物が変わってきます。有孔ボードの棚であれば棚を一度外しても同じ取り付け方で付ける事ができるので微調整もしやすいです。

必要に合わせて棚を組み替えられるのが有孔ボードの棚

ここまででも何度か触れてきましたが有孔ボードを使った棚作りの最大のポイントはその使い回しのしやすいさにあります。フックの取り付け方が簡単で取り外しも難しくないので穴の位置を微調整する事もできますし、まったく違う位置に棚を付け変える事も可能です。

特にまだ小さいお子さんがいるご家庭では子供の成長に合わせて必要な物が大きく変わってきます。既製品では対応しきれずに新しく買い足したり。買い替える場合も多いですが、有孔ボードを使った棚であれば組み換えだけで対処できてしまいます。棚板を買い足しても既製品を丸々買い替える場合よりは安く済ませる事ができるのでお得です。

工夫する要素万歳で楽しい有孔ボードでの棚作り
有孔ボードを使った棚作りは作り方のポイントさえ抑えてしまえば簡単でそれぞれの環境や置きたい物に合わせた自由度の高い配置が出来るのが魅力です。既製品では絶対にこの自由度は味わえませんし、他のDIY方法ではここまで簡単な作り方はできないです。

有孔ボードはそれ自体をメインしなくても補助的に使う事でも大きな力を発揮してくれます。いきなり棚作りを行うのに抵抗のある人はまず有孔ボードだけでも使ってみる事をおすすめします。その便利さの虜になる事間違いなしです。

有孔ボードを使った棚作りは自由度が高いと言っても抑えるべきポイントはあります。ですが、そのポイントさえ抑えてしまえば間違いなく生活を快適にしてくれる物なので、ぜひ一度作ってみる事をおすすめします。
