サスペンス映画のおすすめ洋画&邦画別特集!日本の人気作品は怖い?
様々なジャンルの映画の中で、特に人気が高いのがサスペンス映画です。本当に怖いサスペンス映画は友達や家族におすすめしたくなりますよね。そこで今回は最後まで目が離せなくなる、おすすめのサスペンス映画を洋画と邦画別で紹介します。
目次
- サスペンス映画の魅力とは?
- 日本のサスペンス映画がすごい!
- 国際的評価の高い!是枝裕和のサスペンス映画
- イヤミスの女王湊かなえの映画がおすすめ
- 宮部みゆき原作のおすすめサスペンス長編
- 宮沢りえ主演のサスペンス映画!実は二度目の映像化
- 一人で観るには怖すぎる!香川照之の怪演サスペンス
- 犯人は誰?ネタバレ禁止のおすすめサスペンス
- 満島ひかりの演技力が圧巻のおすすめサスペンス映画
- 福山雅治扮する物理学者ガリレオの映画が泣ける!
- 邦画は実録犯罪ミステリーが怖い
- ハリウッド映画はおすすめサスペンスの宝庫
- サスペンス映画の巨匠ヒッチコック2選
- 涙なしでは観られない!母子の愛情に勇気をもらえる映画
- サスペンス恋愛映画?結婚が怖くなる映画
- 暴力と秩序?キューブリック描くサスペンスとは
- デビッドリンチ映画の独特の世界観がおすすめ
- タランティーノ監督の傑作サスペンスアクション!
- 韓流サスペンス映画を見逃すな!
- 世界中の映画ファンを唸らせたウォンビン
- 韓国映画界のイヤミスの帝王パクチャヌク作品がすごい!
- 韓国ホラーサスペンス映画で一番怖い映画!
- おすすめのサスペンス映画を楽しもう!
サスペンス映画の魅力とは?
面白いサスペンス映画は人におすすめしたくなる!

多くのジャンル映画の中で人気の高いのがサスペンス映画です。人はなぜサスペンスに惹かれるのでしょうか?サスペンス映画の中にはミステリー、ホラー、アクションといった様々な要素があります。観た時に感じたドキドキ感、それを誰かに伝えたいという衝動がサスペンス映画の魅力と言えます。

古くはハリウッドで映画が製作され始めた当初から、サスペンスの要素は重要だったと言われています。アルフレッド・ヒッチコック、スタンリー・キューブリック、スティーブン・スピルバーグといったハリウッドの人気監督も多くのサスペンス映画を残しています。今回は邦画・洋画を問わずおすすめのサスペンス映画を紹介していきます。

日本のサスペンス映画がすごい!
サスペンス邦画は世界が注目している
是枝裕和監督が『万引き家族』でカンヌ最高賞パルムドールを受賞したと聞いて死ぬほど嬉しい。多分親族くらい喜んでる。この大きな流れの中で、『3度目の殺人』が日本の誇る最高峰サスペンス映画として世界に轟いて欲しい。『セブン』とか『羊たちの沈黙』みたいに歴史に刻んでほしい。#是枝裕和
— 変態紳士 (@gentlemanofhent) May 19, 2018
サスペンス映画というと洋画を思い浮かべる方が多いでしょう。実は邦画の世界は近年稀に見るほどサスペンス映画が盛り上がっています。黒澤明監督が世界中の映画監督に影響を与えたように、日本のサスペンス映画界には海外で高い評価を受ける監督が多いのです。最近では是枝裕和監督がカンヌでパルムドールを受賞したのが記憶に新しいですね。
New Kiyoshi Kurosawa. US streaming options. This is a very good thing. https://t.co/0Xpq85cyv1
— Minovsky (@MinovskyArticle) October 10, 2016
世界的に人気の高い映画監督が日本には数多く存在します。大島渚、黒沢清、三池崇、園子温、世界のKITANOこと北野武などがそれに当たります。監督名には馴染みがなくても、映画タイトルを聞けば納得の顔ぶれです。そこでまずはおすすめのサスペンス映画を邦画から紹介しましょう。

国際的評価の高い!是枝裕和のサスペンス映画
美しい映像で見せるおすすめサスペンス映画:三度目の殺人

2017年に公開されたサスペンス邦画で、一番おすすめの作品は「三度目の殺人」です。福山雅治、役所広司、広瀬すずの主演陣の演技がとにかく素晴らしいですね。この作品はカンヌ映画祭での正式上映、日本アカデミー賞では8部門の受賞を受けています。是枝裕和監督はこれまで「海街ダイアリー」、「そして父になる」といった作品で一貫して欠落した家族の姿を描いてきました。
今回は監督初の法廷心理サスペンスに挑みました。人が人を裁くという矛盾した司法の在り方にここまで踏み込んだ作品は、周防正行監督の「それでもボクはやってない」以来初となります。そして監督自身が「狙いだった」と語っていることですが、観終わった全ての人たちに真実は何だったのか?というモヤモヤ感を残して映画は終わります。
宮台先生から「腰が抜けました」と伺った映画「三度目の殺人」を見ました。真実は見た人の主観しだい…まさにポスト・トゥルース。被告人、裁判官、弁護士、検事、被害者家族の母娘それぞれが真実は断片を主観から眺め巨大な真実はどうでもいい。今の世相と同じ。@miyadai
— Kennedy先生 (@KennedyTeacher_) September 24, 2017
二度目の殺人として、三隅(役所広司)はかつての雇用先の社長を殺めます。死刑は免れないであろう三隅を、弁護士の重盛(福山雅治)はあくまで法廷戦術として無期刑に持ち込もうと奮闘します。そして被害者の娘である咲江(広瀬すず)の抱える秘密が明らかになるにつれ、重盛も観客も真実が分からなくなっていきます。
映画の見どころは会話劇が中心となります。特に何度も描かれる接見室での三隅と重盛の交わす会話シーンでの役所広司の演技は日本映画の歴史に残る怪演でしょう。劇中では直接描かれることのない「三度目の殺人」とは何だったのか?映画を未見の方は、なるべく事前情報を入れずに観てください。二度見、三度見は当然のオススメのサスペンス邦画です。
イヤミスの女王湊かなえの映画がおすすめ
湊かなえの代表作のおすすめサスペンス邦画:告白

日本のサスペンス映画史上、この作品ほど美しく残酷な物語は見つかりません。イヤミス(イヤなミステリー)の女王湊かなえの人気小説を原作として、ほぼ忠実に再現したのが大ヒット映画「告白」です。緻密に計算されたストーリーとスタイリッシュな編集で、湊かなえ作品の世界観を見事に表現しています。
主演の松たか子のサイコスリラー演技は公開当時、かなりの話題となりました。予告編で流れる名セリフ「ドッカーン!」の意味することは、映画を観た人だけの秘密にしておきましょう。中島哲也監督はこの作品を経て、更にステップアップしたバイオレンスミステリー映画の「渇き。」を撮影することになります。
告白
— おと@ウマ娘布教中 (@amenotadikara0) June 25, 2018
湊かなえ作品
CMが衝撃的で映画観に行って、面白くて思わず原作も読んだ🙆♂️
松たか子も凄いんだけど、木村佳乃の演技がすっっっごいから観てほしい。現代の闇。凄い。
そして告白が面白いと思ったら「白ゆき姫殺人事件」も見よう。湊かなえは人の悪意とかを表現するのが上手いよね…。 pic.twitter.com/MpfCwLmMhb
斬新な作品作りから好き嫌いのハッキリ分かれる作品です。全ての方にはおすすめしませんが、怖い日本のサスペンス映画を観たいなら必見の作品でしょう。人気女優の橋本愛が生徒役で、芦田愛菜が子役で出演しているのも注目です。
女性同士の怖さを描いたおすすめ映画:白ゆき姫殺人事件

映画「告白」のブレイクで湊かなえ作品にハマってしまう方が急増しました。その後も数々の作品がテレビドラマや映画化されています。中でもおすすめなのが「白ゆき姫殺人事件」です。SNSの普及で誰もが発信者として情報を流すことができるようになりました。溢れる情報の中で何が真実で、何が本当かを取捨選択することの難しさを見事にサスペンスとして映画化しています。
映画は原作と同様に主人公の城野美姫(井上真央)不在のまま語られていきます。ある日、田舎町で殺人事件が起こります。被害者の日の出化粧品勤務の美人OL三木典子(菜々緒)の無残な遺体が、国定公園で見つかりました。メインの語り手である記者の赤星(綾野剛)は城野美姫が犯人という前提で同僚OL、上司であり元彼の男性、学生時代の友人達から話を聞いていきます。
ここ最近の映画で「白ゆき姫殺人事件」と「怒り」以上に面白い映画に出会えない
— めんたる明太子 (@mentalmentaiko3) June 28, 2018
赤星は聞いた話を逐一SNSに投稿していきます。情報は誤った形で拡散され、誰が真実を語っているのかが観客も分からなくなっていきます。そして真犯人は一体誰なのでしょう?「告白」を気に入った方におすすめのサスペンス邦画です。原作小説は映画とはまた違った形で、斬新な語り方をしています。この作品を契機に、湊かなえサスペンスを読み倒すのもおすすめです。

宮部みゆき原作のおすすめサスペンス長編
最後まで目が離せない長編映画:ソロモンの偽証

ベストセラー作家宮部みゆき原作のサスペンスも多くの作品が映像化されています。「模倣犯」や「理由」はそれぞれテレビドラマ、映画化されています。そして満を持して映画化された長編「ソロモンの偽証」がおすすめのサスペンス邦画です。小説では上・中・下巻と3冊(文庫版は6冊)に渡る超長編です。映画も前編・後編と2作品に分けて公開されました。
中学生の自殺、家庭内暴力、イジメといった普遍的なサスペンス要素が目まぐるしく展開していきます。しかし一番の見どころは「中学生が自身で行う学校内裁判」という、今までにない斬新な設定です。脇を固める大人役には尾野真千子、永作博美、佐々木蔵之介、小日向文世など豪華キャストが配置されていますが、主役はほとんどがオーディションで選ばれた中学生たちです。
ソロモンの偽証
— ちゃりりん (@chariri_games) June 27, 2018
前編も後編も気になってイッキに見てしまった。そしてこんな時間😭
前にも見た事あったけど、この映画って何度見ても本当すごい。
中学生らの演技力もすごいけど、子供達の複雑な感情に目が離せなくて、こんな時間に…
さて、最後まで見てスッキリしたので
寝ようかな…(_ _).。o○
主演の藤野涼子(劇中も同名)は1万人を超えるオーディション参加者から選ばれた新人です。E-Girlsの石井杏奈を除き、ほぼ新人で構成された中学生の演技は涙なしでは観られません。宮部みゆき作品は湊かなえ作品と違い、どんなバッドエンドでも最後に救済があることで人気が高いです。スッキリとした気持ちでサスペンスを楽しみたい方におすすめの映画です。
宮沢りえ主演のサスペンス映画!実は二度目の映像化
人生に疲れた時に観たいおすすめ映画:紙の月

角田光代のベストセラー小説が原作の「紙の月」もおすすめのサスペンス邦画です。主演は宮沢りえ、監督は「霧島部活やめるってよ」の吉田大八です。池松壮亮、大島優子、田辺誠一など豪華出演陣の中、小林聡美の演技が特に素晴らしい作品でした。余談ですが、原田知世主演で一度テレビドラマ化もされています。
平凡な主婦で銀行員の梨花(宮沢りえ)が顧客の孫である光太(池松壮亮)と出会い、不倫、横領と平凡ではない人生を歩んでいく様子を素晴らしい演出で物語っていきます。バッドエンドともハッピーエンドとも取れる結末は観る人によって感想が分かれることでしょう。あえて余韻を残す、というのはサスペンス映画にとって重要な要素だと改めて気づかせてくれます。
みんながW杯を観てる中、わたしは映画 紙の月を観てました。非常に良き映画だったー。宮沢りえと小林聡美がスゴい。どんな人間の内側にもきっとある恐ろしい種が膨らんでいく様子がすごい。あーはよ寝なきゃ…。
— あいのじゅんこ (@a2mi_s) June 28, 2018
もちろんネタバレはできませんが、クライマックスの宮沢りえと小林聡美のやり取りは、個人の心の中にある秘密を見透かされているようで一番怖い場面です。観た後に誰かと感想を共有したくなる、そんな素晴らしいサスペンス映画です。吉田監督は前作「霧島部活やめるってよ」も人気が高いです。「紙の月」が気に入った方にはこちらもおすすめです。
一人で観るには怖すぎる!香川照之の怪演サスペンス
和製ホラーサスペンスの金字塔:クリーピー偽りの隣人

本当に怖いサスペンス邦画を観たいなら「クリーピー偽りの隣人」です。前川裕の原作小説もかなり怖い作品ですが、映画版は大きく改変されホラー要素が10倍増しで加わっています。この映画は日本ホラー界の巨匠黒沢清の19作目に当たる作品です。黒沢清は海外での人気がとても高く、特に「CURE(キュア)」は世界最恐映画10選に選ばれてもおかしくないレベルの人気作です。
元刑事の犯罪心理学者高倉(西島秀俊)が元同僚の野上(東出昌大)から数年前に起きたある一家失踪事件の分析を依頼されます。新居に引っ越したばかりの高倉と妻(竹内結子)は隣人の西野一家に違和感を抱いています。ある日高倉の家に西野の娘(藤野涼子)が駆け込み、あの人(香川照之)は父ではない、全く知らない男だ、と衝撃の告白をされます。
今日、映画「クリーピー」を観ました!香川照之さんが怖すぎて怖すぎて…映画を観て体が震えたのは初めてです…日常生活でも震える事なんてないのに!怖くて胃が痛くなったのも初めて(;ω;)ひとりで観るんじゃなかったなぁ…そういえば隣にどんなひとが住んでるか知らないなぁ……
— 上間 江望 (@uemaemi) June 19, 2016
その後の展開はネタバレになりますので秘密です。心霊的な描写は一切ありませんが、本当に怖いサイコサスペンス展開が目白押しとなっていきます。北九州監禁殺人事件という実際の事件をモチーフに使用しているらしく、観終わった後に隣の住人は本当に大丈夫?ともう一度怖い思いをすることでしょう。覚悟を決めてから観賞してください。
犯人は誰?ネタバレ禁止のおすすめサスペンス
原作小説もおすすめ:怒り

2016年公開の邦画サスペンス「怒り」は、吉田修一の同名小説を原作にした映画です。監督の李相白の前作「悪人」も吉田修一原作でしたので、邦画サスペンス好きには公開前から話題となっていました。吉田修一作品はサスペンスのみならず、様々な作風で人間模様を深く描くことで人気が高いです。映画を見て面白いと感じた方は、原作小説にも目を通してみることをおすすめします。
映画は1年前に起きた夫婦惨殺事件から始まります。犯人の山神という男は「怒」という血文字を現場に残し逃走、顔を整形して今もどこかに潜んでいます。そこから舞台は千葉、沖縄、東京に映ります。そこに現れ、物語の核となる山神と思わしき素性不明の人物3名を松山ケンイチ(千葉)、綾野剛(東京)、山本未来(沖縄)の今を時めく人気俳優が演じていきます。
怒り
— 名取 シオ (@natori_006) June 27, 2018
原作も合わせて読んでほしい映画
人間の業の深さってこういう事かなって思える作品でした
個人的広瀬すずの行がしんど過ぎて体力使うから好きだけど暫く時間開けてじゃないと観れないなって思いました
舞台となる各地を固めるメインキャストは渡辺謙&宮崎あおい(千葉)、妻夫木聡(東京)、広瀬すず(沖縄)と超豪華なメンバーが演じています。各メンバーが素性不明の3人の男たちと出会い、惹かれていきます。そこから人を信じることとは何か?悪意とはどのようなものか?という作品のメインテーマが展開されていきます。

この映画は日本アカデミー賞で13部門を受賞、さらに綾野剛との同性愛カップルを見事に演じきった妻夫木聡が最優秀助演男優賞を受賞しています。真犯人は誰なのか?という筋ももちろん重要ですが、それぞれの場面で繰り広げられるサスペンス模様をじっくりと堪能したい一作です。
満島ひかりの演技力が圧巻のおすすめサスペンス映画
衝撃のラストに身震いが止まらない:愚行録

「愚行録」は直木賞候補にもなった貫井徳郎の小説を、2017年に映画化したサスペンス邦画です。第73回ヴェネツィア国際映画祭で正式上映、2017年度新藤兼人賞では石川慶監督が銀賞を受賞しています。作品の評価とは裏腹に意外と知名度の低い映画ですが、満島ひかりの狂気の演技を観るだけでも価値のある映画としておすすめします。
一年前に起きた未解決の田向家一家惨殺事件の真相を週刊誌記者の田中(妻夫木聡)が調査していく様子から始まります。一方、田中の妹の光子は育児放棄の容疑で逮捕・拘留され、娘は危篤状態で入院しています。田中が田向夫妻の過去を知る人物に聞き込みをするシーンと、光子との面会のシーンが連続していく中で関係者達の様々な愚行が観客に分かってきます。
『愚行録』証言の声を映画の骨子とし地層のような情念の動線が思わぬ交差を始める。嫉妬や羨望、偏見によって形作られていく他人の印象、膨張する虚栄心、逃れることの出来ない螺旋状の煉獄。眼の前で理解不能な生き物が蠢く怪物女優 満島ひかりに放心。全ての女優演技見るだけでおつりがきます。 pic.twitter.com/W5loJYdTCD
— Bellissima (@BellissM) March 4, 2017
映画のキャッチコピーの「仕掛けられた3度の衝撃」は本当です。直接的には語られませんが、俳優陣の演技力と演出で観客にはガツンと伝わるような作りになっています。湊かなえ作品とは違った意味で非常に後味が悪いイヤミスな映画ですが、観た後に感想を語り合いたくなるようなおすすめの邦画です。
福山雅治扮する物理学者ガリレオの映画が泣ける!
東野圭吾の人気サスペンス小説ガリレオシリーズ:真夏の方程式

福山雅治が天才物理学者の湯川学に扮し、様々な事件の真相を解き明かしていく人気番組ガリレオ・シリーズの劇場版2作もサスペンスファンに人気が高いです。最新作となる「真夏の方程式」は、是枝裕和の「そして父になる」と同時期の作品です。福山雅治が役者としてもっとも脂ののった演技を見せはじめた時期を捉えた作品としても重要な邦画作品です。
玻璃ヶ浦という美しい海で発見された海底資源、その説明会に招かれた湯川(福山雅治)は滞在先の緑岩荘の甥の恭平(山崎光)と知り合います。同様に緑岩荘に宿泊していた元刑事の変死体が海岸で発見され、物語は意外な方向に進行していきます。湯川と恭平との交流、家族の愛情、裁いてはいけない罪の存在などがクロスして描かれていきます。
すごく切なくなる映画
— Yuki Eisenberg (@yuki_ch0) June 27, 2018
真夏の方程式#ガリレオ #福山雅治 #映画好きと繋がりたい #邦画 pic.twitter.com/HFVRdmjStL
劇場版としては前作「容疑者Xの献身」ほどの派手さがない分、好みが分かれる作品です。セリフではなく俳優の演技・演出・編集で登場人物の心情を語る、とても純映画的要素が強いため映画好きに人気が高いようです。助演の杏、前田吟、風吹ジュン、白竜、子役の山崎光の演技が素晴らしく、泣けるヒューマン・サスペンス映画として非常に完成度が高いです。
天才物理学者VS天才数学者の対決に涙が止まらない:容疑者xの献身

ガリレオの本格推理サスペンス映画を楽しみたいなら、劇場版1作目の「容疑者Xの献身」がおすすめです。天才物理学者の湯川(福山雅治)VS天才数学者石神(堤真一)という非常に興味深い対決がとても秀逸に描かれます。実は湯川と石神は学生時代の友人であり、互いに天才と認め合う仲なのです。
テレビシリーズ同様に刑事役として北村一輝と柴咲コウが、そして石神の隣人役として松雪泰子が出演します。湯川は石神の仕掛けたトリックに気付いた後も、明かしたくないと思ったのは何故なのでしょう?全ては映画を観たら分かりますが、ラストシーンに誰もが涙する感動作です。
⑤堤真一好きー!
— トキメキ (@shirokei0417) June 23, 2018
東野圭吾の“容疑者Xの献身”この映画は湯川役の福山雅治が主人公ですが、石神役の堤真一の方が主役だよね!!と、私は固く信じています。暗くて地味な先生役だけど、胸の奥のハートをなんて上手く表現できるんだ?!と映画も見て、テレビでも何回も見て…お願い、みんなも見て。
ガリレオシリーズはもともと東野圭吾原作の「探偵ガリレオ」から連なる8作品をテレビドラマ化したものです。東野圭吾の描くサスペンスは非常にクオリティが高いため、本シリーズ以外にも多くの映画化・テレビドラマ化作品があります。「容疑者X~」と「白夜行」は韓国でも映画化されるなど、国際的に注目のサスペンス作家です。
邦画は実録犯罪ミステリーが怖い
本当にあった事件の映画化!ホラー好きにおすすめ:凶悪

サスペンス邦画の実録物には非常に怖い作品が多く存在します。一つが2013年公開の白石和彌監督の「凶悪」です。この作品は90年代に死の錬金術師と呼ばれたある人物が、栃木県宇都宮市で行った数多くの詐欺&殺人事件を扱っています。新潮45の記者が、その事件で逮捕された死刑囚から聞かされた未解決の事件を調査していく過程をスリリングに描いていきます。
凶悪な犯罪者の木村をリリー・フランキーが、死刑囚の須藤をピエール瀧が演じています。実際に行われたと言われる犯罪のシーンがリアルすぎ、目を覆いたくなること間違いなしでしょう。この二人は第37回日本アカデミー賞で助演男優賞を受賞しています。
観たいけどずっと先延ばしにしてた邦画『凶悪』観たんだけど、怖すぎる…
— 🐺ぺろ🐺 (@pero0225) June 26, 2018
幽霊なんかより生きてる人間の方が怖い…
殺人、グロ描写あるから苦手な人も多いと思うけど、私は色々考えさせられる映画だなぁと思った。
特に最後のリリーさんの台詞…
人を死刑にする為に動くということは殺人になるのかな?
死刑囚の須藤が面会室で語る、木村との悪行の数々を実際に映像にしたときの怖さは何と語ればいいか分かりません。日常の延長線で淡々と、時には楽しそうに行われる悪行はホラー映画よりも怖いです。実際に映画鑑賞中に気分が悪くなり、席を立つ方もいたと聞きます。ある程度の覚悟を持って観ることをおすすめします。
ホラーよりも怖いサスペンス映画:冷たい熱帯魚

もう一つ、本当に怖い実録犯罪を扱った日本のサスペンス映画を紹介します。園子温監督の「冷たい熱帯魚」です。埼玉県愛犬家連続殺人事件をモチーフにしていますが、設定は熱帯魚店に姿を変えられています。露骨な性描写やスプラッター要素が盛り込まれているため、本作はR-18指定を受けての公開となりました。ホラー映画が苦手な方は避けた方が良いでしょう。
細々と熱帯魚店を営む社本(吹越満)と妻(神楽坂恵)の関係はすでに冷え切っています。そこに面倒見と人当たりのいい村田(でんでん)という同業者が現れます。二人は親しく付き合い始めますが、そこから社本の人生が狂い始めていきます。村田の周囲ではなぜか行方不明になる人間が多く、村田曰く「透明にする」らしいのです。
【冷たい熱帯魚】
— SOLove (@heartmanmovie) November 27, 2017
【星】★★★★
【あらすじ】愛犬家殺人事件を基にした映画。熱帯魚店の店主夫妻。絡んだ奴はボデーを透明にされる。
【感想】
でんでん史上最高に凄まじい演技と映像の破壊力。これでもかって程のグロ描写と暴力に、観る方もエネルギーが必要。園子温の粘着さが滲み出る映画。 pic.twitter.com/Xcs6d845p3
「透明にする」という意味が何かは言えませんが、これは実際の殺人犯が口にしていた言葉らしいです。監督の園子温は2006年の「紀子の食卓」で吉高由里子を、2009年の「愛のむきだし」で満島ひかりという才能を発掘しています。本作はヴェネツィア国際映画祭にて正式上映、国内では日本アカデミー賞を筆頭に様々な映画賞に名を連ねるなど評価の非常に高い作品です。
ハリウッド映画はおすすめサスペンスの宝庫

サスペンス映画の歴史を辿っていくことはハリウッド映画の歴史とも通じます。チャールズ・チャップリンが成功を収めた20世紀初頭、オーソン・ウェルズが「市民ケーン」「第三の男」を撮影した1940年代にはすでに多くのサスペンス作品が作られていました。

サスペンス映画の祖として語られることの多いアルフレッド・ヒッチコックが、「めまい」を発表するのが1958年です。上の写真はソール・バスというグラフィックデザイナーによるアートワークです。スタンリー・キューブリックを含む多くのサスペンス映画のアートワークはソール・バスの有名なデザインと共に語られることが多いのです。

アメリカの一年間の映画館の動員数は約15億人と言われています。人口から割り出すと一人5回必ず映画を観ているのです。単純計算でアメリカでは日本の5倍の映画需要があり、それだけの数の映画が作られているということです。ハリウッド映画にサスペンスの傑作が多いのもうなずけますね。

サスペンス映画の巨匠ヒッチコック2選
ヒッチコック未見なら絶対におすすめ!:めまい

2012年にBFI(英国映画協会)が映画関係者の投票で決める世界映画史上トップ50を発表し、その結果に世界中の映画ファンが驚愕しました。50年間トップを独占していた「市民ケーン」を蹴落とし、ヒッチコックの「めまい」が王座に輝いたのです。この映画にはサスペンス映画の全てが詰まっているのです。
ある事件のトラウマから高所恐怖症になり警官を辞した主人公が、友人に監視を依頼された妻に恋をしてしまいます。曾祖母の霊に憑りつかれた友人の妻は海に身を投げますが、主人公が救助し二人は恋に落ちます。しかし彼女の突然の死により主人公は次第におかしくなっていきます。
『めまい』
— 違いの分かる映画マニアへ@映画垢 (@1moviemania) June 27, 2018
愛と死をテーマにした映画で
サスペンスからロマンスへと
ヒッチコック監督の手腕が光る
主人公は誰を愛し
何に悲しんだのか?
彼の人格は渦のように廻る
あなたがまだ観てないのなら
ぜひこの渦に飲みこまれて欲しい pic.twitter.com/jcnRf84bS7
「めまい」で人妻を演じるキム・ノヴァックのような、氷の女王を思わせるブロンド美女をヒッチコック・ブロンドと言います。ヒッチコックは生涯ブロンド美女に異常な執着を見せています。ソール・バスの手がけたオープニングクレジットを始め、この映画で使われる手法は今も世界中の映画監督に影響を与えています。洋画サスペンスを最初に観るなら「めまい」がおすすめです。
サイコサスペンス映画というジャンルはここから!:サイコ

1958年の「めまい」に続き1960年に発表された「サイコ」は、前作がカラーなのに対しなぜかモノクロで撮影されています。当時のハリウッドではヘイズコードという厳しい規制がありました。殺人描写はNG、汚い言葉はNG、キスシーンは3秒までといった規制を破ると罰金や閲覧規制を課されてしまうのです。「サイコ」がモノクロなのはそういった背景があるのですね。
洋画、ましてヒッチコックのような古い映画を観たことがない方でも、「サイコ」のシャワーシーンは目にしたことがあるのではないでしょうか。犯人が誰で、なぜ彼女は殺されてしまうのでしょうか?洋画・邦画問わずにサスペンスの基本は事前情報を入れずに観ることです。今はネット検索でネタバレ記事が探せてしまいますのでご注意ください。
涙なしでは観られない!母子の愛情に勇気をもらえる映画
密室サスペンス?ヒューマンドラマ?:ルーム

洋画のサスペンス物でも実際の事件をモチーフにした作品が多くあります。日本では2016年に公開された「ルーム」が中でもおすすめです。オーストラリアで起きたフリッツル事件をモチーフに、作家のエマ・ドナヒューが書き上げた「部屋」という小説が原作です。エマ・ドナヒューは本作では脚本も書いています。
物語は狭い部屋の中で過ごす母子の様子から始まります。5歳の男の子ジャックの視点・考えていることを主眼に置いて撮影されていますが、これは原作小説と同じ設定です。5歳の子供にとってはその部屋が世界の全てですので、とても無邪気に母親に甘えようとします。しかし物語が進むと母子の置かれた異常な環境に観客も気付きます。
エマ・ドナヒュー 「部屋」
— NiNa (@funkyfruit6054) December 25, 2016
あらすじには少女、誘拐、監禁、極限状態と怖い言葉が並んでますが…
語り手は5歳の可愛い男の子、ジャックです。
映画も観たいなぁ。DVD借りに行こうヽ(*' '*)ノ #読書 pic.twitter.com/jBo7MjsYec
未見の方は事前情報がなるべくない方が映画を純粋に楽しめると思います。物語についてはこれ以上は書きません。サスペンスとしても、ヒューマンドラマとしても素晴らしい作品です。ぜひ大切な人と一緒に鑑賞することをおすすめします。
サスペンス恋愛映画?結婚が怖くなる映画
異色の恋愛映画:ブルーバレンタイン
今をときめく人気俳優のライアン・ゴズリングとミッシェル・ウイリアムズが共演した「ブルー・バレンタイン」は異色の恋愛映画と言われています。若い二人が愛し合い結婚するまでの幸せな期間、そして数年後に冷え切った二人が分かれる最後の期間を同時進行に描いていくのです。サスペンス映画を観慣れている方でも心底震え上がることでしょう。
監督のデレク・シアンフランスは幼少時代の両親の記憶からこの映画の着想を得たそうです。そして作品には徹底したリアリティが描かれました。主演の二人はある時はすべてをアドリブで演技します。ある時は3週間の共同生活を強いられます。その際のルールは「常に罵り合うこと」だったそうです。
『#ブルーバレンタイン』
— 映画ランナー (@eigarunner) February 14, 2017
橋のシーンにて、ディーン(ライアン・ゴズリング)がシンディの秘密を告白させようと、このあと取る行動は脚本にはなく、彼のアドリブ。
監督の指示はライアンには「何としても彼女から秘密を聞き出せ」。
ミシェル・ウィリアムズには「絶対に秘密を話すな」だった。 pic.twitter.com/cPzpcLqcsv
映画冒頭のシーンでライアンは前髪が禿げ上がり、ビールの飲みすぎで出っ張ったお腹というイケメン俳優とは思えぬ姿で登場します。これはすべて役作りのためにライアン自身で毛を抜き、体重を上げたと言われています。名作サスペンスは実際の演出もサスペンス以上に怖いですね。映画史に残る傑作サスペンスとしておすすめの洋画です。
暴力と秩序?キューブリック描くサスペンスとは
近未来の不条理サスペンス映画:時計じかけのオレンジ

今回おすすめするサスペンス洋画でもっとも恐ろしい物語が「時計じかけのオレンジ」です。端正な容姿にスタイリッシュなファッションで決めた主人公のアレックスが、あらゆる暴力の限りを尽くす前半は多くの観客を不快にさせます。しかし後半の展開こそが本当の大きな力による不条理な展開なのです。
『時計じかけのオレンジ』
— フネン (@hunen461) February 6, 2017
暴力に明け暮れる少年たちと「治療」による暴力の統制。キューブリックのハイセンスな画面作りとストーリーが絶妙にマッチしている。この映画に影響された犯罪が起きたりそんなところまで含めて完成された作品。#1日1本オススメ映画 pic.twitter.com/VQkiAYOcqS
原作となった小説はイギリスの作家アンソニー・バージェスが、妻の身に起こった理不尽な暴力をモチーフとして書き上げたものです。キューブリックは原作に忠実に映画を作っていきますが、実はエンディングだけは映画と小説は異なります。興味のある方は小説と比べてみるのもおすすめです。

この映画は製作者の意図とは異なり、特にイギリスの若者に恐ろしい影響を与えてしまいました。主人公が魅力的なためにマネをした凶悪な犯罪を起こす若者が絶えなかったのです。結果としてキューブリックはイギリスでの上映を永久に封印する、と決断せざるをえませんでした。この封印は25年間続いたそうです。相応の覚悟を持って鑑賞することをおすすめします。
デビッドリンチ映画の独特の世界観がおすすめ
難解なミステリーを観たい方におすすめ:マルホランドドライブ

タイトルの「マルホランド・ドライブ」とはハリウッドに実在する通りの名称です。本作は洋画サスペンスでもっとも難解な映画と言われつ作品の一つです。監督のデビッド・リンチは最近自身によるリメイクを発表したテレビシリーズ「ツイン・ピークス」の作者として有名ですね。女優ナオミ・ワッツの出世作としても本作は知られています。
真夜中にマルホランドドライブにて起きた自動車事故、何とか生き残った黒髪の女(ローラ・エレナ・ハリング)は負傷した身体でハリウッドの街中に辿り着きます。忍び込んだ留守宅が実は有名女優ルースの自宅で、ルースの姪のベティ(ナオミ・ワッツ)に見つかってしまいます。そこから物語は思わぬ方向に進行していきます。
【マルホランドドライブ】
— siorinn(汐鈴) (@siorinnstory) July 5, 2015
白昼夢を見ているような世界。何処からが現実ではたまた夢なのか?を考えつつ見る。夢の中ではぬかるみにはまるような感覚があるが、また同時に醒めないで、と思う事もある。それをリンチは映像化したのか… pic.twitter.com/0WrEIKIc44
デビッド・リンチのサスペンスは難解なイメージがあります。観る人によって解釈が全く異なるのです。日本の映画では初期の黒沢清や青山真治の作品が観客に解釈を任せる、という映画手法を取っています。2度見は最低したい作品としておすすめです。
タランティーノ監督の傑作サスペンスアクション!
90年代サスペンスアクション一番のおすすめ映画:パルプフィクション

90年代のサスペンス洋画でこの作品を外すことはできません。アカデミー賞では7部門にノミネート、カンヌ映画祭ではパルムドールを受賞した名作映画が「パルプ・フィクション」です。クエンティン・タランティーノの名を世界中に広げると同時に、様々な作品のオマージュを散りばめたヒップホップのような手法を用いて映画史を変える名作としてコアなファンが多い作品です。
オープニングテーマに使用されたディック・デイルのミザルーという曲を始め音楽の使い方がうまく、独特の撮影方法と合わさったスタイリッシュな作風は多くのタランティーノフォロワーを生みました。90年代リバイバルの進む今だからこそ、若い世代におすすめのサスペンスアクション映画です。
韓流サスペンス映画を見逃すな!
サスペンス映画に一番求めてるのは「生々しさ」です。その点、韓国ミステリーはもう画面から、血や汗や糞の臭いがプンプンするし、最終的に犯人が捕まらないこともあったりで、とにかくリアル。レインボーブリッジを封鎖して盛り上がっていた日本は、大差をつけられている気がします。
— 変態紳士 (@gentlemanofhent) November 28, 2017
洋画をおすすめする上でどうしても外すことができないのが韓国映画です。90年代に国による検閲制度が廃止となり、国益のためにむしろ映画を国がバックアップするようになりました。そこからの韓国映画の隆盛はものすごいスピードで加速していきます。サスペンス・ホラー・アクション・戦争映画など様々なジャンル映画の傑作を生みだしていくことになります。

90年代といえば「冬のソナタ」に代表される、甘い恋愛ドラマが日本でも大ヒットを記録するようになった頃です。その裏で着々とサスペンス映画の名作が量産されていたのです。現在ハリウッドで活躍するポン・ジュノ監督や俳優のイ・ビョンホンを筆頭に、2013年にハリウッドでリメイクされた「オールド・ボーイ」という作品もあります。
世界中の映画ファンを唸らせたウォンビン
イケメン俳優ウォンビンの名演がすごい!:母なる証明

知的障害を持つ息子トジュン(ウォン・ビン)と彼を溺愛する母(キム・ヘジャ)を巡る数奇な運命を描いたヒューマン・サスペンス映画が2009年に発表された「母なる証明」です。この洋画はカンヌ国際映画祭で正式上映され、監督のポン・ジュノと俳優のウォン・ビンの出世作となります。トジュンは心優しい青年ですが、ある日殺人事件の容疑者として逮捕されてしまいます。
トジュンの無実を信じる母は息子の無実を証明するため奔走します。韓国映画を観慣れていない方はオープニング、唐突に始まる母の奇妙なダンスに面食らうかもしれません。薄暗く狭い路地の続く街並みや民家の内装など、韓国の市井の人々の生活を描く映像は昭和の日本映画を想起させます。そして衝撃のラストをどう受け止めるか?観る人の心を揺さぶることでしょう。
サスペンスアクションのおすすめ映画:アジョシ

2010年公開の本格クライムサスペンス映画の「アジョシ」がおすすめです。「母なる証明」とは打って変わり、ウォン・ビンのイケメンぶりを堪能できます。アジョシとは韓国語でおじさんを意味します。ある不幸な少女ソミ(キム・セロン)と隣に住むミステリアスな質屋のおじさんテシク(ウォン・ビン)の心温まる交流を描いたオープニングから物語は一気に加速します。
薬物中毒のソミの母親はある日マフィアの扱う麻薬を盗んだことがばれてしまい、ソミと一緒に誘拐されてしまいます。それを目撃したテシクは実は韓国の特殊部隊の指揮官で、ソミを救うため組織に一人立ち向かいます。クライムサスペンス映画としてここまでのクオリティのものは、残念ですが邦画では味わえないです。純粋にアクション映画としてもおすすめの洋画です。
韓国映画界のイヤミスの帝王パクチャヌク作品がすごい!
美しく残酷なサスペンス映画:親切なクムジャさん

パク・チャヌク監督は韓国映画隆盛期を支えたキーパーソンです。「親切なクムジャさん」は同監督の復讐3部作シリーズの完結編で、その2作目に当たる「オールド・ボーイ」は後にスパイク・リー監督によりハリウッドリメイクをされます。あまりにも美しいオープニングクレジットは洋画・邦画問わず多くの作品に影響を与えたと言われています。
「チャングムの誓い」で韓国の国民的ヒロインとなったイ・ヨンエが復讐の鬼となり、恐ろしく怖いファム・ファタルを演じています。無実の罪で13年の服役を終えたイ・ヨンエは、韓国での出所時の習慣である豆腐を食べるシーンでその豆腐に手を付けずに復讐を実行に移します。本作はヴェネツィア国際映画祭で正式上映された、おすすめのクライム・サスペンス映画です。
韓国ホラーサスペンス映画で一番怖い映画!
韓国で実際に起きた事件をモデルにしたサイコスリラー:チェイサー

韓国映画界の鬼才ナ・ホンジン監督のデビュー作である「チェイサー」は2000年代を代表する洋画のクライム・サスペンス映画です。韓国で実際に起きた連続殺人事件をモチーフしており、韓国内では500万人を超えるヒットを記録しました。その後、レオナルド・ディカプリオがハリウッドでのリメイク権を獲得したことでも話題になりました。
主人公のジュンホ(キム・ユンソク)は元警官で、今はデリヘルの元締めです。ある日派遣先のデリヘル嬢が戻らず、手付金を持ち逃げしたと思い込んだジュンホは彼女を探し始めます。そこに消えたデリヘル嬢を派遣した先から再度依頼を受け、風邪で寝込むミジン(ソ・ヨンヒ)を無理やり派遣させます。しかしその依頼主のヨンミン(ハ・ジョンウ)が実は、という展開が序盤です。
韓国映画2008年作品
— よこつな (@yokotsuna) April 8, 2016
『チェイサー』観ました❗
キム・ユンソク
ハ・ジョンウ
ソ・ヨンヒ❤
キム・ユジョン❤
韓国で実際に起きた猟奇的殺人事件を
映画化
R-15作品(15歳未満 視聴できない)
かなり怖いですね😅 pic.twitter.com/O4TQV619Vp
そこからのジェットコースターのような怒涛のアクションサスペンスが凄まじいです。125分の上映時間はあっという間に過ぎていきます。本当に怖いサスペンス映画を楽しみたいという方におすすめです。監督のナ・ホンジンは本作の主演2人を起用した次作「哀しき獣」で、さらにパワーアップしたサイコ・サスペンス洋画を作りカンヌ国際映画祭に出品されました。
おすすめのサスペンス映画を楽しもう!

今回はおすすめの怖いサスペンス映画を邦画・洋画問わず紹介いたしました。サスペンス映画は手軽に非日常を味合わせてくれる、最大の娯楽の一つです。日々に退屈を感じた時、今回おすすめした作品をぜひ鑑賞してみてください。